4月18日、姶良市加治木町ふれあいセンターにおいて教養懇話会(第77回)が開催され、今月はNさんが当番で「日銀の金融政策の失敗と日本経済復活への道」について発表されましたが、Nさんの了解を得たので紹介します。
Nさんが、このテーマを選んだ理由は、約20年間のデフレと円高で日本企業が競争力を失いつつある現状を憂いていたところ、「アメリカは日本経済の復活を知っている」(浜田宏一著)の本を読んで興味を持ち、今回のテーマに選んだとのことですが、A4版4枚にまとめ、資料3枚と共に発表されましたので、その概要を紹介します。
日銀の金融政策の失敗は、2008年秋のリーマンショック以降、英米両国が国内の金融破綻を回避するため通過供給量を増加させたのに、日銀の金融緩和が不十分なため、円は相対的に品薄になり円高になった。
極端な円高により、日本企業は海外との競争力を失いつつあるが、日銀は中央銀行の独立性を盾に通貨の供給量をあまり増加させなかったため、円高が継続していた。
民主党政権ではデフレと円高の対策に日銀や財務省を指導して政策を実行できる人材が不足していたので対策が不十分であった。
日本経済の復活で最も必要なことは、十分な量的緩和によって、デフレ、需要不足、低成長から脱することであり、そこに日本復活への鍵がある。
「アメリカは日本経済の復活を知っている」(浜田宏一著)で資料をまとめていたところ「アベノミクスで日本経済の大躍進がやってくる」(高橋洋一著)を見てみると同じようなことが書いてあったということで、2冊の本をまとめて紹介されました。
今回のNさんの話によると、日銀、財務省のいいなりでない内閣によって、はじめてデフレと円高を克服できるようですが、経済政策には色々な考え方があるので、今後の推移を見守っていきたいと思っています。
※写真をクリックすると拡大し2回クリックすると更に拡大します。左上の←をクリックすると戻ります。