里山・燦のものがたり

瀬戸内海の里山で生息する里山犬・燦(ダルメシアン)の活動
ものがたりです

芸術の秋

2006年09月08日 | 
秋は食欲の秋でもありますが、音楽鑑賞とか絵画鑑賞とか芸術の秋でもありますね。
里山で生活していますとなかなか生の作品とか演奏を聴きに行ったりするのが難しいです。

以前見に行った絵画展で購入した写真画集本を開いて当時の絵画を思い出したり、
CDを聴いてライブの場景を蘇らしたりと思いにふけるのも秋がいいですね。

相模沿線で棲息していた頃、
大和のシラカシの森で薪能が開催された時、一度古典芸能にも親しんでおこうと見に行きました。
シラカシの森をバックに舞台が設定されていて、要所要所に薪が設置されていました。
まだ少し薄暗い内に、薪に火が灯されて徐々に興奮が高まってきました。

すっかりと暗くなって、舞台と薪の所だけが明るく、
目には能の静かな動きが鮮やかに映り、
森を響かせる能の音に一種独特の世界へと引き込まれるのでした。

舞台も中盤になった頃、
突如森の上側に明るく光るものが見え出しました。
舞台の進行とともに益々大きく冴え渡った満月が見事にシラカシの森全体を照らし出しました。
それはそれは、こんな見事な舞台演出が他に有るものかと思ってしまいました。
今でも、あのシラカシの森を懐かしく思い出します。

さてここに取りい出しましたる一枚の似顔絵(表題写真)ですが、
これは、オイラのボスのがきんちょの頃の証拠絵です。

裏にはボスのボスの字で、
ボスが7歳の時にある審査員として来四国してた鈴木信太郎画伯(故人)に描いて頂いたものだと記入されています。
鈴木画伯の絵には、その作品の人形とか薔薇とかを見ると特徴ある曲線で描かれています。
その曲線が見事にこの似顔絵にも反映されてるのが分かります。
ちびまるこちゃんに登場してきそうな顔の膨らみといい、
この見事なタレ目、決して悪人顔ではありませんね。
完璧な似顔絵です。

その後ボスが描く絵には、
必ず絵の左下隅に「よ」の字を入れ忘れなかった事は当然の行動と言えるでしょう。

歳を経てこのタレ目が見事なキレナガになっていようとは誰が想像出来た事であろうか。
面影は少しは有りますけどね。

芸術観賞できる物が身近にあると心が和みますね。
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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぽけっと さんへ ()
2006-09-14 16:38:00
色々想像するのも面白いですよね。

これがブログの面白さの一つでも有るんでしょうね。



>それともオトナになったら別人になりましたか??

そうです。

別人28号になってしまいました?!



パイレーツ・オブ・セトナイカイヤンカイサーのお宝もなかなか粋でげしょ。
返信する
ぶちょうほう さんへ ()
2006-09-14 16:31:38
シラカシと薪能、

なんか響きがいいですよね。

こんな感じで森や林とお付き合いできたら嬉しいですね。

秋もそろそろ深まってきましたかね。

焼き芋のシーズンも近くなってきました。

今年は猪にサツマイモをやられて全滅です。

葉っぱから根こそぎやられました。

これも自然の摂理ですかね。



>今日ではどれほどまでに・・・・・

ここでは段違いによくなっていますよ。

と言って置きましょう。(笑)



でもさすがプロですね。

段違いに画くことで奥行きが出来て立体感が出ますから不思議ですね。

返信する
芸術の秋! (ぽけっと)
2006-09-13 21:45:11
真夏は外で思い切り遊んで、ホッとひと息 落ちつく秋の始まりですね。

えーっ、ボスの幼少の頃の似顔絵なのですか?

かーわいいではないですか

あちらこちらのブログですこしずつ語られるボスのお話をつなぎあわせて

私なりに少しイメージしていたものがありましたが

ちょっと違うのかなぁ。

それともオトナになったら別人になりましたか??

なーんちゃって、でも

ステキな思い出と 宝ものをお持ちですね

(さっき投稿が消えました、もし二重だったら1つ消してくださいませ)
返信する
ゲージツの秋ですもの (ぶちょうほう)
2006-09-13 13:41:37
燦様 こんにちは

そうですね、そろそろ本格的に秋へ入って行きますね。

薪能を見たことがありませんが、それでなくとも幽玄の世界に、常葉樹林の宵闇と薪のそこだけの明かり、そこへ満を持した望月の明かりが射し込めば舞台装置は申し分ありませんね。



小生の薪は、焼き芋か、宴の終わったあとの火の用心のマーキング程度しか思い出が残りませんが、それとは違って、格調の高い経験がありますね。



似顔絵・・・ご幼少の頃は左右の御耳は斯くも段違いでしたか。

して、今日ではどれほどまでに・・・・・?
返信する
Jitta さんへ ()
2006-09-12 21:18:47
でしょでしょ、そう見えますよね。

ノーブルノーブルノーブルチョコが大好きながきんちょでした。



がきんちょの頃に魚獲ったり、鳥獲ったり、よそん家の果物取ったり、

犬かの時石の投げ合いで顔面に傷を負ったりとホンの少々悪さをしたお陰で、

大きくなってからは悪いことは全然しておりませんです。

悪いことは早めに済ませば大人になってからはしないものですよね。



絵画はいいですね。

現物を見ると写真では分からない光を感じます。

音楽が生だとCDでは味わえない空気を感じるのに似ていますね。



やはり日本画は日本で適していますね。(笑)

横浜も良かったみたいですね。
返信する
面影 (Jitta)
2006-09-11 22:48:16
ふむふむ、なるほど。

いつぞやお目にかかった際の面影と重ね合わせて見ました。

幼少のみぎりからノーブルなお顔立ち、というか

お育ちの良いお坊ちゃまでしたのね。



薪能の演出、照明は満月とは、これもまた幽玄の世界。

さぞステキだったことでしょう。

今日横浜で観てきた日本画も、とても良いものでした。

芸術の秋!日本は良い国だにゃ~。
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rakugaki さんへ ()
2006-09-11 21:43:31
>あぁなるのか・・・と納得できました。

今回は素直に納得していますね。

まあ里山の現物を見た数少ない証言者の一人ですからね。



そちらの3匹は何て言ってますかね。

メイメイ:優しそうなおじ様。

チェリー:イボピーで遊んでぐでじょぅ~

ウィル:ケッ、・・・・・



ハイハイ。



>あれは恥ずかしい・・・

髪がもじゃもじゃでオデコが出てて笑顔の可愛いやつですか。(笑)
返信する
ha-chansan さんへ ()
2006-09-11 21:35:51
今も毎年やっているかは不明ですが、機会があればご夫婦一緒にどうぞお出かけ下さい。

少し違う世界を覗くのも面白いですよ。

隣を覗き見する世界とは、ちょっと感じが違うでしょうけれどもね。(笑)



>私の主人の子供のころに似てる!

ということは、以外にもはーちゃんとこのご亭主も男前豆腐というこってすな。



>主人も今は切れ長の目ですよ~

切れ過ぎたりしていませんか?



何事も過ぎたるは及ばざるが如しですからね。
返信する
オイノコ さんへ ()
2006-09-11 21:27:37
実はこの森に行くまではドシャ降りの雨だったのですよ。

だからてっきり曇り空と思っていましたから、突如の満月にはおったまげたという訳です。



こういう場所での古典芸能もなかなか乙でげすな。

デッ燦の題材にもいいかもしれませんよ。



「す」画伯は多摩美大とか武蔵野美大で教授もされていたみたいですよ。

ご存知じゃないですか?



>なんか心がくすぐったくなりました。

いわゆる癒し系の顔というお褒めの言葉と取らさせて頂きました。

返信する
hinahina さんへ ()
2006-09-11 21:19:43
PCの画面舐めないでね。

雛雛さんは騙されやすいいですからね。

気をつけて下さいね。



でもこの手の顔は本当にビビリ顔ですから、多分大丈夫でしょう。

人畜無害です。



こちらからでは、美術館へは中々行けないですが、NHKの日曜美術館なんてえのを見て楽しんでいます。



紺色の枠はお手製です。

本藍染の和紙で出来ています。



藍に包まれたワシ、どういいでげしょ。
返信する
成長 (rakugaki)
2006-09-11 16:01:28
さすが「す」画伯。

画家という人は特徴のとらえかたが違いますねー

その幼少時代から数十年経つと、あぁなるのか・・・と納得できました。笑



ちなみに私は自分でかいた自画像が実家のリビングに貼られてます。

あれは恥ずかしい・・・。(;´д`)
返信する
へぇ~ (ha-chansan)
2006-09-11 16:01:16
どこにでも出没するダルだと思ったら、大和のシラカシの森とな?

「泉の森」の中ですよね。私はたまに3匹の散歩で行きますが、薪能は見たことがありません。

かがり火の元で能なんて、幻想的でしょうね。

近くに住んでいながら、見たことないなんてもったいないですね。



ボスのご幼少の頃の絵、どこかで見たことある感じなのに思い出せません。

・・・・・・・



そうだ!

鼻の下にほくろをつけると、私の主人の子供のころに似てる!(笑)

主人も今は切れ長の目ですよ~
返信する
いいなぁ~ (オイノコ)
2006-09-10 20:33:31
素晴らしいシチュエーションで能を見られたんですね。

すごい!私も見てみたい~。

でも、ボスのおかげで幻想的な風景がありありと浮かんで私もそこにいるような気分になれました。

ありがと燦。



ところで画伯の絵、さすが特徴をよくとらえておいでです。

子供の頃の似顔絵と、今のボスを思い浮かべて人生の面白さみたいなのを感じ、なんか心がくすぐったくなりました。
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芸術の秋 (hinahina)
2006-09-10 18:55:48
確かに悪人にはみえません

味のあるお顔です。

絵画を見るなんて最近ないですー

紺色の枠は?元から?
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oliママ さんへ ()
2006-09-10 15:03:27
若い時に鈴木画伯の絵に親しんだ人は、皆さん必ずと言っていいほど、自分の名前の一字を絵の片隅に書いていたと思いますよ。



この似顔絵に百箇所位修整をかけると現在のボスの顔に近付きます。



でも流石に特徴は上手く掴んでいますので、

これは何年経っても変わりませんね。

おちょぼ口もその一つですかね?
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熊子 さんへ ()
2006-09-10 14:57:08
写真とは違いなんか生き生きしてる感じがしますね。

そこには血の通った7歳のボスが居るみたいなんですよね。



オイお前へ、オイラはそうなったんやねぇ~って語りかけて居るみたいです。



どや、こんなんでわりいか?



いや、別に、ええんちゃうん。



ってな会話がありそうですね。



この似顔絵は、ボスのボスの思い出でもあるしもちろんいい宝物ですね。
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polo181 さんへ ()
2006-09-10 14:51:10
オイラもこの耳のタレ具合が似たのか完全なタレ耳族になってしまいました。



お陰様で心だけは少し豊かになってまいりました。

っていうか年取ると丸くなるっていいますよね。



特に非真面目な劣等性程丸くなる様な気がします。

なんてたって、ビビリのボスですからね。

繊細居士なんですよ。(笑)
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ボス!? (oliママ)
2006-09-09 23:13:03
燦ボスもやはり人の子、幼い頃があったのですね。

なんだか口元が おちょぼ口で 品の良いお子様だったのですね~。その後も その通りのお姿で スクスクと成長されたのでしょうか?

必ず『よ』の字を入れてしまうほど 画伯の影響が強かったということなのでしょうね。子供の頃に受けた影響は、いつまでも残る物なのですね。



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素晴らしいです (熊感動です)
2006-09-09 21:18:17
鈴木信太郎画伯が幼少のボスをモデルにし、その証の絵を見せていただき感謝です。著名な画家ですよね。多くの子供の中から、めんこいボスに目をつけたのもさすがですが、ボスの親元は地元の大ボスだったのでしょうね。お宝ですよ。画伯の絵はオークションに出展したら幾らなんだろうかなと下世話なことを書きましたが、ボス、どうか永久に続くお宝ですからね、しっかり金庫に保管ですよ。ぐふ、いくらなんでもカビが生えては困るので、たまには風を通すにはこうしてネット公開もいいですね。ああ、いいな、画伯の挿絵も柔らかな絵ですよね。ふくふくだっためんこい幼少の頃のボス、いい絵です。「す、」に対して「よ」はいいですね、おいらは「ゆ、」と入れていますよ。
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燦さん、こんばんは (polo181)
2006-09-09 21:13:06
鈴木信太郎といえば、ネットで調べたところ、色紙絵で10万は下らない。かなりの画家ですね。(実際、しらなかったけれど)その人が描いた燦さんの似顔絵はかなり貴重でしょう。耳が福耳でいいですね。晩年豊かになる人相です。真面目な優等生といった感じが出ています。
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