秋桜は好きか嫌いか？

例えばの話ですがで始まる話は、
話し手の身近で起こった本当の話の事が多い様に思われます。

ご近所のご主人の畑は秋桜が凹の字型に囲まれて咲いてます。
ナント私の畑によく似ているみたいです。




そこへ親戚の人が久々に訪ねて来たので、
丁度サツマイモも収穫時期を向えている事だし、
良かったら掘っていくと誘って一緒にサツマイモを掘りました。
と言っても親戚の人は鍬やスコップとはあまり縁が無いのでご主人が掘ってあげたそうです。

４～５株位掘り上げて、もう十分ですと恐縮していました。
サツマイモの手前の畝にはピーマンが三株程残って実を付けています。
良かったらピーマンもどうですかと勧めると、じゃあ頂きますとなりました。

実をビニール袋に一杯採ってあげると、
ピーマンは葉っぱも食べられるんですよとおっしゃいました。
へぇー葉っぱも食べられるんですかと言いますと、
ピーマンに関する蘊蓄を鼻の穴を大きくして大きな声でしゃべりまくっていました。

そして、おもむろに秋桜は悪いねと言いました。

もうそろそろ秋桜の花の時期も終わり散りかけようとしているので、
ご主人がもうそろ終わりだからねと言いかけようとしたところ、

親戚の人が、「秋桜は食えねぇから、ナンの役にもたたない」と宣われました。

えッと一瞬、
青空をヒバリがピーチクパーチク飛んでいくのを見上げる様に青空に目をやりました。

えええええ、まあぁーとそこら辺の返事をして畑を後にしたそうです。

秋桜は好きか嫌いかと言う話はありますが、
喰えねぇからナンの役にも立たないと言う事は聞いた事が有りません。

ピーマンの葉っぱが食べられるという話をしてたのでそのついでに出た言葉かなと思いましが、
そんな冗談を言う人でも無いので、多分本当に出た言葉だったのでしょう。

ご主人は思ったそうです。
秋桜を好きだ嫌いだと言う人も居るでしょうが、全然関心が無い人も居るのだなと。
そういう人を悪いとは勿論言っている訳では有りませんが、

知識と好き嫌いだけで生きて居る人を、
感受性の有る人、例えばそのご主人みたいな人から見ると少し寂しい様な感じがしましたね。

と言うどうーって事ない例えばのお話でした。
お粗末さまでした。

♪淡紅の秋桜が秋の日の～～～