女郎島の夜明け

冬の海はとにかく寒くって近づくのも億劫だが、でも行ってみたい気がするのもうなづける。

瀬戸内海には島は多々あるが、東の方はそれ程でもない。
カヤックで島々を巡るというのも夢が有って面白そうだが、
あまり遠くに有るとか、上陸できないとかでは、
ちょっとサイクリング気分でと言うわけにはいかない。

当里山の近くに、まあまあ楽しめる海域（里海）がある。
その内の一つ、女郎島周辺を早朝散策してみた。

瀬戸内の周辺には海でも陸でも、おにぎり状の形をした山や島が多い。
この女郎島もしかりで、極々小さいおにぎり島である。
凄い名前が付いているが、どうも悲恋物語の言伝えがあるらしい。
何やらウサンクサイ感じがしてきた。

どうもよく分からない天気ではあった。
空は、どんよりと曇って海域を覆っていたが、
風は無く、水面は波立たずにのっぺりとした状態で、
いかにも何かがお出ましになる様な感じであった。

少し周囲に目をやると、
居た居た居た、これぞ正しくジョーズの背びれがウヨウヨと。


地球温暖化で、早速お出ましになったのであろうか。
島ごと一緒に食われちゃ、たまんないので退散退散。

海岸伝いに帰る途中、
これまた、面妖な、これはなんじゃ。


多分ゴジラ最後の映画出演で、慌てて片足置き忘れて行ったに違いない。
はてさて、次から次へと色んな物が出てくるスポットじゃわい。

海の中は、もっと凄いぞ！
ああ、思い出しても身震いがする。