関東襲撃その２

真昼の新宿高層階、とあるラウンジの窓辺の席でその密会は催されたのでした。
初冬にしては暖かな陽射しが、
高いガラス張りの空間を通してその現場に燦々と降りそそいでいました。

定刻５分前に現場について辺りをしばらく偵察行動していましたが、
窓際のコーナーの席で猫系の手招きが盛んに手を振ってるのが見えました。
あれだけ招かれたら間違いないと思ってそちらの方へ引き寄せられました。

今回の密会の目的は、大きい声では言えないが小さい声では聞こえないのでこのブログに書くが、
実は、ブツのやり取りを秘密裏に実施する事にあったのですよ。
なんてたって猫系と犬系の物々交換なんてえものが、世に公になっては一大事ですからね。
あくまでも極秘にね。って言うわりには、白昼堂々とやりましたね。
これが所謂、事件の盲点というやつで、
正々堂々と正面から銀行強盗に入ると意外と不審がられ無いのと同じです。（ホンマかいな）

周囲の目も気にせず、
テーブルの上に所狭しと広げられたブツの数々、先ずあり得ない光景だったでしょうね。
お客さん持ち込みはあきまへんでぇ～と言われそうな、あ、ここは東京でした。
まあ、そんなお登り燦風景でしたね。

犬系の持込物件は、本命のフェイジョア数個、讃岐うどん（ダシ付き）、しょうゆ豆、スダチ少々
猫系の持込物件は、ご本人のジャズCDアルバム２枚、ご本人が描いた絵葉書１枚、TOWER RECORDSの袋１枚

緊張感の中にも穏かな笑顔で、無事哄笑（まだ笑ってる）成立。
それぞれの持物となったのでした。
目方では損したが中味では大分得した気分なので、先ずは良い取引だったと言えるだろう。

後はお時間の許すまでの猫犬会談。
さすがプロ、はんなりゆったりの腹式会話で心地よく聞き惚れましたが、
こちとらは、パニクリ過換気症候群会話で、ただ口を大きく開けてパクパクするばかり、
声が裏返っていました。

さて、肝心の話題はと言いますと、
猫犬人にお墓は必要か、オイラは閉所恐怖症もちろん否です。
星から生まれた王子様や王女様はまた何処かの星に生れ変れるのです。
せっかく自由の身になったのだから、
エベレストのテッペンへも行きたいし、ジャズの本場へも行ってみたい。
おちおちとそんな暗いジメジメとした所では居たくないです。
まあ、そんなところでこの件については同意を交わしたのでした。

若い時に慣れ親しんだリズムは、７０～８０歳になっても心地良いリズムであるか。
団塊の世代では、ゆっくりしたリズムが心地良いだろうし、
今頃の１０代は、かなり激しいリズムをシニアになっても心地良いと感ずるのであろうか。
シニアになれば、誰でもゆっくりずむに傾くのであろうか。
これは、ちょっと複雑な課題として置いておきましょうということになった。

おいおいおいおい、
これって、猫犬会話にしては、かなり哄笑、いや、高尚なお題ではないかえ。
その他、色々有ったわよん。
貴重な猫犬対談はその内、対談集のCDとしてアマゾンから出るとか出ないとか、

かくして３時間に亘る、真昼の新宿高層階での猫犬会話バトルが、
ようやく終りを告げようとしたのであった。
中々、手強かったが、まあ相打ち位では収まったであろう。
これで心置きなく新宿都心を去ることが出来たのでした。

おもろかったな、
またやりまひょな、Jittaはん。

おバカ燦より