Life Hacking

城西雑録--日々のあれこれとよもやま。

うなぎと人間

2016-07-08 | よもやま
日本や中国・台湾の山野の池や沼に棲んでいる、ウナギは、遠洋のマリアナ海溝で生まれたという話ながら、どうやって棲みついたのだろうか、という疑問に、この本が応えてくれた。

暴雨風や大雨で、池や沼が氾濫すると、ウナギたちは、陸封の場所から逃げ出して、川を下り、大洋に向かう。
汽水域に至るとオスメスの違いがしだいに現れて、そのまま、南洋まで泳ぎ向かい、とある深海の海嶺に密集して、一大繁殖行動の狂気乱舞を行う。たぶん。
一匹のメ成熟したメスから産み落とされる卵子は、1000万個を超える。それにオスが精子をふりかけ、そこで、ウナギたちは、一生を終える。
深海で卵から稚魚として生まれたウナギは、淡水域を求めて、日本や中国・台湾に向かい、河川を遡上して、ときには、河川から陸上を這ってまでして、池や沼に辿り着く。らしい。
サケの逆だわ。