二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

プレミア12 台湾戦(決勝)

2024-11-25 | 試合の感想
 ちょっと野球関連の話題で。

24/10/09 18:21 産経 「プレミア12」初選出10人、若き侍で連覇狙う 井端監督「強くあり続けるには必要」 https://www.sankei.com/article/20241009-FA7UY4HLZFPBLM4QQ2FVWC2DAM/
24/10/28 21:13 中日スポーツ 侍ジャパン・井端監督、13人が初代表の28人に「みんな戦力」追加招集ハム清宮に7月以降15本の勢い期待 宮崎にメンバー集結 https://www.chunichi.co.jp/article/978542
24/11/23 22:30 日刊スポーツ 侍ジャパン無敗で決勝へ 井端監督「明日は内容じゃない。結果だけこだわってやっていく」 https://www.nikkansports.com/baseball/news/202411230002083.html

・今大会の結果で、井端弘和監督で解任されず、WBCもこのまま行くのか?
 他チームの監督はルール上許される、(MLBでは不可能になった) ワンポイント登板も活用し、短期決戦向けの“Bullpen Game”も散見された。
 台湾戦は合計3試合したわけだから、登板した投手は後になるほど打たれてしまう。これはMLBのPSも同様。その辺、投手起用は上手くできていたのか。
 あと投球回ではなく、投球数で管理すべきです。短期決戦は先発投手は5回ではなく、4回で十分なんです。従って継投が重要で監督が試されることに。

・今回の代表チームは、国内組で主力選手が何人か抜けていたが、どうして左打者ばかり選考したのか? (以前の大会も同じ感じだった。左打者が多いな・・と)
 仮に呼べるメンバーに右打者が少なく、若干実力が劣ったとしても、左右のバランスはとるべきです。
 過去記事を見ると、怪我やコンディション不良で辞退があり、招集が思い通りにいかなかったようですが、
 50/50だった場合、無理強いできるかどうかは、監督の名声や人望でしょう。

・左腕相手にどうして左打者を6人も並べたのか? 
 米国戦の左腕リッチ・ヒル (44) 相手に、苦戦したのにも関わらず、今日も左打者ばかりのラインナップだった。(学習能力なし?)
 これはMLBではありえない選手起用ですね。左腕相手に6人も左打者を並べるなんて、近年では見たことがないです。率直に言うと、(相手をナメているのか) 非常識です。
 やはり右打者を並べるのが定石です。左腕を苦手とする左打者はスタメンを外れる場合が多い。
 また、MLBではワンポイントリリーフが禁止されたため、右左右などジグザグ打線を組むのが普通になっています。
 今日の試合、メンバーが左打者に偏り、右打者が最初から居なかったのであれば、選考段階での大失態です。

・戸郷を続投 https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/11/24/kiji/20241124s00001004467000c.html
> 「ジャイアンツのエースでやっていますし、あそこで抑えてというところを期待したが、いけると判断した私の責任」とした。
 「予選から長丁場なので、そこでやりくりするところではある程度、6回と思っていたけどそこまで持たない。それを前倒ししていくと今度は中継ぎが持たない。
  なんとかしのいできたが、これだけくるとピッチャーはシーズンが終わった後だし、うまく使っていかないといけないという難しさは非常にあったと感じています」

 「ジャイアンツのエースでやっていますし、あそこで抑えてというところを期待した」
 この考え方は現代の野球や国際大会では全く通用しない考えです。MLB組が合流して、同様の場面になった場合、奇妙な続投理由となってしまいます。
  昨日の決勝が最終戦であり、前日投げた先発以外は全員投げる可能性がある、という姿勢でブルペン待機させるのが正しい。WS最終戦、負けたら終わりの試合なわけです。
 戸郷選手以外の投手が疲弊していたらなら正論かもしれないが、それはすなわち大会全体を通じて投手起用に失敗していたということになります。
  決勝で6回まで要求というのも、おかしな考えです。楽観的に言っても、5回まで、苦戦しているなら4回程度で交代させるのが通例です。
 一番良くないのは、今回のように先発を引っ張り、大量点(野手が関与できないHR)で試合が決まってしまうことです。

・井端監督がMLBの日本人フルメンバーを率いているイメージが全くわかない。発表当初から地味だな、無名だな、といった感じ。
 改めて経歴を見ると、コーチ経験はあるが、監督としての経験は乏しいようです。
 NPBとMLBの格差が大きい以上、率いる監督のネームバリューは重要です。(チームのコアはMLB選手になる上、日系MLB選手を勧誘する必要性がある)
 
 MLBの経験がある
 国内で監督経験がある
 現在フリー

 この条件で、国民に一定の知名度がある監督が望ましいですね。井端監督ではWBCや五輪では厳しいでしょう。
男子サッカー代表の 森保 一 監督 (56) と同様、現状、日本野球界のベストの監督が 井端弘和 氏 (49) なのか?ということ。
彼がベストだと言うなら、日本野球界は人材不足に陥っていると言っていいでしょう。


https://www.reddit.com/r/baseball/comments/1gyqgj3/taiwan_defeat_japan_40_in_the_2024_wbsc_premier12/

> まあ、台湾は本当に素晴らしかった。 しかし、井端は最悪のゴミ監督だ。日本代表はこの男を即刻追放すべきだ。

 > そこまで厳しい言い方ではないが、ブルペンの管理がとにかく悪かった。非常に悪かった。トーナメント全体を通して。

  > 彼は選手の選抜、打順、投手の継投を間違え、相手の狙いを読み、観察する能力もなかった。
    彼は星野仙一以来、すべてを間違えた最初の代表監督だ。

  英語圏のRedditユーザーは両国に利害関係にないので容赦がない。

10月29日(火) NYY(A) 第4戦

2024-10-30 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-yankees/2024/10/29/775297/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=775297
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-new-york-yankees-441029110/

大谷:4打数1安打 1三振 (見送れば四球だった) 1残塁
    点差
1回表 0-0 Luis Gil (R) 先頭打者 3-2[6]☓ ①真ん中高4S[96.6] B*3 F☓ ②外角高4S[96.5] B ③外角中CH[90.7] B ④外角高(内)SL[86] 空振り☓ ⑤内角高め4S[96.6] B ど真ん中(高)SL[87.5] SSフライ[⚡️83.0 83.9 58 175]☓

3回表 2-1 Luis Gil (R) 先頭打者 1-0[2]◯ ①外角高めCH[89.4] B ②内角低中(真ん中寄り)SL[86.6] CF大フライ[⚡️76.9 102 30 380/115.8m .680 1/30]

5回表 3-5 Tim Hill (L) 0out 一塁   [1] 内角中(真ん中寄り)SNK[88.9] ①CF前H[⚡78.2 103.8 14 267 .730]

7回表 4-6 Mark Leiter Jr. (R) 1out 一塁 1-2[4]☓ ①ど真ん中SF[86.8] 見逃し☓☓ ②真ん中高CUT[86.3] ③外角高めSF[85.6] B ④画面外 SF[84.2] B 二盗
                1out二塁  3-2[7] ⑤内角地面SF[86.4] B ⑥真ん中低めSF[86.4] E F 外角低SF[85.7] B*1.5 空振り三振☓☓ (四球だった)


 大谷翔平の打撃の好不調を見るのは、第一打席の相手の投球に対し、どういう反応を示しているか、Plate Disciplineを見れば、すぐに分かる。 
 第1打席、初球、高めのB*3つ離れた4Sに手を出しファウルにしたのは、全く良くない兆候だった。真ん中高めの4Sをアンブッシュするのはいいが、B/Sの見極めは正しく行わなければいけない。
フルカウントからの最終球はど真ん中(高め)のSL[87.5]だった。好調時ならHRにしていただろう。甘い球を捉える能力の低下が怪我以前から続いている。

 第2打席も打者有利のカウントから②内角低中(真ん中寄り)SL[86.6]を打ちに行き、良い角度で上がったが、CF大フライ[⚡️76.9 102 30 380/115.8m .680 1/30]だった。
 これもHRボールだった。

 第3打席は、変則左腕のTim Hill。この回先頭打者のSmithがソロHRで【3-5】と反撃開始。初球を狙い撃ちCF前H。後続につなげ、この回の追加点[1点]に最終的に繋がり、【4-5】まで追い上げた。
 交代して出てきた大谷用の左腕を打ち、相手の出鼻を挫いた。

 第4打席。この試合、大谷に訪れた大きなチャンス。相手投手は敗戦時に登板する右腕で、左腕に交代することはできない[Smith-Edman-大谷]というまたとないチャンス。
 しかし、大谷は何を考えていたのか、①ど真ん中SF[86.8] を見逃してしまった。振りに行っていたら、試合を振り出しに戻す、同点となる右翼への2点HRとなっていたただろう。
 日本全国で叫びと嘆きが交錯した瞬間だった。ど真ん中への打ちごろのHRボールは二度とやってこない。初球を見逃した段階で、LADのWPAは大きく下がってしまった。
 2球目の真ん中高めのCUTも甘い球だったが、SFと球速が同じだったのに振り遅れており、滅多に来ない2度目のチャンスも逃してしまった。
 その後、SFを多投され、フルカウント7球目まで粘るも、最終球の外へ流れるSFを追いかけてしまい、B球で四球だったところを空振り三振。
 1out一二塁 Bettsのところが、2out二塁 Bettsとなってしまい、NYYはLuke Weaver (R)を投入し、Bettsは大谷が倒れプレッシャーを受けたのか、規律が乱れ、空振り三振となってしまう。 
 攻撃面での試合の流れを変えてしまった痛恨の一打席だった。

  この試合、前を打つ9番.Edmanが二回出塁してくれたにも関わらず、大谷が活かせたのは、2点HRを打ったのが0/2、後続に繋がったのが1/2だった。
 全体的なことを言えば、チームでのHH数はHRを打ったFreemanと同じ2つ。スイング自体は悪くない。75mph以上のエレクトリックなスイング⚡️が3つ。
 ただ、(左肩を負傷している状況でも速い) スイングスピードを、正しくコンタクトし、結果に変換する能力が落ちてしまっている。
 
  特にフルカウント時の、打率の低さ(0-2カウントより低い)をなんとかしないといけない。
 打者心理として「投手は四球を避けるため、ストライクを投げるだろう」というのは、実は相手投手は変化球のボール球を投げて(打者にChaseさせて)、空振り三振を奪っていることが多い。
 特に大谷のようなMLBを代表する強打者の場合、「(フルカウントから)甘い球を投げてHRを打たれるより、B球をChaseさせて空振り三振に。最終的に四球でも良い。」という認識がある。
 大谷がフルカウントからクリーンに打つ場面は極めて少ない。

・「投手は四球を避けるため、ストライクを投げるだろう」という打者心理で、ボール球を空振り三振。
・カットで粘るも、最終的にB/Sの見極めに失敗し(カウントが良化せず)、空振り/見逃し三振。
・四球で歩くことを前提に打つ気がなく、甘い球(直球系)を見送り、見逃し三振。

 以上のどれかだ。

  明日以降は、打者大谷は、打ちに行く球の選定(初球、2球目、つまり追い込まれるまでの2Sまでの球)、芯で捉える能力を取り戻すことが重要だ。
 左肩負傷の大谷が休養し、代替選手(Pages/Taylor)が出場したとしても、チーム成績は良くならないだろう。
 大谷が出場するだけで、相手左腕の2枚が準備や登板をしないといけないからだ。これは第6戦、第7戦にかけてボディブローのように効いてくるはずだ。
 「打てる甘い球が無いなら、四球で歩く」といのが1番打者としての務めで、エッジなどの際どい球しか来ないならファウルで粘り球数を稼ぐ事も重要だ。
 初球や2球目を打ちに行く場合、HHして角度よく外野に打ち上げれば、あとは運次第。他にも得点圏では軽打、0out二塁では進塁打など、貢献できることはたくさんある。


 [LAD攻撃]

  この試合、序盤の2回表の攻撃で追加点の大きなチャンスがあった。【2-0】先頭打者の7.Luxが7球粘り二塁打で出塁。不振で8番に下がっていたSmithの打席。
 次の9.Edmanから上位に打順が戻る場面で、ここはSmithに送りバントをさせるべきだった。成功していれば、1out三塁 Edman。
 Edmanはバントが上手く(前回のスクイズは良くなかったが)、スクイズと犠牲フライが可能な、選択肢の多い状況になり得た。(Edmanが凡退しても、2out二塁 1.大谷。)
  結局、8.Smithが1-1からPopフライで、タイムリーも進塁打を打てず、1out二塁となり、9.Edmanが初球を一塁ライナー-二塁送球DP と “得点圏で大谷”という場面が消えてしまった。
 これによりLADへの流れが絶たれてしまった。この2回表に1点取れていれば、【3-0】となり、若手のCaspariusも楽に投球できたであろう。(2回裏に四球と二塁打から1失点し【2-1】)
 シリーズ3-0で極めて有利な状況で【2-0】とリード、恥も外聞も捨て追加点を取りに行く場面だった。愚かとしか言いようがないロバーツ監督の采配だ。
 (SDP戦で0out一二塁から9.Rojasにヒッティングさせ、三塁ゴロ-トリプルプレーになり、大谷に打席が回らず試合終了となったのを思い出す。)

Muncy:3-0 1BB 3K   NYM戦での連続出塁記録は遠い昔の話となり、今は高めのB球、Bゾーンへの変化球とChaseしまくっている。非常に悪いABが続いている。
Lux:  不振時に目立った引っ張りによるゴロアウトが多い。好調時の逆方向にライナー性の打球を飛ばす必要性あり。


 [LAD投球]

  この試合は、LADに信頼できる第四先発がいないため、Bullpen Dayと予告されていた。
 Ben Casparius [25-262d LAD '21 R5] は Landon Knack [27-107d LAD '20 R2] よりも信頼があったので先発という形になったが、
 好投すれば(シーズン最終戦となるため)、通常の先発陣と同様、行けるところまで行ったであろう。
 ただ、その楽観的なプランは、初回から四球で無駄な走者と球数がかさみ、狂ってしまった。23/43[53.5%] 2.0回 1H 1R 1ER 3BB 1K 
 彼の後、Daniel Hudson (37)が昨日に続き、試合序盤に出てきたときは嫌な予感がした。

 8月 11G 10.1回 5.23ERA .231AVG 1.26WHIP 0.63GO/AO
 9月 10G  9.2回 5.59ERA .237AVG 1.45 WHIP 0.89GO/AO

  Hudsonは高齢[37-235d)]で直近の成績も悪化しており、持ち球が4S or SLの基本2球種しかない。そのどちらかでSが取れないと途端に苦しくなる。
 今日は4Sがシュート回転で抜けており、先頭Sotoを三振に討ち取ったものの、Judge死球-Chisholm単打-Stanton四球と、同点必至の1out満塁にピンチをいきなり招いてしまう。
 そこから、RizzoをSSフライに打ち取り、ホッとするのもつかの間、2out満塁でVolpeに初球の内角低めSLを狙われ、左翼に逆転満塁HR[4失点]【2-5】。
 これはNYM第二戦のBullpen Dayで2回表にKnackが満塁HRを打たれ【0-6】になった場面とよく似ている。
  LADのBullpenは特に被HR率がMLBでも悪く、甘い球、警戒すべきカウントで、何度も不用意に打たれてきた。Hudsonを挟まず、そのままKnackの方が良かっただろう。
 基本2-3イニングで、Casparius-Knack-Honeywellのロングリリーフの継投。点差を維持して勝ちそうなら、Honeywellの所に勝ちパターンの投手を投げさせる。
  今シリーズ、腕の疲労から登録メンバーを外れているEvan Phillips [30-049d] の不在が痛かった。
 また、今季苦しんだ Bobby Miller [25-208d LAD '20 R1 29位] にもっと早く見切りをつけ、Ben Casparius の先発登板機会を試していたら・・・とも思う。


  昨日の試合でビューラーが5回好投し【4-0】と試合を支配していたにも関わらず、勝ちパターンののBullpenを残りの4回で6人も注ぎ込んだ為、今日のこの結果となった。
 この時点で敗戦時の投手で継投することが決まり、試合は苦しい展開となった。
 Knackはなんとか、4.0回をソロHRによる1失点に抑えたものの、8回裏のHoneywellは今季、何回か見られた守備の失態の連鎖で大崩壊したパターンだ。
 Luxが二塁上でのLFから送球を打者走者にタックルされ落球、SmithがFフライを落球、Luxが二塁ゴロ-本塁送球が逸れSafeなど、Honeywellに50球/回も投げさせてしまった。
 この時点で試合が壊れてしまった。守備がまともであれば、2点差でNYYは勝ちパターンの投手を投入せざるを得なかっただろう。負けるにしても恥ずかしい内容だ。

  明日は、第1戦のColeとFlahertyのマッチアップだ。各打線が2回目の対戦となる投球にどう対応できるかがポイントとなる。当然、HomeのColeの方が有利だ。(LADが負ければ、シリーズ[3-2])

 「LAD打線がColeから最低1点取る可能性     >=< LAD投手陣 (Flaherty+勝ちパターンの投手陣) がNYY打線を無失点に抑える可能性
 序盤から球数を稼ぎ、長いイニングを投げさせない。     少なくとも3回[無失点]以上投げ、味方に先制のチャンスを与え、Bullpen陣にバトンを渡す。

  これのせめぎ合いとなる。

 LAD Bullpen 数字はWSでの投球総数
中3日#  Treinen[55]   #第3戦 最終回 バックアップとしてBullpenで肩を作らされていた。第1&第2戦で酷使されている。

中1日  Banda*[41]、Vesia*[21]※、/ Brasier[22]、Graterol[36]、Kopech[48]  *左腕 ※Vesiaは怪我からの復帰で無理をさせられない

  各Bullpen投手が1.0回を登板すれば、Flahertyが担当するイニング数は3.0回となる。つまり、最低でも打者一巡目の3.0回は投げないといけない。(Flahertyは3巡目から成績悪化)
 先発のFlahertyとしては、勝ちパターンのBullpen投手が最低1日の休養で6人控えており、気が楽だろうし、役割分担は明確だ。
 ただ、Bullpen投手も疲労が溜まっており、登板内容が悪化している以上、出来るだけ長いイニング数を投げたい。NYYは大量得点時の試合の翌日の試合は、打線が冷えるパターンも当然ある。


Cole   Home Game 9GS  48.0回  3-2[.600] 4.31ERA 1.271WHIP .240/.319/.372/.690 .300BAbip 10SB
Flaherty Away 〃   16GS 88.2回  8-3[.727] 2.94ERA 1.026WHIP .210/.262/.381/.643 .274BAbip 8SB

 Coleは狭いヤンキースタジアムを苦手とし、FlahertyはHomeよりAwayを得意としている。また、Coleは被盗塁も多い。

     Jack Flaherty [29-015d]                               Gerrit Cole [34-052d]
中4日  6GS 34.1回 2-1[.667] 3.15ERA 0.990WHIP .219/.254/.398/.652          3GS 15.2回 1-2[.333] 5.74ERA 1.340WHIP  .266/.329/.547/.876 .286BAbip
中5日  14GS 80.0回 6-5[.545] 3.60ERA 1.213WHIP .246/.301/.432/.733          11GS 63.2回 6-3[.667] 2.97ERA 1.084WHIP  .200/.281/.296/.577 .256BAbip 

0-2 RS  9GS 51.1回 1-6[.143] 4.21ERA 1.266WHIP .253/.308/.460/.768 .323BAbip   3GS 15.1回 0-3[.000] 5.87ERA 1.239WHIP  .233/.324/.400/.724 .286BAbip           
3-5 RS 11GS 64.2回 4-1[.800] 2.92ERA 0.866WHIP .197/.237/.343/.580 .252BAbip   6GS 37.2回 3-1[.750] 2.63ERA 1.035WHIP  .221/.269/.329/.597 .289BAbip

 意外なことに、今回の[中4日]の方が Flahertyは成績が良く、Coleはサンプル数が少ないながらも、明確に成績が悪化している。(今季は肘の故障で本調子ではない)
 ランサポートに関しては両者とも同様で、3点以上の援護点を得ると良い登板となり、2点以下だと苦しい成績内容となっている。
LAD打線がColeから3点以上得点し、FlahertyがNYY打線を2点以下に抑えれば、相互作用により、LAD勝利の可能性は高くなってくる。


  LADが第5戦に敗れた場合、シリーズの行方は、LAに帰った第6戦、つまり先発予定の山本由伸の登板次第となる。シリーズの行方を決める大きな試練となる。

  今日の序盤の拙攻と昨日から続く継投のミスがLADの運命を暗転させた。

10月26日(土) NYY(H) 第2戦

2024-10-27 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/yankees-vs-dodgers/2024/10/26/775294/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=775294

大谷:NYM戦の二盗失敗時と同様、スライディングのタイミングが遅すぎ、ベース到達時に減速できておらず、ベースと衝突してダメージが発生する危険なスライディングをしている。
完全に大谷のミス。


  負傷の度合いが不明だが、スライディングが遅ければ遅いほど、二塁ベースで止まることが出来ず、体の他の部分で強制的に減速しないといけないので、負担は大きい。
 驚くことに、NYM戦での二盗失敗以降、二盗時のスライディングのミスを修正できていなかった。
 また、スタートが遅れて際どいタイミングの場合、タッチをかいくぐる必要が出てくるので、通常のスライディングの体勢ではなくなってしまっている。

 https://youtu.be/qmnp7bVulp4?t=430

  スロー再生、あるいはコマ送りして頂ければ分かるように、相手投手[Clay Holmes (R)] が左足を上げて投球動作を開始しているのに対し、走者大谷は反応できていない。
 遅れてスタートを切ってしまっている。これは以前から散見されたことだ。(テレビ画面で見る限り、Bettsの打席時のリードは大きかった)
  T.Herの打席の初球は内角低SL[86.9mph]で有利だったのにも関わらず、際どいタイミングとなり、スライディングにも失敗した為、アウトになっている。
 また、今季よくあったように、走塁中にホームベースの方向を見る事が多く、その分、遅くなっている。良いスタートを切っていれば問題ないが、悪いスタートだとロスになる。
 ホームベースを見て視線が切れると、二塁ベースのアプローチで目測を誤る可能性も出てくる。大谷はトップスピードで “勢いをつけて” スライディングをしている。
 普段よりも高い位置から落ちた場合、大きな体格、トップスピード、ベースまでの距離の短さを考慮すれば、左手を付いた際、相当な負荷が左肩にかかったと思われる。

  基本的に盗塁を失敗してもOKだが、絶対にオーバーランしてはいけない。怪我のリスクが増大する。
 本当に愚かで避けられたミスだった。チームの士気も大きく減退し、危うく大逆転を喫するところだった。大谷の試合を見た中でワーストの試合だった。
 
  最悪の場合、これでシーズン終了だろう。そうであるならば本当に愚かだったとしか言いようがない。チームに迷惑をかけ、絶対に非難に値する。
 明日、移動日だったのが幸いだ。左肩を脱臼しかけたとか、左腕の上腕の筋肉を伸ばしたとか、試合出場可能な軽症であることを祈る。

24/10/27(日) 11:56 MLB Juan Toribio 大谷、第2戦で盗塁を試みた際に肩を負傷 https://www.mlb.com/dodgers/news/shohei-ohtani-injures-left-shoulder-in-world-series-game-2
 ロサンゼルス― アンソニー・ボルペが二塁でタグをつけた瞬間、大谷翔平は何かがおかしいと感じた。
  ヤンキースとの第2戦の7回、ヤンキースのリリーバー、クレイ・ホームズに対して四球を選んだ大谷は、二塁ベースを目指して飛び出し、
 左腕をぎこちなく伸ばしてベースをオーバーランしたように見えた。
 大谷は数分間、土の上にとどまっていた。 トレーナーのチェックを受けた後、左肩を痛めたようで、何人かの介助を受けながらフィールドを後にした。
FOXの中継では、大谷がドジャースのトレーニングスタッフに日本語で「左肩です」と言っているのが聞こえた。
  ケガの程度は不明だが、大谷はスライディングの後、明らかに違和感があった。 大谷を失うことは、ドジャースのオフェンスにとって壊滅的な打撃となるだろう。
 大谷はシーズン50本塁打、50盗塁を達成した初の選手となり、3度目の最優秀選手賞への道を歩んでいる。
 この日本人スーパースターはポストシーズンでも輝きを放ち、パドレスとのプレーオフでは キャリア初の3ランホームランを放った。
 負傷前の大谷は、フォールクラシックでは1勝8敗だったが、第1戦の勝利で8回に同点ゴールを決めた。

24/10/27(日) Full-Count 負傷の大谷翔平、勝利後2分で球場去る 病院直行か…Tシャツ姿でアイシングはせず https://full-count.jp/2024/10/27/post1644983/
 盗塁時にアクシデント…試合終了時にはグラウンドに姿見せず
 【MLB】ドジャース 4ー2 ヤンキース(日本時間27日・ロサンゼルス)

  ドジャースの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、本拠地で行われたヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に「1番・指名打者」で先発出場。
 7回に二盗を試みた際に左肩を痛めたとみられ、試合後は、試合終了2分でトレーナーらとともに球場を後にした。病院に向かったとみられる。
  大谷は7回1死走者なしでの第4打席で、4番手クレイ・ホームズ投手から四球を選んで出塁。1死後に二盗を試みてアウトになった。
 その際、スライディングで左手をついた際に左肩を痛めたとみられ、塁上に倒れ込みながら苦悶の表情を浮かべた。
  倒れたまま動けない大谷に場内は騒然となり、中島陽介トレーナーやデーブ・ロバーツ監督が大急ぎで二塁へ。大谷は倒れながら「肩っすね」と説明。
 中島トレーナーが「どっちの肩?」と聞くと「左」と答え、「外れた?」と聞かれると、大谷は「たぶん……」と回答。

 その後、大谷はなんとか立ち上がり、左腕を動かさないようにしながらベンチへ戻っていったが、突然のアクシデントに球場が静まりかえった。
  その後、ドジャースは試合に勝利するも、大谷はグラウンドには姿を見せなかった。試合が終わって2分後、大谷は白いTシャツ姿で中島トレーナーとともにロッカーを後にした。
 その際はアイシングをする様子はなかった。

24/10/27(日) Full-Count 大谷翔平は「左肩の亜脱臼」 MRI検査へ…指揮官説明「筋力と可動域は大丈夫そう」 https://full-count.jp/2024/10/27/post1644955/
> 試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷の状況について「彼は少しばかり肩を亜脱臼したようだ」と説明。状態については軽傷だとし、今後MRI検査を行うという。
  試合後、会見を行った指揮官は、大谷の左肩の状態について「今夜、そして明日、我々は検査を行うだろうと話した。
 そして現時点での状態については「筋力と可動域は大丈夫そうだから、それは間違いなくポジティブなことだ」と、重症ではないことを明かした。

24/10/27(日) 12:51 MLB.jp ドジャース・大谷は左肩亜脱臼か あす検査をして詳細な状態が判明 http://www.mlb.jp/2024/10/27/74479/
  日本時間10月27日、ドジャースはヤンキースとのワールドシリーズ第2戦に4対2で勝利。シリーズの対戦成績を2勝0敗とし、4年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて優位に立った。
 しかし、この試合では大谷翔平が二塁への盗塁を試みた際に左肩を負傷。試合後、デーブ・ロバーツ監督は大谷の左肩について「亜脱臼だろう」との見通しを示した。
 米公式サイト「MLB.com」でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者によるとあす精密検査が行われ、症状の程度、試合出場の可否など、詳細な状態が判明する見込みのようだ。
  ロバーツ監督は「我々は勇気づけられている」と語っており、初期段階の簡単な検査では大谷の左肩はそれほど重症ではなかったとみられる。
 トリビオ記者によると、大谷はワールドシリーズ第2戦の試合終了とほぼ同時にドジャー・スタジアムを後にして帰宅。
 「検査をするまで推測はできないが、我々は勇気づけられている」と最悪の事態を回避できる見込みであることを示唆した。
  大谷はここまでワールドシリーズ2試合で8打数1安打、打率.125、OPS.472という成績。
 ポストシーズン全体では13試合で打率.260、3本塁打、10打点、OPS.863を記録しているが、盗塁は2度試みて2度とも失敗している。
 舞台をヤンキー・スタジアムに移すワールドシリーズ第3戦以降も出場できるのか、精密検査の結果が非常に気になるところだ。

     13:29 日刊スポーツ ロバーツ監督、大谷翔平の状態を説明「肩の強度も可動域も問題なくいい兆候だ」
> ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、負傷した大谷翔平投手(30)について左肩の亜脱臼だと明かし、MRI検査などを受けると話した。
 「今日、明日にいくつか検査を受け、数日中に詳しい状態がわかる。ただ肩の強度も可動域も問題なく、いい兆候だ。
  スキャンの結果が出なければ何とも言えないが、ポジティブな状況。少し亜脱臼した状態で、完全に外れた状況ではない
」と説明。
 「倒れたときは心配したが、強度と可動域のテストをした後は、前向きになれた」と話した。
 残りのシリーズで大谷を欠くことになるかどうかについては
 「彼はスタメンに入ると見込んでいる。打撃の影響は、左肩は右肩より左打ちの打者には影響が少ないだろう。だが詳しい結果が出てからだ」と話した。

  ロバーツ監督の所属選手に対する怪我やコンディションに関するコメントは信用度が低い。「大丈夫そうだ」→「検査で重症。今季終了」みたいな事は過去にもあった。

【亜脱臼】  https://www.perplexity.ai/search/ya-tuo-jiu-1au33REtR0uJciGPXMZ7tA
定義 亜脱臼は、関節を形成している骨が部分的にずれていますが、完全には離れていない状態です。

症状
・瞬間的に強い痛みが生じますが、関節が完全に外れたとは感じないことがあります。
・関節がはずれかかってはすぐにもどるため、外れたと感じないこともあります
・痛み、腫れ、損傷部位での動きの制限、圧痛などが見られます

治療
整復: 医師が関節を元の位置に戻す(整復)処置を行います。自分で戻せる程度の亜脱臼もありますが、正しい方法で行わないと周囲の血管や神経を傷つける危険があります。
固定と安静: 整復後、関節を固定し、安静にします。最近では、脱臼した側の腕を外旋位で固定する方法が推奨されており、再発率が低くなることが報告されています。
リハビリテーション: 脱臼を起こすような動作を避け、関節周囲の筋肉を強化するリハビリテーションが行われます。


  山本由伸は素晴らしかった。同点HRを打たれてしまったが、その後は抑えた。54S/86球 [62.8%] 6.1回 1H(1HR) 2BB 4K 3.86ERA

    割合  速度  回転数
4S   49  0.1 ↑  40 ↑   最速98.0mph
CUV  24  -0.8 ↓  39 ↑
SF   13  1.2 ↑  177 ↑
SL    9  0.2 ↑   26 ↑
CUT   5  -1.3 ↓  88 ↑


  9回表:昨日、14S/22球 [S% 63.6%]/1.1回 だった Treinen を連投させるとは・・・完全にDave Roberts監督のミスだ。また、勝負師でないことを証明した。
     ここは、相性はともかく、昨日、投げていない Hudson [2.08ERA .250AVG 1.15WHIP /5G 4.1回] が妥当だった。
     Treinen は 15S/33球[S率 45.5%]も投げさせられて、交代するタイミングも遅れてしまった。(NYYシリーズで起用に影響が出る)
     本当に腹立たしい。馬鹿としか言いようがない。勝ったのは、ただ、運が良かっただけだ。


24/10/27(日) 12:36 MLB Anthony Castrovince 大谷の怪我が影を落とす、山本の1安打スタートとLAのワールドシリーズ2-0リード https://www.mlb.com/dodgers/news/dodgers-win-world-series-game-2-2024
  ロサンゼルス― 大音響の夜だった。 L.A.のレジェンド、アイス・キューブによる試合前のパフォーマンス。
 ドジャース打線から飛び出すボール。 山本由伸へのスタンディングオベーション。 巨大なセンタースピーカーからパーティーミュージックが鳴り響き、祝賀ムードに包まれる。

  大谷翔平が7回の盗塁失敗で左肩を痛め、明らかに苦しそうに地面に横たわったとき、第2戦の騒ぎはすべて消え去った。
 ドジャー・スタジアムの観衆はすぐに静まり返り、ヤンキースが9回に逆転しかけたときには、強い緊張感に包まれた。

  しかし、象徴的な指名打者の負傷が重くのしかかる中、ドジャースは前夜のフレディ・フリーマンの熱狂を糧に、
 土曜の夜に4-2で勝利し、この秋のベスト・オブ・クラシックで2-0の圧倒的優位に立つことができた。

  フリーマンは、右足首の捻挫をまだ治していなかったが、再び深い打球を放ち、今回はNLCSのMVPトミー・エドマンとオールスターのテオスカー・エルナンデス、
 そして山本の6回1/3を1安打に抑えた。
 ヤンキースは9回に1点を追加し満塁とすると、誰もがハラハラした。 しかし、ドジャースは本拠地を守った。

  ポストシーズンのベスト・オブ・セブンのシリーズでは、2-0でリードしたチームがそのまま勝ち進んだことが92回中77回(84%)ある。
 最も最近の2-0からの逆転劇は2023年のNLCSで、Dバックスがフィリーズを相手に逆転した。
  現在の2-3-2方式では、第1戦と第2戦をホームで制したチームがシリーズを制したのは56回中45回(80%)である。
 そして、西海岸にスラッギング・スーパースターの一団を呼び寄せたヤンキースは、開幕戦では1アウト1敗と怒涛の追い上げを見せながら、
 リングまであと2勝と迫っているドジャース・チームを相手に、手ごわい劣勢を背負って東へ向かう。

  第1戦と同様、この試合もドジャースが先制した。 そして前のラウンドでヒーローとなったように、エドマンが先制打を放った。
 2023年10月に手首の手術を受けて以来、シーズンを通してプレーしていなかったこともあり、トレード・デッドラインでカージナルスからドジャースへ移籍してきたエドマンは、
 全身でプレーできるコーチの子である。 しかし、この2週間で、このひょろひょろのユーティリティ・マンは、レフトを悲惨な目に遭わせることで「トミー・タンクス」と呼ばれるようになった。
 2回裏、先頭のエドマンはロドンの内角速球を左翼ファウルポール近くの客席に運び、1-0とした。

  そのリードも束の間、ヤンキースの右翼手フアン・ソトが、その次の回に山本からソロを放った。
 金曜日に26歳になったソトは、華麗にバットを弾き、1点差で迎えた塁を自信たっぷりに闊歩した。

  しかし、長くは続かなかった。 3回裏、満員のドジャース打線はロドンの速球に喰らいつき、2アウトラリーを仕掛けた。 まず、ムーキー・ベッツが左前打で出塁。
 そして、12億ドルを投じた冬のドジャース移籍で、あまり注目されていなかったが、オールスターで活躍したテオスカー・エルナンデスが、
 98マイルのフォーシームを右翼パビリオン席に叩き込み、3-1とする圧巻の2ランを放った。
  フリーマンが登板したとき、ドジャースタジアムはテオスカーのテイターの後、まだ揺れていた。
 カーク・ギブソンのカラオケ・ナイトで着ていたジャージは、スタジアムのスイート・レベルの入り口付近に飾られていたが、
 フリーマンは、第1戦の壮絶な結末が彼の貢献の終わりではないことを明らかにした。
 フリーマンはカウントをフルに使い、ロドンがもう一発のハイ・ヒーターで勝負を挑んできたときに繋いだ。
 一晩前と同様、フリーマンはボールの行方を疑うことなく、ドジャースは4-1と逆転した。

  2023年冬に12年総額3億2500万ドルの契約でドジャースに移籍した際、興味を示していたヤンキースを振り切り、エースのゲリット・コールに一歩譲ったのだ。
 ソトの一発と2つの四球を許しただけで、危険な打線を混乱させ、7回まで投げてよく使われるロサンゼルスのブルペンにプレッシャーをかけなかった。
 彼は最後に対戦した11人の打者を完封し、拍手喝采の中を去った。

  この歓喜が、大谷が二塁で痛みに耐えているときの静寂を、より一層突き刺すものにしていた。
 大谷はクレイ・ホームズから四球を選び、レギュラーシーズンで59回やったのと同じように盗塁を試みた。
  大谷の負傷で流れが変わり、ヤンキースは9回にブレイク・トレイネンからラリーを仕掛けてリードを変えようとした。
 フアン・ソトがシングルヒットで出塁、ワイルドピッチで進塁し、ジャンカルロ・スタントンが三塁ベースを叩いてホームインした。
 ジャズ・チショーム・ジュニアがシングルヒットで一死一、二塁とし、トレイネンはアンソニー・リゾを2-2のピッチャーゴロに打ち取り、満塁とした。
 しかし、トレイネンはアンソニー・ボルペを空振り三振に仕留め、アレックス・ベシアはホセ・トレビノを1球でアウトにし、再び大歓声が戻った。

10月18日(金) NYM(A) 第5戦

2024-10-19 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-mets/2024/10/18/775299/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=775299
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-new-york-mets-441018121/


・前回 7.0回 98球を投げた Jack Flahertyを「中4日」で登板させるべきではなかった。
 (Flahertyは今季、中4日の方が中5日より成績が良かったが。)

・今日、勝ちに行くなら、初回はOpenerを使用し、次にKnackかHoneywellで出来るだけ引っ張り、点差や状況によってBullpen投手を次々投入するべきだった。(明日は移動日で休み。)
Brasier   11/20[55.0%] 中1日
Banda*  13/18[72.2%] 中3日

Knack   34/55[61.8%] 中3日
Honeywell 35/57[61.4%] 中3日

Hudson  13/20[65%]  中4日
Kopech   9/12[75%]   中1日
Casparius 20/31[64.5%] 中1日△

 結局のところ、7試合制で4人目の先発がLADにはいないことが致命傷になってしまっている。
 本来は、Landon Knack。(2戦目にOpenerを使用する形で失敗【0-6】2.0回 5H 5R 5ER 3BB 2K 満塁HR*1 15.00ERA)

・初回のLADの攻撃で、0out二三塁の絶好の得点機で、3番に入ったT.Herが初球SSゴロ、4番Freemanが一塁ライナーで、犠牲フライや弱ゴロを打つことが出来ず、
 2outから5番のEdmanも高めのB球を空振り三振と、1点も取ることが出来なかった。先制の絶好機を逃し、Flahertyの援護に失敗し、NYMを調子づかせた。
 この初回の攻撃が試合の流れを決めた。

・NLCSでT.Herは大きく調子を落としており[.167AVG/.333OBP/.666OPS] EdmanかK.Herを上げて、彼の打順は下げるべきだった。
1戦目 4番 3-0    2BB 2K 3残塁 
2戦目 3番 3-0 1R  2BB 2K 3残塁 

3戦目 5番 5-0 1R    2K 8残塁
4戦目 3番 3-0     2BB 1K 3残塁
5戦目 3番 4-0    1BB  2K 2残塁
 25PA 18AB-0H[.000] 7BB 9K 19残塁

 LADの打者の中で最も心配される状態だ。LAに戻って調子が戻るかどうか・・。

24/10/19(土) デイリースポーツ ドジャース テオスカー・ヘルナンデスの不振が深刻 25打席連続無安打に笑顔が消えた…WS進出へ復調欠かせない存在 https://www.daily.co.jp/mlb/2024/10/19/0018246280.shtml

  今日の初回の場面では、RF方向に犠牲フライを打ち上げるのがセオリーだった。
 RFフライであれば、二塁走者のBettsがタッチアップで三進し、1out三塁で4.Freemanで、2点目も狙える状況に。
 右方向に弱ゴロを転がしたり、野手の間を抜く強いゴロを打つのも、三塁への進塁打になり得た。
 初球の真ん中低め(右上) SNK[ 92.4] を打ちに行くのは、犠牲フライには不適であり、転がすなら右方向だった。
 仮に3.T.Herでなく、3.Edmanだったら、スクイズバントを自主的に決めていたかもしれない。バントも重要な進塁打/決定打となる。
 

・また、重度の捻挫を抱えたFreemanも試合勘が落ちており、好調のMuncyを彼のスポットに移すべきだった。
5戦目 5-0          2K 5残塁

 守備でも守備範囲の制限があるのに(実は怪我がなくてもFreemanの守備範囲は狭い)、左腕に対して怪我を押して起用するのも理解できない。
試合前の時点で、PS成績は、.259AVG/.286OBP/.545OPS [G 非常に悪い] だった。

Full-Count 大谷翔平の“消極的”走塁に指揮官苦言 先制機を逃して大敗「言い訳はできない」 https://full-count.jp/2024/10/19/post1640066/
 該当場面 https://youtu.be/U3lHInaUKg0?t=273

  自分は大谷の走塁ミスだとは思わない。
  T.HerのSSゴロは、Linodr正面への強い打球 [104.2mph -14LA 9ft]であり、積極走塁で本塁突入しoutになった場合、犠牲フライで得点できない、かつDPも発生しうる 1out一二塁 の状況になってしまう。
 今回、“消極的”走塁で自重し、1out二三塁で4.Freemanが犠牲フライを打つチャンスがある方がまだが良い。
 大谷の三塁でのリードが少なかったのは、三塁手が前進守備でベースと平行の位置におり、右打者であるT.Herが三塁ライナーを打った際の(三塁ベース)DPを警戒したからだろう。
 従って大谷は何も悪くない。
 3塁走者の大谷を責めるより、むしろ、犠牲フライを打ち上げられなかった 3.T.Herと4.Freeman を責めるべきだろう。


  こうした細かい事案は、問題があればベンチですぐ話し合うか、ロッカールーム内で留めるべきトピックであり、 
 記者に話題を振り向けられて堰を切ったように話しだす話題ではない。仮に明確なミスであっても、(まだ試合があるので) 個人批判はタブーである。
 自分の中でデーブ・ロバーツの評価がだだ下がりした。万一、WSを逃した場合、解雇されるに値する監督としてのふるまいだ。

 それでも、試合を批判したいのであれば、
1.Jack Flaherty    体調不良にも関わらず、重要な試合に先発登板してしまった。
2.Dave Roberts監督  先発投手のコンディションを管理・把握できなかった。投手交代のタイミングも遅く、逆転不可能に。間違ったスタメン起用、打線の並び、重用した選手が結果を出せず。
3.T.Her & Freeman   先制点の絶好機を逃した。

 という順序になるだろう。
 この件は、本塁突入を賢く自重した大谷を“生贄”とすることで、監督の間違ったスタメン選手起用と不適切な打順、結果を出せなかった現実からメディアの目を一時的にそらす効果がある。

[追記]
24/10/20(日) 11:47 スポニチ ド軍三塁コーチ、大谷とのやりとり明かす 第5戦で本塁突入自重「納得」「1死二、三塁でフリーマンに」 
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2024/10/20/kiji/20241020s00001007143000c.html

>エベル三塁コーチはプレーを振り返り、「三塁手と一塁手が前寄りに守っていたので、三塁か一塁へのゴロ、投ゴロであればベースに留まるように指示していた。
 そして、実際の打球は遊撃に飛んだが、強い打球(打球速度104.2マイル=約168キロ)だった。
 とても強い打球だったので、遊撃手のリンドアがその強いゴロを捕球した際、もし本塁に還ったら、本塁に投げてアウトになるだろうと、彼(大谷)は感じた」とコメント。
 「1死二、三塁でフリーマンにバットを振るチャンスを与えたので、彼の判断が正しかった。もし、本塁を狙っていたら1死一、二塁になっていただろうと彼は感じていた。
  また、フリーマンは右足首を痛めている。大谷は私にこれらのことを説明した。“1死二、三塁のままだから私は走らなかった"と話していた」と大谷とのやりとりを明かした。
 「もし、明日も同じ状況で、本塁を狙ってアウトになったら、ドジャースの責任だと伝えた。彼は“わかった。OK。それでいこう"と答えた。
  彼は大丈夫。コミュニケーションは良好で全ては順調だ。あの時、彼は本塁に走ったらリンドアにアウトにされると思った。
  だから1死二、三塁でフリーマンに走者一掃できるチャンスを与えるのが賢明だと思った。それだけだ」と伝えた。

  プレーの映像を振り返ったといい、「大谷を本塁へ行かせなければならなかったかもしれないと思ったが、彼と話して、彼がどう感じたかの説明を聞くと、納得がいった。
 なぜなら、彼は本塁でアウトになると感じていたからだ。彼がそのように感じたら行かせない。遅れて行けば確実にアウトになる。だから私は、それでいいと言った。
 明日も来年も8年後も深い守備位置の二遊間に打球が飛んで、三塁走者が本塁でアウトになったらドジャースの責任だ。
 だから私は彼に“心配しなくていい。私の責任だから、いけ、いけ!"と伝えた。それで彼は“分かった"と答えた」とエベルコーチ。

  大谷の説明は合理的だ。重度の捻挫を抱えている4.Freemanに「1out二三塁」か「1out一二塁」、どちらを与えるべきか。
 後者で内野ゴロなら走れないFreemanにとってDPは確実だ。これは対左腕の3.T.Her - 4.Freemanという打順も影響している。
 通常の対右腕の打順 3.Freeman - 4.T.Herであれば、三塁手が三塁ベースから離れ三遊間に位置取るため、三塁走者の大谷はもっとリードを取れていた。
 その場合、今回のSSゴロで、本塁突入していた可能性がある。
  ただ、今回のシチュエーションで大谷が本塁突入しoutになった場合、「(自重していれば) 1out二三塁でFreemanだったのに!」とファンやメディアからその“暴走”を非難されていただろう。
 「ドジャースの責任」とは決してならないのは、皆さんご承知だ。


・3回裏のNYMの攻撃ではFlahertyを早々に諦め、もっと早く交代させるべきだった。試合を捨てるにしても、もっとやりようがあったと思う。疑問の残る采配だった。
 1-3 [2点差]だったのが、1-8[ 7点差]となり、(序盤とは言え) 好調なLAD打線でも逆転不可能になってしまった。

        18(金) 41/75[54.7%]  13(日) 59/98[60.2%] S率が 5.5% 下がった。
 Flaherty    球速   回転数   球速  回転数
Knuckle Curve  0.1 ↑  -154 ↓   0.1 ↑ -118 ↓     
4-Seam Fastball -1.9 ↓   -89 ↓   -0.7 ↓ -60 ↓    今日は年平均より 3.1km/h 遅かった。
Slider      -0.8 ↓  -35 ↓   0.5 ↑  -83 ↓   今日は年平均より 1.3m/h 遅かった。
Sinker      -2.1 ↓   3 ↑   -2.1 ↓ -17 ↓
Changeup    -1.7 ↓  -175 ↓              今日は年平均より 2.7km/h 遅かった。

  球速・回転数とも年平均よりも前回と比べても下回り、球質という点も2度目の対戦となったNYMにとって打ちやすい状態だった。
 結局、Flahertyを引っ張りすぎて、41/75[54.7%] 3.0回 8H 8R 8ER 4BB 3点HR*1 1.43WHIP 7.04ERA となった。

  1回裏 1out一二塁 Alonsoに投げた球は、低めにB*2.0外れた難しいSLだったが、2球目のSLが同じ球速でさらに低いB球だったせいで、掬い上げられてしまった。
 もう少し外寄りに投げられていたら、HRはなかっただろう。初回の3点HRによる3失点で相手を調子づかせてしまった。
 初回の2度の機会がありながら、犠牲フライも打てず無得点だったLADの攻撃と、明確な対比となった。

  ポジティブな点は、これまで左腕相手に起用されながら、不振だったPagesが2本塁打と復活し、今後の起用も期待される。
 また、Brent Honeywell Jr. がなんとか 46/67[68.7%] 4.2回 6H 4R 4ER 1BB 0K 0HR 4.70ERA とイニング数を稼いだので、負け試合でBullpen投手を温存できた。
 もちろん、Honeywellが無失点でNYM打線を抑えていたら、スコアは【6-8】と僅差のゲームになり、その過程で同点や逆転も可能だっただろう。
 本来、こうした役割を担うのが、若手の先発投手だが、LADはこの層にも怪我人が相次ぎ、レベルが落ちてしまっている。(Emmet Sheehan、River Ryan)
  Banda*が6点差の場面で、左打者一人相手に登板したのは、謎だったが。

  大谷翔平は、1番打者として初回から3打席連続で単打-四球-単打で3出塁と役割を果たした。
 ただ、点差が開き、モチベーションを維持するのは難しかっただろう。

  LADは残りの2戦で1勝を上げれば良い。NYMは2連勝が必要となる。
 第五戦は、NYMは第二戦に投げた [53/87(60.9%) 5.0回 2H 3R 2ER 4BB 7K 1HR 2.65ERA] Sean Manaea (L) が先発登板と予想されており、非常に厄介だ。
 二度目の対戦となり、B/Sの見極めが勝負の鍵を握る。LADは負け試合でも得点能力を見せており、球数を投げさせ早期に降板させ、Bullpen勝負としたい。

10月08日(火) SDP(A) 第3戦

2024-10-09 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-padres/2024/10/08/775321/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=775321
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-san-diego-padres-441008125/

・1回表 不振だったBettsからソロHRが飛び出す幸先の良い滑り出し【1-0】

・1回裏 Buehlerが制球に苦しむ[S率:41.7%]も 三者凡退に抑える。「味方が得点した後の守備機会は絶対にゼロに抑える」というセオリーを達成した。

・2回表 2回裏の6失点の前触れは、実は、2回表のLADの攻撃が、わずか7球で終わったことにある。良い流れで試合を開始したにも関わらず、5.Smith-6.Lux-7.Edmanが、
     1-2[4]☓ 空振り三振、[1] Edge 二塁ゴロ、 0-1[2]☓ 投手ゴロ、とあっという間に攻撃を終えたことに遠因がある。(=先発投手に十分な休息時間を与えていない)

・2回裏 4.Machadoに単打で出塁を許す。この打席、Pitch Clock Violationで自動Bを取られていたので嫌な予感がしていた。
     0out一塁でFreemanへの一塁ゴロ。横っ飛びでよく収めたが、素早く立ち上がって二塁送球できない(右足首を故障しているので)。
    そのまま両膝をついて投げたが、MachadoがわざとベースカバーのRojasに被さるように進路変更しており、送球に当たってしまう。0out一三塁。
    1点差リードで致命的な事態になってしまった。二塁FOなら1out一塁で問題なかった。これ以降は、LADのレギュラーシーズン中にあったエラーからの自己崩壊だ。 
    なぜかWalker Buehlerの試合で頻発する。
    BogertsのSSゴロ[70.7]を、二塁ベースまで距離があったのに、そしてLuxが既にカバーに入っていたのに、SS Rojasが単独でDPを完成しようとして、結局、1outも取ることが出来なかった。 
    一塁でoutが取れず、二塁FOでも、同点【1-1】1out一塁 だった。
    

・3回表 Game Dayをよく見てほしい。T.Herが値千金の1Run Gameに引き戻す満塁本塁打を打ったあと、Muncy 、Smithが三振[5球]、三塁ゴロ[4球]に倒れているのを。
    精神的動揺があったKingに対し、1outなしから後続の打者として続くことが出来ず、反撃ムードが潰えたのを。
    Muncyの打席では2-1[4]◯から#4 外角高めに大きく外れたBをChaseし空振り、3-1[5]◯のところが、2-2[5]◯と追い込まれてしまった。
    四球で出塁していたら、その後、追加点の可能性もあった場面だ。この回、結局、Kingに25球投げさせている。 


  2回表だけではなく、上位1-3番打者が、ボールを良く見て、球数を稼ぎ、生産性の高いAt Batだったのに対し、5番以降の打者は、初球から手を出し、HHするでもなく、内野ゴロのオンパレード。
 打線が線になっておらず、チームとして意思統一せずに、個々の打者が勝手に打っている感じだった。
 (本来は、下位や中位は、粘り強く球を見極め、四球で出塁できないなら、ファウルで粘り球数を投げさせないといけない。ところが全く逆で、相手投手を助けていた)
 7-9番打者の役割は出塁して「大谷翔平に走者のいる場面で打席を回す」というのが全てだったが、それが出来なかった。(3回表 0out一塁の一度のみ)

  チームとしても9回の攻撃回数で、先頭打者が出塁したのは3回表の9.Rojasのみの1回と厳しい状態だった。
 大谷は4回の打席の内、3回[1、5、8回]が先頭打者だったが、いずれも出塁することは出来ず、1番打者としてチームに貢献できなかった。(=足を活かせる機会が全く無かった)
 5回表の2-2[5]☓ ⑥外角中SWE[82.3] 中堅左大フライ[103.5 31 385/117.3m .720 4/30] が入っていれば、同点【6-6】に追いつくことになり、試合はLAD側に勢いが出ていただろう。

  Walker Buehler は先発としての役割を果たしたと言えるだろう。怪我を抱えてているFreemanとRojasの拙い守備と判断により、足を引っ張られてしまったが、
 それ以外は、テンポよく少ない投球数で試合を壊さなかった。

  明日のSDP先発は、中3日で Dylan Cease (R) [前回 50S/82球 61.0%] となるようだ。(初戦で山本由伸と投げあった) 
 とにかく1勝し、LAに戻ることが、LADの対面を保つことになるだろう。実は、裏の試合で、PHLもNYMに対し同じ状況[1勝2敗]で追い込まれている。

シリーズ
第1戦 先発[山本由伸]   が序盤に崩れる。 3回で5失点。【3-5】
第2戦 先発[Jack Flaherty]が序盤に崩れる。 2回で3失点。【1-3】

第3戦 拙い守備*2から2回裏に6失点。    2回で6失点。【1-6】 3回表に反撃し【5-6】 ※シリーズで初めてLAD側が先制点を奪う[1回表 Betts ソロHR]。
第4戦

第5戦

  こうして概観すると、レギュラーシーズン中(特に9月)に起こったこと が、そのままポストシーズンにそのまま出ていると言えるでしょう。
 先発投手の高い防御率、狭い内野の守備範囲、エラー(拙い守備)が連鎖的に起こり試合に負ける・・など。
 PSで他のチームの先発投手がやっているようなロースコアの投手戦が皆無なのだ。常に打ち勝たないといけない。
 しかし実際は、先に失点してビハインドなので打撃陣に必要以上のプレッシャーがかかってしまっている。