二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

エンゼルス打撃陣

2023-05-30 | 試合の感想
エンゼルス打撃陣 OPS評価順 過去7試合 [23/05/29(月) 終了時点]

Hot [AVG、OBP、SLG、OPS 評価]
A  Drury [.360 .448 .760 1.208]、Thaiss [.368 .429 .737 1.166]、Urshela [.364 .400 .682 1.082]、Neto [.278 .417 .556 .973]、Trout [.296 .387 .556 .943] 素晴らしい
B
C
D  Moniak .[200 .200 .520 .720] 
E
F  Walsh [.100 .471 .100 .571] 悪い
G  Ward [.095 .130 .143 .273]、Rengifo [.111 .158 .167 .325]、Renfroe [.115 .179 .192 .371]、大谷 [.111 .200 .222 .422 ]、Wallach [.182 .357 .182 .539] 非常に悪い
Cold

 Homeで5割の成績のMIAにスウィープされた後の、移動後のAway CHW戦の第1戦で大谷翔平を休ませるべきでした。
このチーム、組織の無能さには呆れ果てますね。案の定、この試合の初打席の初球で右脛に死球を受けてしまいました。
 驚くことに、ネビンはその場で退場させず、そのままランナーとして残らせたことですね。出場させ続けるのは、拷問と言っていいのではないでしょうか。
明日の試合と半日後のデーゲームの両試合は、実はチームで一番相手投手と相性がいいので、困ったことになりました。

Lucas Giolito (R) 28-320d 198/111 11GS 3-4 63.1回 3.98ERA .250AVG 1.263WHIP 1.2bWAR(team 2位) 110ERA+
相性良い:大谷 .300 6/20 [2HR★★ 3打点]

Lance Lynn (R) 36-018d 196/122 11GS 4-5 63.1回 5.83ERA .269AVG 1.453WHIP -0.4bWAR 75ERA+
相性良い:大谷 .444 8/18 [1HR★ 1打点]

 個人的な実感としては、Away HOU戦の次回登板までに休養日を設けないと、投手大谷が打ち込まれる可能性が高まるでしょう。(打撃で貢献できていないので、その分、投球で力んでしまう)
今日の試合も、度重なる疲労で完全にボール/ストライクの見極めが出来ておらず、内容は不振を極めています。(少し前までbWARを確認すると2.9あったはずが、現在2.6まで下がっています)
明日の朝起きた際の痛みで、欠場を判断すればいいと思いますが、このままだと、大谷はシーズン終了を待たずに壊れてしまうでしょう。
仮に壊れなくても、成績が低迷し、FAとして満額が出てこない可能性がありますね。今は日本のファンとしては苦行どころか、拷問ですね。

 実は大谷が休めなくなったのは、Moniak(左)が台頭して、Ward(右)とレギュラーが交代したのも影響しています。
大谷が休養すれば、DHスポットが空く。この場合、半休できるのは、高給取りで故障歴のあるCF:Troutか、3B:Rendonです。
ところが、現在、Rendonが鼠径部の故障でIL入っており、代わりの候補は、大谷と出場試合数が同じのRF:Renfroeになります。
つまり、DHスポットがなくても、外野を全て守れるMoniakと交代させることで、不振のWardに出場機会を与えられ、TroutやRenfroeに適度に休みを与えられるんですね。
もちろん、Moniakは左投手の対戦経験が1打席しかないわけですが、メジャーでやっていくには、避けては通れない道です。

 現在、Moniakは出場試合数が増えるにつれ、打撃成績が下降してきています。
対戦データが増えるにつれ、四球率 2.2% が低く、三振率が 35.6% 高く、彼を1番に起用するデメリットが明確になってきています。
三振率が高いということは、三振を避けるためには、2ストライクに追い込まれるまでにバットを振らなければいけない、
結果、早打ちだったのがキャリア以上の早打ちになっています。

 P/PA   2023   通算  四球率  三振率 
Nootbaar  4.125  4.000  15.8%  20.7%
Moniak   3.600  3.698  2.2%   35.6%  
Ward    4.312  3.972  8.6%  22.4%
Neto    3.869   〃   4.6%  18.3%
MLB平均            8.8%  22.9%
Trout    4.215  4.253  10.5%  27.2%
大谷     3.940  3.966  9.8%  22.6%

 大谷を休養させた場合、DHを誰にするかは柔軟性をもたせられますが、控えの誰が追加でスタメンに入るかは、
外野手(Trout、Renfroe DH)の場合、Ward(右) [.095 .130 .143 .273] になり、
内野手(Drury、Urshela DH)の場合、Rengifo(#) [.111 .158 .167 .325] になるでしょう。

 お気づきのように、この二人は現在、控えながら、スタメン出場を続ける大谷選手以上の極度の不振です。
この二人をスタメンで出すくらいなら、疲労による打撃不振の大谷の方がマシだというのが、エンゼルスの判断なのです。
本当に腹立たしい。「大谷翔平、今季初死球で悶絶もエ軍指揮官「大丈夫だ」 直撃即絶叫も無事を強調」 https://full-count.jp/2023/05/30/post1386909/

 エンゼルスが大谷選手に休養を与えない以上、大谷選手にこれ以上出来ることはありません。

エンゼルス先発陣

2023-05-29 | エンゼルス
23/05/27(土) Game Day Home MIA戦 https://www.mlb.com/gameday/marlins-vs-angels/2023/05/27/717998/final/box

 大谷選手の投球内容:109-72[66.1%] 6.0回 6H( 0HR) 2R 1ER 3BB 10SO 3.05→2.91ERA 
 
 先発として十分な役割を果たしたQS以上の内容です。これで投手として11先発(うち降雨降板[2.0回]1試合含む)でQSは7試合、降雨試合除くとQS率70.0%になります。
翌日のSandovalの先発試合も含めて、LAAの先発陣の成績を整理すると、

https://www.mlb.com/stats/pitching/los-angeles-angels/games-started?playerPool=ALL
[5/28(日)終了時点]
           年齢   利き腕  先発   勝敗 投球回(IP)  IP/GS   RS   QS数  QS率   状況
大谷翔平      28-328d    右   11   5-1   65.0   6.300(*) 4.41   7(*) 70.0%(*)  休日関係なく「中5日」で登板。休日以外で、54試合中、休養日 2日 で、毎日DHとして出場。ブルペンが2勝吹き飛ばす。
Patrick Sandoval  26-223d   左    10   3-4   55.1   5.533   5.01   4  40.0%   大谷と同様、「中5日」先発に途中から変更。
Tyler Anderson   33-150d   左     9   2-0   48.2   5.408   6.13   4  44.4% 
Reid Detmers    23-325d   左    9   0-4   45.2   5.074   4.72   1  11.1%   https://full-count.jp/2023/05/27/post1386917/
Griffin Canning   27-018d    右   7   3-2   36.1   5.190  4.43   1  14.3%   
Jose Suarez     25-146d   左    6   1-2   24.1   4.055  5.24   0   0.0%
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Jaime Barria    26-315d     右   1    1-2   29.0   5.000        0        中継ぎ登板含む。
Chase Silseth    23-011d    右   1    1-1   14.2    3.333         0        中継ぎ登板含む。

 (*) 4/17(月) Awayボストン戦の降雨降板 [2.0回 31球 ] 試合を除く

 こうして客観的な数字を羅列すると、大谷翔平とPatrick Sandovalは決して同格なんかではなく、大谷のみがエースであり、信頼できる先発投手というのが分かります。(チーム内でSandovalはAndersonと同格)
そのFA3年契約のTyler Andersonも序盤打ち込まれた試合で、LAD時代[RS 5.52]を上回るRun Supportにより敗戦を免れており、実際はこの数字以上に内容が悪いです。

 Reid Detmersが勝てないのは、シンプルにQS率が低いからです。5回まで投げられない試合も多く[3試合(33.3%)]、これでは勝ち星がつきにくい。
5回まで投げられた試合でも、自身の勝敗関係なく、チームは2-4とと負け越し。

 逆にGriffin CanningはQS率が同様に低いものの、5回未満が1試合のみ(14.3%)で、5回まで投げられた試合は、自身の勝敗関係なく、チームは4-2と勝ち越しています。

 Jose Suarezは論外ですね。彼を配置転換できない層の弱さ、獲得し育成に失敗した過去のミスを認められないのがエンゼルスの本質的な弱さです。
これはTeperaやLoupをさっさとDFAせず、負け試合を積み上げ、士気を下げた、責任逃れの体質と一致します。

05/26(金) H MIA 第二戦(大谷先発)のポイント

2023-05-27 | 試合の感想
 5/25(木)終了時点    直近10試合        勝敗 ± 試合 打率 BABIP OBP  SLG  OPS  AB/HR 打点  四球  三振  盗塁  CS  SB-CS  差 
MIA NL東2位[25-26] 5勝5敗[1連勝中] Away 11-15 -4  -1  13位  7位  21位  16位  19位  23位 27位T29位● 10位  6位T 21位T 42-10 +32 
LAA AL西3位[28-23] 7勝3敗[4連勝中] Home 15-10 +5 -1   8位 10位  10位  9位  10位   9位  8位   23位  16位 28位▼ 8位T 22- 8 +14

相手先発:Edward Cabrera (R)  [中4日]  25-041d 196cm/98kg DOM 3年目
2QS/10GS 3-4 46.1回 5.05ERA .224AVG 1.511WHIP 0.4bWAR 87ERA+ 3.27RS 
対左打者:27.1回、116BF .147AVG、1.24WHIP、35K[30.2%]/17BB[14.7%] 4HR[3.4%] 右打者が苦手 
強:Whiff% 91、FB速度88、K% 82、xBA 75 
弱:BB% 6、HH% 28、Barrel% 36、平均射出速度 39   球は速いがノーコン

Bullpen         ERA   SV    H    ER   WHIP   HR   BB  SO   
MIA          19位   8位T  25位  25位  23位  27位▲ 19位 11位     
LAA          7位   2位☆ 15位  10位  10位    5位   7位  21位

C           Innings Stolen Bases Bunts GFP/DME Adj ER Saved Strike Zone Total Runs Saved OPS+ bWAR 
Nick Fortes       243     -1           3      -1       2      3       48  -0.1  26-195d 180cm 89kg 右投右打 初戦にスタメン出場
Jacob Stallings     209.1    -1      0    0       1       0      0       18  -0.5  33-154d 196cm 102kg 右投右打


・ポジティブな点

 MIA打線は、現在、怪我人もあり、他のチームに比べて帯同している左打者(*)が少ない。Arraez*、Wendle*、Edwards#の3人しかいない。
従って、打線のバランスは最大でも左:右=3:6となり、大谷投手に有利な状況です。また、直接対戦でHRを打ったMIA打者はいません。
 さらにMIAの先発投手は右腕なので、左打者の1番Moniak(LF)が復活、Walshも一塁で復帰し、打力と右方向の守備力がアップ。

今日:    Innings PART Bunts  GFP/DME GDP  Total Runs Saved
二塁 Rengifo  219   0         0     0      0
一塁 Drury   166   2   0      -1    0      1

明日:
二塁 Drury   230.2   2         1    0      3 
一塁 Walsh    38    0         0    0      0


 ・注意点

 実戦での相性は、HOUにいたGurrielが.300/20TBRにいたWendle* .286/7 あたりが対戦経験が多く注意が必要です。
最近7試合で好調な打者は、今日、HRを打った長打力のあるSoler 1/2、De La Cruz(対戦経験なし)、スイッチのEdwards#(対戦経験なし)、新加入のDavis(対戦経験なし)といったところ。
巧打者のArraez*に対しては、三振を取るのを最初から諦め、低めを打たせて内野ゴロにするのが最上でしょう(足は速くない)。

 ・投球の組み立て

 前回同様、バランスよく球種を投げ分けることです。鍵は4Sのコントロール。打者の二巡目以降に初球Sを取るCurve(前回未使用)を混ぜるのも有効でしょう。
基本的に右打者が多くなるのでSWEとSNKでホームベースを広く使うストライク先行のピッチングが求められます。(球数がかさみ四球になるより、単打の方がいい)
追い込めば、外角 SWE(B球)、高め釣り球の4S(B球)、(コントロールが良ければ)低めにSPFで空振り三振、あるいは内角低めSNKで内野ゴロというのが理想でしょう。
SPFがコントロール出来ずボールになったり、抜けて右打者への死球になるならば、左打者限定で使用すべきです。(左打者への試投で出来不出来を確認)

 ・二刀流

 今日の打撃内容だと、DHは放棄し、投手専念で1回でも多く投げたいところですが、そうはならないでしょう。
MIA打線などのようなアプローチを採るか分かりませんが、これまで通り「球数を投げさせて早期降板させる」ということになるでしょう。
大谷投手が初回からコントロールに苦しめば、その傾向は強化され、コントロールが良ければ、二巡目以降は早打ちになるでしょう。
 6回3失点以下のQSがノルマで、7回2失点以下がスタンダードなライン、あるいは失点関係なく、球数次第で8回まで行きたいところ。

 打席では早打ちでフライアウトでOKです。逆説的に出塁しない方がいい。出塁しても、牽制で疲れないためにも大きなリードは避ける。
チームメイトの他の選手は、相手投手のボールを良く見て、球数を投げさせることですね。TWPの大谷先発時、初球打ちで凡退は絶対に避けたいところ。

 先制点がどちらに入るかで試合の基調が決まるでしょう。相手に入れば少し苦しく、味方が取れば、楽観的なムードに。
直近の13連戦で味方が先に得点を上げたのは、8試合[61.5%]で、試合結果は 6勝2敗[.750] となっています。

05/26(金) H MIA 第一戦

2023-05-27 | 試合の感想
Game Day  https://www.mlb.com/gameday/marlins-vs-angels/2023/05/26/718015/live/summary

 試合内容は、特に言及する内容はありませんが、大谷選手の打席内容は、一言で言えば酷かった。ここ最近見た中でも、最悪でした。
昨日はHomeで完全公休日だったにも関わらず、今日の打席内容だったのは驚きです。一体、どうしたのか? 疲労が溜まっていると思われます。[追記] 先日、両親が観戦に訪れていた影響か?!
結論から言うと、今日は球速のある左腕相手でしたので、休ませるべきだったと思います。
その場合、DHスポットが空き(DH Trout、CF Moniakを試せ)、先発登板前に2連休、リフレッシュ出来ていたはず。

 基本的に、本人がどう言おうと、定期的にエンゼルスは大谷選手を休ませるべきです。
しかし、興行的に大谷を休ませると観客動員力が落ちるので、休ませることをしない。(大谷が目当てに球場に足を運ぶと、極めて珍しい休養日だとファンが文句を言う) 本当に腹立たしい。

 また、先発登板が近づくと、完全に“投手大谷”にモードが切り替わってしまい、“打者大谷”がおろそかになることが多いですね。
先発登板後の翌日の試合に打つ傾向があるのは、“投手大谷”から“打者大谷”にモードが完全に切り替わるためです。(一打席に対する集中力が増す)

 “打者大谷”の好不調の打席内容の判断基準は

1.ボール/ストライクの見極め

2a.甘いボールを振りに行けるか (甘い球を見逃すのが最悪で、相手投手の失投はほとんどない)
 b.とらえられているか      (HHでとらえれば、結果問わず問題なし。現在、見逃しか、ファウルが多い)

3.ボール球に手を出しているか (追い込まれるまでに、ボール球に手を出すのは不振の現れ。相手投手を助けることに)

 今日は全て駄目でした。つまり、追い込まれるまで甘い球を振らず、2ストライクに追い込まれてから、ボール球を振って、空振り三振になるという最悪の流れです。
STLのハイライトを見ていると、ヌートバーの打席で、2ストライクに追い込まれてからの、打者のリーグ平均打率は1割台と出ていました。
つまり、追い込まれるまでの2球が勝負なんです。追い込まれてからHやBBで出塁するのは確率的にも難しい。

 打球判断では、
・一塁ゴロ、二塁ゴロなど引っ掛けた打球 ←不振時に多く
・LA(ランチアングル/打球角度)      ゴロアウトよりもフライアウト。現状、打球のLAが他の強打者に比べ、低い。打球速度が良くても、角度が上がらず、長打を逃しています。


 今日の1打席目から見ていきましょう。

・1回裏[0-0] 1out 一塁 SLが2球Bになり、2-0からど真ん中4S[96.7] 二塁ゴロDP。 最悪の結果に。

  皆さん、カウント0-2になった段階で次は4Sだと予想されていたと思います。なんと、相手は失投し、ど真ん中に来ました! 完全にとらえれば右翼席に2ランホームランでしたね。 

・3回裏[0-2]  2out なし 1-0から2球目の完全なB球をファウル✕、3球目 甘い真ん中高めのSL[84.7](HRボール)を見逃し✕✕、4球目 完全な外角高めのB球の4Sをカットに行きF✕、5球目外角低めの SL(B球)で空振り三振
  3球目は打ちに行くべきでした。右翼席にHRになっていたでしょう。もうこの時点で、大谷選手の打撃が狂っているのは明白でした。

・5回裏[1-2]  2out一塁 Troutタイムリーで一点差になり追い上げムード。
  1球目 球種を決め打ちしたのか、難しい外角低めのSLを空振り✕。3球目 内角低めのCHを空振り。4球目 ストライクゾーンを大きく外れた外角低めのSLに手を出し空振り三振✕✕。
  全く相手の球に合っていませんでした。

・ 7回裏[2-5] 1out二塁 中継ぎ左腕の外角低めのSL[88.8]を、初球から簡単に打ちに行って、SSフライ✕✕・・・進塁打も打てませんでした。

  Game Dayの表示で残塁を表す項目が抜けたため、現在、攻撃時のチーム状況が分かりづらくなっています。
 今日の試合、攻撃面でブレーキになったのは、ノーヒットの3.大谷と9.Netoです。Wardは4三振ですが打席で相手先発に対して球数は稼ぎました。(3-2[6]、3-2[8]、1-2[4])

  今日、試合でチームが負けている場面の現地中継で、打席で結果が出ていないのに、バットボーイの男の子と笑顔で話していて[*]、違和感を覚えた方もいるでしょう。(マインドセットが)
 こういう負けている場面で、例えばNYYだと、主力選手を映すと、皆、真剣に試合を見ているわけです。非常に厳しい表情で試合を見ている。
 [*] これはどうやら「気合い入れ」の儀式だったようです。個人的にはこうしたものは全く肯定できません。決して運が悪かったといった類のものではなく、原因ははっきりしているので。  

  昨日、エンゼルスのミナシアンGMの不意の毒ガス攻撃を受けたわけですが、本人は“心ここにあらず” といった感じで、心配になりますね。

 [追記] 

 マイナーから21年1巡目全体9位指名の Sam Bachman [23-239d 185cm 106kg]が昇格して2-5の8回から投げましたが、
投球内容 (47-26[55.3%] 2.0回 4H 1ER 2BB 4K 4.50ERA) から判断するに、現時点ではちょっと厳しいと思います。
 特に軸となるSNKのコントロールが悪く[2/6+5/10]、不利な状況になっていました。球数も多すぎ、中継ぎとして使うのは敗戦処理しか無理でしょう。
今後改善するかもしれませんが、このコントロールでは接戦では使えませんね。

どうしてこのような記事が出てきたのか?

2023-05-26 | エンゼルス
 まず最初に記事が出タイミングは、エンゼルスは過去4先発中、3試合でQSが実現できた後のタイミングです。かつ、試合のないホームでの完全休養日。

 ポイントを整理すると、

・エンゼルスは(以前記事を書いたように)、大谷との再契約はないと考えている。(ミナシアンGMは無能だが、馬鹿ではない)

・エンゼルスが大谷と再契約するには、大谷が怪我をして長期離脱した上で、FAの価値を損なわせなければいけない。それしか、再契約の可能性はない。

・エンゼルスは2023年、ポストシーズンに進出する可能性はあるが、そこを勝ち抜くチーム力はない。(客観的に「5割前後のチーム」)

・大谷の「勝ちたい」という純粋な気持ちを悪用して、エンゼルスが契約最終年に「中4日」で酷使するのは、たとえ本人が壊れたとしても、好都合だ。
 (エンゼルスは本来ならば得られない莫大な利益を、大谷や日本から手に入れてきた)

 こうした邪悪な意図が透けて見えて、私はエンゼルスという球団が大嫌いです。

 まず、該当の記事内容に反論すると、

・現状、「中5日」でも、大谷選手は毎日DHとして休まず試合に出場しており、傍から見ていてもコンディションは常に悪い。
 登板翌日ですら、本人が出場可能という連絡に乗じて、球団として休ませようとすらしていない。(酷使している)
 (昨季、大谷選手に問題があったとき、監督は「彼から報告がなかった。」「私は知らなかった」「(登板させて失敗したのは) 私の責任ではない」という趣旨の無責任な発言をしていたと思います。“無能の極み”)
 ネビン(52)はMLBでの監督経験が初めてで、昨季、前監督のマドン(69)が14連敗の責任を取らされて、昇格しただけの男です。
今オフ解任されなかったのも、オーナーの球団売却が遅れた上に取りやめたため、命拾いしただけです。
新オーナーならば、組織の抜本的改革で、暫定監督のネビンは真っ先に解任されていたでしょう。

・野球はシーズン日程が162試合もの長期にわたり、偶発的な怪我も多いスポーツです。
 打者ならば、DHでも死球、自打球、走塁、帰塁、スライディング、怪我をするリスクはそこかしこにあります。
 現在、大谷選手が「二刀流」で大きな怪我をしていないのは、奇跡的なことです。(既に今季これまで多くの著名選手が途中離脱しています。)

・現行ルールでの「二刀流(TWP)」は、「MVP」や「サイ・ヤング」などの賞レースで、専任選手に比べて、累積的な成績で明らかに不利です。(WARの算出方法にも問題が)
 大谷選手が両方を追い求めれば、追い求めるほど、球団側から都合のよい “酷使されやすい” 状況になってしまう。

・エンゼルスは、今季後半に「中4日」に移行させるまでに、既にポストシーズン争いから脱落している可能性がある。
 少なくとも6月末までに明確なコンテンダーと広く認識されなければいけない。
 通常のシーズンならば、早々に脱落して、7月末のトレード期限に「大谷を出すのか、出さないのか」という話題になっていたはずです。
 従って、ポストシーズン争いに脱落した、シーズン後半から先発陣を「中4日」で回すのは、本来、無意味なことなんです。

  では、なぜそうする必要があるのか? 
 それは大谷選手がFAでエンゼルスを出ていき、残った選手で従来の先発5人制「中4日」ローテーションを来季以降、実行しないといけないからです。
 FAで出ていくTWPの大谷に「中4日」先発をさせるのは無意味であり、チーム事情から他の先発投手に今季から慣れさせおきたいというのが本音でしょう。

  でも、日本人の方なら、お笑いですよね?!

  現状、エンゼルスの(大谷以外の)先発陣は「中5日」ですら結果を残していないのに(QS率が低い)、より厳しい間隔の「中4日」で好結果が期待できると考えているとは・・・・ね。
 これは、大谷選手が4月にほとんど休まず、チームのために「TWP」資格を取得し、身体に優しい「先発6人制」を採っているにも関わらず、です。
 先発6人制は、「大物FA投手がLAAに来ない」などと批判されることもありますが、
手術明けの先発投手、怪我歴のある投手、高齢のベテラン投手、経験の少ない若手投手には、はっきりとしたメリットがあります。

・エンゼルスは第6先発が相対的に弱い。(José Suarez [25-143d] 6GS、Jaime Barria [26-312d] 1GS、Chase Silseth [23-008d] 1GS)

・TWPを抱えたまま、先発を「中4日」登板で回すと、第6先発が不要になるので、先発枠から「1枠」減らして、脆弱なエンゼルスのブルペンに割り振れる。
 (これは他チームに比べて、大きなアドバンテージです。シーズン後半、ブルペンの酷使を避け、マイナー上がりの新人を試しやすい状況に) 

  これが主目的です。犠牲になるのは、FAで出ていく大谷翔平 [28-325d]、ただ1人です。
 「中4日」で回れば、DHとしての出場を制限しないと、投手としての成績は下がるのは確実でしょう。
 いずれにせよ、打者としての累積的な成績が下がるか、投手としての成績が下がるか、あるいは両方か。。。
 シーズン終了すれば、WBCを経たその肉体はボロボロになっているはずです。(巨額のFA契約後、移籍先の新チームで、怪我で長期離脱するのは避けたい)
 
  エンゼルスは大谷が怪我をして、シーズン終了しても、全く問題ありません。FAで出ていくのが早くなったようなものです。
 経済的には痛いですが、それまで、大谷から搾り取るだけ搾り取る、というスタンスなんです。いや、だって、どうせ出ていくんだから。

  もし、ポストシーズンの可能性がないにも関わらず、エンゼルスが「中4日」を強要するならば、メディアを巻き込んで論陣を張ればいい。
 「Orange County Register」はLAA寄りで、球団ベッタリなので、LA Timesの記者に書いてもらえばいい。(LADの為に喜々として書くでしょう)
 あるいは、当初契約とは違う、そんな条項は入っていなかった、契約最終年にリスクを犯したくない、とSNSで主張すればいい。

  もっといえば、トレード期限前にメディアに移籍希望を公表して球団を離れたらいい。(たとえその後、球団側が移籍させず、冷遇されようとも)
 エンゼルス以外のすべての人は大谷翔平の味方です。(ファン、FAで移籍する候補球団、MLB機構、現地メディア、日本メディア他) 
 いやぁ、Mike Trout [31-292d] という先例があるのでね。。

  いや、本当に、怪我をしたらそこで終わりなんですよ! 
 本当にエンゼルスという組織は最悪なんです。これほど大谷翔平を搾取する球団はないでしょう。後にも先にも。
 (NYMの千賀投手の扱いを見てください。あるいは低迷しているOAKの藤浪投手の扱いも)
 FA移籍する場合、大谷の方が強い立場なので、いくらでも有利な契約内容を結べます。(もちろん柔軟なフレンドリー契約も可能)
 
  FAで獲得を検討している球団は、大谷選手が今季どのような成績を残すかというよりも、
 大きな怪我をせず(潜在的なリスクを負わず)、コンディション良好なまま、シーズンを終えてほしいと心から願っているはずです。
 所属しているエンゼルス球団よりもね。・・・全く皮肉なことです。

エンゼルスのRedditにおける記事に対する反応
https://www.reddit.com/r/angelsbaseball/comments/13rq82o/angels_pondering_creative_ways_to_use_rotation/

 いやあ、全く現地のエンゼルスファンはクソですね。現時点でも将来に渡っても、大谷翔平にふさわしい球団ではありません。
現実的には、チームから「中4日」の提案があっても、本人の意志に関わらず、契約選手の利益を守ることを最大限優先する代理人が強硬に反対するでしょう。