25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

ウインターカップ2022の感想  25期 中川 越

2022-12-30 18:09:48 | 日記
 たまたまテレビをつけたらウインターカップをやっていてので、久しぶりに高校生の試合を見ました。どのチームにも高身長のプレイヤーがいて、なかなか手ごわいだろうなと思いましたが、それほどのすごみは感じられませんでした。私たちが現役のときに、ベストエイトを決める試合で、早稲田実業と当たり、190センチを超える選手がいて、やはり苦労して負けてしまいましたが(その選手とのマッチアップとなり、私がジャンプシュートを打とうとしたら、ゴールが見えませんでした。そんな経験したことがありませんでした)、他の選手とは結構互角に戦え、私も同期の細田氏も、シュートカットなどバンバンやって、局面では負けていなかったという記憶があります。
 今、大きな選手を石神井高校に連れてくることは難しいと思いますが、他の強豪校の選手たちとは、きっと互角に戦える可能性があるのではないでしょうか。
 そして、日本サッカーがドイツに勝ったように、高身長の選手がいる強豪校にも、なんとか戦術で勝つことはできないものでしょうか。
 石神井バスケのOBには、きっとビックデータを駆使してAIで人知を超えた戦術を考案することができる能力を持った方がいるに違いありません。そういう方に、応援をお願いすれば…。たとえば、26期の佐野氏とか。

三苫のフェイントとバスケット  25期 中川 越

2022-12-05 15:58:11 | 日記
ワールドカップ開催中です。戦前の下馬評を覆し、日本が躍進中です。
かつて三菱ダイヤモンドサッカーで、欧州サッカーのプレーを、ポカンと口を開けて見ていた我ら世代にとって、想像もしなかったことが現実となりました。その戦評はファンや識者に任せるとして、石神井バスケ部OBとしては、数ある殊勲選手の中でも、とりわけ三苫のプレー、フェイントに注目しています。
彼の縦へ切れ込むフェイントは、一種のストップスタートフェイントでしょうか。チェンジオブペースで、相手を置き去りにします。バスケットでも、高速ドリブルをしてきて、急ストップし、相手が油断し腰を高くした瞬間に、また素早くリスタートし、相手を抜き去る方法があります。ボールを左右に動かし、体重も左右移動して、相手を惑わすバスケのフェイントや、カズやロナウドがよくやるボールは動かさずに、片足ずつ交互にボールをまたぎ越して相手を惑わすフェイントとは異なり、ストップスタートフェイントは、動きとしては非常にシンプルです。しかし、動・静・動のリスタートのスピードが速いと、ディフェンスは対応するのが難しくなります。速い動きだけについていくより、難しくなります。速球投手江夏が速球を投げられなくなったとき、遅いボールをうまく交え、速くなくなってしまったストレートを、とても速く見せました。
そして、リスタートのときに重要なのが、一歩目の踏み出しの大きさです。大きくするには、非常に姿勢を落とさなければなりません。姿勢を落として一歩目を大きくし、しかも素早く前に体重移動するには、やはり筋力が必要となります。三苫はきっと、前に大きく素早く低く踏み出すための筋力が、抜群に優れているのだと考えられます。
そして、相手を惑わすチェンジオブペースのリズム。これを体得したに違いありません。おそらく今回のワールドカップのMVPになるだろうフランスのエムボパも、三苫に似た前へのフェイントを駆使します。エンボパは、どのような局面においても、ドリブルからのシュートにおいても、静・動・静・動のメリハリ、チェンジオブペースが見事です。
このコラムをもし、石神井の現役の皆さんが見る機会があったら、皆さんの日々の練習の中で、チェンジオブペースということを意識してみてください。きっと役に立つはずです。そして、ドリブルにおいてもフリーランニングにおいても、一歩目の低さ、歩幅の大きさ、速さということを意識してみてください。複雑なフェイトを覚えるよりも、必ず実戦で効果を発揮します。