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紫色尿バック症候群

2022-09-29 18:04:26 | Weblog
夜勤明け

やっと寝られた
6時間

目が凄く痛い


昨日の夜は失禁者が相次いでしまい
そんな時は失禁した方を疎みながらも
気持ちはすぐに切り替わる。

それが仕事だからという感情より
この方がどうしてここに辿り着いて
偶然私の介助を必要としているのかを考えてしまう。

障害を持って生まれ
保護者の方の手を何らかの理由で離れ
そして私の目の前で失禁しながら
何も言えないで、それでも内に秘めた感情はある。
私はそれを尊厳を持って迎えたいと思いながらも
一瞬は健常者でない事を疎んでしまう。

自分は小さくてつまらない人間だ。
知識は感情を不安から遠ざけてくれるけれど
その知識もマジョリティーの都合でしかない。
目の前の何も話せない方に対し
それが何も無い方のように感じてしまうとき
それはきっと人間として失格な事を意味していて
同時に相手を理解出来ない自分自身の小ささを
証明している様な物だろうと思う。

否定してしまえば見えない
見ようとすれば限りない広い世界が在るかもしれない。
その一歩を踏み出せるかどうかは
他者に対する思いやりのように見えて
実は自分への思いやりなんだろうね。

睡眠不足だったせいで
今回の夜勤は辛かったけど
そんなことを感じられて良かった。


ところで昨晩初めて「紫色尿バック症候群」という
現象に遭遇した。
カテーテルからバックにかけて尿が紫色になっている。
本人は普通で元気もあり食欲もあるが
この紫色の尿色は尋常ではない。

当人の様子から救急車を呼ぶ必要は無さそうだが
不安だったので看護師を待って意見を聞いた。
「それは菌のせいで起きる物で、よく見られる症状だから
 大丈夫ですよ」そう言われて安心した一方で
そんなよく見られる症状を知らなかった自分が怖くなった。

調べるとなる程である。
尿中のインジカンという物質が細菌によってインジゴブルー (青色色素) と
インジルビン (赤色色素) に分解・生成されることによって起こるものなんだ。
それらの色素は尿には溶けないけれどプラスチックや
ポリマーには溶けて、その二つの色素の配分によって
紫からピンクに色を変えるんだ。

あの色はインディゴブルーより黒に近かったと思うが
理解してみると納得だ。
水分補給や便秘とも関連しているそうなので
日頃から便秘解消や吸収されやすい水分を補給することが
紫色尿バック症候群を防ぐ対策なんだ。
健康の一種のバロメーターとして見る事も出来る。
良い勉強になった。