月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

春分の日に思ったこと

2013-03-21 08:04:00 | かんじるままに
桜が咲いて
 春爛漫の色に
  包まれている街が

あいにくの北風に
 覆われて
冬の様子に
  戻っています
寒い朝です

春色のスカートを身に付けるのを
ちょっと躊躇ってしまいそうな
そんな冷たい風が吹いています

春の彼岸
お墓参り用のお花の支度で
お花屋さんは忙しい時期ですね

春分の日の昨日
ご先祖様へ花を手向けながら
ふと思い出したことがありました

2年前はこのお彼岸の時に
お花も手に入りにくかった
そんな事があったのだな

大震災直後の彼岸
物資の流通が異常事態の日々
余震が続き
心の落ち着きどころのない
不安な日々
お墓参りもお墓が倒れてしまって
困っている方たちが
沢山いらっしゃった

お墓参りに行っても
余震が続くために
お線香の火も気遣いながらの
お墓参り

津波でたくさんの方が亡くなった事実
それを知り
しばらく花鋏もにぎれなかった

殺生ということが
切なかった日々

花生け師は花の命を預かる仕事
種から育った植物を
手にして作品を作り上げる仕事


生産者さんが出荷した植物だったり
庭先の植物だったり
足元でふと出会った植物だったりするが

常に植物の命を
ある意味 殺生しなければいけない
植物の命を ありがたく頂戴して
新たなる栄えある姿に
植物を変えていく
そしてひとりでも その姿を観て
心留めてもらえるように
信念を込める作業をするのが生業である

花生けを身につけると
そこに 水の蓄えられる物があれば
花一輪が手に入れば
習性で花を生けてしまう

花に語りかけながら
そう。。。傍から見ると
何を独り言をブツブツと。。
と笑われてしまうかもしれない
それに気づかぬほど
花生けに集中して花と語り合う

あの震災以来
私が直面していること
あの日以来
花をいじることが 辛くなった

いけばなを完成するには
どうしても花の本質を表現するために
触って花の姿を変えなければいけない時がある
30年以上花鋏を持ってきた人間の私は
ちゃんと解っていることです
それ故に花に鋏みを入れていきます
殺生という言葉を乗り越えて
花の美しく見える姿を追求します
植物の命を預かります

辛いという気持ちを
いつもいつも 忘れずに
命をありがたく頂戴する
そういう真摯な気持ちで
植物と対話を続けていく
 そんな 花生け師でありたい

そして 一人でもいい
私の作品を観て

季節を感じ
 心穏やかな一瞬をもって頂ける

そんな花生け師でありたい




Good day and Peace and Love





いま できることを すこづつ だれかのために


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