社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

40前後の非常に重要な管理職が二人やめる!

2011-12-01 07:56:19 | 会社の仕事

当社は10月に設立3周年を迎えた。最も全く新規に会社を設立したと言うのではなく、親会社の製品を販売していた会社が倒産した為、管財人の依頼によりその会社の当社の製品にかかわる事業部門を人毎買い取り、親会社の100%として設立したものだ。従って社員の大半は、その倒産した会社の社員だった。

社長を含め、幹部をこの新しく設立した会社に派遣しており、当然親会社の経営方針で運営されている。と言っても実際は親会社の意向より、派遣された社長の権力で運用されている。

マアー、倒産や企業買収等で良くある話だ。当然前の会社の社員の方が、新しい社長の経営スタイルに合わす事ができるか?と言う事になる。以前の会社の不安定な状況から親会社の100%子会社となった事で当然安定するが(その会社は2回目の倒産だった)、あまりにも異なる文化・経営方針が時には大きな障害となる事もある。

しかし、とりあえず3年目を無事迎え、次のステップに行く時期となっていた。今までは何とか利益を計画通り出してきたが、これから相当厳しい競争となりそうだった。それに打ち勝ち、乗り越えていかなければならない。その為には、技術や製品供給能力等、ノウハウを持った管理職はその一番のキーでもあった。

先日、私がたまたま休んだ日の管理職会議で、社長から「管理職2人がやめると言っている。自分の責任ではあるが、何とかみんなで引き留めて欲しい」と誰とは明かさず、指示があったらしい。誰かわからなければ説得しようがない気もするが、翌日私が出社した時に部長の一人が、ご丁寧に事の顛末を知らせに来てくれた。そして「その方々を引き留められるだろうか?今後どうなるだろうか?」と私に助言を求めた。

そこで初めて、前日に何があったのか。そして何がおきているのかを理解すると同時に、ついに来るべき時が来たと思った。

倒産した会社の前社長は、今の会社が設立された時に、会社の皆がうまく行くようにとだと思うが、一管理職として残られ、会社を見届けたと思われたのかも知れないが、1年後退職された。その間とその後も含め、上記の文化の違いだけでもないが、何人かの管理職がやめていかれた。

今回の管理職だけではないが、管理職会議等で、社長が発言する言葉などを聞いていると相当過激だった。管理職を平気でさげすみ詰り・罵倒していた。もちろん、激しくと言うより冷静にと言うイメージだが。そして組織運営つまり人事だが、これは殆ど朝令暮改というより、行き当たりばったり、或いは単なる思いつきと思われかねない程酷かった。そしてもちろん、管理職には「なんでも言ってくれ」と言いながら、いざ言っても「聞く耳はなかった」。

それでも私は何回も、社長や幹部の人間に提案した。がそれでも方針が変わる事はなかった。社長や幹部が性格が合わない部下を信頼しなかったからだ。自分たちにとって使いやすい部下をかわいがったと言う事だろう。まあーこの辺はどこでもある話なので、あまり言う事でもないだろうが、はいはいのYESマンが信頼できるとは思えないのだが・・・

そして今年の夏からはもう諦めた。そして部長の一人に「私はこれからもう一切何も提案も指摘もしない。もちろんヘルプがあればヘルプはするが・・・」と宣言していた。

しかし一方で心配だったのは、上記で上げた非常に重要な管理職の待遇がまずい為、どれぐらい耐えられるだろうか?と言う事だった。力がある方程、いつかは決断するのではないだろうか?

しかし、お二人とも40歳前後。家族がいる。子供も小さい。今の会社では一応管理職だ。一人は部長だ。転職するのは非常にリスクがある歳だ。家族が・・・奥様が・・・子供が・・・。普通は年齢と家族の状況からすると、よほどの事がない限り、リスクは冒さないだろう。

しかし、ついに決断した。そう3年我慢した(と言えるのだろう)が、ついに大変なリスクを冒してまで・・・。

と考えながら、上記の部長のアドバイスには、「そうとうな決心と思われる事、原因がシンプルでハッキリしている事から引き留める事はまずできないでしょう!問題はこの二人だけで終わらず、連鎖反応が非常に怖い」と答えた。もちろんこの部長がいなくなる事は、会社の事業環境が厳しくなっている中で、利益率が高い、高度なエンジニアリングノウハウを失う事を意味している。

会社がうまく行っている内は良いが、うまく行かなくなった途端に、問題が噴き出すのは良くある事だが、来年以降会社がうまくやっていけるか?これが心配だ。人間は完璧ではない。得意もあれば、不得意もあるし、もちろん好き嫌いもあるだろう。しかし好き嫌いで仕事をすると、問題がおきるのは間違いない。更なる退職者が出ない事を祈りたいが、私もそろそろ疲れてきた。


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