二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

無能な監督と間抜けな番記者

2023-07-29 | エンゼルス
23/07/29(土) 07:13[12:08] Orange County Register Jeff Fletcher エンゼルス・大谷翔平、抜群の耐久性を発揮し続ける 
https://www.ocregister.com/2023/07/28/angels-shohei-ohtani-continues-to-show-exceptional-durability/

 大谷は、印象的なダブルヘッダーのパフォーマンスで、木曜日にけいれんを起こした後、金曜日にラインナップに戻った。

  トロント― 大谷翔平がシャットアウトのピッチングを見せ、2度DHで先発し、最終的にエンゼルスが痙攣と呼ぶ症状で離脱した翌日、この二刀流スターはラインナップに戻った。
  フィル・ネビン監督は、金曜日の朝に大谷に確認したところ、"100%の準備ができている "と断言したという。
 驚くことではない。大谷の才能とプロダクションは桁外れだが、彼は過去3シーズンで並外れた耐久性も証明している。

  大谷は金曜日、エンゼルスの104試合目で101回目のスタメンに名を連ねた。
 2022年は157試合、2021年は155試合に出場した。
 2018年に大谷が二刀流選手としてメジャーに初登場したとき、エンゼルスは彼が投げる前後は丸一日オフにする必要があると考えていたのとはかなり違う。

  ネビンは、大谷に休養が必要かどうかを定期的に確認していると言い、大谷は問題ないと主張し続けている。彼のパフォーマンスには、そうでないことを示すものは何もない。
  ネビンは、大谷がフィールドでプレーしていないという事実が、1日も休まずにこれだけプレーすることをより合理的なものにしていると語った。
 「もし彼がポジションをプレーしていたら、話は別だと思う」とネビンは言った。
 「6日に1度の登板は確かに量が多い。体力を消耗する。でも彼は誰よりも体力を温存している。彼は誰よりも自分の体のことを理解している。確かに大変だ。それをこなせる人は他にいない」
  ネビンは、大谷のためにオフの予定はあるかと尋ねられると、笑顔でこう答えた: 「今から2週間後の木曜日がオフだ。」

 ネト・スクラッチ

  ショートのザック・ネトが、腰痛のため、金曜日のエンゼルスのスタメンから外れた。
 ネトは先週の土曜日からこの問題に取り組んでいた。水曜日の試合は雨天中止となり、木曜日のダブルヘッダーの第2試合に出場した。

 ローテーション計画

  大谷は、木曜日のシアトル・マリナーズ戦に先発する。
  新たに獲得したルーカス・ジオリトは、大谷が先発する間に2度先発し、水曜日のアトランタでのシリーズ・ファイナルに登板する。
 これは、彼がシカゴ・ホワイトソックスで定期的に行っていたことである。エンゼルスは先発投手に少なくとも5日間の休養を取らせる。
 「彼は5日目に投げることに慣れている。「彼は5日目に投げることに慣れている。これから先、彼をその日に登板させ、誰かを後ろに回すこともあるだろう」。
  エンゼルスは月曜日と火曜日のアトランタでの登板は未定、とネヴィン監督。
 グリフィン・カニングの通常の登板は月曜日になるが、エンゼルスは彼に1日余分に登板させ、月曜日にチェイス・シルセス、あるいは他のスポット・スターターを起用する可能性がある。
 また、カニングを月曜に登板させ、火曜にスポット先発させることもできる。

 改良

  水曜日の夜にジオリトとのトレードで獲得し、木曜日にエンゼルスに加わったレイナルド・ロペスは、今シーズン、ホワイトソックスで荒れたスタートを切った。
 シーズン最初の19試合を終えた時点で防御率8.27。それ以来、ロペスは24試合で防御率1.75。その間の対戦相手の打率は.148である。
 「メカニクスと速球を少し調整しただけだ。「そのおかげで、自分が望んでいたところに到達することができた。それが今の僕の状態なんだ」。

 注意事項

  ブランドン・ドルーリー内野手(肩の炎症)が、ピッチングマシンを相手にフィールドでバッティング練習を行った。
 ネビンによると、ドルーリーは土曜日にこのトレーニングを繰り返し、その後、彼に打席を与える方法を検討するとのこと。
 ネビンはまた、ドルーリーが復帰したら三塁で起用することも考えていると語った。...
  ローガン・オホッペ捕手(肩の手術)は、土曜日からオーバーハンドによる通常のバッティング練習を開始する見込み。彼はマシンからの投球も受けている。
 「今夜はプレーできるような気がする」とオホッペ。オホッペは、4ヶ月から6ヶ月かかると予想されていたリハビリを3ヶ月過ぎたところである。...
  エンゼルスは右腕のジェラルド・レイエスをオプション登録し、アクティブ・ロースターにジオリトの枠を作った。



23/07/29(土) 11:13[12:22] Orange County Register Jeff Fletcher 大谷翔平、エンゼルスのブルージェイズ戦から離脱 
https://www.ocregister.com/2023/07/28/shohei-ohtani-pulled-from-angels-loss-to-blue-jays/

  トロント― 大谷翔平が、キャリア最高の日のひとつに影を落とすような軽いけいれんで引き揚げた翌日、その症状は突然、より深刻なものになったようだ。
 大谷は金曜の夜、エンゼルスがトロント・ブルージェイズに4対1で敗れた試合で、フィル・ネビン監督が "両足のけいれん "と呼んだ症状で途中交代した。
  大谷は9回に満塁のチャンスでヒットを打つはずだったが、マイケル・ステファニックがピンチヒッターとして登場したとき、何かがおかしいのは明らかだった。
 ネビンは、大谷を負傷者リストに入れることは「考えていない」と語った。「明日様子を見て、どうなるかを見なければならない」とネビンは言った。

  普段は登板後以外はメディアと話さない大谷が、試合後クラブハウスを歩いていた。
 大谷は、二刀流選手としての歴史的な生産性に加え、並外れた耐久性を見せてきた。
 彼は木曜日に過酷な一日を過ごしたにもかかわらず、金曜日の夜、エンゼルスの104試合で101回目のスタメンに名を連ねた。
 大谷はダブルヘッダーの第1戦で111球を投げて1安打完封、第2戦では2本塁打を放った。大谷がその試合を完投できなかったのは、ネビンが全身痙攣と表現したためである。

  金曜の朝、大谷は監督に「100%、準備はできている」と断言したと、ネビンは金曜の試合前に語った。
  大谷は最初の打席でメジャー通算39本目の本塁打を放った。3回に三振、6回にシングルヒット。8回にはルーティンのゴロを打ち、全力疾走しているようには見えなかった。
 「最後の打席の直後、彼は打席に入り、仕事をこなそうとしてけいれんを起こしていた」とネビンは語った。
 それは、ショートのザック・ネトが腰の故障のため先発から外されるという、悪いニュースで始まった夜の不穏な幕切れだった。ネビンは「確かに心配だ」と認めた。

  ネトは先週の土曜日から背中がこわばっていた。木曜日のダブルヘッダー第2戦でようやくスタメンに復帰。金曜日もスタメンに名を連ねた。
 「目覚めは良かった。もう1日の準備はできている。自分のルーティンをこなした。守備はいい感じだったし、ケージに入ったら、少しきつく感じ始めた。
  それでフィルのところに行って、『これは僕の100%じゃない』と伝えたんだ。それで彼は僕をスタメンから外し、きつさを解消するために余分な日数を与えてくれたんだ」。

  ネトは、29(土)にプレーできることを望んでいると語った。
 「ある日目が覚めたら、また真新しい気分になっていることを期待しているんだ。それが楽しみなんだ......僕とトレーナーは、ずっと練習に取り組んできた。
  明日目が覚めたときに、また新品のような状態、あるいはプレーに耐えられるような状態になっていることを願っている。
  ただ、様子を見ながらやっていくよ。明日、目覚めがよければ、うまくいけば出場できるし、そうでなければ、また別の日になる」。

  エンゼルスがペナントレースを勝ち抜くには、大谷、そしてネトが必要なのは言うまでもない。
 それまでの9試合で8勝を挙げたエンゼルスは、ワイルドカードの最後の1枠を争うブルージェイズにわずか3ゲーム差でトロントにやってきた。現在は4ゲーム差。

  エンゼルスはプレーオフ進出圏内にいたため、今週シカゴ・ホワイトソックスと取引し、ジョリートとリリーバーのレイナルド・ロペスを獲得した。
 ジョリートは金曜日にエンゼルス・デビューを果たし、5⅓イニングを3失点に抑えた。彼はエンゼルスを打撃圏内に抑えたが、エンゼルスは打てなかった。

  最大のチャンスは7回、無死満塁。しかし、トレイ・キャベッジとエドゥアルド・エスコバーはともに三振に倒れ、ルイス・レンヒフォはフライに倒れた。
 9回にもチャンスがあり、1死満塁。 ステファニックは、ネビンが外角だと思った打球でストライクを取られた。その後、ミッキー・モニアックが二塁ライナーを放ち、この回を終えた。
  ネビンは、悔しい、そして大損をしかねない敗戦の最後のアウトの後、審判のマイク・エスタブルックに向かって叫んだ。
 「選手たちはよく戦ってくれたと思う。ノーアウト満塁の場面で、もっといいバッティングができたと思う。今日は問題なくバットを振れた。」



  エンゼルスを長年見てきた人ならこの組織が、怪我の評価・査定が甘いのがよく分かるでしょう。今季でいえば、RendonしかりDruryしかり。
 O'Hoppeも最初の異常で、Awayで検査を受けずに出場を続けたため、さらに状態が悪くなり、結局、手術を受ける羽目になり、LAAに致命的な打撃となりました。
  今日、大谷選手に2日続けて体の異常が現れるということは、潜在的に怪我をしているか、怪我の前触れです。(登板日の二刀流が最大負荷で、ダブルヘッダーなら疲労は過去最大)
 このまま出場を続けても、怪我のリスクが高くなるため、(最低1日は) 必ず休ませなければいけない。
  また、大谷本人が「大丈夫」と言っても、第三者評価は全く別です。もう、6年も在籍しているのだからLAAは日本人のメンタルや行動を理解しておかないといけない。
 本人が「出場可能」だと言って、そのまま出すのであれば、監督は必要ないわけだから。

  Redditのエンゼルス板は最低ですね。
 今回、「心配」「健康を祈る」なんて言っていますが、一年通して観察してきた私達日本人には、ほとんど誰も大谷の健康や休養が少ないことを心配する人はいなかった。皆無だった。
 大谷選手が休まないで出場を続けることに慣れきってしまい、どれだけ貴重か、大変なことかを理解することを怠ってきたわけです。
 むしろ、一部のエンゼルスファンは大谷選手が一時不振に陥っていた際、罵声を浴びせていた。
 
  また、来季以降、大谷翔平がエンゼルスに残る確率は1%もない状況で、「再契約する」「再契約するかもしれない」などと真剣に考えているのは実に滑稽です。(エンゼルスファンだけに見られる現象)
 日本人にはとんでもなく迷惑です。これだから、エンゼルス、およびエンゼルスファンは他球団やそのファンから嘲笑の対象になっているのです。
 トラウトがmeme化するのも、納得です。

7/14(水) HOU(H) 第1戦

2023-07-15 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/astros-vs-angels/2023/07/14/717405/final/box

https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?date=7/15/2023&gamePk=717405&chartType=pitch&legendType=pitchName&playerType=pitcher&inning=&count=&pitchHand=&batSide=&descFilter=&ptFilter=&resultFilter=&hf=playerBreakdown&sportId=1#717405


平均球速     7/04(火) 7/14(金)   
   年間平均  SDP戦  HOU戦  mph差  kmh差  
4S   97.1 → 95.3   95.7   -1.4   -2.3 
CUT  89.1 → 85.9   88.8   -0.3   -0.5
SWE  83.7 → 81.9   83.6   -0.1   -0.2  
CUV  75.4 → 74.6   75.3   -0.1   -0.2  
SF   88.9 → 88.1   88.8   -0.1   -0.2  ゾーンを外れた2球のみ。
SNK  94.6 → 89.9   ―― 

 今日の投球内容ののスタッツを見ると、SWE、CUV、SFに関しては年間平均と同程度に球速が戻っていますが、特に4Sで球速が戻っていないのが分かります。

 Spinに関しても、SDP戦から10日経過で、4球種で回転量の改善が見られましたが、年間平均からは3球種で劣っており(特にCUT、SWE)、本調子ではなかったと言えるでしょう。

回転量 年間平均 SDP戦  差 HOU戦 年間差
4S   2268  2205 +30  2235  -33
CUT  2377  2302 + 7  2309  -68
SWE  2512  2383 +67  2450  -62
CUV  2460  2429 +47  2476  +16
SF   1321  1320 +151 1471 (+150) ※回転量は重要ではない


 爪の影響は、投球の球速や回転量もさることながら、最も影響するのはコントロールです。
今日の主審もストライクをボールと判定して、見逃し三振が取れなかったり、球数が余計にかかり、投手大谷を苦しめました。
ほとんどの審判は、ストライクの判定が正確で、S→Bとする判定は極めて少ない。相対的にBの判定は確度が落ちる。

2回表 1outなし Julks 4球目 1-2 内角中SWE 見逃し三振→Bと判定。 結局、2-2から6球目で見逃し三振。

4回表 0out一塁 Abreu 6球目 2-2 内角高めSWE 見逃し三振→Bと判定。結局、8球目で四球。「0out一二塁」に。本来は、「1out一塁」。 

  今日の試合は、相変わらず、味方が拙守、拙攻で大谷翔平の足を引っ張り続け、LAAの自滅という形で6連敗になってしまいました。このようなチームは、全くポストシーズンに値しません。

5回表 2-2 1outなし Bregman 初球 左中間 CF前Hで二塁まで進塁を許し二塁打に。これはLF:Ward(怪我で横移動できない?)が捕るべきでしたが、CF:Moniakも打者走者の進塁を想定しておらず、緩慢でした。
その後、Tuckerに左中間二塁打を打たれ、1失点を許す【2-3】。走者一塁なら点は入らず、1out二三塁だったかもしれません。
その後、Rengifoの三塁ゴロタイムリーエラーで1点を失い【2-4】、Rengifoの緩慢な後追いで、足の遅いAbreu[25.8ft/s](打者走者)の二塁進塁まで許す。
(仮に1out二三塁だったならば、三塁ゴロで、2out二三塁、その後は無失点だった可能性がある)

5回裏 4-4 同点に追いついた場面。1out一二塁 Moustakas 1-1 3球連続のCUV 外角低め B球に手を出し、一塁ゴロ [68.3 -3] DP。LAAwin probability:50.0%(-11.3%)

6回表 4-4の同点で大谷が四球で走者を残して降板。後を継いだWebbが四球で0out一二塁、9番打者のMaldonadが送りBunt。
ライナ-性の強い当たりが落ち、走者のスタートが遅れたにも関わらず、一塁手のMoustakasは三塁や二塁に送球せず! 1out二三塁に。
少なくとも二塁には送球できたはず(悪くても1out一三塁)。足が極端に遅いMaldonad [22.7ft/s] だったので、DPも可能だったかもしれない。こうしたボーンヘッドが多すぎる。

4-6 0out一塁 Dubonの二盗で、捕手Wallachがストライク送球したにも関わらず、二塁手のStefanicが捕球できず(タイミングはアウト)。
この二盗がなければ、2out一塁でTuckerと申告敬遠せず、勝負していたでしょう。

Webbは後続を抑えられず、悪いことに大谷に負けがついてしまいました。


6回裏 4-7 0out一二塁 9番 Stefanic 送りバントの場面。
初球ど真ん中SNK[89] 見送り! 外角低めSWE[78.2] B球 でBuntしようとし、捕手ショートフライ―そのまま二塁送球DP(Renfroe戻れず)。LAAwin probability:12.2%(-15%)
2out一塁になり、1番 Netoは空振り三振。2番大谷に打順が回らず。

 今日の試合、Rengifoのプレーは怠慢だったと言えますが、攻守両面で試合に影響したのは、所属経験の浅いMoustakasとStefanicのプレーでした。


守備では三塁手が大きな穴になっています。[2020-2023]
      回  PART Bunts GFP/DME GDP Total Runs Saved
Urshela 2527   6   -1    2   2     9        6/16を最後に怪我で全休。離脱はチームにとって致命的だった。
Rengifo  448    3   0    0    0     3        サンプル数が少なく、プラス評価だが・・・。肩は強いが悪送球が多く、捕球にも難あり。野球IQが低く、ボーンヘッドが多い。
Rendon 1706.1 -11   1    1   -1    -10        股関節の故障以来、守備力が大きく低下。
Escobar 2541.1 -12   -4   -1   0     -17        今季の獲得は守備面では間違いだったと思われる。

 Rengifoは2022年、内野守備では二塁での出場が最も多くDRS-2、次に三塁手としてDRS+3、SSとしてDRS-2。適性は三塁手だったが・・・。

 LAAはHRの打ち合いを好むアルテ・モレノオーナーのせいで、Rendon、Troutという高額の長期契約があるにも関わらず、一発のある打者ばかり獲得し、守備はおざなりです。
守備がずさんで投手が苦しむ、という構図は、ボストン・レッドソックスも同じですね。
 LAAは、大谷選手がFA移籍した後は、費用の安い若手に切り替え、基本がしっかりした守備と走力の優れた選手を獲得し、スモールベースボールを志向するべきです。
先発投手のERA、登板イニングに好影響が出るでしょう。

 打線では1番打者がシーズン開幕当初から課題です。球界最高の1-2パンチ、「Trout(右)-大谷(左)」or「大谷(左)-Trout(右)」の前を打つ打者の出塁が最重要。
1番打者 (今日の試合前の成績)
Ward  247PA .236 .308 .373 .680  E 平均以下   4番:.379 .400 .483 .883 B 非常に良い
Moniak 100PA .271 .300 .552 .852  B 非常に良い  1番を最も打っているが、出塁率がWardと変わらない。
Neto   40PA .194 .275 .194 .469  G 非常に悪い  SSは守備負担の大きいポジションであり、9番が良い。 9番:138 PA .306 .372 .554 .926 A 素晴らしい
大谷   23PA .450 .478 .900 1.378 A 素晴らしい  HRの為の打席数は稼げるが、打点は稼げない。(7-9番打者に依存)

 Netoが5打数無安打 4残塁、Rengifoが2打数無安打 3残塁、Moustakasが4打数1安打 3残塁。


 投手大谷に関しては、爪の影響がなくなるまで今季は登板しないほうが良いと思われます。(腕の保護にもなる)
このまま投げ続けた場合、万一、トレードに出された場合、爪の影響で移籍先で投手として活躍の機会が限られる可能性があります。
 LAAの問題は、指先を怪我をしている投手大谷が休めない先発投手層の薄さと、手負いの大谷でも平均以上のピッチングをしてしまうことです。
(今日の内容であっても、6回を降板せず無失点なら、QSだった)

MLB IL一覧

2023-07-09 | エンゼルス
23/07/08(土) 終了時点 Current 40-Man Roster

[ア・リーグ] 
東   計  投手 野手
TBR  7   7
BAL  7   6   1
NYY  11   7   4
TOR  4   4
BOS  13   9   4 

中   計  投手 野手
CLE  3   3
MIN  9   6   3
DET  8   7   1
CHW  8   6   2
KCR  10   8   2

西   計  投手 野手
TEX  3   3  
HOU  6   3  3
SEA  6   5  1
LAA  14   8   6  ※野手:Ward (股関節)、Adell (左脇腹 MRI検査)、Rendon (左すね 自打球) は含まれていない。実質、17人であり、8:9
OAK  10  6   4


[ナ・リーグ]
東   計  投手 野手
ATL  7   6   1
MIA  11   8   3 
PHI   3   2   1
NYM  6   5   1
WSN  8   6   2

中   計  投手 野手
CIN  9   9
MIL  9   5   4
CHC  10   6    4
PIT  10  6   4
STL  9   7   3

西   計  投手 野手
ARI   5   5
LAD  15  12  3
SFG  9   4  5
SDP  9   6  3
COL  11   8  3

 この一覧を見ると、LAAとLADの異常な怪我の多さと、選手層の厚さで成績に顕著な差が出ているのが分かりますね。
特にLAAの野手の怪我人の多さに注目してください。
意地悪な人は「LAAは大谷がDHを専有し、他の野手がDHで休めないからだ」などと主張をする場合がありますが、違います。
 これは監督経験が浅い(フルシーズンは今季が初めて) ネビン監督の起用方針が、「(好調な) レギュラー選手は交代させない [酷使する] 」というものだからです。
選手の出場間隔やコンディションによって適度に休養を与えないから、野手に怪我が相次いでいるのです。(Urshela、Neto、Ward) 
 DH枠関係なく、控え選手はいるわけだから、戦力が一時的に低下しても、レギュラーには定期的に休みを与えてコンディションを維持させるべきです。
控え選手も定期的に出場させないと、コンディションやモチベーションを維持できず、いざスタメンが怪我をし代替出場させても、実力を発揮しにくいわけです。

Anthony Rendon

2023-07-08 | エンゼルス
19/12/16 Full-Count 7年総額約268億円…敏腕代理人ボラス氏が語るレンドンのエ軍移籍の背景 https://full-count.jp/2019/12/16/post635709/
 ボラス氏はレンドンを「MLBの中で最も過小評価されている選手」と絶賛

> 14日(日本時間15日)にエンゼルスの入団会見に臨んだアンソニー・レンドン内野手。ナショナルズからFAとなり、7年総額2億4500万ドル(約268億円)という大型契約を結んで新天地への加入が決まった。
  今季はワールドシリーズを制したナショナルズで146試合に出場して打率.319、34本塁打126打点の好成績をマーク。
 ナ・リーグの打点王に輝いた強打者が加わり、エンゼルスは大谷翔平、マイク・トラウトと共に強力な打線を構築できるようになった。
  この日の入団会見にはレンドンの代理人も務める大物エージェントのスコット・ボラス氏が同席。レンドンのエンゼルス加入の背景について語った。
 ボラス氏はエンゼルスのオーナーであるアーティ・モレノ氏との会話について
 「アーティはレンドンと契約を結びたいとしか言っていなかった。彼がダメだったら別の選手とかではなく、レンドンに興味があることをずっと示していたと伝えていた。
  トラウトの時もそうだったけど、レンドンが加わることでもっといろいろな可能性が生まれるんではないかな」と語り、モレノ氏がレンドンに長く関心を持っていたことを明かした。

  エンゼルスはレンドンと共に、同じボラス氏のクライアントであるゲリット・コール投手の獲得も目指していた。
 結果的に、コールは投手史上最高額でヤンキースへ移籍することになったが、
ボラス氏は「ビリー(エプラーGM)からは1年を通してコールとレンドンに興味があることを知らされていた」と語っている。

 また、ボラス氏はレンドンについて「今MLBの中で最も過小評価されている選手だと思う。3年連続でWARが6.0を超えている選手がいて、それはトラウトとレンドンだけ。あまりいない稀な選手だと思う」と絶賛する。

 5年連続でプレーオフ進出を逃しているエンゼルス。レンドンの加入で6年ぶりとなるプレーオフに手を届かせることができるか。


https://www.baseball-reference.com/players/r/rendoan01.shtml                      https://fieldingbible.com/DRSLeaderboard
 Anthony Rendon 33歳 [6/6誕生日]                                Innings  PART  Bunts GFP/DME  GDP  Total Runs Saved
    4年間[26~29歳]               3年間[30~33歳] (短縮21シーズンを除く) 

WSH 585/648G[90.3%] 年間20HR、85打点以上                         5064.2   24    6     0     0       30
  
LAA                       142/48G[29.2%] 年間10HR未満、22-31打点  1706.1  -11    1      1     -1       -10     WSH時代の1/4の守備機会

1.高年俸の長期契約  [Troutを上回るチーム最高年俸54億8157万円で、26年シーズンまで契約。今季も含めて、あと3.5年、36歳まで]
2.稼働率        移籍する前の直近4年間のWSH時代と、移籍後のLAA時代[短縮シーズン除く]では、稼働率が 90.3% → 29.2% と劇的に減少。
3.攻撃指標の落ち込み  年間20HR、85打点以上を安定して打っていたのが、怪我もあり、年間10HR未満、22~31打点に激減。
4.三塁手としての守備力の低下  短縮シーズンも含めて、4年間を比較すると、「+30」のMLB Top 4位 から、MLB Worst 13位「-10」に劇的に変化。(*)
5.バックアップ選手を別に用意する必要性。

(*) ちなみに2020-2023シーズンの同期間で、今季途中獲得した Eduardo Escobar (34)は、三塁手として、Rendonを下回る MLB Worst 6位!

  レンドンはLAAオーナー、アルテ・モレノが大学時代から追っていた選手だったようです。(同じヒスパニック系)  先発投手が必要だったのに、このFA契約はオーナー案件だった。
 不良債権化して現在に至ります。彼の長期の高年俸契約が、不世出の選手である大谷翔平との再契約を阻害しているのは、なんとも皮肉ですね!

LAAの分水嶺

2023-07-06 | エンゼルス
LAA 試合日程(6月) https://www.mlb.com/angels/schedule/2023-06

LAAが好調だった時期 
6/04(日) HOU戦(A) 第四戦 勝利 ~ 6/18(日) KCR戦 第三戦 勝利まで 14戦 11勝 3敗 [.786] 先発QS 5回[35.7%] 先取点 7回[50.0%]

LAAが不調に陥った時期 
6/20(火) LAD戦(H) 第一戦 敗北 ~ 7/05(水) SDP 第三戦 敗北まで  15戦 4勝 11敗 [.267] 先発QS 7回[46.7%] 先取点 4回[26.7%]


 この2つの時期を分ける重要な試合はホームで行われた2回のLAD戦です。
Detmers、大谷翔平とも、HQS[7回2自責点以下]を達成したにも関わらず、援護がなく0-2でそれぞれ敗れてしまいました。[それぞれ5安打、2安打]
もちろん、その前の6/17(土)のKCR(A) 第2戦の、ルーキー起用(7回裏 8-2 6点差リードで初登板)による逆転負け[9-10]は、チームの連勝ムードを完全に壊してしまった。


 特に不調の後期の時期でも先発陣がQSを連発していたのが、反転したきっかけは、
6/28(水)  5-11● CWS(H) Barria 3.0回 59球-41S[69.5%] 5失点 の試合です。(大谷がCHW戦で爪が割れ、途中降板した翌日の試合)

 この日、なんとBarriaは前回登板から[中9日]でした。先発としては[中14日]。
なぜこんなに間隔が空いたかというと、この時期[6/14(水)-27(日)]先発陣が好調(10QS/12G [83.3%])で、ロングリリーフのBarriaに出番がなかったからです。
しかし、間抜けなネビン監督は6/18(日)のKCR最終戦に3イニング投げさせた後、9日間もBarriaを起用しませんでした。

 結局、先発させたものの全く不甲斐ない投球で3回KO、以降先発投手陣は、(爪が割れた大谷を含め)、8試合中 1試合 しかQSを達成していません。[12.5%]
これで完全に流れが変わってしまいました。この期間 1勝7敗 (連敗が続くと、あとを受ける先発にプレッシャーがかかる)。
また、この時期、先発投手陣が長いイニングを投げなかったため、ブルペンに負担がかかり、現在の酷い有様になっています。


 別の視点として、先発投手の出来以外に、試合の流れを決めるポイントは、先取点です。
先にどちらが取るかで、取った方のチームが試合の主導権を握れます。(できるだけ早い回に点を取るほど有効)
好調だった時期と不調に陥った時期を比較しても、後期はQS率が上がっているのにも関わらず、先取点を取る割合が大きく減っているのが分かるでしょう。

LAA  先取点  試合数  割合  勝敗
4月  15試合 / 28試合 53.6% 15-13
5月  16試合 / 28試合 57.1% 15-13
6月  12試合 / 27試合 44.4% 大谷翔平が歴史的に神がかり的な活躍を見せるも、LAAは 14勝13敗

 LAAの野手陣に怪我が相次ぎ、攻撃の質が落ち、先取点を取る割合が減っているのが分かりますね。
また、序盤好調だった選手がスランプに陥っているのも影響しています。

 AS戦前のLAD戦の結果がどうなるか分かりませんが、AS休暇中にこの悪い流れを断ち切りたいところですね。