SHIKIBUさんのブログ 別館

iPhoneアプリ開発者のSHIKIBUさんが、歴史・文化・オカルトその他の雑学をいろいろ呟きます

米イージス艦「フィッツジェラルド」大破の何故

2017-07-02 17:51:51 | 気になるニュースに二言三言

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(担当S)


 6月17日に起きた米イージス鑑「フィッツジェラルド」とフィリピン船籍のコンテナ船の衝突事故で、行方不明になられていたアメリカ海軍の乗組員7人全員が艦内で死亡しているのが確認されました。
 当ブログからも哀悼の意を表します。
 今回の事故でマスコミ各社や各テレビ局は責任者探しに躍起になっていますが、そんな事よりも多くの人が率直に疑問に感じているのは「世界最強を誇るアメリカ軍の最新鋭艦なのに、こんなに脆いものなの?」の方ではないかと思います。
 イージス艦と言えば、軍事の事なんか何も分からない人でも名前くらいは知っている最新・最強の戦艦(※わざと間違った呼称を使っています。現代鑑に所謂「戦艦」と言う艦種は存在しません)であり、非常に頑丈に作られているはずです。
 なのに相手のコンテナ船の方がイージス艦よりも遥かに大きかったとは言え、衝突でこんなグチャグチャに壊れてしまうのは納得のいかない人もいると思います。
 ゲームや映画の中に出てくる戦艦は、大砲の弾の一発二発くらい食らっても涼しい顔をしていられるので、それが戦艦の戦艦たる所以ではないか(※しつこい様ですが、現代鑑に所謂「戦艦」と言う艦種は存在しません)と、そう思っている人は沢山いるでしょう。
 しかし実は、大砲の弾の一発二発くらい食らっても涼しい顔をしていられる戦艦と言うのは遠い過去の話であって、現代の軍事目的で作られた艦船は、強度的には普通の商船とそんなに変わりません(※イージス艦は「軍艦構造」と呼ばれる構造になっているらしいですが、私は専門家ではないので詳しくは分かりません)。
 こういう事を書くと「実際に戦闘になった時に、そんな船では直ぐに沈められてしまうのではないか?」と思われる方が大勢いらっしゃるのではないかとおもいますが、現代の船同士の戦いはゲームや映画に出てくる戦艦と違って互いの船がバカスカ大砲で撃ち合ったりはしないので、船体の強度はそれほど求められていないのです。
 「じゃぁ、ゲームや映画で見た船同士の戦いはなんだったんだ?」と言う話になりますが、あれは第二次世界大戦中頃までの船同士の戦い方なのです。
 昔は相手の船を攻撃して沈めようと思えば、大砲で狙って打つしか方法がなく、しかも現代ほど技術が進歩していなかったので、どんなに狙って大砲を撃っても外す事が多く、どうしてもバカスカ大砲で撃ち合う戦い方になってしまいました。
 そう言う戦い方の場合、相手の船よりも「打たれ強い」事が戦闘で勝つ条件の一つだったので、当時の戦艦は大砲の弾の一発二発くらいは跳ね返す非常に強靭な造りになっていました。
 それがそうでなくなったのは、戦後に「ミサイル」と言う新兵器が登場してからです。
 現代の「ミサイル」は一発でどんな戦艦(と言う艦種は…以下省略)でも沈める破壊力があり、しかもその命中精度は文字通り「百発百中」です。
 日本が降伏文書に調印した事で有名な「戦艦ミズーリ」は戦後50年近くアメリカ海軍で使われましたが、「ミサイル」の急速な進歩により戦艦の特徴だった強靭な造りの船体は無意味なものになり、どれだけ船体を強化した所で最新式の「ミサイル」に対抗する事はもはや不可能になっていました。
 「戦艦ミズーリ」とその姉妹艦3隻が退役した後に、同じ様な船をアメリカが作らなかったのは色々理由がありますが、その理由の一つに「ミサイル」の技術が進歩した現代で強靭な船体を有する船をつくっても無意味だと言うのもあります。
 船体を強化する事よりも相手が放つ「ミサイル」を打ち落として、なおかつ相手よりも先に相手の船に「ミサイル」を打ち込む事の方が軍事的に重要だと考えられるようになったのです。
 こういう発想で作られたのがイージス艦なのです。
 なので今回の事故の様な物理的な衝突に対しては、イージス艦は普通の商船くらいの強度しか持ち合わせていないので、ああ言う無残な姿になってしまいます。
 今回、事故を起こした米イージス艦「フィッツジェラルド」は8000トンくらいの船らしいですが、フィリピン船籍のコンテナ船は2万トンもある巨船だったので、この二隻が衝突すればコンテナ船がイージス艦の船体を切り裂くであろう事は改めて説明するまでもありません(※ちなみにコンテナ船側は艦首を損傷したものの、乗船していた20人の船員に怪我はなく負傷者はゼロ)。
 これからこの事故の原因調査が本格化するでしょうが、イージス艦が軍事用の船にも関わらず普通の商船のように衝突に対して脆かったのは、別に不思議な事でもなんでもないのです。
 

 
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 [gooブログ] 米イージス艦「フィッツジェラルド」大破の何故
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アップル製品の「開封の儀」を自分のブログに上げない方がいいと思う決定的な理由

2017-07-02 17:51:05 | IT雑記

1812

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(担当S)


 前回の記事で『アップル製品の「開封の儀」』が何であるのかを説明して、それがいかに下らない行為であるのかを私個人の主観的意見をかなり交えながら記事を書きましたが、今回の記事は「開封の儀」を自分のブログに上げている人に対して「いますぐやめろ!でないとアナタのブログは●●●●●を受けるぞ!」とストップをかける、ちょっと過激な内容になってます。
 「」内で伏字にした●●●●●の部分は、すぐにタネ明かしをせずにこれから少しずつ説明していきますが、まず言えるのが「開封の儀」はいわゆる「日記ブログ」と同等のものとみなされてしまう恐れがある事です。
 「日記ブログ」とは、例えば下記の内容のようなブログの事です。


  タイトル:どうしよう・・・
  
  もう💢最悪💢おでこにニキビできちゃった💢💢💢

  でも昨日サトシとサイゼでまったりしたから

  もう今わたしの人生の中で最高にしあわせすぎるwww

  来週にテストとかムリ、もう学校いくのヤダヽ(o'ω'o)ノ


 と言う感じのブログです(汗)。
 こういうブログは、たまに訪問者が訪れても
「サトシって誰やねん!」
「話がバラバラすぎるやろ!」
「動物の写真関係ないやろ!」
とツッコミを入れられてしまい、おそらく3秒以内には
「知らんがな!」
と言う声とともにそっ閉じされるか、あるいはブラウザーバックのボタンを押されてしまう運命にあります。
 辛口かもしれませんが、この手のブログは存在している事自体が無意味なブログです。
 こう言う事を書くと「自分のブログに何を書こうか自由じゃないか!」と言われる方が大勢いると思いますが、実はこの手の「日記ブログ」はGoogleなどの検索エンジンのアルゴリズム(※別名、人工知能)から「コンテンツとして低品質だ」と言う評価を受けてしまい、どんどんハミ子(仲間はずれ)にされてしまう恐れがあります。
 検索エンジンはユーザーにとってなるべく有益性の高い情報やコンテンツが検索順位の前に来る様に検索をかけるので、こう言う第三者に対して何の有益な情報をもたらさない「日記ブログ」は検索順位の最後尾の方に回されてしまう運命にあります。
 人気芸能人が書く「日記ブログ」がかなりのアクセス数を稼いでいるので、自分も真似して「日記ブログ」を書く人が大勢いますが、芸能人が書く「日記ブログ」の場合、その芸能人自身に既に大勢のファンが付いているので、ブログの内容がどんなにツマラナイものであっても沢山の訪問者が毎日訪れます。
 ですが無名の一般人が同じ事をした所で、アクセス数を稼げるはずがありません。
 「自分はアクセス数を稼ぐ為にブログを書いているんじゃない!」って反論する人がいるかもしれませんが、訪問者が殆んどいないブログに何かを書く行為は、PCやスマホの「メモ帳」機能(※当然、読者は自分一人だけ)に自分の日記や意見を書くのとなんら変わりません。
 と、散々「日記ブログ」をこき下ろしてきましたが、実は芸能人でもなんでもない人が書いている「日記ブログ」でもかなりのアクセス数を稼いでいるケースが存在します。
 それはどんな「日記ブログ」かと言うと、自分のペットを写真付きで紹介しているブログなどです。
 ペットなどの動物には人間の心を癒す作用があり、YouTubeなどの動画サイトでも動物の動画は常に1位か2位の人気を誇っています。
 こう言うブログは非常に需要が高く、そして人気も安定しています。
 その他の「日記ブログ」で人気があるものに、どんなモノがあるかと言うと…

 ・自分の孫や子供(※ただし小学校に上がる前の幼児限定)を写真付きで紹介しているブログ
 ・他者から見てもとても個性的に見える家族の一員を、笑える文章で紹介しているブログ
 ・長期の海外旅行や海外在住で経験した、少し危険だけど笑える体験談を日記として紹介しているブログ

…などです。
 ここで重要なのは「第三者から見ても面白い」かです。
 笑えて癒されるものは洋の東西を問わず人気があり、多くの人から「これは面白いコンテンツだ!」と言う評価を受ける可能性が非常に高いです。こういうツボを押さえた「日記ブログ」ならGoogleなどの検索エンジンからも「コンテンツとして低品質だ」と言う評価を受ける恐れは殆んどないでしょう。
 じゃぁ「開封の儀」を紹介しているブログはどうかと言うと、残念ながら存在している事自体が無意味な方の「日記ブログ」と特徴と内容が酷似している為に、低品質であるとの評価をGoogleなどの検索エンジンから受ける恐れがあり、そうなった場合は検索順位の最後尾に回されてしまいます。
 そもそも世間の大半の人は、赤の他人が持ってるアップル製品の開封の様子になんか、なんの何の興味も持ってません。
 この記事の最初の方で●で伏字をした箇所がありましたけど、この●の伏字をした箇所に入る単語は、実は「低品質評価」が正解です。
 誰からの「低品質評価」かと言うと、それはもちろんGoogleなどの検索エンジンからの評価です。
 一度「低品質評価」(※スパムとも言う)を受けたら、自分のブログがGoogleなどの検索エンジンでヒットする事が殆んどなくなってしまうので、ブログがブログとして機能しなくなります。
 よく『アップル製品の「開封の儀」』を嬉々として「MacBookPro開封の儀ʕ•̫͡•ʔ♬✧」なんて感じでブログに上げている人を見かけますけど、自分のブログが「低品質評価」を受けたくなかったら、今すぐやめるべきでしょう。
 ブログは大抵の場合、自分以外の誰かに読んでもらいたくて書いていると思いますが、余りに自己満足的・自己顕示欲的な事ばかりを書いてると検索エンジンから「お前のブログ、低品質評価な!」と言われてしまい検索順位の最後尾に回されてしまうので、ブログを使った自己満足すら満足に果たせなくなる恐れがあります。 
 
 
 
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 [gooブログ] アップル製品の「開封の儀」を自分のブログに上げない方がいいと思う決定的な理由
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アップルウォッチが全くダメだと思う幾つかの理由

2017-07-02 17:50:15 | IT雑記

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(担当S)

 この「IT雑記」はアップル社やアップル製品に対して、毎回かなり辛口な事を書いていますけど、今回は特に辛口です(笑)。なのでアップル製品のファンの方はこのままブラウザーバックして元いた場所に戻る事を強くオススメします。
 で、これから本題に入りますけど、鳴り物入りで登場した「アップルウォッチ(と、その後継機種であるアップルウォッチ2)」が当初の予想よりも売れなくてアップル社が頭を抱えていると言う記事をネット上の至る所で見かけますが、ぶっちゃけ毎日充電が必要な腕時計に需要なんてあるのかと(爆)。
 最新機種の「アップルウォッチ2」の一番安いモデルは定価27,800円ですが、この価格設定だったら実売価格がほぼ同等なカシオのG-SHOCKに多くのユーザーが流れてしまうと思います。
 もちろんアップルウォッチにはG-SHOCKにはないモバイル端末としての機能が備わっている訳ですが、それらの機能の多くは実はiPhoneを一緒に持ち歩かないと動作しないので、それなら「iPhoneだけ持ち歩けばエエやん」と言う当然の結論に多くのユーザーがたどり着いてしまいます。
 実は昔から腕時計型のモバイル端末と言うのは存在するのですが、それらの殆どが商業的に失敗し姿を消しています。ソフトバンクに買収される前の旧ウィルコム(現Y!モバイル)も腕時計型のPHS(※省電力タイプの携帯電話の事)を試作して何かの展示会で発表してましたが、売れないと思ったのか販売には至っていません。
 だいたい腕時計サイズのPHSなり携帯電話・スマホが存在したとしても、余りにサイズが小さいために操作性が極端に悪く、電話番号一つ入力するにもかなり難儀するであろう事は、容易に想像がつきます。
 所謂「電卓付き腕時計」と言う小さなテンキーが付いた電卓機能付き腕時計が1980年代から存在しているのに、今でも殆どと言ってもいいほど普及していない事からも、操作する部分が小さすぎる機器は嫌われる傾向にあると思います。
 私自身はアップルウォッチに何の興味もなく、また将来性も全くないと思っている事から、iPhoneアプリの開発に携わっている人間であるのにも関わらず何のアクションもとってません。
 せめて一回の充電で1ヶ月程度は時計として機能するようなものならば、所謂「ガジェットマニア」以外の人にも興味を持ってもらえるかもしれませんが、肝心要の時計としての機能が100均で売ってるような中国製の腕時計と同じレベル(※アップルウォッチは殆ど毎日充電が必要なので、見方によっては中国製の腕時計以下とも言える)なのに定価27,800円もするような代物では、普通の人は興味を示さないと思います。
 何十万円もするようなメガ時計(※高級腕時計の事)をこよなく愛する腕時計好きな人にとっても、アップルウォッチは色物以外の何物でもなく、アップル社がどう言うユーザー層をターゲットにしてアップルウォッチを開発して販売戦略を立てているのか、端から見てるとかなり不明な部分があります。
 
 
  
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関西人「関東はホンマに歴史や伝統がないな…」 関東人「そんな事ねぇよ」の真相について

2017-07-02 17:49:57 | 気になるニュースに二言三言

2136

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(担当S)

 ちょっと前にネット上のニュースで関西人の関東に対する「関東はホンマに歴史や伝統がないな…」と言う感想が紹介されていて、結構な数のコメントがついていましたが、そのコメントの大半はこの意見に賛同する関西人のコメントや、この意見に反発する関東人のコメントばかりでした。
 関東に住んでる人は、どうして関西人がこう言う意見を漏らし、そしてこう言う意見に対し何故多くの関西人が賛同するのか、なかなか分からないと思います。
 記事の見出しに「真相について」なんて何やら大袈裟な文字が躍っていますけど、そんなにたいそうな事は書くつもりはありません(タイトル詐欺みたいでスイマセン m(_ _)m )。
 一回でもいいから関西と関東の両方に住んでみれば、関西人がこう言う事を言いたくなる「真相(と、言うか気持ち)」を、普通の感性の持ち主ならば誰かにイチイチ説明を受けなくても自ずと理解できるはずだと私自身は思っていますし、言葉で説明してもなかなか理解を得られない(理解できない)たぐいの話だとも思います。
 私、担当Sは事あるごとに「東京生まれの大阪育ち」を表明していますが、実は私自身も関東には歴史や伝統が(関西に比べると)ないと思っていますし、私なんかの意見を待たずとも世界遺産の数で比較すれば関西と関東の差は一目瞭然です。
 関西には合計で5つの世界遺産が存在し、42の歴史的建造物が世界遺産の指定を受けていますが、関東は4遺産、25の建造物が世界遺産の指定を受けています。ですが、この世界遺産指定を受けている25の建造物の中で明治時代よりも前に作られた、いわゆる歴史的建造物と言えるものは僅か4つしかありません(その歴史的建造物とは「日光の社寺」の事です)。
 圧倒的大差で関東は関西に負けている訳ですが、関東だけに住んでるとなかなかその差が実感できないと思います。
 世界遺産に指定されてはいないものの東京には浅草寺・雷門がありますし、埼玉の川越には木造の立派な火の見櫓が残っていますから、それなりに歴史的な遺構というのは存在します。
 ですが実際に関西に住めば直ぐにわかりますが、京都の街なんかは本当に至る所お寺と神社ばっかりですし、関西で唯一世界遺産がない大阪ですら四天王寺や生國神社など結構名の知られている社寺が存在します。
 東大寺や法隆寺で有名な奈良に至っては、普通の田園の中に当たり前の様に古墳が建っている場所が幾つも存在します。
 とは言え、関西ローカルでも大阪は他の関西の府県と比べると歴史的な遺構が少なく、普通に考えたら大阪人は歴史とか伝統とかに鈍感そうな気がしますが、実は他の関西人と殆ど差がありません。
 関西は関東と異なり電車網が非常に発達しており、京都←→大阪、奈良←→京都、奈良←→大阪は電車一本で簡単に行き来できるので、大阪の小学生は大抵一度は遠足で東大寺の大仏を見に行った経験がありますし、ちょっと足を伸ばして京都の嵐山とかにもいく場合もあります。
 ですから大阪の人は京都や奈良の事を別段遠いとも思いませんし、関東のような隣県に対する妙な敵対意識・対抗意識も存在しません(京都や奈良の一部の人は、大阪の人間と一緒にされるのはかなり嫌がりますが…)。
 子供の頃から奈良や京都の歴史的建造物や伝統に触れる機会が多いので、知らず知らずのウチに歴史や伝統に対する感性が磨かれます。
 その知らず知らずのウチに磨かれた歴史や伝統に対する感性を、大阪を含めた関西人が一番実感するのが、実は仕事とかで関東に異動になった時で、歴史的遺構が(関西に比べて)関東には余りにも少ない事に対し、多くの関西人が唖然としてしまいます。
 別に関西人全員が神社仏閣マニアではないのですが「それにしてもこれはないやろ…」と言う気持ちに陥る人は結構いる様です。
 関東には一つも残っていない木造の天守閣が、関西には西と東に一つづつ(姫路城と彦根城が)残っているのも関東とは大きく異なる所です。
 大阪城などは、建物自体は鉄筋鉄骨コンクリート造りの近代的な建物ですが、石垣は江戸時代に作られたものがそのまま残っており非常に立派なことから、海外からの観光客が絶えません。
 個人的には鉄筋鉄骨コンクリート造りのお城とかは余り好きじゃないので、大阪城を余り褒める気にはなれませんが、それでも大阪城は日本で初めて復元された天守閣であり、現存する鉄筋鉄骨コンクリート造りの建築物としては日本でも古い部類に入り、日本の近代建築物のマイルストーン的存在だと言う意見もあります。
 関東で大阪城の石垣に匹敵するような城跡は皇居くらいしかありませんが、残念ながら皇居は天皇陛下のお住まいになっておられるので、一般人が目にできるのは皇居の外周くらいです。
 もし明治10年の遷都が実際には行われず、天皇陛下のお住まいが今でも京都でしたら、皇居は「江戸城公園」と言う名前で都民に公開されていたかもしれません(もし、そうなると京都二条城とかの皇族所縁の建物は帝(みかど)のお住まいとして、一般人の立入が出来なくなっているでしょうが…)。
 こう言う話になると「東京はさぁ、戦争の時に爆撃を受けて歴史的なものなんか全部燃えてしまったじゃん」って言い出す関東の人が必ずいますけど、当時日本最大の都市だった大阪はこっぴどく爆撃でやられてますし、大阪以外にも和歌山市や姫路市が爆撃を受けてます(※この爆撃で貴重な木造天守だった和歌山城が焼失しています)。
 ここまでお話ししても関東にしか住んだ事のない関東の人は納得できないでしょうが、こればかりは関東と関西と両方住んでみないと理解できない話だと思います。
 
 
 
  
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