2006/05/24
応募作品の整理
・ 第十四回日本ホラー大賞応募作品 ブランコで首を吊った男
2007年1月はじめに第一次選考、同3月はじめに最終選考を予定しております。
それぞれの結果は、弊社の小説雑誌「野性時代」、PR誌「本の旅人」誌上、および角川書
店のホームページでお知らせいたします。
・ 第二回青春文学賞応募作品 昭和の僕と平成の俺ママの章
2006年5~7月に第一次選考、同9月末ごろに最終選考を予定しております。
それぞれの結果は、弊社の小説雑誌「野性時代」、PR誌「本の旅人」誌上、および角川書
店のホームページでお知らせいたします。
http://www.kadokawa.co.jp/
※ 梗概を付け忘れたのを今日、角川文庫の編集のかたから言われ、慌てて送りました。両方取れたら、幸せです(^^)
・ 幻冬舎「アウトロー大賞」小説部門応募作品 新宿クレッシェンド
小社ホームページならびにPR誌「星星峡」「ポンツーン」上で随時発表する。
そして本日、新風舎の編集の女性から電話がありました。とても感じのいいかたで、自分の「ブランコで首を吊った男」と、「昭和の僕と平成の俺 ママの章」を評価していただきました。電話で話した感じ、素敵な女性だなって感じました。
この二作品は、角川文庫の賞へ、応募したので、まだ待たなくてはいけません。
近日中に、そのかたと会って、話すので、もっと頑張ろうと思います!
「打突」ですが、このミステリーがすごいに、間に合うか、微妙です…。今月まだ、時間はあるので、精一杯頑張りたいと思います。
2006/05/28
最終仕上げ…
「打突」の最終仕上げ段階です……。
5月の19日(金)から、手直しを始めましたが、めちゃくちゃ大変です…。
http://calendar.yahoo.co.jp/tomo19710913
今までの予定は、こんな感じです ↑
こっちは40×40のページ設定で書いています。
正直、泣きそうになりました。
風邪をひいてようで、鼻をズルズルしながらパソコンに向かっています。
それから毎日、睡眠時間を三時間ぐらいにして、今現在は原稿用紙で592枚分まで出来ました。
あと、206枚分の手直しで、終ります……
今日は休みなので、一気に頑張ります。
そして……
このミステリーがすごいに、何とか間に合わせたいです……。
応募規定は400~800枚…、締切りは5/31消印有効……。
どちらもギリギリですな……
2006/05/29
酔っ払いと警察
お知らせします。手直し調整 2006/05/19~2006/05/29 原稿用紙 777枚
2006年5月29日 5:55 堂々の完成です!
頑張って「このミステリーがすごい」に応募します!
これは、数ヶ月前の話です……
自分が仕事を終え、最終近くの電車で帰ってきました。
駅につく頃には、もちろん上りの電車はありません。
改札を通ろうとした時、ガラス張りの駅長室(特急券や定期を売っている場所)で、一人のサラリーマンが、ガラスの壁をガンガンと何度も蹴っていました。
放っておいて帰ればいいのですが、自分はわざわざ近くに行きました。
すると、そのサラリーマンは俺の顔を睨みながら、ガラスの壁を蹴っています。
改札をでると、俺は駅長室へ入っていきました。
そのサラリーマンはもの凄く酔っ払っていて、駅員も困り果てています。
「おい、小僧。誰に目ん球つけんてんだ、おい」
「うるせー、ぶっ殺すぞ」
久しぶりに「殺すぞ」なんて、言われてしまいました。
俺は自然と頭突きをぶちかまし、ヘッドロックをしてやりました。
酔っ払いは悲鳴をあげながら、ジタバタしています。
その体勢で外に連れ出しました。
すると、警察官が10人ほど、こちらに走ってきているのが見えます。
ヘッドロックをしている俺に、警察官は大勢で襲い掛かってきました。
8人の警察官が俺に組み付き、酔っ払いと離されました。
「離せって…、何も手を出しちゃいねーだろが……」
「落ち着いて下さい」
「充分、冷静になってんだろ。離せって……」
駅の中は野次馬で、大勢集まってきています。
酔っ払いは図に乗り、俺に対して何か怒鳴っていました。
俺は一人の警官の肩をつかみました。
半分ぐらいの力で握り締めてやります。
「あー、いててて……」
「何も手を出してねえって、さっきから言ってるだろ。離さねえと、肩、握りつぶすぞ」
警官たちは、俺から離れてくれました。
酔っ払いはまだ吠えています。
「おい、警察来たからって、安心して余裕こいてんじゃねえぞ」
挑発すると、酔っ払いはテレフォンパンチで殴りかかってきます。
ここは警官の前でわざとくらっておこう…、そう考えました。
顔面にパンチを受けながら、拳をキャッチします。
警官に振り向いて静かに言いました。
「おい、今こいつ…、何をしたんだ?」
「え、何をって……」
警察官は困った顔をしています。
「おまえら、いつも容疑者捕まえる時、尋問して供述させるだろ。逆にこっちが聞いてんだよ」
「も、揉めています……」
「おいおい…、日本語は正しく使わないと駄目だろ。何をしたんだ?」
「な、殴りましたね……」
俺は頷いて、警官に笑顔で言いました。
「よし、じゃあ、何かあったら証人になれよ」
「離せよ、テメー……」
酔っ払いは拳をつかまれたまま、暴れています。
「いいか、無抵抗の人間を殴っちゃいけねえだろ」
その状態から、酔っ払いを派手にぶん投げました。
警察連中は、また俺を抑えだします。
「いきなり殴られたら、防御する為、つい相手を突き飛ばすだろ。今のは正当防衛だ。おまえらも、大袈裟に騒ぐなよ」
警察官に説教していると、さらにパトカーが二台停まり、数人の警官が駆けつけてきます。
「本当、おまえらって暇だな…。こんなちんけな事で、こんなに大勢、呼ぶなよ、情けねえな」
警察の親玉らしき人間が俺の前に来ました。
「今日は私の顔に免じて引いてもらえないか」
「はぁ、馬鹿かって?顔に免じてって抜かすなら、自分の名前と役職を言うのが筋だろが。都合いい事、抜かしてんなよ」
親玉は役職と自分の名を名乗りました。
「分かった。じゃあ、今日のとこはあんたの顔に免じて引くことにするわ。きっちりこのガキの連絡先とか聞いといてくれよ。あとで詫び入れさせるから。今までヤクザにだって絡まれた事ねえのに、こんなゴミみてえな奴に絡まれたら、恥ずかしくて堂々と天下の往来を歩けねえだろ。きっちり教育しといてや。酔えば何をしてもいいなんて駄目なんだって事を……」
「ああ、よく説教しとくよ」
「あんたらが駄目なら、俺がきっちりと教育してやるから」
「ところで、あなた、仕事は何を?」
まさか、裏稼業だとは言えません(まだこの時は裏稼業にいました)。
小説は実際に書いているので、物書きだと答えておきました。
酔っ払いが暴れていた原因ですが、上がりの電車がないのに、今から出せと無茶な要求をして、駅長室の壁を蹴っていたそうです。
結局、俺はプライベート用の名刺を渡し、酔っ払いはパトカーに連行されて行きました。
それから10日あまり経ちました。
警察からは何の連絡もありません。
俺は仕事、行く前に交番に乗り込む事にしました。
「おいおい、●●さんよ~、あんたが顔を立てるって言ったの、こういう事かよ」
「いや、落ち着いて。実は一度、連絡通じたらね、仕事中だったから、夜にかけろって言ったんだよ。そしたら夜、かけてきたんだけど、またあいつ酔っ払っていて、話にならないんだ。だから、ああいう馬鹿は放っておいたほうがいい。そのあと、何度も携帯に連絡したけど出ないんだよ」
「はぁ? 何を抜かしてんです? 俺はあなたの顔を立てて、あの場は引いただけですよ。連絡したけど出ない? 一度、あいつを連行したって事は、調書とってるはずですよね。それで携帯しか連絡先、知らないなんて言わせないですよ。携帯で出ないなら、自宅や会社にすればいいじゃないですか」
「うーん、そうだけど、ああいう馬鹿は相手にしないほうがいいって」
「とことんぬるま湯に、どっぷりと浸かってますね…。分かりました。たった今から被害届け出す事にします」
「おいおい、何でまた…、殴られたりしてないだろ?」
「おたくの警官の一人が証人になってくれますよ。それで、あなたが顔に免じて引いてくれと言ったのに、こういう応対をされたから、被害届けを出すに至ったと、供述させてもらいますわ」
俺は交番を出ると、すぐに●●は追いかけてきた。
「ちょっと待って、分かった、分かったから…。今日一日だけ時間ちょうだいよ。な? 頼むよ」
「今日だけですよ。」
俺が新宿へ着き、歩いていると、交番から着信があった。
「あ、岩上さん。この間の酔っ払い、今、交番に来させたんです。ぜひ、岩上さんに数々の非礼をお詫びしたいと……」
三十分もたっていないのに…、迅速な行動だった。
「こういう風に出来るんなら、もっと早くからちゃんとしろよ」
俺は酔っ払いに、酒を飲んであんな風に暴れるなと説教をした。
駅に迷惑をかけたのだから、ちゃんと謝りに行けと促しました。
「お巡りさん、これですべて水に流しますわ」
「ありがとうございます。ところで、岩上さんって、どんな小説を書いているんです?」
「ああ、時期、世に出たら、嫌ってほど見れますよ。それまで楽しみにしといて下さい」
警察にまで、こんな事を言ってしまったので、より一層、頑張ります!
2006/05/30
「打突」を応募しました
第五回「このミステリーがすごい!」大賞。宝島社…
原稿を挟むクリップがあるんですが、文房具屋で売っている中で、一番大きい特大を購入しました。
でも、原稿が厚すぎて、挟めません。
違うメーカーの特大クリップを買い、ようやく挟む事が出来ました。
これから会社ですが、駅に向かう途中、例の交番のお巡りさんが、笑顔で挨拶してきてくれましたo(^-^)o
「一体、どんな小説を書いてるんです?」とか、聞いてきたので…
「それは秘密ですよ」
…と、笑顔で答えました(^o^)/
久しぶりにゆっくり寝れました!
2006/06/04
ピアノが弾けたら その1
ピアノの先生に恩返しがしたい。急に最近そう思う事が多くなった。三十歳を過ぎてから始めたピアノ。バイエルからやるのは嫌だという俺のわがままを嫌な顔一つせず、丁寧に教えてくれた。俺はドビュッシー作曲の月の光が弾けるようになり、市民会館でピアノ発表会をやった。
もう三年半前のお話…。
今だからこそ、ピアノをテーマとした小説が書けるんじゃないだろうか。そう思い、早速、書き始めた。テーマが少し弱い気がしたので、俺のバーテンダー時代の事を振り返りながら、プラスする事にした。
完成したら、ピアノの先生に真っ先にプレゼントしよう…。
2006/06/05
あったま、きたぞ!
まず、うちの親父…、最近、家に関係ねえ女が通い妻状態で来てるけど、近所の人から聞いて初めて知ったよ。
二年以上前に、勝手に再婚してたらしいな。
おまえが、誰と結婚しようがかまわねえよ。
それは自由だ。
ただし、俺のお袋とずっと別居状態で、10年間、何もしなかったじゃねえか。
俺はお袋なんていらない。
ただ、自分のケツぐらい自分で拭けよ。
何で俺が、親父とお袋を離婚させる役目をしなきゃならなかったんだよ。
いつも色々な女に手を出しては、テメーでケツ拭かないで逃げてたよな?
俺が高校生の頃、人妻が三人同時に家まで来た事、あったよな?
でも、逃げたじゃねえか。
結局、俺が馬鹿な三人の人妻と話し合いをしたんだぞ。
俺の親って、定義を教えてやる。
お袋の事を他人が悪く言っても、俺はなんとも思わない。
親父の事、好きではなかったけど、他人が俺の目の前で悪口なんて、一度も言わせなかったぞ。
俺は、それが最低限の親子の絆どと思ってたよ。
俺だけが親父の事を悪く言ってもいいんだ。
ずっとそう思って、他人から守り続けてきた。
でも、もういいわ。
勝手に生きて、勝手にしろ。
父親らしい事なんて、何一つしてくれなかったけど、俺は全然、恨んでいなかったんだぜ。
でも、もういいや……。
次は親父の妹であるおばさん……。
お袋が出てってから、中学まで育ててくれた事は感謝してる。
「おまえのお母さんは、うちの財産が目当てで離婚しないんだよ」
ずっとそう言われながら、俺は大きく育った。
だから、高校卒業したら、大学に行かず、働いて、そしたらお袋のところへ行って、離婚させよう……。
小学生の時から、ずっとそんな事ばかり考えてたんだからな。
幼い頃、俺が虐待に合ってる時、守ってくれなかったじゃないかよ……。
小さい時、俺は可愛い顔をしてたのに、傷ついたって、怪我したって、隅っこで震えてただけじゃないかよ。
「私は、おまえのお母さんを見て、人間ってこんなに強くなってもいいって学んだよ。あれは勉強になった」
それなのに、何でそんな事ばっかり言うんだよ。
レストランでご馳走になったクリームソーダ……。
すごいうまくて、本当に感謝してたんだからな……。
高校生になってから、おばさんのご飯は一切食べてない。
俺の分だけ、いつの間にか作ってくれなくなったよな。
俺が生意気で悪かったのかもしれない。
でも、自分で腹減って、お米を研いでいる時……
「何、勝手にうちの米を使ってんだ。この泥棒が……」
「本当におまえは、ゴキブリ以下だな」
俺は、その言葉を絶対に忘れない。
反骨心を俺の力に変えてやるよ。
あとになって吠え面かくなよな。
それから最近になって「昭和の僕と平成の俺 ママの章」を書いた。
力なき幼い頃、おばさんが面倒よくみてくれたなという、感謝の念を改めて認識した。
おばさんに、この小説だけは読んでもらいたい。
俺はそう思った。
「あのさ、俺の書いた小説、これだけでいい。お願いだから、これだけでいいから読んでくれないか?」
「おまえさ……」
「何?」
「これは趣味だろ?」
その言い方にムカッときたが、落ち着いて俺は言った。
「趣味じゃないって、今は大賞とかちゃんと応募するようになったし、そんな事より、これだけは読んでほしいんだよ。ね?」
「隠居したらな」
「分かったよ。隠居したら、読んでくれるって約束してくれるかい?」
「あたしは隠居してから忙しいからな。そんな事より、おまえはもっと世間に出て、揉まれたほうがいいよ」
ああ、この人はもう否定からの視点じゃないと入れないんだな……。
そう感じた瞬間、寂しくなった。
今年のG・Wに、群馬の家の先生のところへ、行った時、俺はおばさんの名前だけを言って、何が見えますかと聞いてみた。
「お母さん?」
「いえ、違います。それだけで見て下さい。お願いします」
「分かりました」
先生は目を閉じて、おばさんの名前を呟きだした。
名前以外の予備知識は何も言わなかった。
「なにかこう…、なんて言うのでしょうね…。おばさんの右側にカミソリ…、しかも相手に刃の部分を向けて五本。自分を守るのに一生懸命で、近づく相手に、そのカミソリを上から下にギィッとおろす…。すごい嫌なイメージが見えました。あなたの親戚関係なの?」
先生の言う事は、間違っていなかった。
「ええ…。どうすれば、いいですか?血の繋がった家族です。何かいい方法があれば教えて下さい」
「お金が非常に大事みたい……」
「貯金だけなら、一億円以上、ありますよ」
「そうじゃなくてね、お金を集めるのが大事な事みたい。言い方を代えれば、それしか信用が出来ないといったほうがいいかしら……」
「では、和解するのは無理ですか?」
「辛いでしょうけど…、あなたが傷つくだけです……」
「そうですか……」
「早く世に出なさい。あなたは世に出ないと駄目ですよ。そして自分の気持ちを本に込めて、どんどん浄化しなさい」
それから俺は一日の限られた時間の内、ほとんどを費やし、小説をさらに書くようになった。
でも、俺はコージコーナーのケーキをおばさんに持って帰ったりした。
確かに、先生の言葉にはショックを受けた。
しかし、俺もおばさんも生きている人間なのだから……。
「これ、いくらしたの?」
「けっこうするほうじゃない?一つ500円のケーキ」
「だったら、250円の二つ買ってくりゃーいいのに、馬鹿だね、おまえは…。だから金がいつまでたっても貯まらないんだよ」
仕事の帰り、電話して、駅にいるけど、地下のスーパーで何かいるものある?と、聞いた。
出来れば、仲良く昔みたいに戻りたかった。
「ああ、じゃあ卵一パック」
俺は男なので、スーパーへ行って、卵一パックだけを買えない変なプライドがあった。
だから、適当に肉や野菜も買っていく事にした。
「なんだよ、そんなに買ってきて……」
「いやあ、俺は男だから卵だけなんて買えないよ。ついでに野菜とかも買っといたよ」
もちろん、俺は一円だって請求しない。
よかれと思ってしただけなのだから。
「だからおまえは頭が悪いんだ。ほかのものなんか頼んでないじゃんかよ。余計な金を使っても、そういうのはありがた迷惑って言うんだ」
俺は何も言うことがなかった……。
群馬の先生って、すごいな……。
改めてそう思った。
以前、執筆した「ブランコで首を吊った男」の続編「何故、この俺が…」。
二つとも、執筆完成していますが、俺はあるアイデアを閃いてしまいました…
「何故、この俺が…」は、俺の頭の中で作った物語ですが、「ブランコで首を吊った男」の続編を……
もう一つ別な形で、作ってみようと……
ズバリ、タイトルは 「何故、俺だけが…」
一つの話から続く、それぞれ内容の異なる二種類の続編……。
もし、世に出たら、読者投票で支持が多いほうの話の続編(第三部)を書いてもいいと思った。