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「朗読劇 世界から猫が消えたなら」感想

【ネタバレ】

◎「朗読劇 世界から猫が消えたなら」

 「僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。」

 2022年6月18日(土)から30日(木)、北千住駅すぐのシアター1010(せんじゅ)にて、原作は川村元気さんのベストセラー小説「世界から猫が消えたなら」、脚本と演出は村井雄さん(KPR/開幕ペナントレース)、S席は7,800円+手数料。

 猫が嫌いな私ですが(理由はツイッターか何かで書いたと思いますが、近所の飼い猫か野良猫が私のペットの金魚などを殺したから、子供の頃にひっかかれたから、などです。)、平日の30日(木)の千秋楽に行きました。なぜならば!、藤田咲さんが出演するからです

 何回か出演する人もいますが毎回異なる組み合わせでの朗読劇で、この回の出演は、神尾晋一郎(僕)、緒方恵美(悪魔)、藤田咲(彼女、僕の母)、土田玲央(僕の親友、僕の父)、大平峻也(猫(キャベツ))。

 客の8割以上は女性だったかと。出演者からしてそうなりますね。
 17時30分開演、本編70分+挨拶10分の計80分。各出演者が少しですが挨拶以外の一言を言うのは珍しい気が。






○朗読劇と「劇」なので、舞台にちょっとしたセットがあり、役者は6つある椅子の間を動く程度ですが(COVID-19がなければ役者同士のカラミがあったのかもしれません。)、表情と声をある程度変えつつ朗読するというものでした。かなり前の席で、さっきぃを堪能しました

・原作の内容は知りません。猫の話かと思ったら、死の病の僕の寿命を1日延ばす替わりに何かを消そうと悪魔が言い、携帯電話が消えたなら、映画が消えたなら、時計が消えたなら、などに続いて最後に、猫が消えたなら、でした。それぞれの描き方は浅いので、そういうものと思うしかないのでしょう

・彼女の家族は映画館を経営しているのでしょうけれど、それを知っている僕が映画を消すことにためらいがなかったのは、もはや元カノでしかないからということで一応は理解できますが、その割にその後も彼女にいろいろと関わっているので、僕は自分勝手なだけかもと思えてしまいました(消すモノは悪魔が決めるものの、多少は僕に選ぶ余地があった。但し、猫については選ぶ余地はなく悪魔が消すと言ってきて、僕は拒んだ。)。そこが、今一つ僕に感情移入できなかった主因かもしれませんし、猫の話だと思って見ていたからかもしれません。
 死んだ母の思いを書いた手紙を死後数年たった今にもらって読んで(母から彼女が預かっていて、適切な時期に渡してくれと言われていた。)、僕の変化と、僕が父と概ね仲直りするというのが物語としてはメインでしたし。

・最後は、何かを消すのをやめて、死ぬ覚悟を決めた僕ですが、多くの涙を流す僕。
 感動の声も多かったように聞こえましたが、、、それぞれの描き方は浅いのに、、、好みですね


【shin】


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