社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

品質管理担当部長の仕事の進め方が問題だ

2011-12-02 07:56:03 | 会社の仕事

当社は親会社の製品を核にエンジニアリングを行っている。客先の仕様に合う様に最適に設計し・必要部材等も調達して、製品を一緒に納めている。納入前には指定の場所に集めて、製品を改装(改造)する。

さて、納入する前や納入後でも色々とトラブルが発生する。当然このトラブルはお客様にも迷惑を掛けるし、当社にとっても、多大なロスが発生する事になる。もちろんこのトラブルは全く起きないのが良いのは当然だが、これがなかなか難しい。この為に、品質管理の部門を2年前に発足させ、改善活動を行っている。トラブルと言うか不具合を現象・原因別に調査・分類・整理して、再発しないように、改善提案を行い、実行する様にしている。

しかし、トラブルをつぶす(対応する)のが精一杯で、なかなか改善提案を実施するまでは行けていない。これも仕方がないと思われる。そもそもそのトラブルの数は多いが、その根本の原因と言うか本当にトラブルかどうかも私にとっては疑わしいと思うからだ。もちろん非常に大切なクレームが毎回起きるのは問題だとは思うが・・・。

しかし私から見ると、どうも品質管理部門の責任者の考え方と言うか仕事が、分析するのが主になっており、根本的な原因に対応する事を考えていない気がする。或いは最初から、改善する事ができない事を認識しており、データ分析が主になっているのかも知れない。トラブル0を目標にするのは良いが、毎月報告する度にトラブルは増えるが、それに対する改善計画の実施は殆どできていない。そしてクレームコストは膨れるばかりだ。そう現実と目標があまりにも乖離している。それなら、目標設定を変えるべきだと私は思う。できもしない事の為に、人もの金を使うべきではないと思っている。

従って最初から、私はその方に、品質管理部門は何をする所ですか?それをみんなに報告してくれと依頼したが、未だに何もない。しかしアクションプランは立派な物が報告されている。何をする部門かは不明だが、やる事はまるで作文の様にきれいに計画されている。それをする目的は何?それはみんなが望む事?要求している事?それは他の部門の方の要望とは全く異なる物だ。

最も、恒久的な対策を講じるのは重要だと皆も認識はしている。しかし、目先では対処療法的な即時対応が必要だ。まずは、お客様の指定納期通りに納品しなければならない。従って、代替部品を調達したり、製品その物の代替機を出す場合もある。ハッキリ原因が分かっている場合は、その対策を行うのがまずは優先される。

そしてその後で、再発防止策の実行となる。最もこの再発防止策はある意味恒久的な改善活動となる為、時間を要する場合が多い。

さて先だって毎月1回開催される管理職会議で、この定例報告があった。4件のクレームが発生。発生率はここ1年で1%だった。そのクレームが発生した原因は明白だった。取り付けるパーツが、表裏が明確になっておらず、表裏を逆にセットしてしまう事だった。

品質管理担当責任者は、これに対し出荷前に、試験設備を導入して全ての検査を行う事を改善提案としていた。調達担当責任者は、原因となるパーツを、だれがセットしても、裏表にセットできないように改善すれば、再発しないと提案した。が、品質管理担当責任者は品質管理について議論する気はないと、その提案を即座に却下した。

出荷前に試験設備を導入して全数検査するのは、確かに理想的だとは思うが、まず試験設備を指定現場に設置できるか?これは容易に困難であると予想された。次にお金もかかる。そして、そこまでやる必要があるか?つまり1%の不良率に対して、そこまでやるか?それは確かに400件なら4件発生するのも問題ではあるが、これはむしろ対処療法的で良いのではないか?とまず考えた。

年間の物件が1万件あるならそ100件トラブルが発生して問題となるだろうが、年4件ぐらいのトラブルに対してなら、その原因が分かったパーツを先につぶすのが先ではないか。そしてそれでまず様子を見て追加の対策を考えるべきだと思うが・・・。と思ったのは私だけではなかった。

こんな仕事をすると言うかこれが仕事と考えている責任者が部長と言うクラスにいる為、あまりこの会社の将来もない。この部長はアクションプラン(行動計画表)を作るのが、仕事と考えておられる為、全ての仕事が先に進まない。

以前、この方の元部下が、転勤で別れる時に私たちに、「あの方に期待するのは無駄です。全く仕事ができません」と断言した。できれば、みんなの仕事の邪魔をしなければ良いとだけ私は考えていたが、この方が形だけの仕事をされるならそれが、みんなの仕事の邪魔になるとここ1年心配してきた。

そして、上記の会議での発言で、もうあきれて、どうも希望がないようだと思わざるを得なくなっている。社長の発言と行動は矛盾だらけで更に40前後の非常に重要な管理職が二人やめる!と言うこの非常事態に更に残された幹部たる部長がこれでは、何か手が打てるだろうか?

今年は多くの新入社員を迎えた。若い人たちだけでなく、中堅も含めて多くの社員がいる。この会社に夢と未来を与えられるようにするのが、私たちの役目だと思っていたのだが。残念ながら私にはそれはどうも無理な気がしてきている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿