お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

宇宙探検隊の冒険 3 ~要石~

2007年11月24日 | 宇宙探検隊の冒険(一話完結連載中)
 宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、未知の惑星を発見しました」
「よし、着陸して早速調査だ」
 着陸した惑星は、起伏の全く無い地面が、三百六十度に渡って地平線を作っていた。
「地面は歩くと押し返す弾力がありますね」
「そうだが、石ころ一つも無いとはな」
「あっ、隊長、あそこに何かあります!」
 近寄って確認すると、地面に深く喰い込んだ石だった。隊長と隊員は一時間ほどかけ引き抜いた。石は細長い杭の様な形をしていた。
 突然、地面が激しく揺れ、抜いた後の穴から強い風が吹き出し始めた。と、同時に、惑星が急激にしぼんで行った。
「なんと、どうした訳だ!」
「ここは風船のような惑星で、この石は中の気体が抜けないための栓だったんですよ!」
 すっかりとしぼんだ惑星から、宇宙船と隊長と隊員は、落っこちてしまった。





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