2024/06/24 mon
好きな漫画を一つあげよと言われたら、俺は間違いなくシグルイを選択します
シグルイ 山口貴由
この漫画の何が好きかと言うと、武士とは何ぞや?といった狂気そのもの
時代劇とか時代物とか元々好きではなかったのですが、江戸時代に生きた侍たちの生き様を読んでいく内に自然と引き込まれました
徳川三代目将軍家光の実弟である忠長
かなりの暴君で狂気に満ちたこの男
そんな立ち位置にいる者が切腹をしなければならない
では何故そのような事になったのか?
史実は正確には残されていない
しかし駿河城内で行われた御前試合の記述のみが忠長の狂暴さを知らしめた唯一の記録であった
これだけの死者を出した御前試合とはどのようなものだったのか?
その一試合目に出る状況になった藤木源之助
そしてもう一人
伊良子清玄
この二人を語るには7年前に話を遡らなければならない
濃尾無双と謳われた虎眼流岩本道場
そこには一虎双竜と恐れられた三人の弟子がいた
無骨、一本気、愚鈍ととにかく頑固で不器用な主人公
藤木源之助
そしてもう一人の主人公伊良子清玄
最初は道場主である岩本虎眼へ手合わせに来た清玄
その前に門弟二人と手合わせ
始めは藤木源之助
源之助得意な鍔迫り合いの体勢に
しかし有利なはずの源之助は身動きが取れない
骨子術という特殊な技で源之助の動きを封じる伊良子
骨子術で動きを止められ、投げで指まで折られた源之助
それでも彼の闘志は衰えず
聞き分けのない源之助に対し
兄弟子牛股権左衛門
ここは言われるまま大人しく引き下がる源之助
虎眼流師範代である権左衛門は
かじきと呼ばれる3mの木刀を意のままに振り回す
藤木源之助とはまるで違ったタイプの剣士権左衛門
余裕の笑みが無くなる伊良子
権左衛門の振りの鋭い剛剣に避けるしか術がない
伊良子が天井の梁にしがみ付き何もできなくなった時点で勝負は決まる
牢に囚われの身となった伊良子の前に権左衛門が
とうとう虎眼流当主、岩本虎眼と対面
異様な空間の中、不思議な行動をとる門弟たち
出てきたのは……
すでに病に侵されおかしくなった状態の岩本虎眼
骨子術で動きを封じられた清玄
額に小豆をつけられた状況の中
一瞬の正気に目覚める虎眼
そこには濃尾無双と謳われた岩本虎眼がいた
しかし元に戻ったのは一瞬だけ
晴れて虎眼流へ弟子入りした伊良子清玄
日々欠かさず鍛錬する藤木源之助
そこへ虎眼は一人娘の三重の婿候補として
虎眼流の跡目を源之助と清玄ならどちらが好ましいか、師範代の権左衛門へ聞く
三重を敬う藤木源之助がいいと薦めるも……
小刀で口を裂かれます
どちらが強いのかを聞いたつもりの虎眼
本当狂気に満ちています
決められないなら、藤木伊良子の二人を他道場と真剣で戦わせる
過去虎眼からとばっちりを受けた舟木一伝斎の息子は双子
何の因縁も無いのに虎眼のとばっちりを受ける双子
虎眼の狂気爆発
藤木源之助と伊良子清玄、双子を仕留めた方を虎眼道場の跡継ぎにすると無茶ぶり
しかし互いに合意があったところで、この蛮行は藩庁は許さない
そこで二人は顔を隠し、双子と対峙する事になる
シグルイ第1巻
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