7インチ液晶ネット端末Lyumo bookのパッケージと仕様を前回掲載した。今回は実際に使用した結果である。一番の問題となりそうなのがレスポンスだ。最もこれは個人によって感じ方が異なる。しかしこの端末の最大のうたい文句にあげているネットができると言う意味では確かに間違いではない。しかし、そのレスポンスは最悪とは言わないが、ネット端末の理想でいけば、ほぼ10年前の環境ではないかと思う。
1 | 起動時間 | 約30秒以上。主メニュー表示は約20秒だが・・・。 これは意見が分かれる所だろう。レジュームやハイバネーションと言う機能がない分、この端末をどういう形で使うかにかかっていると思う。この部分だけiPod touchと同じ様に、レジューム処理(スリープ)がうまく出来れば、かなり有効ではなかったかと思うが・・・。 |
2 | 終了時間 | 約10秒(まあ許容の範囲だろう) |
3 | ブラウザー起動時間 | firefoxの画面表示は20秒以上。Yahooの表示の前後15秒。キャッシャが全く行なわれていない為。前に戻っても、再表示させても遅い。 |
4 | 画像表示 | 画像ソフトの起動と画像表示:7秒、前後の画像表示4秒から6秒 2848×2136ドットの約1.5MBの画像。 最も1600×1200ドットだと、ソフトの起動と表示で平均3.3秒なのでこれぐらいだと問題は全くないだろう。 |
5 | 音楽再生 | 全く問題なし |
つまりブロードバンド環境が完全には普及していない時代、ADSLではない電話回線によるインターネット接続、ISDNやPHSの定額データ制、そして携帯では第三世代の前(3G以前)の携帯でのインターネット接続を想定してもらったら良いのではないかと思う。
無線LANを標準で備え、超低価格、超小型でフルキーボードを持った軽量のPCがこの端末だ。当時のPDAやPCよりまともに動作すると思う。しかも7インチワイド液晶は、大変綺麗だ。
本当はこのPCでデジタルフォトフレームのニーズも満たそうと思ったが、専用機や一般的なPCと比較すると、この端末で高解像度の画素を表示するのはレスポンスが悪い。事前に画像をリサイズすれば良いが、そこまでして使うか???。
しかし、この端末を使っていると、別の用途が見えて来そうだ。そう奥様が最初に言った「にほんごきょうしつで使えば良い」の一言だ。
レスポンスが10年前であっても、その環境が使えるPC、しかも必要なソフトが最初から添付されたPCがこの値段で手に入る。12,800円と言う価格の意味する所は、余りにも大きい。この端末の目指す物がここにあると思う。さらに標準添付でデ辞蔵という有料のソフトが着いているのも武器となろう。特に教育分野で、この辞書があるのとないのでは大きく意味合いが違ってくる。
おそらく、マウスコンピュータもイオンもこのニーズを想定はしていないと思う。なぜGW中の発売にこの大イベントをかけて売れなかったと思わないで欲しい。それはターゲットが違った。本来のあるべき所にこのPCを持っていくべきである。元々NPOがLinuxをベースに開発途上国の教育支援の為に100ドルPCの実現に向けていた形がここにあると思う。
このPCの使える市場は、日本でも大きいと思う。教育とボランティアの現場だろう。しかしこれが実は一番難しい市場でもある。
この端末の未来の行方の回答になる様に、当市のにほんごきょうしつで奥様に色々試してもらおうと思っている。
この端末も家電ではなかった。しかし一方の見方として最初から考えていたおもちゃの可能性はあった。しかし搭載されているソフトから今の所おもちゃでもない。この端末をもう少し有意義に使える為には、私がボランティアをするしかない。かなり有効なツールになる可能性を秘めているし、その為に私がこの端末をポケットマネーで購入した意味があると思う。その結果がいずれ出る事にしたい。
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