社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

部門長が無能でも、3回めの開発は成功しそうだ!

2013-10-05 23:30:50 | 会社の仕事

今週の月曜日に、親会社の開発部門から新しいリーダーと担当者が来て、今開発している機器の説明会が開催された。私は、最近では、殆ど技術的な会議には出席していないが、実はこの開発は、ここ3年間で2回失敗している為、今回はどうなるだろうかと心配になり、出席する事にした。

過去2回ともリーダーは異なるが、今回も今年の春から新しくこの開発のリーダーとなった方だ。私は過去2回の失敗はある意味、開発のリーダーの責任ではないと考えていた。

2回めの失敗が確定する約3ヶ月前に、親会社の部門責任者とたまたま打ち合わせる機会があった。その席で、開発の進捗を話され、意見を求められた。その時に、私は即、断言してしまった。「このままでは、また確実に失敗します」と。

部門長は激しく怒り、「なぜそう思うのか?」と理由を求められた。私は「前回失敗の反省をしていないからです。なぜ失敗したのか?本当の原因は何だったのか?それを認識されていますか?そして今回はそれを改善して、どう実行されていくのですか?今回の実行責任者は誰ですか?調達、生産、品質、アフターサービス含めて、部門をまたがる調整を含めて誰が責任者となり実行されるのですか?前回も開発グループだけに押し付けて、部門長も企画も何もしなかったではないですか?今回はあなたが自ら動いてもらえるのですね!」と逆に激しく問うた。

すると、部門長は「なぜそんな必要があるのですか!」と殆ど逆ギレで返された。他の部署の協力がなければ、成功しないと私が言っている意味を理解はしているが、それを敢えて避けて、自分の部門だけで全てをやろうとされていた。

その先にあるのは例え、開発が上手く行ったとしても、その先は恐ろしい混乱が発生する事を全く理解されていなかった。いや理解したくはなかったのだと思う。担当者の苦労を理解する事はない人だと私は初めて認識した。

他の部門の協力を得られるように説得するのは、相当困難である事を、部門長は最初から理解されていたのだと思う。そしてそれを逃げられたのだ。その結果、現に今の事業で同じような製品投入をした挙げ句、大量の品質問題が発生している。

もちろん、その製品の調達(生産)や品質にも苦労している。部門トップの幹部が正攻法の正面突破を避けて、逃げ、安易に進めた結果がこれだ。最後は、担当者だけが苦労する事になる。

私は、このままでは、最悪の状態になる可能性を考え、釘を刺す事にした。「そこまで言われるのなら、もう何も言いません。当部門では、品質部門は無い為、工場の品質部門に品質の承認を貰って下さい」と申し上げた。部門長は、私の真意をおそらく理解はされなかったが、「分かった」と了解された。

この時に私は、また100%失敗する(頓挫する)と確信した。

この機器の開発のメインの目的はコストダウンだった。当部門の中国生産会社を使って日本で生産している機器をノックダウン生産するのを目的としていた。しかし、最初の目的は、いつの間にかすげかわり、中国生産子会社での生産辞退が目的とされた。この工場での生産を少しでも増やす為に利用された形だ。しかしこの時も私は結果を予想した。そして最初の計画は頓挫した。

コストダウン目標が実現できるか?その可能性が実行かどうかの一番の判断基準だった。つまりこの目標をクリアできる計画を立案して、大丈夫となった時にGOとなり、部材を調達して、生産となる。その為には会社トップへの役員説明や稟議が必要だった。当時の部門長や幹部は皆が逃げた。結果は当然だった。

今年の5月に入った頃、コストダウン計画についての試算ができて来て、部門開発会議で判断を仰ぐ事になった。結論は、円安で逆にコストアップになる為、この計画は中止するとなった。また2回めも失敗だった。

昨年、民主党の野田首相が衆議院解散を約束して以降、為替は円安へと急激に進んでいた。そして自民党の安倍政権が誕生して顕著に現れた。

会社のトップはこの開発の重要性を理解しており、部門長を含めて「もう最後だ、全体失敗は許されない」と至上命令を下していた。この為、今年に入り、開発のリーダーや担当者達は殆ど中国駐在でそれこそ寝る間も惜しんで、高残業で開発を進めていた。しかし、その苦労は報われる事はなかった。余りにも可哀想な結末だった。この結末を聞いた時に、さて次はどうなるか?

と思ったが、どうも日本国内で今の機器をベースにコストダウンを検討せよとの命令が下ったようだ。これが今回の3回めとなる開発だった。

私は、今度は上手く行くのではないかと予想した。理由は、今度は日本と中国をまたいで、色々な部門の調整が殆ど必要なく、日本の開発チームが今までの開発ルールの中で、進められる事、そしてコストダウンの元になる考え方が今度ははっきりしているからと判断していた。

つまり部門長や企画部門の力がなくとも、進むだろうと・・・。上が無能でも、そして仕事を何もする気がなくても・・・。

会議に出席して、久しぶりに開発の具体的な中身を聞いた。そして予想外に進展している事を知った。当初から予想していた通り、彼らが開発を進められる環境に乗せてやれば、元々力はあると判断していたので、その結果は今度は出そうだ。


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