https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-yankees/2024/06/07/745737/final/box
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=745737
公休日
4日(火) LAD 0- 1 PIT Glasnow 6.0回 61/ 97[62.9%]
5日(水) LAD 6-10 PIT Paxton 1.2回 28/ 45[62.2%]
6日(木) LAD 11- 7 PIT Buehler 3.0回 47/ 78[60.3%] 野手のエラーにより投球数がかさみ無念の交代。
7日(金) LAD 2- 1 NYY 山本 7.0回 72/106[67.9%]
先発が2試合続けて3回以下の投球回=Bullpenの負担が極大化している状況下で、8連勝中、かつ試合前時でMLB最高勝率を誇るNYYとの対戦です。
山本投手は、出来るだけ無失点で長いイニングを投げる必要性があった。その期待に大いに答えた。魂を揺さぶる投球内容でした。
山本由伸
72/106[67.9%] 7.0回 2H 0ER 2BB 7K 3.32→3.00ERA 0.8→1.3 bWAR/ 1.8→2.1 fWAR 最速 97.2mph→[156.4km/h] → 98.4mph[158.4km/h]
WPA +43.5 (1位)
年平均より
球速[mph/kmh] SR 割合
4-Seam Fastball +1.7 / +2.7 +44 53%
Splitter +1.6 / +2.6 -16 16% ※SFのSRは重要ではない。
Slider +1.9 / +3.1 +54 11%
Curveball +1.6 / +2.6 +35 11%
Sinker +1.9 / +3.1 +53 6%
Cutter +1.2 / +1.9 +266 3%
LADと対戦する相手チームの先発投手の球速を前季と今季で比較すると、1-2mphほど落ちている投手は、大抵、成績も悪化していることが多い。
今季ここまでの山本由伸投手の成績を見て、その長期契約の契約金を疑問視する向きもあったでしょう。特に球界を代表するPITのルーキーたち(JonesとSkenes)を見た後なら、なおさら。
これがポストシーズン仕様の山本由伸ですね。この球速とSRの上昇は、全く別投手と言っていいでしょう。
確かに、キープレーヤーのソトは怪我で欠場していましたが、LADの編成部門は快哉を叫び、NL西地区の球団は恐れをなしたでしょう。
重要なのは、投球の質ではなく、メンタルです。レギュラーシーズンで活躍しても、ポストシーズンではさっぱり、という投手がいるわけです。
相手に立ち向かっていく強い気持ち、敵地で負けない強いメンタルこそが、常勝チームには必要で、チームを奮い立たせ、鼓舞するわけです。
自分は、プロ野球時代の山本由伸投手を全く見ていませんでしたが、今日の投球内容は脱帽でしたね。
現在のLADのエースはGlasnowですが、それに値する、チームを助ける投球でした。
NYYとのレギュラーシーズンの対戦は今回限りですので、最終的な勝敗に関わらず、今日の投球は、LADで長く記憶される今季のハイライトの一つになるでしょう。
山本由伸の投球を見ていたBullpen陣も、感化されたのか、痺れる展開の中で、素晴らしい投球を見せてくれました。
特に10回表 2out一二塁で大谷が一塁ゴロに倒れ、点が入らず、敗退必至の10回裏を抑えた Michael Grove (R)には救われました。[WPA +30.7 (3位)]
途中加入の選手も別人のようで、さすがに「再生工場」ドジャースと言われるだけあります。
大谷翔平:全体的に主審による投手有利の判定が多く、大谷の打席でも、「B→S」の誤審が複数見られた。
回 得点差 相手投手 場面 カウント 内容 風 9.3m/s, R To L
第一打席 1回表 0-0 Poteet (R) 1out なし 3-2[6]☓ ⑥外角中SNK[94.3] B球 二塁ゴロ[98.1 -30] #1「B*1.5→S」誤審。全6球中、Sは#4の1球だけ、というセオリーどおりの、B球攻め。
第二打席 3回表 0-0 Poteet (R) 2out 一塁 初球 ①真ん中低(外)SNK[93.4] CFライナー[112.8 16 360 .780] 捉えた当たりだったが、LAが低くCFの守備範囲に。LAが、あと10° 上がっていたら・・・
第三打席 5回表 0-0 González (L) 2out 一二塁 0-1[2]☓ ②外角低めSL[86.5] 一塁ゴロ[80.4 -3] ほぼ同じ位置にSNK-SLと続けられたが、相手の狙い通りのゴロアウト。
第四打席 8回表 0-0 Ferguson (L) 先頭打者 1-2[4]☓ ④外角高4S[95.7] LFフライ[98.7 40 326] #1 B*1.5→S(誤審) LAが、あと10° 下がっていたら・・・
第五打席 10回表 0-0 Hamilton (R) 2out一二塁 1-1[3]☓ ③内角低めSL[90.8] B球*1.5 一塁ゴロ[107.8 5 110 .630] 全3球中、Sゼロ!
昨日と今日で違うのは、2ストライクに追い込まれてからの打席が、第一打席と第四打席だけだったということ。
(初回のLAD打線のコンセンサスは、ボールをしっかり見極めて、データの少ない相手先発が「今日、調子がいいのか/悪いのか」だったと思われます。
1.Betts 2-2[6]☓ 見逃し三振、2.大谷 3-2[6]☓ 二塁ゴロ、3.Freeman 3-2[7]☓ 四球と、初球を犠牲にしても球数は投げさせられた)
その他の投手も回数は少ないですが、対戦経験はあるので、追い込まれるまでに打とうとしたようです。(三振は無かった)
ただ、外中心のB球攻め、低めのゾーン、低めからボールになるゾーンを利用して、大谷の打ち気を誘い、強引な打撃(引っ掛けたゴロ)を誘発するやり方でしたね。
ヤンキースタジアムは狭いので、フライだと大谷のパワーではそのまま入ってしまう可能性がありますので。
残念ながら相手の術中にハマり、チーム最多の5残塁です。前を打つBetts選手が不調の中でも、「四球を選んで大谷に回そう」という意図があったのに申し訳ない。
2outで走者がいた計3回の場面で、単打か長打が出ていれば・・・と何度嘆いたことか。
打球方向も引っ張り気味で完全に相手のシフトに絡め取られています。内角低めは捨てて(SLならほとんどBになる)、逆方向への意識がほしいですね。
大谷翔平選手、あなたは孤独ではない。AL東地区のBAL、BOS、TBR、TOR(!)のファンは皆、LADを応援しているはずだ.
チームメイトが舞台を整えてくれている。後はあなた次第だ。
LAD
◯ T.Herが初回好守備で山本を助け、チーム初安打、Extra Inningで決定的な2点二塁打と大仕事。
PagesがHR性の当たりを連発。(風の影響か失速)
Bullpenが、神がかり的な投球を見せた山本に影響されたのか、無失点で全員抑えた。
☓ K.Herが2日連続でエラー。そして走塁ミス。
PagesがExtra Inningで致命的な走塁ミス。
好調なはずだったHeywardが大谷同様、ゴロアウトを重ねる。
複数人が、見送れば四球だったのを三振。