社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

先週末からタイのバンコクに旅行に行かれていた大先輩が無事出社された

2011-11-02 07:52:01 | 旅行

先月の21日から休みでタイに旅行されていた大先輩が無事、昨日出社された。先週みんなが心配していたが、何とバンコク市内のホテルで無事休暇を楽しまれたようだ。バンコク市内滞在中、1回も雨に降られる事もなく、快晴だったらしい。大先輩曰く「日本のTVが異常だ」と憤慨されていた。そのTVを見て、大先輩の家族からタイへ何回も電話が入ったらしい。それはそうだ。私でもそう思う。この時期にタイのバンコクへ旅行など、頭がおかしいのではと思う。そして、日本のTV局が多少局所的であっても、それを強調して放送する事は仕方のない事だろう。普通のバンコクの風景を放送しても、インパクトも何もあるはずがない。NHKであっても、所詮民放と同じだ。NHKだからなおさら、たちが悪い。

が、バンコクの現状を聞くと、あながちウソでもないようだ。大先輩が言いたかったのは「バンコク市内まで、洪水が押し寄せ、既に全部冠水している様に、報じられているが、バンコクはとてつもなく広く、まだ全部が冠水している訳ではない」との事。

どうもこの辺の土地勘は、実際にバンコク市内を知っていないとわからない。先輩の喩では、バンコクは関東に匹敵する広大な平野であり、日本みたいに洪水であっというまに流されて終わりと言う訳ではない。あくまでも上流からあふれた洪水がゆっくり、ゆっくり、少しずつ押し寄せで、すこしずつ水位が上がっているとの事らしかった。

そして現状の雰囲気で言うと、既に新大阪まで洪水が押し寄せてきており、梅田の心斎橋の方で、そろそろ洪水が近づいていると言うような事らしい。ウーン何となくわかるけど、それってやっぱり恐怖じゃないの?と言う気がする。そして、900万人とも言われるバンコクの人たちを非難させる方法も場所もないらしい。

実は今年の7月からの大雨で、上流側での放水をするのを誤ったらしい。タイでは11月から乾季となる為、雨季の間の水を溜めておいて、使う事が想定されており、約50年ぶりと言う大雨で、これへの対処ができなかったと言う事らしい。そして洪水が都市部へ到達するまでに時間があったにも関わらず国や都市での対応が遅れたのには、政治的問題が絡んでいるようだ。

現政権と元タクシン首相派との小競り合い等。あきれるばかりだ。自分たちの国が危なくても、自分たちの私利私欲へ動く国民性に問題があるが、そういう意味では日本のTV放送のような、いかにも洪水が迫っている危機感を植え付けるような放送をタイの放送局ができれば、少しは変わったのかも知れない。

先輩は自衛隊の支援が今こそ必要だと言っていたが、それこそ、その前にタイの国としての私利私欲の考えを政治家が改めない限り、あまり意味がない気もするし、日本の自衛隊も今年は余裕がないと思う。確かに日本の自衛隊は、今では世界に冠する国際救助隊ではあるのだが・・・。

さて、先輩が滞在している間に、宿泊しているホテルでは、清掃の従業員が毎日、毎日いなくなったらしい。一流ホテルでも7千円にディスカウントしても泊まる客は殆どなく、ガラガラだったらしい。スーパーで飲み水がなくなり、食料品なども買い占められたとの事。この辺はTVで放映された通りらしく、市内でも閑散としていたらしい。伊勢丹でも観光客も従業員も殆どいなくて、開店休業状況との事。

いずれにしても、バンコクの中心街まで、水が迫っていたのは確からしく、タクシーに1,000円渡して水が来ている所まで送ってもらったらしいが、いずれにしても今後更に、中心街へと水が入り、大変な状況が訪れるのは間違いないとの事。

ところで、著名な観光地へはこの洪水でいけなかったのは容易に推定できたので、「ところで先輩、市内はどこで遊んだんですか?どこへ行かれたのですか?」と聞くと、どうも「バカラ(カラオケスナックと思っていたがゴーゴーバー)」へ行ったらしい。若者がいるみすぼらしいビルの上に行って、楽しんだとの事。何がと聞くと「若い子が上のフロアーで上半身はだかで踊り、自分たちをそれを下の方からみていたとの事。どうもスカートの下は何もはいていなかった。それが鏡などで良く見えたらしい」との事。おいおいこのおっさんはバンコクに何をしに行ったの?しかも大洪水の中?と思ったが、バンコクと言えばこれも男の楽しみなのだろう。私は知らないが・・・。

と言う事で、バンコク滞在中は何も危ない事もなく、帰りの飛行場への高速もガラスキで、帰りの飛行機もガラスキだったらしい。それはそうだろう。こんな時にバンコクに普通は行かないだろう。

さて、大先輩も心配していたが、タイの現地日本企業が受けた被害は甚大な物になりそうだ。それは、これからの年末に向けてさらに業績の悪化を招くのは間違いない。大震災の影響で多くの企業の業績が悪化。これを少しでも取り戻すべく、海外の拠点として期待されたバンコクの日本企業に取ってはまさに想定外の災害となる。おそらく、今回の業績悪化を吸収する事は出来ないだろう。そしてタイの観光への影響も甚大となるだろう。今年は何時まで災害が続くのだろう?


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