社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

予算を守る為に経費削減。営業の為の出張も禁止

2012-01-18 07:36:07 | 会社の仕事

予算とは、予め決められた(決めた)経営上の指針となる数値だ。売上(収入)、営業利益、経常利益その他の経営指針を年度初めに設定して、これに向かって各種業務を遂行する。昔は決算が上期と下期の2回だったが、今では大半の企業が四半期毎つまり3か月単位で、決算を行うようになっている。従ってこの決算の前に、第一四半期、半期(上期)、第三四半期そして年間の見通し(着地)を新聞発表するのが一般的だ。つまり4月から12月までの第三四半期までの決算が、この時期に行われると同時に、一年間の年間見通しを出す時期となる。従って、この時期に今年度の見通しを発表する企業も多い。

年間の業績見通しとその結果は、株価に直接影響する為、その結果については、非常にシビアとなる。当然である。この数値の全てに元になるのが実は予算だ。最もこの予算は、会計上必要ではない。あくまでも結果たる決算が全てだが。

さて、予算で最終的に意味があるのは、売上つまり収入ではなく、売り上げから、原価(仕入価格等)や各種経費を引いた営業利益(経常利益、税引き後利益)となる。さて、この営業利益を予算通り、つまり予め決めた(決められた)金額にするには、

  1. 販売増による売り上げ(粗利)の拡大
  2. コストダウン(仕入値段の削減)
  3. 経費の削減

となる。これは私が昔、部門の企画担当で、財務部門と予算と見通しの折衝をする度に、指摘された事だ。従って、上記の1つまり最後まで何とか売り上げの拡大の努力をする(させる)事が、一番となる。そしてこれと並行して2番目の原価を下げる事を平衡でするめる事になる。

しかしこの1も2も、当たり前の話なので、当然の努力をするのは、どこでも当たり前の事だ。これが努力不足等で実行できないのなら、問題であるが、実際は別の要因で問題となる事がある。その一つが円高だ。最もこれもリスクとして予算化されなければ、本来は予算とは言えない。が2012年度の為替は想定外のドル安、ユーロ安となっており、その予算上の為替レートはどの企業でも想定外だろう。

そして、もう一つ、できもしない予算を立ててしまった時だ。どこかの会社の話ではないが、親会社のある部門の話だ。到底達成できない売上と営業利益を設定して経営トップにそれを約束してしまった場合だ。親会社の内部統制システムが、不正防止策としてはかなり強力な為、不正を簡単にできるようにはなっていないし(当たり前だが)、それも牽制するようになっている。

およそ予算とはどういう物か認識できていなかった部門のトップや企画は、毎年うそつきの狼少年となってきた。そして今年もこの時期に、またごまかす事が出来ない為、少しでも良くしようと精神論の上記3の実行へとなっているようだ。

そう残り3か月もない為、販売(売上)やコストダウンなどは出来る範囲が既に流石に見えているので、残りの経費削減だ。そうまた出張禁止、その他交際接待費、通信費も禁止・・・と。売る為には客先へ行かなければならない。トラブル対応などでも客先への出張は必要だ。一切の営業行為ができなくなる・・・が。

しかし、これはこの時期に話が出た訳ではない。上期の決算の時に、既に経費削減を言っていたようなので、既に今の結果があるのだろう。適切で効率的な営業活動をさせないと結果つまり販売(受注)に結びつかない。そして今更経費削減の根性論で利益を出そうと思っても、カバーできるはずはない。それができるなら、そもそもその予算も間違っていたのだろう。

予算は、企業にとって非常に重要だ。これが狂うと、危ない。会社との必達数値だ。がそれを認識できない部門のトップと企画は何の為にいるのかが分からないが、その部門がまともであるわけはない。マアーいずれにしても、今年5年目だが、5回連続のうそとなりそうだ。しかし会社の経営トップはその部門の事業に思い入れがあるようで、既に実態を把握し、部門トップを交代させて、我慢強く指導している。おそろしく我慢強いと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿