月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

作品についてほんの少しだけ。。

2011-06-30 15:11:00 | 社会との繋がり
東日本大地震で被災された皆さま
心よりお見舞い申し上げます。



ご機嫌いかがお過ごしでしょうか

改めましてご来場いただきました皆様
ありがとうございました
暖かいお声をかけてくださったお客様
感謝しております

アート作品について あまりご説明しない方が
よろしいのかもしれませんが
会場にお越しになれなかった 友人も多いので
少しだけ 解説いたします



こちらが 挿花コーナーです




笹は神の依代 鶴は亡くなった方達の命への哀悼です

蓮の花には被災地で生き残った人たちの
今を生きる命の強さをイメージしています 

生花はその命をつなぐ絆です

このコーナーの前にお立ちになった客様が
どなた様も少し何かを探すようなしぐさをされておりました

じつは 作品の前に立つとどこからとなく 香りが漂っておりました
花そのものからの香りと 蓮の花にアロマオイルを数滴落としてありました
穏やかに心が明るくなるような そんな香りを仕掛けてありました


「ユンソナ・バーベナ」
「マグノリア・リーフ」
「グレープフルーツ・ワイルド」




生花 とりあわせ と 花言葉(一例です)

花名;【花言葉】

アンスリューム(紅団扇);【無垢な心】

丹頂アリウム ;【くじけない心】

オンシジュウム・シャーリー・ベイビー ;【美しい瞳】*バニラの香*

ヒゲナデシコ・トリュフ (てまりそう) ;【信頼】

ドラセナ・ゴット・セフィアナ ;【幸福】

鳴子百合 ;【元気を出して】



制 作  月海 & 和兎 Holistic Flower School

協 力 フローリスト花 樹 (千葉県市川市)
    カセン和紙工業株式会社 (山梨県市川三郷町)






ヘアー・アーティストの知人がアート展前にこう申しました
被災した人達へ心を寄せるアート展なら
もし 会場に避難している人が観にいらした時に
悲しみを思い出すのではなく
観て 穏やかな気持ちなる・・そんな作品を展示してほしいなあ。。
と。。





この鶴は 寿折と呼ばれている鶴です
亡くなった方々が 死してなお苦しむことなく
次の世で 穏やかであるようにと 祈りを込めました

千羽鶴のイメージとは 少し違って
アートとしての表現も組み込みました
被災地から避難されている方や身近に感じている方々に
悲しいイメージを作品を見ることで感じないように 配慮しました






こちらは今回のアート展用に購入したアクセサリーです
つきみの名前にちなんで 月と兎です
会場で身に着けておりました

地元のベネティアンガラスアーティストの作品です
真鍮と白金とガラスです




受付に座る時間が多く ご案内も多いので
指先に少し遊び心を。。
ネイルアーティストさんに描いてもらいました

横浜の蒼い空と・・梅雨時ですから
蓮の花に光る雫をイメージして色合いを考えてもらいました






そして 会場にて作品のわきに
つきみのひとりごとを そえておきました







つきみのひとりごと
第7回ギャラリーあをアート展会場にて
2011年3月11日14時46分18秒(日本時間)
この地震で 旅立ってしまったすべての命に 
謹んで哀悼の意を表します
この日 日本全体が突然の天災に
恐怖を感じた一日でした

しかし被災地の色々な場面で、
人間の善意に触れることの出来る一日でもありました
あの日から3か月近くの時間が訪れようとしています
 
個々の気持ちの中で様々な想いが 今もなお
めぐっていると思います
被災して大変な日々を過ごされている方、
その方たちを支えていらっしゃる方々
まだまだ 3月11日は続いています

ささやかな私の被災地への想いをどのように 
この会場に表現したらよいのか とても悩みました
 
今回 津波の被害を受けた宮城県仙台市には 
東北夏の三大祭りのひとつ
七夕祭りがあります。

七夕は棚幡とも書きますが
日本古来の豊作を祖霊に祈る祭(お盆)に、
乞巧奠(きっこうでん/きこうでん)や
佛教の盂蘭盆会(お盆)などが習合したもの
と考えられています

東北では旧暦で行われ 現在でもお盆行事の一部でもあります
飾り付ける笹は 精霊(祖先の霊)が宿る依代とされています
お盆のころに「蓮の花」を御覧になった事がおありでしょうか?
蓮の花は 泥の中に根(レンコン)を張り 
泥水の中を通って茎が伸び 
水面に清浄無垢な美しい花を咲かせます

『鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流 死許曽
   海者潮干而 山者枯為礼』  
           読み人知らず    万葉集第16巻第3852番より

「鯨魚(いさな)取(と)り、海や死にする、山や死にする、死ぬれこそ、
   海は潮(しほ)干(ひ)て、山は枯(か)れすれ」
この詩は 
『鯨取りの漁師に問う。海は死にますか? 山は死にますか?
    (いいえ、海も山も死ぬのです)
死ぬからこそ、海は潮が干(ひ)いて、山は枯(か)れるのです』

しかし たとえ潮が引き山は枯れても、
また潮が満ち 山は緑に溢れる
一度朽ちても またもとに戻るという
自然界の命について語っている詩かもしれません

人の命も想いもつきることなく繋がると信じて 
生きとし生けるものすべてに
穏やかな明日が訪れるように祈ります  
                    Good day and Peace and Love










日々の言の葉綴りはこのあとに続きます
スクロールしてご覧くださいませ






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