「のぼ企画」高円寺 HONKY TONK NIGHT vol.4
≪出演≫
塩川 昇(vo,g)
井上ともやす(vo,g)
大久保雅永(vo,g)
同時開催:井町直紀 ステンドグラス展
2番目に登場した大久保雅永さん。
のぼに比べると衣装も自然体。
パフォーマンスは演者からガンガン攻めて来るタイプではないのですが、
とにかく巧いのです。
ギターもボーカルも。
声の響き、ギターの鳴りを
いつまでもいつまでも聴いていたい、
癒しの波に浮いているかのような時間でした。
3番目。トリを務めた井上ともやすさん。
ホームページを見たこともあるし
音源も聴いたことがあります。
御名前は15年位前から存じ上げています。
でも、ライブを観るのは今回が初めてでした。
ファンの方にとってはもう御馴染みなのでしょうが
私は初めて体験しました。「どこへ行くアメリカ」
聴いていて曲の長さを感じない。メッセージとして共感できました。
また単純に楽曲として格好いいのです。
フォーク。だけど古くない。懐かしソングじゃない。
21世紀だからできる、アコースティックギターを使った曲。
そんな風に感じました。
この日はオープニングアクトの のぼ。
紫のシャツにブーツカットのジーンズ。
茶色のブーツといういでたちで
最初にステージに上った。
・悲しみブルー
今日もG。vo。共に絶好調。
先週の体調不良から完全復活。
・Bird・・青い照明の迫る中、空高く舞うようなイメージのこの曲を歌う。
明るい調子の作品なのに、何故かこの日は哀しみ見ようなものが見えたのはなぜだろう。
MC・・最近MCは回数が少なく、また短い のぼ。
曲の雰囲気作りを妨げないために意図的に短くしているのだろうか?
・ハヤブサ・・照明は黄色系に変わり、リラックスした感じで歌う。
・スケアクロウ・・エレアコを短くスタッカートのようにミュートしながら引くこの曲だが
今日は特に音響との相性が抜群。
やがて終わりのフレーズが近づき左右から、正面から、バックから当てられていた照明が
ひとつ、またひとつ小さくなっていく。
これはもしや・・・・・・・・・・
・トビラヲアケロ・・来た!やっぱり来た!!
あれが悪い?これが悪い?と。
ワインディングロード。と
トビラヲアケロ!と。 Vo.にリバーブが覆いかぶさり、伝えたい気持ちを増幅させる。
演奏するのぼの影が、ステージの天井で体を振るわせる。
ギターの胴鳴りが小さくなり・・
スポットライトが消え・・
ステンドグラスの灯火が見えなくなっていく・・。
・雨が街を洗う日に
全力疾走したあとに、トラックを流すようにHarpを鳴らす。
ふとすると流されてしまいそうな日々の生活を
自嘲気味に奏でる。
よく、「引きのヴォーカル」「抑えたヴォーカル」という言い方があるが
この曲は
「引きのカッティング」だと思う。
ズック
以外にも、「It's All Right」ではなくこの曲で締めるのぼ。
だが 今日は楽しかったよ! という雰囲気を
曲で演出した風にも見えた。
今回はオープニングアクトに徹していた のぼ。
しかし、トリの井上さんとはHarpで競演。
最後にはステンドグラスを製作した井町さんにマイクを向ける。
イベントプロデューサーとして、常に試行錯誤を続け、
時には悩むこともあるかとは思う。
でも、これからも彼への応援を止めることはないと思う。
次回のライヴも是非期待したい。