25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

~Reds⁉石神井バスケ女子~ 2024年度東京高校バスケ女子新人戦3回戦  25期 細田 浩

2024-11-21 03:06:43 | 日記
石神井バスケ女子が好調である。
チーム強化の一大イベントの合宿終え練習試合、準公式戦を経ていよいよ新チーム初の公式戦新人戦が始まった。
7月の走力強化中心の夏合宿、8月はチームプレー、個人スキル強化に当てたという。
8月中旬から開催される幾つかの大会で好成績をあげ夏休み強化の結果を出した。
・夏期大会(東京高体連)
 グループ優勝
・練馬区民大会
 優勝
・U-18リーグ戦T-3B組
 (日本バスケット協会)
 3戦3勝
準公式戦ながらこの成績は可能性を感じる結果となっている。

そして公式戦となる新人戦。
昨年は1年生だけのメンバーで出場し初戦敗退の残念な結果になった。
捲土重来を期する大会となる。

今年のチームの目標は4回戦を勝ち上がりBest32に入り年明けの5回戦Best16決定戦に挑む事。
プレ大会の好調さを見ると期待は高まる。

2024年度東京高校バスケ女子新人戦大会1回戦
 11月3日(日)@朋優学院
  ○石神井88:22都工芸●
2024年度東京高校バスケ女子新人戦大会2回戦
 11月10日(日)@上水高校
  ○石神井70:53狛江●

11月17日(日)@石神井高校
2024年度東京高校バスケ女子新人戦大会3回戦
vs立教女子学院
U-18league戦でも対戦し接戦を僅差で勝利した実力伯仲の相手。
2Q途中からの観戦になった。

1Q
石神井16:16立教女子

2Q
石神井32:26立教女子
(16:10)
立教ジャンプシュート、ドライブイン、戦術眼にも長けた絶対的エースポイントゲッターのNo.4、スリーポイントシュターでガードのNo.6の存在大きいが、ややエース頼みのチーム。前半は石神井僅か6点リードして折り返す。

3Q
石神井48:40立教女子
(16:14)
石神井オールコートプレスを仕掛け引き離しを図るも立教No.4がプレスを巧みに躱し、ミドルから的確なシュート、アシストで対抗する。
均衡状況が続く。
石神井新チーム結成来磨いてきたゾーンプレス。フィジカルの強化と共に強度も上ったがチームファウルトラブル。まだ粗さが目立つ。
石神井のセンターNo.17ファウルトラブルでベンチへ。
一方のスタートセンターNo.16投入もファウルトラブルを抱えている。

4Q
石神井64:55立教女子
(16:15)
ディフェンスでチームファウルトラブル。センターNo.16も4Q早々にファウル4回目、ベンチへ。リバウンド、インサイドのサイズ低減。立教No.4インサイド、ミドルレンジで加点してゆく。クレバーな選手で相手の弱点を目敏く衝いてくる。シーソーゲーム。
残り7分、No.4見事なスリーポイントシュートを決める。流れは立教へ。
石神井追い上げられ7点差。
石神井コーチなかなかNo.16センターを戻さない。チーム、選手を熟知している勝負眼。
残り5分、No.16センター復帰。インサイドのサイズアップとNo.4へのチェックの強化により立教のオフェンス低調になる。
石神井No.16センターインサイドを制し加点。
観戦席、大熱狂の中、試合終了。

石神井はこれでBest56入り。次大会の56シード権獲得。次戦は目標のBest32決めの4回戦。厳しい試合になると思うが、上昇気運に乗って是非勝ち上がって欲しい。

男子の準決勝戦応援の為遅れて石神井高校会場に入った。瞬間、強烈なRedが目に入ってきた。赤ではないRed。石神井バスケ女子チームのユニホームだった。初めて見るユニホーム。
今年新調した濃色のユニホームは鮮やかな赤。石神井バスケ部OBで石神井、大泉高校でバスケ部に尽力した故山下先生の石神井高コーチ時代のユニホームの色とのこと。
ジャパンレッドと欧米では呼ばれる赤ではないか。

パンデミックを経験し、上級生のいないゼロからのスタートであったが、持ち前の明るさと団結力で立ち上がった今のチームにはお似合いの色かもしれない。
地道な走り込みを続け築いたフィジカルとプレーへの自信。レッドのユニホームがフィットしていた。
更に戦闘力を磨き結果を出してコート内外の活動でレッドという強い色に負けない個性的で躍動するバスケチームに成長して欲しい。

~その日のために~  2024年度東京高校男子新人戦支部大会決勝  25期 細田 浩

2024-11-21 00:34:13 | 日記
準決勝帝京戦を辛勝した喜びはほどほどに、今日はダブルヘッダー
2時間後には支部決勝戦。
決勝は超強豪実践高校

気が早いが
5月の関東大会出場に向けて最大関門の試合の日32決め、16決めの試合はダブルヘッダーで組まれる。
予行と想定して決勝試合に望んで欲しい。

対戦相手の実践高校とは10月中旬に東京都U-18リーグで対戦したばかり。
ひと月の間に2度超強豪校と公式戦で対戦できるのは幸運。勝負にこだわりどんな強豪校との対戦でもチームの力を出しきる気構えを養って欲しい。

石神井女子の応援の為、2Q後半からの観戦となった。
1Q
石神井17:25実践

2Q
石神井32:46実践
(15:21)
石神井インサイドからの攻撃は有効だが攻撃の多彩さでやはり実践が上。
3Q
石神井48:72実践
(16:26)
石神井の攻守のミスが多くなり実践確実にスコアーしてゆく。
準決勝の疲労が出てきたか足が止まる。
実践、ベンチメンバーを繰り出し余裕の戦い。
4Q
石神井64:100実践
(14:28)
ベンチメンバーのスリーポイントシュートが続け様に決まる。石神井ディフェンスの強度が落ちフリーで外かくのシュート打たれる。
試合終了。
10月の対戦と同じ流れに見えたが内容は少し変化しているが、この短時間では実践高校との差を縮めるには至らなかった。

今後の課題はベンチメンバーの整備。今の状況では関東大会予選の関門、厳しい試合が2本Best32、16決定戦は乗り越えられない。
年を越し本大会を経てプレーの細部の拘りと実践形式や練習試合でメンバーの実力アップを願うばかりである。
決勝戦後、表彰式があり第4支部優勝実践高校、準優勝石神井高校Best4帝京高校、豊島学園高校という結果となった。

単純に考えればBest2×4支部+wintercup組8校
で東京都高校Best16になったことになるのだが悲しいかな机上の計算。

しかし、今日の1日をそのまま関東大会予選に当てはめると石神井はBest32決めは接戦で勝利、Best16決めで敗れたと考えると言えるが。

各支部順位が確定して予測通りの実力チームや新興チームが出そろった。

接戦を期待したい。

~罅(ひび)~ 2024年度東京高校男子新人戦支部大会準決勝 25期 細田 浩

2024-11-21 00:19:11 | 日記
帝京高校に勝利した瞬間、石神井の応援席は歓喜に包まれた。
ロングスリーポイントシュートが勝負を決めるような劇的幕切れでは無い。相手がミスをして自壊した。
ちょっと後味が悪い勝利・・正に辛勝
決勝進出は喜ばしいが、この勝利をどのように評価するか整理するのに時間がかかった。

東京都高校男子バスケ新人戦支部大会準決勝
(6回戦)
2024年11月10日会場立教池袋高校
帝京高校は常に東京都の高校で常にBest8を狙える実力を維持しているチーム。
今大会の帝京高校のチームは総じてサイズは無いが鍛えられた脚力とスタミナはスタート、ベンチのメンバーに遜色が無く、メンバーチェンジを繰返し
伝統の強度あるオールコートプレスを試合冒頭から絶え間なく仕掛け、その強度で相手オフェンスの芽を摘む。

石神井は強度あるディフェンスを躱しリバウンド戦を制し早いトランジションとインサイド戦を仕掛けられるかがポイントとなる。

1Q
石神井20:27帝京

石神井プレス気味のマンツーマンディフェンスも優秀な帝京ガード陣に躱され機能しない。帝京ペネトレイト、ミドルシュートで加点。石神井No.5のドライブイン、No.10のインサイドで対抗する。石神井サイズの利点生かしリバンンド奪取するもボールキャリーでミスが続きターンオーバーでポゼシィンを失う。巧みにボールに絡まれ速攻に移れない。石神井劣勢の第1Q

2Q
石神井42:42帝京
   (22:15)
石神井インサイドの攻防で優位にたつもターンオーバーは多い。
No.10ポストプレーフォローアップと活躍。
帝京ディフェンスの強度をあげるもリバウンド、インサイドの劣勢が次第に明らかになる。

3Q
石神井66:60帝京
   (24:18)
石神井センターNo.10のインサイドプレー帝京ガード、フォワード陣もドライブイン、ミドルレンジで正確なシュート、プレスディフェンスで対抗。石神井ターンオーバーから速攻でしかけられ1点差。帝京急迫するもチームファウルトラブル。残り1分16秒石神井No.4ドライブイン
石神井61:58帝京
帝京3回連続ファウル
石神井フリースロー5本決め石神井66:58帝京
終了間際帝京1本返す。石神井66:60帝京

4Q
石神井88:84帝京
  (22:24)
スタートスコアーは
石神井66:帝京60
石神井No.13フローアップシュート
No.10インサイド、ポストプレー連発
残り8分72:64
序盤は石神井ペース
帝京No.6ワンオンワンで対抗。
残り5分30秒76:72
石神井、帝京の追い上げに攻めが消極的になりパスミス、シュートミスが続く。
帝京No.6自在のペネトレイト、石神井止められない。
残り1分50秒80:82逆転される。
石神井、帝京No.6のドライブを封じ再逆転84:82
残り42秒帝京追いつく84:84
石神井速攻をアウトバウンズさせチャンス潰す。勢いは帝京か。
残り17秒
石神井84:84帝京
帝京タイムアウト。
タイムアウト明けスローインここで信じられないことが起きる。
スローインのボールを石神井No.7が空中でカット、そのままノーマークドリブルシュート。帝京痛恨のスローインミス。帝京今試合通して初めてのイジーミス。
帝京ベンチ指示でチーム最長身No.5をレシーバーに指名したがパッサーとのタイミングが合わずミスになった。最終盤、少い残り時間。勝負のラストオフェンス。緊張をもたらす様々な要素。ここでミスが出るのか。

石神井86:84帝京
残り11秒
帝京逆転のスリーポイントシュートを狙うも外れ、リバンンドは石神井。ターンオーバーを狙った帝京がファウル。
残り1.7秒
フリースロー2本石神井No.4キャプテンが冷静に決め試合終了。
石神井88:84帝京

Best16、8を狙うチームの第一条件はターンオーバーやイジーミスの少なさだと思う。

日常の練習や試合で叩き込まれているだろう帝京高校が最終局面、勝利のチャンス目前でミスをした。高校生だからミスはあるよねということではない何かの力が働いたと思ったのは大袈裟か。

かなり身贔屓で一方的な評価だが、石神井の一貫したひた向きな攻守に渡る圧力が帝京のイージーミスを生んだと考える。

瞬間瞬間のボール扱い、身体の寄せ方、身のこなし、プレーの読み等他の強豪校と同じく帝京も優れている、比べ石神井は拙たなさを感じさせる部分もある。厳しい練習やこれ迄のバスケキャリアがそうさせるのか帝京選手の自信満々の表情と落ち着きの所作、一方石神井選手はそのような選手は少なく、多くは余裕無さげだが懸命の表情。
しかし、帝京高校も少なからずプレシャーを感じ何時もと違う緊張がチーム内にあったのであろう。ボールを追いかけ回す表情はいつか懸命な眼差しに変化しているようだった。

見映えの良いロングシュートや華麗なドライブではなく、チームの唯一の強みのインサイドを攻め続けた。
偶然ミスを誘発したのではない。絶え間ない愚直の圧力が巧者の心に伝わり焦りを生んでいたのだろう。自信の壁に罅(ひび)が入り、齟齬が生まれた。どちらのチームでもあり得た心の動き。

石神井チームの出来は先週までと変わらないが、自分達のチームに確信が生まれ精神的に一歩踏み出した感がある今日の勝利となった。

ひとりでも多くの選手が自信に満ちた表情で意思ある眼差しに変貌しときにこのチームは更に強くなると思う。このような高いレベルの試合を何度も多くの選手に経験して欲しい。
年明けの本大会。更に多様のレベルの試合が始まる。

まだ新人戦支部大会。
新人戦本大会、関東大会、インターハイ予選と公式戦は続く。
変貌を遂げるチャンスはある。

 

~大観客と大会運営~ 2024年度東京高校バスケ男子新人戦支部大会5回戦 25期 細田 浩

2024-11-16 16:20:00 | 日記
本日は石神井高校会場、支部BEST8が出揃い準々決勝4試合が組まれ。今年度勝ち上がった8チームの熱戦が観戦できる。
そして第5試合にはWC5位決定戦も組まれ、会場は早くから体育館上部立見席が埋まり石神井の会場にとっては大観衆で通常では味わえない熱気と緊張感が溢れる雰囲気に包まれた。

東京都高校バスケ男子支部大会5回戦

第1試合
豊島学園vs文京高校
第2試合
帝京高校vs光ケ丘高校
第3試合
実践高校vs明治学院東村山
第4試合
石神井高校vs新宿高校

WC5位決定戦
都駒場高校vs保善高校

石神井の対戦相手は都立新宿高校。新宿高校は4回戦対中大杉並高校を75:55と25点差で勝ち上がってきた。
新宿vs中大杉並高校の試合の最終4Qの一部だけ観戦できた。190センチ超はあろうかと思われるセンターと運動能力の高いガード陣を擁するバランスの良いチームに見えた。
石神井は前試合の早稲田学院戦との4回戦で好守共にイジーミスからペースを乱し杜撰なゲーム内容になり不安が残る。たて直すことができるか。

東京都高校男子バスケ新人戦支部大会5回戦
対新宿高校
1Q
石神井33:23新宿

石神井プレス気味のマンツーマンディフェンスターンオーバーからスコアーするも新宿No.4の正確なミドルシュートで応戦。序盤は互角の戦い。石神井次第にディフェンスの強度が上がり速攻、キャプテンNo.4のコーナースリーが決まりリズムを掴む。

2Q
石神井37:11新
石神井ガード陣のアタックが鋭くなりジャンパー、ドリブルインで得点、インサイドも制し得点を重ねるも、スターターフォワードNo.5不用意なファウル2Q半ばで3回目。ベンチへ下がる。
ベンチメンバー投入。
チームを勢い付けるキャプテンNo.4本日3本目のスリー。交代メンバーNo.8、No.12もチームにマッチしてチームの勢いは落ちない。
新宿センターNo.11ファウル3回ベンチへ。
石神井インサイド戦も制し次第に点差を拡げる。

3Q
石神井21:24新宿
石神井No.5復帰するも3Q前半で4ファウルベンチへ。センターNo.10、フォワードNo.7も続けてファウルをコールされ、チームファウルトラブル。好守共に消極的になる。ベンチメンバーを繰り出しミスが少ないプレーをするも凌駕する迄には至らない。
新宿一方のエースNo.21
ドリブルイン、ミドルシュートで大活躍。3Qのスコアーは石神井を上回る。

4Q
石神井31:15

スタートメンバー4人と本日好調のベンチメンバー1人加えスタート。
好守共に強度あるプレーで圧倒。残り5分を切り、センターNo.10アウト、こちらも期待のチーム最長身No.14投入。
線が細く未だ成長過程だがその高さは魅力。投入直後、インサイドで稚拙なミスを重ねるも次第にリズムを上げ、オフェンスリバウンドからフォローアップシュートを3本決める。応援席から成長しているの声。新宿No.1、No.21の奮戦実らず試合終了。

○石神井122:73●新宿

最終スコアー上は圧勝
であった。大会を通して戦術の徹底と個人能力のスキルアップも兼ね図っていかなければならない新人戦。
引き続きの問題点であるベンチメンバーの充実、新戦力の発掘。
その萌芽が垣間見えた試合であった。
今試合が今後のチームの成長曲線を描けるか重要な一戦になるのではと思ったが、良い結果に出た。何とか緩やかながらも右肩上がりのカーブは描けそうだ。

次戦は11月17日支部大会準決勝対帝京高校
東京の全高校で常にBest16、8を狙う強豪校である。
今年の石神井チームがBest32グループを抜け16、8へ挑戦できるか試金石となる試合だ。

昨今スポーツのプロリーグ化が著しい。バスケ、ラグビー、女子サッカーetc。
B.LEAGUEは一万人近くの集客もある。ひと昔では考えられない。
バレーボールもプロ化を目指しSVリーグを発足した。会場は常に満杯、黄色い声援とバルーンスティックがこだましているようだ。
あるSVリーグ外国人選手がインタビューに答えて日本の会場の熱狂は他国にはなく自身のモチベーションが上がると。観客の多さと、熱気が選手に伝播し好プレーを生み試合の活性が観客を更に熱狂させる。W杯バスケ代表戦を思い出す。
相乗効果。

今日の試合会場も特別な雰囲気があった。プロと高校生の違いはあるが、会場の雰囲気が競技者の気持ちを高揚させていたことは間違いない。
新人戦という多くが発展途上チームである中、どの試合も接戦にはならなかったが、研鑽を積んで勝ち進んできたチームがこだわりのプレーを最後まで全力で出しきっていた。

久し振りのバスケ部後輩の試合観戦となった同期の中川氏もプロチームの試合より「興奮した」と。
若い日、一定期間バスケットゴールに対峙し続けた経験のある者なら誰でも感じるであろう緊張と興奮。
チアリーダーも派手な演出も無いが、試合会場の歓声を一身に受けながらプレーする姿が甦ったのでは。

観戦者の試合会場利用ルールの徹底と理解が高いとはいえ、毎回不特定多数の観戦者の誘導整理、試合進行、安全で事故のない会場運営が根底にあるからこそこのような雰囲気を醸成していることは間違いない。役員の方々と関係者のご配慮と努力に感謝の気持ちしかない。

~緑葉を纏う巨木~ 2024年度東京高校バスケ男子新人戦支部大会4回戦  25期 細田 浩

2024-11-09 16:26:14 | 日記
昨日とは打って変わり一気に気温が下がり寒さが身体を刺す朝だった。
各地の紅葉が一気に進んだという。

本日は、新人戦4回戦、年明けの新人戦本大会への出場を懸けた一戦で決定戦である。
昨日の好調さが持続できれば石神井の優位性は変わらないとみて試合会場の巣鴨高校へ向かう。
昨年、石神井は16大会連続本大会出場を逃した。

本日の対戦相手は早稲田学院高校
石神井高校とは同じ練馬区、所在地も近所。お互いに常に気になるチーム。

早稲田学院は長身でスリーポイントシュートが得意のポイントゲッターNo.31とNo.1のキャプテンを筆頭にクレバーなガード陣が特徴のチーム。No.31以外高身長の選手はいない。
3回戦対早稲田高校戦では4Qに早稲田のプレスディフェンスに苦しみながらも4回戦へ進出してきた。

1Q 21:18
早学No.31いきなりディープスリーで先制。石神井強度あるプレスディフェンスで流れをつかもうとするも立て続けにNo.31がスリーポイントシュートを決め機先を削がれる。昨日と大きく異なる試合展開に焦りからか石神井ボールハンブルやイジーシュートを外すミスが多い。

2Q 19:22
No.31のスリーは好調スリーポイントラインのかなり外からノーモーション気味で打ってくる。更にNo.1のポイントガードのスリーも単発だが入る。前半の得点40点の半数はスリーポイントの得点。
昨日と異なり、石神井リバウンドも圧倒できない。トラディション時のボールハンドリング、キャッチミスも改善できず思い通り加点できない。
前半終了40:40の同点。

3Q 26:14

石神井No.10インサイドからの攻めに活路を見出しスコアーを重ねる。早学ファウルが嵩む。
早学No.31へのチェックも厳しくなりスリーの得点無くなる。3Q途中で交代、4Qへ備える。外へ、中へエースの任を一身に担ってきてスタミナ消耗が激しい。
石神井長身センターNo.10ポストプレー、リバウンドに大活躍。
残り1分40秒で4ファウル目をコールされる。早学最身長のエースNo.31をNo.10にマークに当てずミスマッチ気味の体格差はあるが機動力のある選手をマークに付ける作戦。多分球際の攻防は激しく粗い。負けられない気持ちが勝ったのであろうNo.10オフェンスファウルのコールはこの試合2回目。
勝負処と見極めたか、石神井ベンチメンバーチェンジは無し。8点差。

4Q 22:12
石神井リバウンドの奪取率は圧倒するもオフェンス時のミスはまだ多い。
早学必死のディフェンス。スリーポイントシュートも決まらない。敗色濃厚。早学キャプテン合間にコートのチームメイト1人1人に声をかける。
そのキャプテンシーに石神井応援席から称賛の声。試合終了。

○石神井88:66●早稲田学院
1Q 21:18
2Q 19:22
3Q 26:14
4Q 22:12

前日の3回戦で見せたチームの出来とは全く違った試合内容になってしまった。昨日の良いプレーは今日は出せなかった。「高校生、若いチームは調子の波が激しいから」と言ったある甲子園指導者の言葉を思い出す。
このままポテンシャルを内に秘めて終わってしまうのかと危惧が頭をよぎる。

今日の収穫はセンター。状況を強引に打開しようとする姿勢と気力であろう。結果も残した。これ迄のチームにはいなかったタイプの選手。アスリートタイプの体躯では無い、ぎこちないが必至の動きだが柔軟な手首から放たれるシュートは柔らかい。今日のような負け試合の流れを強引な力業で個人で打開したがワンマンチームになってはいけない。
今日の活躍はチームのワンピースのワンステップアップに過ぎない。問題は毎日変わるチームの好不調の波をどのように改善するかである。

どのチームも成長過程で、公式戦でありながら様々な試行錯誤を繰り返し個人やチームプレーのスキルアップに腐心する新人戦。石神井も本大会出場決定と共に新しい境地にステップアップした感があるが個人スキル不足は否めない。

成長曲線を描けるか、5回戦準々決勝都立新宿戦で試される。

新宿高校はこれ迄新人戦を戦った3チームのストロングポイントを結集したようなチーム。新宿も4校と戦い勝ち上がってきた実力チーム。バスケ部も長い歴史もある。
とびぬけた高身長のセンターを有し、他のメンバーも平均以上の体躯を有し運動能力に優れている。都立高校でこのようなメンバーが揃う世代はめったにないことだろう。伝統校の新宿も今年のチームはチャンスありと見て関東大会出場、ベスト8を当然狙っているだろう。

石神井も新人戦大会の成長の成果を見せて欲しい。

昨年の秋の新人戦予選敗退時の石神井チームを色づかない銀杏に例えた。そして春、夏には2大会連続Best32という成果を見せた。新人戦の後の練習量の成果がでたのでだろう。

紅葉は十分にエネルギーを蓄積して初めて気温差を契機として紅葉が始まる。

きのう今日、穏やかな日和から最低気温、大きな落差が紅葉を一挙に推し進めたがチームポテンシャルを顕在させ常態化させるにも十分なエネルギーの蓄積が前提であるのでは。まだ足りない練習によるエネルギーの蓄積不足への警鐘が去年の敗退であり、昨日と本日のチームの好不調の波の落差のように思える。

昨日の帰途秋晴れの空の下、屋敷庭に夏期のような旺盛に緑葉を纏う屹立する欅(ケヤキ)の巨木を見た。いまだにエネルギーを蓄積し続けて見事な紅葉まで成熟させるにはまだ時がかかるようだった。