二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

Mike Moustakas (34)を対戦相手のCOLから獲得

2023-06-25 | エンゼルス
Mike Moustakas 3B/2B/1B 左打右投 34-287d 183cm 102kg  Los Angeles, CA  2007年 KCR R1 全体2位 KCR 7年+ MIL 1年 CIN 3年 COL 1年  COR $100,000 / Reds $18,000,000 

https://www.baseball-reference.com/players/m/moustmi01.shtml

0.4 bWAR 107 OPS+ .270 .360 .435 .795 C(良い)  代理人はスコット・ボラス。 最後の出場試合は6/21(水) CIN(A)戦 今季の出場内訳 (1B 24、3B 12、DH 5、PH 17)
直近7G  .368 .478 .579 1.057

Away   .317 .400 .413 .813 Awayの方が成績が良い
対左投手 .292 .346 .458 .804 左投手の方が成績が良い
得点圏  .172 .270 .241 .511 

守備指標    Innings  PART  Bunts  GFP/DME  GDP  Total Runs Saved
Mike Moustakas 
2020 1B     63.2    -1         0     0     -1

2021 1B     57    2         0     0       2

2022 1B    184.1   -1    0    -1     0     -2

2023 1B     160.2    1    0     1      0      2  今季は平均的か、平均より少し良い守備指標。
   3B      55    -1         0      0    -1
   INF     215.2    0    0     1      0      1


Jared Walsh    180.1    0    0     0     0

 1BのMike Moustakas (34)は高齢ですが、3BのEduardo Escobar (34)よりも守備は問題ないようです。
Walshの一塁守備は良いとされてきましたが、実際は平均的か、平均を下回る守備指標でした。
Walsh[29-330d 183cm, 95kg]と同様、一塁手としては身長がない[34-287d 183cm 102kg]ので手足も短くなり、長身の選手に比べ不利です。
 この年齢で、生まれ育ったロサンゼルスのチームにトレード移籍するということは、モチベーションは最初から高いはずです。
また、COL[NL西5位]からLAA[AL西2位]に移籍し、ポストシーズン出場を争うことになるので、モチベーションも高くなるはず。

 今日のCOL戦第2戦は、LAA大勝しましたが、大谷選手の打撃内容は良くなかったですね。
チームとしてもデーゲームに行われる第3戦に勝たないと、今日の勝利は無意味です。(打線は大勝後、疲労からシャットアウトされやすい。)
第3戦に期待しましょう。

06/23(金) A COL 第一戦

2023-06-24 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/angels-vs-rockies/2023/06/23/717644/final/box

「大谷がMLBリードする勝ち越し25号、続くTroutが16号でTroutani。エンゼルスは、8連敗中のCOL相手に、エラー絡みで満塁本塁打を打たれ、まさかの 4-7 逆転負け」

 エンゼルスを集約する試合内容になりました。
 この試合驚いたのが、COLはNL西地区最下位で8連敗中だったにも関わらず、コロラドのお客さんが 47,085人も入っていたことです!
 ちなみに、8回裏の満塁本塁打は、COL選手が打ったのは2021年9月10日以来だそうです。あ~、恥ずかしい。

 この試合の重要なポイント

・【0-0】1回表 1outから大谷が右中間二塁打で、いきなり得点チャンス。Troutが空振り三振。Druryが初球に止めたバットに当たりSSゴロ(最悪)。

【2-2】3回表 1out満塁で5番Renfroe。1-2[5]から 三塁Fフライ [94.3 68]。
        1球目と4球目の犠牲フライに出来る高さの4Sをファウルで打ち損じる。こうした打者有利の場面で得点しないといけません。

・【4-2】5回表  大谷-TroutのソロHRで2点を加え、続くDrury、Renfroeが単打で出塁し、0out一二塁 ビッグイニングのチャンスで6番 Kevin Padlo。
        Padloは1-1からCFフライ[88.1mph 41deg 329ft] で走者進めず。続くRengifoも二塁フライ、 Wallach もSSゴロと得点圏のランナーを3人連続で返せず。

        ここはマイナー上がりの新人Padloが器用なタイプの選手だったら、バントが良かったですね。送りバントで1out二三塁でRengifo (既に犠牲フライを打ち上げていた)。

・【4-2】6回表 0out一塁の場面で、四球で出塁したVelazquezが完全に塁を盗んだが、打者のWardが一塁走者の盗塁を確認せず、初球に打ちに出て、RFライナー。
              Velazquezは打球の行方を確認しておらず二塁にヘッドスライディング。慌てて一塁に帰塁するも、一塁タッチアウトでDP。。。次打者・大谷翔平。
 2out なし        大谷はRF前Hでこの日、三本目のヒットで出塁。 

  まるでコメディでしたね。これぞエンゼルス野球だ! 本当に恥ずかしい。
 この場面、Velazquezは足がが速い[29.1 ft/s] ので盗塁のサインが出ていなくても、グリーンライトで「自由に盗塁して良い」ということだったのでしょう。
 Velazquezは打者のカウントが深くならない初球に完全に投手のモーションを盗んだにも関わらず、低野球IQのWardはボールを見送らなかった。(見送っていれば、【4-2】0out二塁 だった)
 0out二塁であれば、次打者が既に二塁打とHRを打っていた大谷なので、右方向にゴロを転がすだけで良かった。(進塁打で、1out三塁で 打席に大谷)
  この一連のプレーの責任は、打者のWardにあります。「Run & Hit」のサインだったのならば、右方向にゴロを転がさないといけない。
 次にVelazquezが打球音からファイルかインプレーを確認しなかったのが、DPになった原因です。確認しなかったのは、サインではなく「単独スチール-勝手に初球打ち」の可能性が高い。
 打撃陣が攻撃の同じ絵を描けてないわけです。1out三塁で大谷なら、犠牲フライか当てただけでの内野ゴロで1打点【5-2】となっていたでしょう。本当に愚かとしか言いようがありません。
 野球にミスやエラーはつきものですが、低IQは耐え難い。
一塁走者の盗塁を認識し自重できる:Trout、Rendon
一塁走者の盗塁を見逃し、打ちに出てしまう:Ward、Renfroe
 
・【4-3】8回表 0out一塁 7番Rengifoが四球で出塁、8番Wallachが0-2カウントから、ピッチタイムクロックの違反を取られ、自動out。得点差が1点に迫られた終盤に痛すぎるボーンヘッドです。
 実は、Wallachは直近、6/14(水)から今日まで。打率とOPSが [.282 .867 → .236 .753] 急激に下がり、打撃不振に陥っています。直近7G [.095AVG .095OBP .238SLG .0.333OPS]
 この間、ネビン監督の捕手の起用方針は、公休日が2日あったとはいえ、Thaiss [28-049d]:Wallach [31-232d]=2:6と極端に偏っています。(Wallachは大谷専属捕手で、この期間2先発)
 比較的打撃好調だったThaissは、控えに回ることが多く、あまり出番はありません。この偏った起用が、ベテランのWallachに身体的に悪影響を与えているのは明らかでしょう。

・ その後、Velazquezが三振、WardがRF前Hで2out一二塁で大谷翔平の場面です。(三塁打でサイクル安打がかかっていた)
  二塁悪送球で2out二三塁 3-1の場面。ここは勝負を避けてB球かと思ったら、外角中CUV [87.6]でした。これを痛打してほしかった。打てない球ではなかったが見送ってしまった。
  走者が足の速いRengifoとWardで単打でいい場面です。左方向に軽打で良かったと思います。
  結局、3-2から内角低めCUV[88.8] 難しいB球(四球) 空振り三振になってしまった。これで追加点が入らず、流れが向こうに行ってしまいましたね。

・【4-3】8回裏 ネビン監督が7回裏に続き、Bachman [10/10 100%] をそのまま続投させたこと。Bachmanは先発投手だったので長いイニングを投げられますが、
  (今季7登板中、5登板で2.0回を投げている) 1点差でリスクはありました。単打-ライナー-単打で降板。

【4-3】8回裏 1out一二塁 不振が続いていたネビン監督のDevenskiへの継投。
    問題はこちらです。この前の投稿にDevenskiはまだ休ませる必要がある、と書きましたが、案の定、甘いコントロールで、打ちごろの ど真ん中4S [91.9mph] で満塁本塁打・・・。【4-7】
    試合は終わってしまいました。この場面の継投は、ルーキーですが、登板間隔の空いていた[中5日]のSoriano, Jで良かったと思います。(Devenskiは [中2日])

・【4-3】8回裏 その前段となる守備固めで入ったWalshが一塁ゴロDPのところを二塁に低い送球(捕れない球ではなかった)。
        二塁ベースカバーに入ったVelazquezがWalshの送球を落球、DPの機会を逃す。1out満塁に。
        Velazquezを擁護するつもりはないですが、6回表のRFライナーDPで相当、体力を消耗したと思われます[全力で盗塁-帰塁]。標高の高い[約1600m] コロラドでこれは厳しいと。
  
  COLファンで大谷目当てで足を運んだ方はいい試合だったでしょうね。
 打者大谷は、公休日を挟んで、高地においても好調を維持しているようで、明日以降も期待が持てます。

LAA 三塁手の補強 Eduardo Escobar (34)

2023-06-24 | エンゼルス
23/06/24 08:51 https://twitter.com/Angels/status/1672392047662366720
 正式発表:エンゼルスはニューヨーク・メッツから、内野手エドゥアルド・エスコバーを、マイナーリーグの右腕投手ランドン・マーソーとコールマン・クロウと現金との交換で獲得した。

Eduardo Escobar   3B/SS/2B  34-170d 178cm, 87kg 右投両打 VEN  0.2 bWAR 92 OPS+ .236/.286/.409 .695 E 平均以下 HR% 3.3% SO% 20.0% BB% 6.7% $9,500,000 [2023年]
https://www.baseball-reference.com/players/e/escobed01.shtml

打撃       AVG OBP  SLG  OPS 評価
対右投手[左打席] .180 .222 .280 .502  G 非常に悪い  スイッチヒッターで右投手が苦手なのは、非常に使い勝手が悪い。
対左投手[右打席] .283 .338 .517 .855  B 非常に良い
得点圏打率    .200 .265 .333 .598  F 悪い


走力 https://baseballsavant.mlb.com/leaderboard/sprint_speed?min_season=2022&max_season=2023&position=&team=NYM&min=10
27.8 ft/s MLB平均より速い。エンゼルスの選手に換算すると、Rengifo (26)、Neto (22)、O'Hoppe (23) と同等。
https://baseballsavant.mlb.com/leaderboard/sprint_speed?min_season=2022&max_season=2023&position=&team=LAA&min=10


守備   Innings  PART Bunts GFP/DME GDP  Total Runs Saved   https://fieldingbible.com/DRSLeaderboard
30歳 2019 1137   -2   0    2    1      1
31歳 2020  395.1   0        0    0      0 ※短縮シーズン
32歳 2021  767.1   0  -1    -2    0      -3
33歳 2022 1108.2  -11  -1    1    0     -11 [MLB Worst 3位]
34歳 2023  215    0  -1    0    0      -1

 NYMの千賀投手の試合でたまに見かけた顔ですが、スタッツを見る限り、近年、三塁の守備は良くないようです。
これは、今季最悪のRendonの守備指標とほぼ同じです。

Anthony Rendon 33-018d  $38,571,428 [2023年]
33歳 2023 321.2   -5  1    0    -1      -5 [MLB Worst 3位]

一方、LAAのマイナーからNYMに移籍する若手選手は、
Landon Marceaux   RHP     23-259d 183cm, 90kg  21年 R 3 LAA, 18年 R37 NYY AA             https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=marcea000lan

Coleman Crow    RHP    22-176d 183cm, 79kg  19年 R28 LAA           AA              https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=crow--001col

 この2人。2021年の3巡目で指名した選手と34-170dと高齢で成績が低下しているエドゥアルド・エスコバーとのトレードですが、率直にLAA側が過払いだと思います。
 [2021年はLAAが投手ばかり指名した年]
 プロスペクトと言っても、サイズはなく、トッププロスペクトではないのが分かりますが、既にNYMのランキングでは、前者が18位、後者が11位にランクされています。
https://www.mlb.com/prospects/mets/

  エドゥアルド・エスコバーが移籍後に活躍すれば良いのですが、正直、守備の悪い高齢の選手を取っても、戦力になるかどうか、投手の足を引っ張りそうで怖いですね。
 獲得するなら守備力は優れているが、攻撃は平均的か、やや劣る選手が妥当です。LAAはあまりにもエラーが多すぎる。
  エスコバーの獲得により、現在SSで酷使され、疲労から拙い守備が増えたVelazquezのポジションに、同じ立場のRengifoがSSに回り、Velazquezが休養を取ることが出来ます。
 Velazquezは昇格前に実はNeto同じ怪我を負い、復帰したばかりだったようです。

  Urshelaが走塁時に重症を負ったのも、ネビン監督が休養を与えず三塁手として酷使し「腰の張り」で万全でなかった状態で、プレーさせたからです。Netoも同じ。
 他に控え選手がいるんだからローテーションして負荷分散しないと。本当に間抜けな監督ですよ、ネビンは。
 同じミスを繰り返し続け、全く改めようとすらしない。大嫌いです。

06/21(水) H LAD 第二戦

2023-06-22 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-angels/2023/06/21/717662/

大谷投手登板内容:101-77[76.2%] 7.0回 5H(1HR) 1ER 2BB+ 0HBP 12SO 3.29→3.13ERA

大谷投手 今季ストライク率   15先発で9QS(うち3 HQS)。降雨試合を除外すると、14先発で9QS[64.3%](うち3 HQS)。
 総-S  割合  対戦相手 色:HQS [7回 2自責点以下]QS [6回 3自責点以下]
101-77 76.2% LAD(H)   ←今日[6/21(水)]の試合 この一覧でいかに今日の投球が傑出していたか、分かります。





103-73 70.9% HOU(H)


 93-63 67.7% OAK(H)
109-72 66.1% MIA(H)
 97-63 64.9% STL(A)
102-66 64.7% KCR(H)
107-69 64.5% HOU(A)
 31-20 64.5% BOS(A) 2.0回 降雨降板

 99-62 62.6% MIN(H)
 99-62 62.6% TEX(A)
 98-61 62.2% BAL(A) 

 92-55 59.8% WSH(H)
 93-55 59.1% OAK(A)

111-64 57.7% SEA(A)


 97-53 54.6% SEA(H) 初回から疲労困憊状態

 過去の投球内容と比較すると、今回は最上の出来だったと言えるでしょう。
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?date=6/22/2023&gamePk=717662&chartType=pitch&legendType=pitchName&playerType=pitcher&inning=&count=&pitchHand=&batSide=&descFilter=&ptFilter=&resultFilter=&hf=playerBreakdown&sportId=1#717662
 4SのZone%が「68%」、CUT(実は縦に小さく変化するSL)が「59%」となっています。

これは前回の先発試合のTEX戦では
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?date=6/16/2023&gamePk=717751&chartType=pitch&legendType=pitchName&playerType=pitcher&inning=&count=&pitchHand=&batSide=&descFilter=&ptFilter=&resultFilter=&hf=playerBreakdown&sportId=1#717751
 4SのZone%が「53%」[-15%]と半分強でした。

 今日の試合は、4Sのコントロールが良かったこと[+15%]が好投の要因と言えるでしょう。
ただ、SFとCUVの使用割合は、依然低いので、大谷投手はまだ、“完全体”とは言えません。
 SFを完全に使いこなせれば、ファウルで粘られることも減り、奪三振数も更に向上するでしょう。
球速が最も遅いCUVも、打者2巡目、3巡目の初球にカウントを取るために使えば、より投球が楽になります。(相手の初球4S狙い撃ちを外す)

 また、ポジティブな点として、LAA先発陣が6月14日(水) TEX (A) 第3戦からQSが増えていることです。[7試合で、6QS(うち3HQS含む) ]
これは劇的な改善で、LAAは4月に8QS、5月に9QS、6月は21日までで、7回QSを既に達成しています。(残り8試合)
実は6月1日~13日まで、1回(Canning)しかQSを達成していませんでした。
 そして先発投手の5回未満の試合が、4月(春先は投球数を制限しているため比較的多い)は、9回+降雨1回。
5月は6回、6月は21日までで、わずか2回となっています(残り8試合)。

先発投手    QS   (HQS)  5回未満 
4月       8    3     9+1(降雨) 
5月       9    2     6
6月21日まで   7+   3+     2+
6月範囲    [7~15] [3~11]  [2~10]

 LAA先発陣は6月中旬以降、大きく持ち直してきており、5回未満でノックアウトされることが大きく減ってきたのが分かります。
これは最も悪かった6番手のJose Suarez (25)が5月7日を最後に投げていないのと、4月12日以降にGriffin Canning (27) が復帰したことも影響しているでしょう。

 従って、酷使されてきたブルペン投手は、毎試合登板する人数が減ってきており、必然的に悪化したコンディションが今後改善するはずです。
 6月23日(金)の高地COR(A)戦でもブルペン投手の登板間隔は、以下のようになります。
         *左腕
<中8日> Davidson*

<中6日> Bachman
<中5日> Soriano, J、Ingram*
<中4日> Estévez、 (Barria)

<中2日> Devenski
<中1日> Webb、  Loup*

 直近7試合で先発投手が役割を果たした[6QS]ため、かなり余裕のある状況です。(Devenskiには、まだ休みが必要)
この期間、QSを失敗した先発投手は誰でしょう? 答え:Anderson  Andersonは至急、改善が必要です。

 大谷投手は、今日移動でAwayで休養日か、休養してから移動するのか分かりませんが、登板翌日の最も疲れている日が公休日で助かりますね。
このフリーウェイシリーズで、打者大谷が打たなかったことを非難したり揶揄する向きがごく少数散見されますが、ナンセンスです。
登板前日は翌日の登板に備えて打てなくて当たり前、登板日は身体的疲労から打てなくて当たり前、です。
 今後相手チームは、登板日はTWPで登板する限り、大谷を序盤で四球で歩かせ、疲弊させようとするでしょう。合理的理由があります。
・HRを打たれるより、四球でいい。次打者のTroutはキャリア最悪の打撃成績だ。
・出塁させて、塁間を走らせよう、無駄走りさせよう。出塁させた後の登板回はコントロールが乱れる傾向がある。

  LAAで一番警戒されているのが大谷翔平です。

 今日のLAD戦での大谷投手の投球内容を見て、SDPやSFGの球団幹部は喜んだでしょうね。うちの球団だったら・・・と。
 ただ、個人的にSFGにはFA移籍してほしくないです。
 昨季のジャッジとのMVP争いでSFGのGMは(FA獲得を視野に入れ)「(出身地が近い) ジャッジの方が上だ。」と明言していましたからね。嫌な野郎でしたね。
 その後、ジャッジやコレアとの契約がどうなったかは、皆さんご存知のとおりです。客寄せパンダは御免被りたい。

06/20(火) H LAD 第一戦

2023-06-21 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-angels/2023/06/20/717678/

 この試合は、LADの左腕KershawとLAAの左腕のDetmersの投手戦となりました。
投球内容は、KershawよりもDetmersが上回っており、KershawはLAAの愚かな判断、拙攻に助けられた試合となりました。
コントロールに苦しんでいたKershawは十分ノックアウト可能でした。

 現在、LAAのスタメンは、広角に打てる、シチュエーションバッティングが出来る、3B:Rendon、IF:Urshelaが怪我でILに入っており、(代役がRengifo#)
SSレギュラーのNetoも怪我でVelazquez#に1Bで打撃不振が続いていたWalsh*が、(今日は左腕ということで) 昇格したばかりのPadloになっています。
中位から下位の3人で大きな戦力ダウンになっています。今日の試合で左打者は大谷のみ(Rengifo#とVelazquez#はスイッチヒッター)。

Luis Rengifo # 0.1bWAR 61OPS+ 182AB .203AVG .288OBP .291SLG .579OPS F 悪い


 今日の試合の大きなポイント

・0-0 3回裏 2out二塁 打席に1番打者のWardという場面。9番Velazquezが四球で初めて出塁後、二盗に成功1番打者のWardが3-0カウントから4球目の内角低めSL(B球)を空振り。
 ただ投球を見送るだけで、四球、2out一二塁、2番の大谷翔平となっていたはずです。ところが、5球目にSSゴロ、回が終了。Kershawをみすみす助けてしまいました。
 仮に大谷が3球三振でも球数を余計に投げさせられたでしょうし、単打なら足の速いVelazquez [29.1 ft/s] なら先制点だったはずです。
 
 Wardは1番に起用されながら、この試合、4打数無安打。
1回裏 0-1[2]✕ RFフライ [71.6mph 38° 226ft] 先頭打者
3回裏 3-1[5]◯ SSゴロ  [91.7mph -22° 7ft]  四球で2out一二塁で大谷のところが、SSゴロで回が終了。
6回裏   [1]  LFフライ [85.6mph 36° 317ft] 先頭打者
8回裏 1-1[3]◯ RFフライ [82.7mph 46° 254ft]
  1打席当たり2.75球
 2回裏に左中間のLFライナー[96.7mph 21° 349ft]を好捕したとはいえ、一番打者の役割を果たせていません。
まずは球をよく見て、(四球かヒットで)出塁するのが役割です。(後ろに大谷-Trout) 浅いカウントで打ちに出るならHard Hit [95mph以上]で外野に飛ばさないといけない。
この野球IQの低さがエンゼルスの野手の特徴で、先日のKC第3戦のRengifoにも通じます。(ピッチクロック違反で三振。一塁走者で味方打者のゴロがあたり自動out)
 Moniak*はパンチ力がありますが、変化球が苦手(チェイスしてしまう)で、さらに早打ちで1番打者に向いていません。(ヌートバーが理想)
 
・0-0 7回裏 0out二三塁の場面。Drury が単打、Renfroeが右翼線二塁打、Druryは三塁STOP。ここは本塁突入しても良かったと思う。
   (4回裏の同じ場面で2outで本塁out[Challengeで判定が覆る]になったので三塁ベースコーチが自重か) 本塁生還していれば、【1-0】0out二塁 6.Padlo。
   問題はその後です。0out 二三塁で6番 昇格したばかりPadlo。エンゼルスは押せ押せムード、犠牲フライか弱いゴロで点が入る打者有利のシチュエーションです。 

 1.0out 二三塁 Padlo。初球の真ん中低めのSLを強振しましたが[107.2mph -17°]、叩きつけたSSゴロで走者進めず。[勝利可能性 -7.6%]
 2.1out 二三塁で7番 Wallach。3-2[7]✕ 内角高めSL 完全なB球(見送れば四球) 空振り三振。[勝利可能性 -13.6%]
  前回のWardと同じ形です。四球で出塁できたにも関わらず、Kershawを助けてしまった。
 3.8番 Rengifo 3-2[7]✕ 7球粘り、四球を獲得。[勝利可能性 +2%] 
 4.9番 2out満塁 Velazquez [1] 初球の内角中SL[88.3]を打ちに出てSSゴロFO [87mph -18°]。 [勝利可能性 -11.6%]

   9.Velazquezに期待するのは酷でしたが、6.Padloと7.Wallachは、犠牲フライか、弱いゴロを打たないといけません。
 球数が限界に達しつつあったKershawから先制点をもぎ取る大きなチャンスでしたが、モノにできませんでした。
 結局、Detmersが降板した8回表に、代わって入ったDevenskiが2点先制され、試合が決してしまいました。
 野球は試合の流れというものがあるものです。1点でも取れていれば、おそらくLAAがそのまま勝っていたでしょう。

・0-0 8回表 好投の左腕Detmersの後を誰が引き継ぐのか? 結局のところ、ネビン監督の継投ミス(選択ミス)です。
   Devenskiは直近、KCRの第二戦でSave機会を失敗し、LAAのKCRスウィープを不可能にしてしまった投手です。
  その前のTEX第4戦(大谷の勝利を預かった試合)でも疲労が見られ、球数 1.0回 [22球-11S(50.0%)] がかさんでいました。
  この直近2試合の内容から、0-0同点の8回裏のハイレバレッジの場面では、避けるべきだった。
  今日の投球内容を見てください。Will Smithの打席以外、CHが持ち味なのにど真ん中付近に投球が集まっているのが分かるでしょう。これだとゴロを打たせるのは難しい。

・0-0 8回表 1out 走者なし 8番 Miguel Rojas の場面です。105.5mphの三塁線二塁打を打たれましたが、三塁手のRengifoは三遊間を捨て、三塁線を絞るべきだったと思います。
       三遊間を抜けるHなら1out一塁。三塁線なら二塁打確定で1out二塁です。Rojasは平均より足が遅く[26.4 ft/s]、守備位置が良ければoutになっていた可能性が高い。

・0-0 8回表 1out二塁 一塁ゴロ(イレギュラーバウンドでRF前に抜けてしまう) 完全に打ち取った当たりだったにも関わらず、非常に不運でした。通常ならば、2out三塁だった。
       しかし、0-1からど真ん中CH[82.6mph]は、Devenskiの失投だったのです。(より長打される可能性があった)

 8回表の<中2日>のDevenskiの代わりの投手は、<中3日>だったSam Bachman (右) が適切だったと思います。

 9回表で登板間隔が空いていた<中6日>のLoup (左) がわずか5球で回を終えたのは、ポジティブな点です。(2-0でLADの打者は打つ必要がなかった・・)
 
  大谷選手の打席ですが、先発登板前の試合、左腕相手、休養明け、と期待度が低かったですね。休養明けの試合は、なぜか良くない印象があります。(ボール球に手を出す)
 第一打席の初球は真ん中高め4S[92] は HRボールでしたね [102.6mph 47°✕ 315ft] 、非常にもったいなかった。HRを打っていれば、試合の流れは最初からLAAに傾いていたはずです。
 第三打席も同じロケーション[外角中]に同じ球種[SL]が2球続きましたが、[102.1mph 28° 371ft] これも内容は悪くなかった。
 第四打席の救援左腕の打席は、2球目 ど真ん中4S[96.8] を捉えるべきでしたね(ファウル)。1球目と5球目でボール球に手を出し、空振り三振。

  明日の大谷投手の先発試合は、今日のDetmersのような支配的なピッチングを見たいものです。実はLADは打撃陣も不振で、調子がいいのはSmithとPeralta*くらいです。
 おそらく左打者*は5人程度並べられると思いますが、今季、SFが失われているせいで、左打者を2ストライクから打ち取るのに苦労しています。
 個別の相性はBOSで対戦経験のあるMartinezが3/9それ以外は初対戦が多く、大谷投手の有利な状況です。

 1.体力面のコンディションはどうか? (SEA戦のような疲労状態にないか)
 2.コントロールは?         (序盤の球数を抑え、長いイニングを)
 3.SPFとCUVは投げられるか?    (球種の幅が無くなれば、4S/SNK or SWE/CUTの二択に)



  明日のLADの登板相手は、RHP Michael Grove, 0-2, 8.10 ERA。https://www.ocregister.com/2023/06/20/angels-looking-for-a-little-more-meat-in-their-lineup-to-replace-injured-players/

 Michael Grove  26-185d 190cm 90kg [中5日] 7G 0QS/6GS 0勝2敗 30.0回 8.10 ERA .307 AVG 1.600 WHIP -0.8bWAR 5.87 RS  LAD 2018年 R2
強み:BB% 75、Extension 73、FB速度 69
弱み:xSLG 8、xERA/xwOBA 17、Avg Exit Velocity 19、xBA & Barrel% 22
持ち球:4S [94.7/152km](43%)、SL [85.7/138km](38.3%)、CUV [78.8/127km](17.9%)

Awayでの成績 2GS 10.1回 13.06 ERA .444 AVG 2.71 WHIP
対左打者成績     11.1回        .385 AVG 2.38 WHIP

 https://www.mlb.com/player/michael-grove-675627
 https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=grove-000mic
 https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/michael-grove-675627

  データ上は圧倒的にLAA有利です。Awayでの3先発は長いイニングを投げられていません。

ARI  3.1回 66-40 [60.6%] 12H   9ER 1BB 4SO
CHC 3.0回 79-51 [64.6%] 5H(1HR) 2ER 2BB
PHI 4.0回 85-55 [64.7%] 7H(4HR) 4ER 1BB 7SO

 LAA打線は、できるだけ早く大谷投手を援護したいですね。
 万一、先に投げる大谷投手が不安定な投球内容なら、双方がブルペンをつぎ込んで打撃戦になるでしょう。

[追記] 初回は先発投手でない Brusdar Graterol (右)。 オープナーか、あるいはブルペンデイとなるようです。 
   LAD打線は、左:右=5:4。「1回表(投手)-1回裏(2番打者)-2回表(投手)」の負荷の高い流れを乗り切れば、上手く行けるでしょう。

  1Bはおそらく打撃不振でもWalsh*が入るでしょう。(あるいは、翌日休みなので、休養になるThaiss*でもいいかもしれない。)
 また、LFのWardは外して、打順下位でMoniak*の守備とパンチ力に期待したいところ。
 いずれにせよ、ブルペンは登板可能な投手が多いので、より監督の継投の判断が問われるでしょう。

 *左打者  #スイッチヒッター