月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

御寺の境内の

2017-01-31 21:50:00 | 恋物語

拝啓

あなたさま


野鳥が来て 
梅の花をついばんでいる
北風が吹く中
 
陽射しは強く春を引き寄せています

そこに香る甘い香りは陽射しを浴びて
空気中に溶け込んでいます

あのお寺の
山門の横に蝋梅は静かに咲いていた

この蝋梅は良い

そんな一言を発して先に進んだ
あなたさまの背中は
もう見ることがないけれど

見知らぬ街のどこかで

きっと

お寺の住職と親しく話をしていることでしょう

境内を歩けば住職のお人柄が見える
そう話していました

庭の手入れの行き届いているお寺は良い
住職と会って話がしたくなる

そう話して
福寿草の咲くであろう足元を眺めて

この木枠の中に もう少しすれば
福寿草が芽をだし 美しい花を見せる
その頃また来てみよう

そう言ってくれました

あのお寺をあなたさまと
一緒に歩いた記憶の最後

いまごろ福寿草が美しく咲いているでしょうか

約束は果たせなかったけれど
一人訪ねてみましょうか



かしこ





寒暖の差が大きい頃

春は
そこにいるけれど

どうぞご自愛ください

あなたのご健康を 祈っています










いま できることを すこしづつ だれかのために










Good day and Peace and Love

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春節に風信子の香りを

2017-01-29 16:19:00 | 恋物語

ごきげんよう
春節が訪れて文字通りの迎春となり、
二十四節季の立春まであと数日。

部屋の中で風信子の香りがゆっくりと広がり、ガラス越しに
柔らかな陽射しが手もとを温くませる。

寒中見舞いのはがきを横目にしている間に春が訪れてしまう。
賀状が届かなかった友人達が、今頃首を傾げているだろう。

固い蕾だった風信子もここ数日の暖かさにほだされて、
香と ともに花を開かせている
八重咲きの風信子の切り花は珍しい。
思わずカメラを向けた。
午前の光は花を美しく見せてくれる。


午後に時は移る
日暮れ時、
春を待ちきれずほころび始めた紅梅はあっという間に
野鳥たちのさえずりを呼び始めた。
鑑賞する時間を残して頂戴ね、と
野鳥へ声をかけてしまう。

梅の花が咲き始めると黄色い花たちが次々と
咲きそろい始める。

黄色い花と言われて思いつく花をいくつあげられるだろう。
個性的な香りを立てて鳥や虫を呼び込む花木が多い。

夕暮れ時に雲の色が赤く黒く染まるころ
暖かい中国茶を入れて午後のお茶の時間にしよう。
この後の予定を考えながら空の色が変わっていく様子を
楽しみたい。慌ただしい時間が過ぎていくタイミングだけれど。
ささやかな時の過ぎゆく間に あなたのことを思って、
今日の庭の話を空に向かって投げかけよう。


届いているだろうかあなたに。







Good day and Peace and Love







いま できることを すこしづつ だれかのために







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黄色い花咲く寒中に

2017-01-24 20:42:00 | 恋物語
寒中お見舞い申し上げます

雪の被害が各地に出ており
いま まさに被災されている皆様
どうぞ 御無事でいらっしゃいますように



葉よりも花が咲きそろう
花木の美しい頃となりました

お花の初稽古を開きました
啓翁桜と黄色鬱金香
春を呼び込むように寒さの中でも
のびのびとたおやかに 桜の花

太陽の光を望む鬱金香の首の動き
まっすぐ 太陽に向かう美しさ

春を待つ私たちの首が長くなったかと
感じる今日この頃 寒中





栽培種はすでに花がこんなに伸びています
風信子 
花が咲くと甘い香りへと変化して
やっぱり 寒中は甘い春の香りが心にやさしく響く


思い立って 花市から仕入れてもらった風信子
しばらくは蕾の成長と開いた花の甘い香を楽しみます








『蝋梅や薄雪庭を刷きのこす』水原秋桜子


この蝋梅は
 寒中でもふと姿を探してしまうほどの
心優しい香りがします

春が恋しくなる。。。

そんな香



彼の人も
好むかおりの
この花に

想い出重ねて
涙にじませ












いま できることを すこしづつ だれかのために



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ワインアロマセラピーとの出会い

2017-01-19 18:28:00 | かんじるままに
ごきげんよう


明日のお天気予報に首をかしげるような
柔らかい冬の陽射しが
西に傾き沈みました

実は 午前中からやっとまとまった思考です
自分の中にたまったワインアロマセラピーのイメージを
まとめるのに難しく一日掛かりで
やっとここまで・・という今日のお話です

朝からお騒がせしたパン食の件
(FB参照 https://www.facebook.com/kazrinn.thukimi
パン焼き機の働きのおかげで
ハニーバタートーストが食べられました

朝からコーヒーを飲みたかった私の中では

月曜日に女性限定で ある喫茶店が
ミニサイズのハニートーストを
つけてくれることを

ふっと 思い出し もう・・食べたくて。。。。。

そのジレンマも解決


昨日は ワインアロマセラピー協会の
『心理学から学ぶ、ワインと嗅覚と心の関係』
後半に出席して参りました


かおり や 味 が
自分史と直結していることを
誰もが知っています

たとえば こんな質問があります

想い出の味ってなんですか?

人の記憶がよみがえるとき
その時の味を思い出しながら他に
シチュエーションがよみがえります
その映像にはかおりのイメージも
供によみがえります

食べたものはなに?
どんな色だった?形は?
触感はどんなもの?
周りは明るかった 暗かった?
ほかにだれか一緒だった?
それを食べると どんな気持ちがした?
どんな香りがした?
まわりからも何か香った?


その時あなたの気持ちはどうでした?

その後あなたの気持ちはどうでした?



人の記憶はこんな沢山の質問も
一瞬にして甦らせる能力があります
すごいですね

たとえば とても疲れている時
遠い昔 仲の良かったお友達がさし入れてくれた
チョコレートを思い出したとします

そのカカオの香りを思い出し 
その時の空気の香りを思い出します

友達の声 会話 食べた後の笑顔

そんな記憶が
目の前のチョコレートを一粒口に含むと
甘い香りが体をつつむように
優しく広がります

その時の友達が
今 そこに現れたような気がして

疲れて いっぱいいっぱいだった気持ちが
緩むような温かい気持ちになれる

緊張感でいっぱいだった自分に
少しだけ
優しく
笑顔で微笑んであげることが出来る

そこに
自分を癒す力が生まれてくる


今回のワインアロマセラピー講座は

アロマの中に潜む
 たくさんの香り物質と出会うこと
自分の記憶に潜む
 かおりの粒に出会うこと

今の自分自身と

ワインの香り物質と

記憶の香りの粒を 融合させて

自分に向き合うこと
ワインの香りの中に何かを見つけ
出会ってみること

いま
 目の前にあるワインという名の香りは
私の心のどこに触れるのか

静かに自分自身へと心を向かわせてみる

自分自身の何と出会うか
静かに心を解きほぐしてみる



個々に差があるので 
自由に心のままに
ワインを感じ取ってみる

ワインアロマセラピーは 
一般的なワインの種類分けとは大きく違う
個人の経験値によってかなりの差がでる

同じワインを試しても
個々に共通性があったり差異があったり
個人の経験値によって 
味の感じ方、イメージ、想いに差がある

それは先述の
チョコレートの想い出と同じように
かおりの粒が心によみがえらせる記憶が
個々によって違うからだ


どうアプローチをしていくかは
ワインアロマの世界は
 まだざっくりと分類されていて
未知数なのだけれど

人間の数ほどの分類が
本来は必要になってしまうが
ワインの中に潜む かおりの粒 は
人間の数に見合うだけの
粒数を秘めている気がする

まずは
目の前に置かれたグラスに入った
一杯のワインに心をはせる

自分とのこの一杯のワインとの出会いを
存分に楽しんでみる

そのほんの数分
私はワインの香りの中に自分を解放して
自分を見つめ抱きしめることが出来る



実際ソムリエ資格をお持ちの方が
好みを尋ねられる場合は
どうされるだろうか

ワイン選びに不慣れなお客様の場合は

どんなワインをご希望ですか?

と選択の際に訪ねられるよりも
 
選びたいワインが登場する で あろう

その場の
登場人物とシチュエーション

会話のイメージやテーブルの上の
並ぶ で あろう色合い

選ぶ本人の想い

を訪ねたら どうだろう


そう・・たとえば
仲の良い女友達と二人
一人暮らしの彼女の部屋の
小さめの木目調のテーブル

デパ地下で惣菜を買って食べる予定

サラダが好きだから
グリーンがたっぷりの食卓

彼女は透明ガラスの食器が好き

お互い少し忙しくてお疲れ気味なので
スローな会話が続く予定

だから
 二人で今日はゆっくりと食事をして時を楽しむ

となれば。。。


グリーンのサラダと
ドレッシングを楽しめるような
ワインが良い

となれば。。。


彼女の部屋は少し照明が落とし気味なので
ガラス器と一緒に
ワインの色も光が美しく見える方が良い

となれば。。。



・・・というように
ワインを上手く
会話という主役の
相手役になるくらいの
選択がせまられてきます


何処何処産の何とかワインというよりも

ゆっくりと 味 と 香りが変化して
色も光の輝きが楽しめる色合い
グリーンサラダの香りを邪魔しないかおり

疲れている心をやんわりと包んでくれる
赤よりもピンク系? 

少し元気が出るように黄色系?

尖っているよりも まろやか
。。。などなどと

頼む側も選ぶ側も 語彙が必要になるけれど
そこを汲んでワインを選ぶことが出来たら
ソムリエさんとも会話が弾み
人間臭くて素敵でしょうね。

前・後編の二回の講座を出席させて頂いて
自分の中のワインの存在を再認識しました

時には酔うために飲み尽くすのも良いと思います
時には自分を癒すために飲むのも良いと思います

今日欲しいワインはね。。。
自分を見つめる会話をしながら
ワインを選べるお店があったら
頻繁にワインを買いに通ってしまいそうです

一杯のワインで自分を癒す

今回は ここまでを 感じ取ってきた次第です




ソムリエさんのお仕事とは
まったく異種のワイン選びのお話ですから
ご理解くださいませ。
ソムリエさんたちの豊富な知識量は
十分理解した上の 新しい一つの試みのお話です



写真は講座で
配布されたテキストの表紙 と
試飲したワインです


ご興味のある方はこちらへ↓

ワインアロマセラピー協会
http://www.winearomatokyo.com/






















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春を待つあいだ

2017-01-13 19:35:00 | 想い月
睦月のお便り


寒中お見舞い申し上げます

お正月気分が暦はまだ抜けきらぬ頃
一年で一番寒さの厳しい時期
暖かいものが嬉しい頃合いです

今年も暖冬のようで
すでに春の気配を植物は漂わせております

一月の和名は
初見月・初春月・初空月 があります
冴え冴えとした寒中を楽しむ
お洒落な呼び方が並びます



11日は鏡開き
 小豆を煮てお汁粉がふるまわれ
15日は小正月
 小豆の粥を煮て神様に備えます

ここまでを松の内と呼びます
(昨今は七草を過ぎると
松飾を片付けてしまいますね。。。)


『立春正月』という呼び方もあります

季節の節目を節句といいます

二十四節気では、立春から
一年が始まります。

おつな方は立春に年賀状を送られる方も
いるようです。

節分は 晦日祓い と 考えて
一年の厄を鬼に見立て、豆(魔滅)をまいて
鬼(厄)を追い払うということになります

豆まきに使う豆は必ず炒り豆を用います
拾い忘れた豆から目が出ると縁起が悪いとされており
 「魔目」を「射る」ことで
「魔滅」となるという説もあります

柊のとげを鬼が嫌うので戸口に置いて侵入を防ぐ
という説です
柊を庭の門の近くに植えることも多いと思います

今月の銀座菊廼舎様のディスプレーは

『節分』をテーマに作品を仕上げてあります

升にいり豆をたっぷりと用意して柊を飾り
 店先から鬼の侵入を防ぎます
お福と鬼の面 タラの木で作った鬼の棍棒
を飾ります

お花はすでに冬の寒さに負けず咲き始める
連翹と寒牡丹などを取り合わせました

この時期は花木と呼ばれ葉よりも
花が先に咲く植物が続きます

『冬 来たりなば 春 遠からじ』




銀座へお出かけの際は

銀座コアビル地下1階
菊廼舎さんのお店先でお茶でもいかがですか


 お風邪を召しませんようご自愛しつつ
春を待ちながら寒さも楽しむ日々をお過ごしください

皆様へ 良き春が訪れますように

Good day and Peace and love







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