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【海の怪奇現象!①】未解決、海難事故5選【ミステリー】第1回(5回シリーズ)

2017-07-16 01:19:45 | 歴史
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(担当S)
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※本記事は2016/12/03に投稿した記事に、修正を加えて再投稿したものです。


 昔から幽霊船の伝説は洋の東西を問わず存在しますが、その多くは原因不明の事故により無人で漂流していた船などが、伝説の元になっていると言われています。
 科学技術が進歩した近代以降、そういう事故は全く無くなったと思われがちですが、19世紀後半から現代にかけて、原因がよく分からない謎の海難事故と言うものは、数多く発生しています。
 そこで今回は、代表的な謎の海難事故5選を、担当Sの独断と偏見で選んで紹介していきます。
 
 
 
■世界は謎に満ちている!謎の海難事故5選 第1回(※但しネタバレあり)
 
 
●マリー・セレスト号、謎の漂流事件
イメージ 1 近代以降に生まれた、多くの幽霊船の話のベースになっているのではないかと思われるのが、19世紀後半に発生した「マリー・セレスト号事件」です。
 今でも謎が多いとされる「マリー・セレスト号事件」ですが、その事件のあらましは、こんな感じです。

 マリー・セレスト号はアゾレス諸島で漂流している所を、1872年12月4日(資料により12月5日とする場合もある)にカナダ船籍のデイ・グラツィア号に発見されます。
 当初は単なる漂流事故のように思われましたが、デイ・グラツィア号の船員がマリー・セレスト号に乗り込むと、同船には誰も乗っておらず、更に調べると船室にテーブルに食べかけのパンと飲みかけ紅茶が置かれていた事から、何らかの非常事態が起こり乗組員が慌てて船を棄てたのではないかと、デイ・グラツィア号の船員達は考えました。
 しかし奇妙な事に、テーブルの上に置かれていた飲みかけの紅茶は、まだ湯気を立てており、船が放棄されてから、そんなに時間が経っていない事は明らかでした。
 また、一隻しかない救命ボートがマリー・セレスト号から無くなっているのにも、デイ・グラツィア号の船員達は気がつきます。
 デイ・グラツィア号のモアハウス船長は、以上のような状況から、何らかの理由によりマリー・セレスト号を放棄した船員達は救命ボートに乗り移り、今でも近くを漂流しているはずだと考え、部下達と共に周囲を見渡しましたが、幾ら見渡しても、それらしき救命ボートは発見できませんでした。
 調査を続ける内に、マリー・セレスト号の船長室で血の付いた剣が発見され、近くに海賊が潜んでいる可能性が出てきた事から、モアハウス船長は急遽、部下を数名、マリー・セレスト号に乗り込まさせると、丈夫なロープでデイ・グラツィア号としっかり繋いで、近くの港までマリー・セレスト号を曳航する事にしました。
 マリー・セレスト号の曳航は当初、順調でしたが、突然発生したスコールに前進を拒まれ、強風により、デイ・グラツィア号とマリー・セレスト号を繋いでいたロープが切断されます。
 スコールにより悪くなっていた視界により、マリー・セレスト号の姿を見失ったモアハウス船長でしたが、スコールが止むと、自船のすぐ近くにマリー・セレスト号がいるのを発見します。
 しかしマリー・セレスト号の甲板上にいるはずの、自分の部下の姿は何処にも見当たりませんでした。スコールによって海に投げ出された可能性も取りざたされましたが、強い風は吹いたものの、そこまでの激しい嵐ではなく、この説はすぐに否定されました。
 再び部下をマリー・セレスト号を送ろうとしますが、ハッキリした理由も分からずに自分達の仲間が忽然と姿を消してしまったことから、彼の部下は皆、マリー・セレスト号は呪われた船だと口にして乗船を嫌がります。
 仕方がないのでモアハウス船長は報奨金をエサにして部下を数名、マリー・セレスト号へ送り込み、今度もデイ・グラツィア号とロープで繋いで、何とか曳航を再開します。
 念の為、モアハウス船長は、またロープが切れる事がない様にと、さっきよりは丈夫そうに見えるロープを用意して二隻を繋ぎ止める様に部下に命じました。
 しかし曳航を始めると、さっきと同じ様な突発的なスコールに見舞われて、強風により再びロープが切断されてしまいました。
 幸いスコールはすぐに止んだものの、マリー・セレスト号の姿は何処にもなく、あるものと言えば青い海と澄み渡った空だけでした。
 モアハウス船長はマリー・セレスト号の行方を捜しましたが、遂に発見できず、部下数名と共にマリー・セレスト号は永遠に失われたのでした。
 
 …と、言うのが事件のあらましです。非常に有名な話なので、知っている人もいるのではないでしょうか?
 実はこの話は、実際に起こった話の中に後から作られた話が、だいぶ紛れ混んでいます。
 マリー・セレスト号が無人の状態で漂流していたと言う事件が起きたこと自体は事実なのですが、実はデイ・グラツィア号はマリー・セレスト号の曳航に成功しており、この功績によりマリー・セレスト号の積荷の価格の15%を賞金として、デイ・グラツィア号の乗組員たちは受け取っています。
 この話を最も有名にしたと思われる、デイ・グラツィア号の船員による「飲みかけの紅茶が湯気を立ていた」と言う証言は、実は赤な大ウソで、マリー・セレスト号が発見された時には、船が放棄されてから既に数日は立っていると見られる状態でした。
 マリー・セレスト号が何故、放棄されたのかについては、今でも謎ですが、マリー・セレスト号の積荷が大量のアルコールであったことから、何らかの原因でこのアルコールが漏れ出して、爆発の危険を感じた船長を含む乗組員が全員、救命ボートに一時的に避難したものの、避難する際に帆を畳むのを忘れていた為に大海原でマリー・セレスト号と離れ離れになり、命運が尽きたのではないか、と言う説があります。
 命運が尽きたのでは、と言う表現がありますが、多くの人が察している通りこの事件では、生存者どころか遺体すら発見されませんでした。
 また別の説として、デイ・グラツィア号のモアハウス船長と、マリー・セレスト号のブリッグズ船長は古くからの友人であった事から、保険金欲しさに事故を装った狂言だとする説も存在します。
 しかし冷静に見れば、多少の謎や疑いはあるものの、比較的よくある海難事故の一つに過ぎない筈のマリー・セレスト号の事件が、どうしてこれほど有名になったのかと言うと、ある一人の作家がこの事件の内容を面白おかしく脚色し世間に発表したからでした。
 その作家とは、シャーロック・ホームズの生みの親であるコナン・ドイルです。
 当時のドイルはまだ作家としては活動しておらず(※ドイルの本業は医者です)、作家デビュー作としてマリー・セレスト号を題材にした短編小説を書いたのですが、この短編小説が評判を呼び、もっともらしい語り口で物語が書かれてあったことから実話と勘違いする読者が後を絶たず、「マリー・セレスト号事件」の主任判事までがドイルの小説は創作であると公表する事態にまでなります。
 こうしてドイルの作った話が、暫くは一人歩きする状態が続いたのですが、時間が経つうちに人々はマリー・セレスト号の事件があった事すら忘れてしまいました。
 それが再び世間の注目を浴びるのは、1974年代にチャールズ・バーリッツと言う人物が書いた「謎のバミューダトライアングル」と言う本で、「マリー・セレスト号事件」が紹介されたからでした。
 この「謎のバミューダトライアングル」は全世界で500万部も売れる大ベストセラーとな、バーリッツはドイルが書いた小説の筋書きを、そのまま「マリー・セレスト号事件」として実際に起こった出来事の様に紹介し、その上で新たな話まで書き加えました。
 ちょっと資料が手元にないので、記憶を頼りに書きますが、スコールに見舞われてマリー・セレスト号が忽然と消えてしまった話は、恐らくバーリッツの創作です。
 バーリッツはバミューダトライアングルを謎の多い海域としての演出する為に、彼自身が掻き集めてきたバミューダトライアングに関する色んな話に後から作り話を付け加えていますが、マリー・セレスト号に追加された話もそうした話の一つだったと思われます。
 この、バーリッツが最終的にまとめあげた「謎のマリー・セレスト号事件」が、日本の情報バラエティ番組などでは、あたかも実際に起こった奇怪な事件の様に紹介され、視聴者が忘れた頃に再び情報バラエティ番組で紹介されると言うパターンを何度も繰り返してきました。
 今後も情報バラエティ番組で「謎のマリー・セレスト号事件」は紹介され続けるでしょうが、元々の話は、そんなに不思議な話ではないんですね。
 
 
 
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 [gooブログ] 【歴史に残る】未解決、海難事故5選【ミステリー】第1回(5回シリーズ)
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伝説のアトランティスは実在した!

2017-07-16 01:19:42 | 歴史

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(担当S)

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※本記事は2016/12/03に投稿した記事に、修正を加えて再投稿したものです。

■「実在した!」と言っても現代の話ですが…
 
[写真]ミクロ国家「アトランティス」がかつて存在したフロリダ沖
イメージ 1
 皆さんおはようございます。いかがお過ごしでしょうか?。ブログ担当の担当Sです。
 早速ですが皆さん。皆さんは「ミクロネーション」と言う言葉をご存知でしょうか?
 平たく言うと「勝手に独立国家宣言」と言う意味になります。
 なんの事だか良く分からない人が多いと思いますので、軽く経緯を説明します。
 時は1960年代。アフリカの多くの国が植民地支配から脱し、それまで宗主国だったイギリスやフランスから独立します。1960年はアフリカに17の独立国が生まれた事から「アフリカの年」とも呼ばれました。
 そういった植民地支配から独立をする国々の姿を見て「俺たちも、独立国家を作ろう!」と考えた個人や団体が、アメリカやヨーロッパに現れます。
 そんな事できるわけないだろう、と思うのが普通ですが、それらの個人や団体は人工島などを自国の領土と設定し、一方的に独立を宣言しました。
 これが冒頭でお話しした「ミクロネーション」です。
 当然ながら、そんな勝手な独立宣言をしても、誰も彼らが作った国を正式な国家としては承認しませんでした。
 「ミクロネーション」と言っても単なる村おこし、町おこしでやっている場合が多かったのですけど、本気モードでやってる個人や団体もありました。
 ちなみに本気モードの「ミクロネーション」国家は、一部の例外を除きすべて滅亡し現存してません。
 その本気モードの「ミクロネーション」国家の一つに、フロリダ沖に建国された「アトランティス」がありました。
 ミクロ国家「アトランティス」の建国の父は、ウィリアム・アンダーソンと言うアメリカ人。
 彼が考えた当初のプランは、フロリダ沖に8ヘクタールの人工島を造って、そこに高レートのカジノやダイビングを売りにしたレジャー施設を作ろうと言うものでした。
 しかし、高レートのカジノはアメリカでは非合法。税金の支払い義務も逃れたいと考えたウィリアム・アンダーソンは、そのレジャー施設をアメリカの領海よりもほんの少しだけ外側に造り、独立国家にする事を考えつきます。
 独立国家なら、高レートのカジノを造ってもアメリカの法律には触れませんし、アメリカに対する税金の支払い義務もありません。
 彼はこのプランを、アトランティス開発と言う会社に持ち込みます。アトランティス開発で彼のプランは採用され、フロリダ沖に人工島を作ることが決定されます。
 念のためアトランティス開発は、人工島を作る前に、自社のプランを、アメリカ内務省とフロリダ州に確認しました。
 内務省からは「地方行政のことは管轄外」との返答をもらい、フロリダ州からも「国外のことは管轄外」との返答をもらいました。
 まるで独立国家建国を暗に容認するような返答ですが、内務省もフロリダ州も、アトランティス開発の言ってる事をイタズラかジョークと思って、真剣に受け取らなかっただけだと思います。
 こうして内務省とフロリダ州のお墨付き(?)をもらったアトランティス開発は、当初のプラン通りに人工島の建設を始めます。工事に先立って、この新しい独立国の名前を「アトランティス」と定めます。
 ここにミクロ国家「アトランティス」が産声をあげます。
 国名の由来は、もちろん、かの有名な伝説の国、アトランティスです。一万年前に高度な文明を誇り、一夜にして海に沈んだと言われる伝説の国、アトランティス。
 ウィリアム・アンダーソンとアトランティス開発の手によって、再び現代にアトランティスは甦ったのでした。
 1962年に工事が始められプレハブの建築物が四つ洋上に作られましたが、翌年にはハリケーンにより国土の75%を失うと言う災厄に見舞われます。
 なんか本家本元の伝説の国アトランティスと、ミクロ国家の「アトランティス」が妙に被って見えますね。
 アトランティスと言う名前は、もしかしたら縁起が悪いのかもしれません…
 国土の75%の失うと言う災厄に見舞われながらも、着々とミクロ国家「アトランティス」の建国は続いていきます。
 そんなミクロ国家「アトランティス」の建国が現実味を帯びてきた頃、アメリカ政府から待ったがかかります。
 サンゴ礁を壊し回復不可能な環境破壊を行ったと言う理由で、アメリカ政府から訴えられたのです。更に海軍からも、艦船の航行に人工島(※ミクロ国家「アトランティス」の事)が邪魔だとしてクレームが入ります。
 司法では1953年に成立した大陸棚外土地法に反するとして、ウィリアム・アンダーソンとアトランティス開発はあっけなく敗訴。
 工事が差し止められ、ミクロ国家「アトランティス」は、ここに滅亡の時をむかえます。
 途中まで建設が進められていた施設や建物は全て海中に没し、本家本元の伝説の国アトランティスと全く同じ運命をたどります。
 こう言う話を聞くと、本家本元のアトランティの伝説にある「一夜にして海に没した」という話も、案外、本当だったのかなぁ~と、気がしないでもありません。
 因みに全く同じ時期に、文豪アーネスト・ヘミングウェイの弟、レスター・ヘミングウェイがジャマイカ島の沖に人工島を造り独立国家として宣言しますが、その国の名もズバリ「ニュー・アトランティス」。
 国名の由来は、もちろん、かの有名な伝説の国、アトラン…と、先ほど本家本元のアトランティスについては説明しましたので、これ以上の説明はやめておきます。
 全くの偶然ですが、同じ時期に、それも地理的に近いところに「アトランティス」を名乗る国家が、二つも存在した事になります。
 レスター・ヘミングウェイはミクロ国家「ニュー・アトランティス」の領土として人工島の建設に取り掛かりますが、竹や石やブロックの基礎の上に鉄道の客車を乗せただけのもので、人工島とは名ばかりの非常に粗末なものでした。
 1964年に独立を宣言。その後の展開は、前述のミクロ国家「アトランティス」とは異なり、司法の邪魔が入る事もなく、「ニュー・アトランティス」は1965年まで存続します。
 司法の邪魔が入らなかったのは、恐らくレスター・ヘミングウェイが環境団体のNGOを立ち上げており、「ニュー・アトランティス」はその本部として使う予定だったので、司法も問題視しなかったのでしょう。
 しかしこの「ニュー・アトランティス」も建国の翌年に起きた嵐で国土の全てを失い、「ニュー・アトランティス」はここに滅亡の時をむかえます。
 国土を失った「ニュー・アトランティス」はその後、アメリカに亡命政府(?)を樹立しますが、その後どうなったのかについては資料がないので分かりません。
 「ニュー・アトランティス」が滅亡するまでの間に、レスター・ヘミングウェイは「ニュー・アトランティス」公認の切手を売ったりして、そこそこ儲けていたようです。
 それにしても、アトランティスと名前の付いた国家が、揃いも揃って同じ運命を辿るとは…
 アトランティスと言う名前には、不吉な何かがあるのかもしれませんね。
 

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■「ミクロネーション」国家、唯一の勝ち組。シーランド公国
 
[写真]シーランド公国の全土
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 こうして多くの「ミクロネーション」国家が海中に没するか裁判に負けるかして滅亡するわけですが(※本気モードで独立した「ミクロネーション」国家に限ります)、唯一滅亡を免れたのが、イギリス東南部のサホーク州の10km沖合い建国された「シーランド公国」です。
 この章の冒頭の写真が、その「シーランド公国」の全土です。
 な、なんだか国家と言うよりも、海上に設けられた臨時基地かトーチカのように見えますね。しかも、かなり粗末です。
 それもそのはずで「シーランド公国」は、第二次世界大戦中にドイツ軍からイギリス本土を守る為に作られた、海上トーチカの上に建国されているからです。
 この「シーランド公国」の建国の父は、元イギリス陸軍少佐で海賊放送の運営者だったロイ・ベイツと言うイギリス人。
 彼は海賊放送をしてた事から放送法違反で訴えられるのですが、裁判から逃れたいロイ・ベイツは、イギリス軍が大戦中に数多く作った海上トーチカの一つに目をつけると、そこを不法占拠します。
 更に占拠したトーチカを独立国だとして、一方的に独立を宣言。ここに「シーランド公国」の建国が発布されます。時に1967年の事でした。
 「シーランド公国」の国家元首に就任したロイ・ベイツは自らを「ロイ・ベイツ公」と名乗ります。
 もちろんイギリス政府が、「シーランド公国」を国として承認するはずがなく、「シーランド公国」建国の翌年に「ロイ・ベイツ公」を相手取り訴訟を起こします。
 命運が尽きたかと思われた「ロイ・ベイツ公」でしたが、イギリスの司法は「シーランド公国」がイギリスの領海外にあり、また不法占拠された海上トーチカについても周辺諸国が領有権を主張していなかった事から、イギリス司法の管轄外とし裁判そのものを無効にしました。
 「ロイ・ベイツ公」、ここに、まさかの逆転勝訴!
 ネットスラングで英国面(※英国が作る工業製品や兵器、または文化・習慣には、普通の国では考えつかないような奇妙なアイデアや思想が沢山盛り込まれており、それを揶揄する言葉)と言う言葉がありますが、正に英国面全開の展開です。
 その後「シーランド公国」内でクーデター(!?)が起きたりと、色々と波乱万丈な展開があったようですが、イギリス政府に訴えられる事は二度となく、現在に至ります。
 「ロイ・ベイツ公」は2012年に崩御しますが、「ロイ・ベイツ公」の息子である「マイケル・ベーツ公太子」が国家元首として後を継ぎます。
 ぶっちゃけ、大の大人がママゴトで作ったような国なので、「シーランド公国」を独立国家と承認している国は現在でも世界中に一つもありませんし、今後も「シーランド公国」が独立国家と承認される事はないでしょう。
 誰がどう見ても奇妙で粗末な「シーランド公国」ですが、自国の爵位を海外に29.99ポンドから49.99ポンドで販売したり、コレクター相手に「シーランド公国」公認の切手やコインを売るなどして、国家としての経済活動が一応は存在します。しかし、それが一体どれくらいの収益を上げているのかは全く不明です。
 「シーランド公国」はヘイブン・コーという会社を2000年に設立(※2008年に業務停止)したりしてますから、自国で事業を興せるくらいには収益があるのかもしれません。
 2007年には「シーランド公国」そのものが6500万ポンドで「売国」されると言う危機もありましたが、その後、この危機は知らない間に去ったようです。
 この「売国」奴の正体は、現在の国家元首である「マイケル・ベーツ公」その人なのですが、「売国」奴と言う言葉が、物理的な意味合いで使われたのは、後にも先にも「シーランド公国」が世界で唯一なのではないでしょうか?
 「シーランド公国」は今でも続いている(かつて本気モードで独立宣言した国の中では)唯一の「ミクロネーション」国家です。そう考えると「シーランド公国」は、(かつて本気モードで独立宣言した)「ミクロネーション」国家の中では、勝ち組だと言えない事もありません。
 最近では日本のアニメ「APヘタリア」の「シーランド君」を公認マスコットにするなどして、ひょっとして日本政府にすり寄ってくるのでは?と言う、ちょっと不気味な様相を呈してます。
 国際的にどの国も承認していない独立国家なので、いつまで存続するかは不明ですが、滅亡のその時を迎えるまでは、世界中にネタを提供し続けてくれるのは確かだと思います。
 
 今回は意外に知られていない「ミクロネーション」と言う言葉を取り上げてみました。
 第二章で取り上げた「シーランド公国」についてはメディアに取り上げられる事もあるので、知ってる人がいたかもしれません。
 次回は、またオカルトネタでもやってみたいと思います。 
 担当Sでした!
 
 
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【超古代文明?】伝説のムー大陸は実在したか?

2017-07-16 01:19:41 | 歴史
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(担当S)
 

※本記事は2016/12/03に投稿した記事に、修正を加えて再投稿したものです。

■そもそもムー大陸ってなんなの?
 
[写真]ムー大陸の地図(青い部分がムー大陸)
 皆さんおはようございます。ブログ担当の担当Sです。前回は堅苦しいネタをやったので、今回はぶっ飛んだネタをチョイスします。
 前回、予告した通り、今回はオカルトネタを取り上げます。
 ところで皆さん。皆さんはムー大陸って名前、一度くらいは聞いたことがありますよね?
 担当Sが小学生だった頃、子供向けの雑誌には、定期的にこのムー大陸に関する記事が子供を喜ばせるネタとして載っていました。
 記事のタイトルなんかも
 「遂に発見か!?これが古代ムー大陸の全貌だ!」とか
 「古代超文明大陸!ムー大陸の謎が今、明かされる!!」だとか、あるいは
 「1999年、ムー大陸が浮上!人類を絶滅から救う鍵はムー大陸にあった!!」とか、凄いタイトルが踊っていました。
 三つ目の奴なんか明らかに、ノストラダムスの大予言とムー大陸を強引に結びつけているタイトルだろう!と思わずツッコミを入れてしまいそうになります。記事の内容もタイトル通り(汗)だったような記憶があります。
 あ"、因みに担当Sが子供の頃読んでいた雑誌は、某学習研究社が発刊している雑誌「ムー」ではありませんので念のため。

 もののついでなので、雑誌「ムー」にも触れておきます。上の写真(※PCで閲覧している場合は右の写真)が、雑誌「ムー」です。

 雑誌「ムー」は某学習研究社が発刊している日本を代表するオカルト誌(日本を代表をすると言っても、日本の本屋で「ムー」以外のオカルト誌を見かける事はありませんが…)で、ネットが普及する前は、中二病的な情報の発信源として「ムー」が君臨していました(君臨とかいう言いまわしは、かなり大袈裟ですけど…)
 雑誌「ムー」のタイトルの由来は、今回、担当Sが取り上げようとしているムー大陸から来ています。
 オカルト誌のタイトルになるくらいですから、ムー大陸は余程すごいんだろって思った人がいるかもしれません。
 事実、ムー大陸の"伝説"は凄い内容なんですね。
 ムー大陸に関する伝説を列記すると…
 ①ムー大陸は太平洋に実在していた。
 ②超科学力で世界を支配していた事がある。
 ③反重力で空を飛ぶ乗り物を持っていた。
 ④ムー大陸の人達はとても聡明で、揃って美男美女。
 ⑤ムー大陸の人達は神の生まれ変わり。
 ⑥ムー大陸には恐竜が住んでいる。
 ⑦ムー大陸は一夜にして海に沈んだ。
 ⑧ムー大陸は将来、浮上する。
 ⑨ムー大陸が海に沈んだ原因は、ムー大陸に住むムー人達が欲深くなりスーパーエネルギーの扱い方を間違えたから。
 などなど、伝説の内容を列記しただけで、既におなかいっぱいの状態です。
 ④の内容なんて、伝説を考えた奴が自分の願望を伝説に盛り込んだようにしか見えません。揃って美男美女って…
 それに⑥の恐竜云々の話もおかしいです。普通、過去の伝説を語る場合は「~だった」とか「~していた」とかって感じで、過去形で語るのが普通ですが、どうして「恐竜が住んでいる」と現在進行形なんでしょうか?
 ⑦の一夜にして沈んだと言う話も「それ、アトランティスの伝説からパクったやろ?」と思わずツッコミを入れたくなります。
 伝説の内容を一つ一つ検証すると、伝説がどうだとかムー大陸がどうだとか、そういう以前の話のような気がしてきて、真面目に検証するのが、何だかアホらしくなってしまいます。
 それに伝説の中には、後付けのものも結構あります。
 ⑥の恐竜云々については結構、最近出てきた伝説みたいですし…
 ぶっちゃけて言うと、ムー大陸の存在を裏付ける証拠は、これだけ考古学が発達しているのにも関わらず何ひとつ出てきていません。
 それなのに、どうしてこんな伝説が広まって、しかもこんなに有名になったのか?
 次の章では、その点について担当Sなりに検証していきたいと思います。
 

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■ムー大陸の伝説が生まれたのは意外と新しい
 
[写真]自称、英国陸軍大佐のチャーチワードさん
 小学生くらいの男の子はムー大陸とかピラミッドの謎とか大予言とか、そう言う話が大好きです。担当Sもその例に洩れず子供の頃はそういう話が好きでした。
 今となっては眉に唾をつける以前の話も沢山あったような気がしますけど、子供の頃はそれなりに楽しませてもらいました。
 こういうインチキ臭い話でも、話の筋書きがしっかりしていると、それが創作であることが判っていても、そこそこ楽しめるんですね。
 映画やドラマを見るような感覚に近いです。
 ムー大陸の伝説がこれだけ広まったのは、理由の一つに話の内容が面白かったから、と言うのが挙げられると思います。
 さて、そのムー大陸の伝説なんですが、伝説なんて呼ばれているからには、かなり昔から存在したんだろうと思われがちですが、実はムー大陸の伝説が歴史上に初めて登場するのは、なんと第二次世界大戦が始まる僅か8年前の事です。
 伝説としては非常に若い部類に入るんですね。
 もう、これだけでも、話としてかなり怪しい感じがしますが、それだけではありません。
 ムー大陸の伝説を発表したジェームズ・チャーチワードと言う人が、伝説の内容に輪をかけたような感じで怪しい人なんです。
 このチャーチワードさんはアメリカ在住のイギリス人で、彼の話だとイギリス陸軍に在籍していた1868年にムー大陸の証拠となる碑文をインド(あるいはチベットかビルマ)で発見したそうです。彼が英国陸軍を大佐として退役した1880年に、そのムー大陸の証拠となる碑文の解読を試みます。
 ちょっと、ここで少しツッコミを入れたいのですが、1868年に碑文を発見しておきがら12年後の1880年に解読を試みるとか、状況として不自然ではないでしょうか?
 そんな重大な碑文を発見しておきながら12年も解読もせず、何の調査もしないなんて事はちょっと考えられません。
 と、担当Sが疑問に思っていたら、碑文を発見した2年後の1870年には碑文を解読したと言う話があるみたいです。
 こういう互いに矛盾するソースが複数存在するのは、作り話やインチキ臭い話に良くあるパターンなんですよね~。
 話が少し脱線しましたが、碑文を解読した所から話を続けていきます。碑文を解読したチャーチワードさんは、それが古代に存在したMOOと呼ばれる大陸のもので、碑文自体は聖なる霊感の書であることを突き止めます。
 MOOと言うスペルをチャーチワードさんはムーと発音しています。ここでやっとムー大陸の名前が出てきます。しかし、それが何処にあったかまでは明言されていません。
 それもその筈です。古代人が「ムー大陸は太平洋にあった」とか「ムー大陸はインド洋にあった」とか、現代人にもわかりやすい形で記録を残すはずがないからです。
 そもそも古代人は地球の全体像を知りませんでしたから、現代人みたい地球儀を見ながら「ここが太平洋」とか「ここがインド洋」とかって感じで海に名前を付けたりなんか出来ません。ぶっちゃけ太平洋とインド洋の違いもハッキリとは認識していなかったでしょう。仮にムー大陸が実在しても、それを碑文に残すなら「西の海に大陸が」だとか「東の海に大陸が」とか、自分たちが住んでいる所から、どの方角に存在したのかを書くのが自然です。
 しかしそれだと、ものすごく大雑把になるんですね。古文書に「西の海」とか書かれていても、それが湾なのか内海なのか大洋なのかは全くわかりません。下手したら湖の事を海と呼んでいた可能性だってあります。「大陸」だって、単に大きい島を大陸と呼んでいたのかもしれません。
 だから古代の古文書などを見て、古代人が言わんとしようとした場所を特定するのは、非常に困難な作業なんですね。
 にも関わらずチャーチワードさんは、それが太平洋の中央に存在したと断定します。
 それにはチャーチワードさんなりの言い分があるみたいです。彼の話によるとメキシコで発見された古代の石版に、自分がインドで発見した碑文とそっくり同じ文字が書かれていたそうです。
 ここは注意して話を聞いて欲しいのですが、同じ文章が書いてあったとか石板が似たようなデザインをしていたと言う訳ではなく、単にそっくりに見える文字をチャーチワードさんが、たまたま発見したに過ぎません。
 そっくり同じ文字と主張している文字は偶然、似ていただけの他人の空似の可能性もあるのですが、チャーチワードさんは、そう言う風には解釈しませんでした。
 インドとメキシコで瓜二つの碑文と古文書(註:チャーチワードさんの個人的見解です)が発見されたのだから、環太平洋を支配していたような超古代文明があったにちがいない。そうだ、インドで発見した碑文に書かれていたMOOと言う大陸は太平洋のど真ん中に存在していたに違いない。と、ここで大きな論理の飛躍を見せます。
 太平洋の島々には有名なイースター島のモアイとか、ミクロネシアのナン・マタール遺跡とかが点在してますが、チャーチワードさんはそれら全てがムー大陸の証拠であるみたいな主張をしだします。
 彼がムー大陸の存在を主張した20世紀前半は、モアイにしろナン・マタール遺跡にしろ、そんなに調査が進んでおらず謎だらけでしたから、それらをムー大陸が作ったんだと言われても完全には否定できる人は、当時は一人もいませんでした。
 まぁ、よくもコレだ一方的な決めつけや論理の飛躍でムー大陸が実在してたなんて主張できるのか…酷いもんです(汗)。ちなみにチャーチワードさんの本職は作家で、考古学は趣味でやってたようなもんです。当然、チャーチワードさんのムー大陸存在説は、正統派の考古学者から全く相手にされませんでした。
 現代人の目から見ると、憶測と論理の飛躍と状況証拠だらけにしか見えないムー大陸存在説ですが、チャーチワードさんがこの説を発表すると、どうした訳か大衆から大きな支持を集めてしまいます。
 そのせいかチャーチワードさんはムー大陸に関する本を何冊も出しています。講演なんかも積極的に行うなど、当時は結構な人気作家だったみたいです。
 ムー大陸の伝説がどうしてこんなに広まったのか、ぶっちゃけ結論を言うと、やはりチャーチワードさんのムー大陸の話が面白かったのが、最大の要因だと思います。
 もう一つ理由として挙げられるのが、(当時の人達から見たら)話の内容にリアリティがあったというのも挙げられるでしょう。
 作家だから話を面白おかしく構成する能力があります。ムー大陸の話にしても当時、判明していた考古学的事実や科学的事実とはなるべく矛盾しないように気を使っている節が伺えます。
 現代人の感覚で考えたら、太平洋に伝説の大陸が存在しないなんてことは、Google Earthを見たら誰でも分かるだろうと思ってしまいますが、当時は深海について殆ど何も判っておらず、太平洋の海にムー大陸が沈んでいると言われても、うさん臭いとは思いつつも完全に否定することは誰もできませんでした。
 と、担当Sはさっきからムー大陸の伝説が、あたかも創作だったような感じで文章を書き進めていますが、ここで重大な発表があります。
 この章の中頃の所で、チャーチワードさんは自分が英国陸軍に在籍していた時に碑文を発見したと主張していましたが、実は彼が英国陸軍に在籍していたと言うのは真っ赤な嘘だったのです。英国陸軍にジェームズ・チャーチワードと言う人物が在籍していたと言う記録は一切残っていません。
 だから、この章の冒頭の写真にも思わせぶりに「自称、英国陸軍大佐のチャーチワードさん」と書いてあったわけです。
 と、なるとチャーチワードさんがイギリス陸軍在籍中にインドで碑文を発見したと言う話も当然、嘘になります。
 ムー大陸が実在した証拠とされているインドの碑文がそもそも存在していないのですから、ムー大陸の話そのものがチャーチワードさんの創作だったと言うわけです。
 この話を聞いて殆どの人は「な~んや、やっぱりそうかいなぁ~」と思ったのではないでしょうか?
 しかし創作であっても、当時わかっていた考古学的事実や科学的事実を巧みに組み合わせて、ムー大陸と言う想像の大陸をあたかも実在していたかのように話を作り上げているのは、作家として見た場合は非常に有能だと思います。
 映画やドラマの脚本とかでも下手な脚本とかいっぱいありますけど、それらに比べたらチャートワードさんのムー大陸実在説は数段おもしろおかしく話が構成されています。
 ムー大陸の話がフィクションであっても、多くの人を興奮させ、これだけ長い間”伝説”として語り継がれてきた事実は、ある程度は評価してもいいんじゃないでしょうか?
 
 今回もちょっと話にまとまりがありませんでした。
 次回はまた時事ネタを取り上げたいと思います。
 担当Sでした!
 
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 [gooブログ] 【超古代文明?】伝説のムー大陸は実在したか?
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