月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

ひいな人形

2012-02-09 20:26:00 | コミュニケーション
春がおとずれるには
まだ もう少し時間がいるみたい

ここ数日ひいな人形を折っている

今年 すでに4組の御内裏雛とお雛様を
差し上げている

毎年 プレゼントに。。
そう 頼まれて何組かのひいな人形を折る

今日
画家の先生に一組お持ちした
そのさい会場にお客様として小学生の御嬢さんが
絵を観にいらしていた

画家の先生に一組さしあげた後
その御嬢さんにも持参していた一組を差し上げた

ひいな人形をかざりますか?
と 問うと
はい。。と 元気なお返事が戻ってきた

手元にあった一組を差し上げると
手にした瞬間 女の子らしい華やかな笑顔が広がった





季節感というのは
幼いころに周りの大人から教えられて
人は覚え身に付けて行く


名も知らぬ御嬢さんだけれど

毎年 この季節に
ささやかなひいな人形を想いだしてくれると
うれしいと おもった。。。


Good day and Peace and Love














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初空月晦日にて

2012-01-31 10:49:00 | コミュニケーション
こんにちは

初空月の晦日になりました。
この冬ものこり数日 でも 寒さはまだ当分続く模様です

北の豪雪地帯のご苦労は
首をうなだれて横に振りたくなります

ここ数年ずっと暖冬が続いて
きっと今の若い人たちは豪雪を知らないでしょうね
30年くらい前までは ごく普通の生活をする街中にも
100センチくらいは積もっているのが当たり前の風景でした

暖冬といわれるようになってから
街中を歩くのにも苦労しなくなっていたはず
それが今年のこの豪雪に戸惑っている
北の若者たちが沢山いるのだろうと思う

道の脇のほうは側溝に落ちるから歩いちゃいけない

軒下は雪が落ちてくるから通ってはいけない

深夜は除雪車が通るから 外出は控えないといけない

早朝はその雪が凍っているから屋根に乗っちゃいけない
万が一転落した時に凍った雪で頭を打ってしまうから。

昼間はつららの下を歩くな。
落ちてくるから刺さったら危ない

かまくらを作っても
凍って固まるまで中に入ってはいけない

ほら。。解りきっているようなことでも
意外と日々の事故が起きていることなんです
昔はお年寄りが子供たちに 口を酸っぱくして
何度も解いていました
それが ここ10年くらいは暖冬が続き
お年寄りも真冬に外を歩くのに
あまり困らないほどになっていました

テレビを見ていて カンジキをはいて屋根に乗って
雪下ろしを上手にするのは高齢者
若いころに充分に経験を積まれた方達ですね
居住環境が変わっても
天候までは左右することはできない
こうやって豪雪の年が戻ってきたりするのですね

去年の震災の跡が雪の下に隠されて
その雪に生活を邪魔されて
どうしてこんなに 
北の方達がご苦労を強いられてしまうのだろうか

今日 どうしてこういった話から始めたのかというと

先週お花屋さんの社長さんと
来月のお稽古の花の相談をしました
2月の末にひいなの祭りに合わせて
桃の花のお稽古を予定したいと
相談をしたのですが、社長さんが即座に
今年は桃の花は手に入れるのが難しいですよ
と お返事を返されました

一瞬 私にはどういったことなのか
理解できなかったのですね

うかつだったのですが・・

花桃の生産者は福島に多いのです
あの3月の震災と原発事故による避難生活
立ち入り禁止地域に 多くの生産者がいたこと
そういった諸事情から 
出荷量がかなり落ちてしまうという
そういう説明がありました

言葉に詰まる・・
こういう瞬間ですね

原発事故による対地入り禁止地区避難生活

振り返ると

去年の夏あたりから実は花屋さんたちは
出荷量が落ちてしまい
売りたい花を買い入れるのに
ずっと苦労をなさっています
生産者さんたちのご苦労を共に背負っています

各地でのいけばなの各流派の花展が
昨年は中止が多くなりました
それも さまざまな配慮を含め節電や交通事情

なによりも
花が手に入りにくくなっているという事実

ささやかな花展の後、各支部の研究会では
枝物などを再利用して
数度使うなどの苦労もありました


震災後 東日本の花木は大打撃を受けています
それは想像しやすいことですね
生産者と生産大地が被災しているのですから
出荷されてこなければ売る花が手に入らないのですから
西日本の生産者さんたちと取引したり
輸入に頼ったりします

それでも 東日本の生産者さんたちの花を・・と
わずかな出荷量も市場で取り上げる
そういった努力をなさっています
少しでも多く 高値で。。。

そのさらに苦労を高めてしまったのは
福島の原発事故です
地震の被災だけだったら・・今年に向けて来年に向けて
今頃ものすごい努力を
経験豊富な生産者さんたちはできたはず
立ち入り禁止地域であったり 
避難勧告が出ている地域では
それもできないのです
心痛む日々を過ごされているでしょう
生き残った桃の樹は育ち続けているでしょうから。。。


市場でも放射線量を確認する努力が続いています

いつまで・・どこまで・・こんな苦労が続くのでしょう

たった一輪の花も人の心を 動かすこともあります
たった一輪の花が人の心を 温めることもできます
たった一輪の花が亡くなった方達への追悼になります


震災の後 震災地の花屋さんが貴重な自分の飲み水を
花の水揚げに使い 供養の花を買いに来る人たちのために
花を売り続けていたこと
心の中に刻んでおきたい

去年の今頃を振り返る
3月にそんな非常事態がおこるなどと
思いもせずに
春が来るのを たのしみに過ごしていました

それは 悪いことではない
誰も明日のことはわからないのだから

今年は少し違う
悲しみを乗り越えないといけない春がくるということ
少しでも北の人達の生活が楽になるように
せめて豪雪の生活から解放されるように
暖かい春が早く来てほしいと願っている

経験豊富な人達が
後世に経験を伝える時間を取り戻せるように

心穏やかなひと時が戻るように願っている


そして もし 福島の桃が手に入るなら
多少の高値でも買い 生産者の苦労に感謝したい私がいる

いま できることを すこしづつ


Good day and Peace and Love


注;花桃は長野、山梨、
全国に多くの生産者さんたちがいらっしゃいます。















「よろしかったら音楽をどうぞ」

♪虹の玻璃♪







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昔むかし あるところに一人の少女がおりました。

2012-01-22 18:20:00 | コミュニケーション
金曜日 
アロマ講座を受講してきた晩のお話しです



自分自身をいたわる効果を期待できそうなオイルでした
深く心の中に体の中に染みわたってくるアロマの香り

ひとつ、ひとつ香りを自分の中に招き入れていきます
そこから自分の中の自分が見えてきたりします
自分自信との会話を丁寧に重ねていくと
思いがけない自分との出会いが始まります

胸をチクチクと何かが突いているような
そんな小さな痛みを感じながら
その痛みにささやきかけてみる

なに?何をみつけたの?

なに?何がそこにあるの?

目を閉じて自分に問いかけてみる
そこから得るものは なに?


深夜 一人でぼんやりと自分に問い続けて見る

小さな扉が静かに開き始める


「The Sound of Silence」Simon & Garfunkel



「こんばんは。。」

一人の友人があらわれる
「こんな遅くに どうしたの?」

一瞬自分自身の分身が声をかけてきたのかと錯覚する

「ねむれないの?」
すぐにネットの中の友人だと気づく

何かが心の中で動き始めて 誰かに語りたいと
そう思っている自分に気づく
友人を相手に 心の中の懐かしい昔の自分に再会し始めた


心の中の私は まだ幼子だった

七五三のお参りの時目にしたものは
大学生が棒を握り 何列もの縦隊になって
ヘルメットをかぶり何か大きな声をあげていた
NHKでは 鳩子の海が毎日朝の決まった時間に
放映されていた

「♪にっぽんよ~ にっぽん!♪」
年齢の近い子役が大きな声で歌っているドラマだった

それから数年がたち私は小学校も高学年になる
深夜ラジオに耳を傾けて 
新田次郎の小説の朗読を聞いていた
レモンちゃんという愛称の女性パーソナリティーの
深夜ラジオに心惹かれていた。
女性の書いた連載本はくまなく読みつくしていた

その深夜の番組では 
湘南の兄弟のデュオの歌がよく流れていた


「IF」 bread & butter


中学に上がって 
その女性パーソナリティーの開いた絵本やさんへ
毎週のように通い続けていた

近くの大学では 学生運動の名残がまだあった
大学生がマイクを通して難しい話をしているのを
その 後ろに座って 聞き流していた

そのあと
 周辺のいくつかのお店でウィンドーショッピングさながら
手ぶらで通っていた

「またのぞいてきたのか?」
とあるビルの地下のいくつかのお店の店長さんたちが
声をかけてくれる
。。。。うん。。。

「やめとけよ」
。。うん。。

学生運動をもう数年前に卒業した人たちだった

平和運動・軍縮・反核を表に立って声高に
騒いでいた時代の人達だった
どこかにむなしさを抱いたまま社会人になり
売れない家具やシェルを売ったりしている人たち
だった

「いちご白書」という映画を
教えてくれた人達だった

新宿の暗い小さな映画館で
上映されているのをひとりで見に行った

ラストシーンで大学生が 
催涙ガスのなかでビートルズの歌を歌う
床を叩きながら丸くなって抵抗する

そして 
サークルゲームという歌へとエンディングが変わっていく
「あの頃のまま」 bread & butter

そのころから 私は歌を歌っていた
学校の文化祭を中心にお遊びの範囲だったけれど
その時
 すでに私はさだまさしさんの詩にしっかり染まって
さださんのコピーバンドを集っていた。

声高に平和などと騒いだりはしないけれど
いつも 心がけていたこともある

人を愛していたい。
自然を愛していたい。

心安らかでありたい。

そんな気持ちを伝えたい。。。


そして高校生になった私は
 さださんの「防人の詩」に出会うことになる
まったく気後れすることなく、
学生と教師の前で歌い続けていた

当時 その歌は反戦歌だの 右だの左だのと
歌っていたさださんでさえ マスコミの批評にさらされていた


「お前はなぁ。。怖いもの知らずだな。。」と
かつて学生運動時代に大学を卒業してきたであろう
教師に苦笑いをされたこともあった


話が飛ぶけれど 去年の横浜での
アート展のテーマはこの歌の歌詞も
隠しテーマにしていたのだった。。



そして高校を卒業して進学して
御茶ノ水の「レモン画水」の喫茶部で
美術系の学生と売れない芸術家が一日会話している店 と
新宿の「DUG」 という 
ジャズのレコードを一日中流している店へと
足を運ぶことになる

夢と現実のはざまで 
生きていくことに精いっぱいの絵描きや 
夢破れて 音楽へおぼれている大人たち

そんな私よりも 年上で
私の知らない経験を
豊富に済ませた人たちの会話の中で
私は 時を過ごすことが多かった


そんな10代だったのだった。。

胸の痛んだその晩
私は その友人にそんな話を語りながら
自分の今のスタンスを すこし考え込んでいた。。。


憧れる大人が多かったよ。。
そのころは。。

今は どうなんだろうね。。
私たちは 若い人たちに夢や憧れを
抱かれるのだろうか。。。

BREAD&BUTTER 「若ぶるつもりはないけれど」




あわてることは無いけれど
確実に 私自身の年齢は何かを重ねて行っているはず

10年後
どんな風に年齢を重ねているだろう
どんな結果を目指して進んでいくのだろうか

このごろ 改めて そんなことを考え始めている










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鎌倉へ行って参りました

2012-01-18 17:44:00 | コミュニケーション

寒中お見舞い申し上げます

蝋梅の美しい季節になりました。
久しぶりに鎌倉へ行って参りました。

鎌倉駅西口から歩いて20分ほどの所
寒中咲の花を眺めて参りました






季節の名残が冬の真っ蒼な空へ向って
何かを語りかけていました





ほら・・
もう春に そっと呼びかけています

お目覚めを待っています。。










由比ヶ浜の 「麻心(まごころ)」さんでお昼を頂きました
自然食品を扱って作られています
自然と 食物の生産者と調理する方の
優しさをを感じるメニューばかりです。
美味しくいただきました、御馳走様でした。


映画「ひろしま」の 戸塚での上映会の後の御話合いに
少し ご一緒させていただきました。

静かに でも 力強く 各地で上映の動きが進んでいます

一人でも多くの方の目に触れるように
願っている私がいます


麻心さんの 海に面したカウンターからは
静かな冬の海が見えていました

遠くに 伊豆大島や富士が見えて 素敵な席でした











これは 鶴のお祝い包みです
沖縄へ 語り部の会で出かけられるお友達に
差し上げたものです





昨日 映画 「ひろしま」 の 関係者の方たちにも
少しだけ折って 差し上げました

沖縄 広島 長崎 各地での平和の祈り
自然災害の被害者の方たちへの復興の祈り

日本人にとっての 鶴は 人々の心の安穏でもあります


いま できることを すこしづつ
鶴の折形で包みを折り 手から手へと
心がつながっていくように。。と 願いを込めています









今日は 花屋さんへ伺って 
来週のお稽古の花を注文しました


優しい色合いの 黄色のヒヤシンスをみつけ
数本買い求めて参りました

すでに春を告げるような 甘い香りをかぐわせています


今年の冬は まだまだ 寒さが続くみたいです
北国の方たちのご苦労は続きます

お体を大切に 過ごされてください







いま できることを すこしづつ


Good day and Peace and Love





映画 「ひろしま」 今後の上映会の予定は トップページにまとめました
お手数ですが トップページをご覧ください



映画「ひろしま」予告(動画)





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今年もお世話になりました

2011-12-31 00:00:00 | コミュニケーション




今年の最後の作品に
第7回・ギャラリーあを アート展会場での
captionを添えさせていただきます

季節が半年ほど進みましたが
今年はずっと ずっと 祈り続けていたことです

そして 今年 東日本大震災をはじめ、

各地で自然災害の被害に 

福島原発事故の被害に

いまもなおご苦労されている
皆様へ心からお見舞い申し上げます。

穏やかな心休まるひと時を
 お過ごしでありますように

月海






つきみのひとりごと

2011年3月11日14時46分18秒(日本時間)
この地震で 旅立ってしまったすべての命に 
謹んで哀悼の意を表します

この日 日本全体が突然の天災に恐怖を感じた一日でした

しかし被災地の色々な場面で、
人間の善意に触れることの出来る一日でもありました
あの日から3か月近くの時間が訪れようとしています

 
個々の気持ちの中で様々な想いが 今もなお 
めぐっていると思います

被災して大変な日々を過ごされている方、
その方たちを支えていらっしゃる方々
まだまだ 3月11日は続いています

ささやかな私の被災地への想いをどのように 
この会場に表現したらよいのか 
とても悩みました
 
今回 津波の被害を受けた宮城県仙台市には 
東北夏の三大祭りのひとつ
七夕祭りがあります。七夕は棚幡とも書きますが
日本古来の豊作を祖霊に祈る祭(お盆)に、
乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)や
佛教の盂蘭盆会(お盆)などが習合したもの
と考えられています

東北では旧暦で行われ 
現在でもお盆行事の一部でもあります

飾り付ける笹は 
精霊(祖先の霊)が宿る依代とされています

お盆のころに「蓮の花」を御覧になった事が
おありでしょうか?
蓮の花は 泥の中に根(レンコン)を張り 
泥水の中を通って茎が伸び 
水面に清浄無垢な美しい花を咲かせます

『鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流
 死許曽 海者潮干而 山者枯為礼』

読み人知らず 万葉集第16巻第3852番より

「鯨魚(いさな)取(と)り、海や死にする、山や死にする、
 死ぬれこそ、海は潮(しほ)干(ひ)て、山は枯(か)れすれ」

この詩は 
『鯨取りの漁師に問う。
 海は死にますか? 山は死にますか?

(いいえ、海も山も死ぬのです)
死ぬからこそ、海は潮が干(ひ)いて、山は枯(か)れるのです』


しかし たとえ潮が引き山は枯れても、また潮が満ち 
山は緑に溢れる 一度朽ちても またもとに戻る
という自然界の命について語っている詩かもしれません

人の命も想いもつきることなく繋がると信じて 
生きとし生けるものすべてに
穏やかな明日が訪れるように祈ります




          Good day and Peace and Love









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