細心の注意を

「エホッ，エホッ，ゼッ，ゼッ」，軽い咳が出ます。
「クシュン，クシュン」，鼻も少しグズグズします。

“高齢者医療費抑制に，貢献しないといけないんだけどなぁ”

“万が一こじらせたら，今時のお医者さんは，
　　　　　　　　　直ぐに「ＣＴだ，ＭＲＩだ」と言うから
　　　　　　　　　　　　　却って，そっちの方が財政負担になるからなぁ”

早めの治療に出かける事にしました。


休日明けで大勢待合室にいますが，殆ど乳幼児です。
待合室にいる人数の割には，待ち時間は少なくすみます。


“そう言えばなぁ”

この医院では，今年２月，同じような症状で診察を受けたことが有りました。
その時，私の余分な一言で，院長の機嫌をいたく損ねたことが有ったんです。
　　
　　喉と鼻を一通り診察後した後です。
　　院長は，にこやかな顔で，説明してくれました。
　　『そんな心配するような病気ではありませんよ，２，３日で治ります』

　　「どうして判るんです？」
　　うっかり，「気楽」に，質問しました。
　　
　　途端に，「院長」が目を見開き，声音も厳しく答えてくれました。
　　『えっ！！　私には，分かるんです！！　私は専門医なんです！！』


“この院長さんは，「プライド？」が高いから
　　　　　　　　　　　診察台の『言動』に，注意しないとなぁ”

肝に銘じて，診察台に座ったんです。


『そんな心配するような病気ではありませんよ，２，３日で治ります』

診察を終えた院長は，今日も同じことを言いましたが，・・・
私は，細心の注意を払って答えたんです。

「前回も先生のお蔭で，早く治りましたから　　有難うございます」