10月29日デモ曲紹介

2022年10月24日 | 試聴会

10月29日にオーディオユニオンお茶の水店 3F試聴室で行われる試聴会のデモ曲をご紹介します。今回は音の基礎体力である「柔らかいのにクリアーで実在感がある」という切り口での音源をピックアップしてみました。

 

① プーランク:シンフォニエッタ他、プレートル指揮/パリ管弦楽団
  ERATO WPCS-12784、トラック7、行進曲1889年

 1950年台後半の録音物は、音の鮮度感、音場感に優れたものが多くあります。オーケストラの実在感にご注目下さい。

 

② 天満敦子 in 無言館
  KING RECORDS KICC1275、トラック1、アダージョ(バッハ)

 天満氏の演奏は、弓の圧力が非常に強く、ストラディバリウスがギシギシと軋んでしまうほどです。しかし通常のスピーカーでは普通に弾いている様に聴こえてしまうことが多いです。基礎体力の高い 島津Model-1 ならではの天満氏の強い演奏表現の再現にご注目下さい。響きの豊かな空間の再現にもご注目下さい。

追記
 無言館は、第二次大戦で戦死した若い芸術家たちの遺作を展示している美術館です。従ってこのアルバムには、死者達の魂の叫びを天満氏が代弁するという意味合いがあります。その様な強い思いの演奏表現が、余すことなく再現されて、聴く方々の心に届けば幸いです。また、コンサートホールの響きとは異なり、かなり太い音色の録音となっていますが、これは無言館の内部が比較的小さく、かつ良く響く空間である事に由来します。(先日訪問した折に、実際の響きも確認しました)

 

③ カティア・ブニアティシビリ カレイドスコープ
  Sony Music Labels SICC30260、トラック18、ペトルーシュカからロシアの踊り(ストラヴィンスキー)

 男勝りの強烈なタッチとリズム、音の洪水感が生々しく心地よく聴けます。

 

④ DIANA KRALL  Live in paris
  VERVE 440 065 109-2、トラック11、A Case of You

 お馴染みダイアナ・クラールのライヴ盤です。基礎体力のあるスピーカーならではの厚みとパンチの効いたヴォーカルの魅力感にご注目下さい。

 

⑤ アンフォゲッタブル/ナット・キング・コール
  東芝EMI TOCP-6910、トラック24、アンフォゲッタブル

 魅惑のベルベットボイスには、正に「柔らかい」と「クリアー」の高度な両立が必須です。バックのオケの心地よい音場感も古い録音ならではのセンスの良さが感じられます。

 

⑥ ERIC CLAPTON / UNPLUGGED
  REPRISE WPCR-80267、トラック7、Layla

 ライヴの心地よい空間が作り込まれた名録音の一つかと思います。

 

 曲数が多いので、当日は少しずつしか演奏出来ませんがご容赦下さい。

 

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