赤ちゃん言葉

人間の子供にはそうでもないが、自分のペットに対してはどうして赤ちゃん言葉になるのでしょうか。

燦ちゃん、オッハー、ちゃむくなかった。

うっせぇーんだよ、このぅ～、まだ眠いのによぅ～。
とりあえず尻尾の先だけでもチョロチョロ振っといてやっか。

あっそう、うれちいの、良い子ちゃんね。
だいちゅきなお散歩いこっか。
いこいこ、おちたくおちたく、いこうねぇ～。

くっそぅ寒いのにようぅ～、遠出いやだかんな、近場にしとけよ。

あ、そんなに走っちゃダメ。
並足でなくっちゃ、お医者様に言われているでしょう。
爪が無いんだから、付け爪でしかネイルアートできないよって。
あんまりお山の奥に入らないでね。
赤いコンコンちゃんやミダラなタヌタヌちゃんに化かされるからね。

おれっち猟犬だぁ、山の中走ってナンボよ。
てめえらにゴチャゴチャ言われる筋合いじゃあんめえよ。

そう、おりこうちゃんね。
帰ってきたの、頭なでなでちてあげるからね。

帰って来てやったんだから、早う菓子だしな。
こちとら、腹へってんだよう。

さあ、早く帰ってぬくぬくとお昼ねちまちょうね。
らららんらんらん、らららんらんらん・・・・


と、まあこう言う様な会話をしていくと一生かかっても終わらないので、
これ位にして置きます。

かくも美しき飼い主とペットの間には、
一糸乱れぬ統率の中にも、愛情たっぷりな意思疎通で、
以心伝心ピッタンコ、誰にも邪魔されぬというパートナー協定が結ばれているのであります。

ここに、赤ちゃん言葉によるペットとの正しい接し方というジャンルが、
今、まさに切り開かれようとしているのであります。

どないちてるでちゅか。
お宅もやってるでちゅか。