明治政府の初代内閣総理大臣になった伊藤博文氏にこのようなエピソードがあります。
彼は江戸時代末期、吉田松陰の松下村塾に入門してきた。
松下塾と言えば、山縣有や、高杉晋作などの大物を排出したとして有名ですが、
そこに彼が入ってきたのです。
しかし吉田松陰は伊藤氏のことをあまり買っていなかった。
どこかおどおどして、将来大成するかどうか疑問に思っていたという。
だが松蔭は、そのような気持ちを抑え、
伊藤氏には次のような言葉をかけていたという。
「お前には将来性がある。きっと大物政治家になれる。」
そう励ました結果、本当に歴史を変えるような大物になったのである。
たった一つの言葉がここまで人の将来を変えるのです。
相手に言葉をかけるなら、是非ともこのような言葉をかけてみてはいかがでしょうか。
また、
あなたが会社の上司や取引先から次のような言葉をかけられたらどう思いますか。
「今度のプロジェクトの担当が、佐藤君で本当に良かった。
頼むね!これで私も安心して仕事をする事ができる。」
なかなかこういう言葉をかけてもらう機会は少ないかも知れませんが、
どのような人であれ、こうした言葉をかけられればうれしくなり、
『絶対、成功させてやる』
と必死に仕事に取り組むはず。
人の心はたった一言で、このように大きく動くものです。
言葉は大切です。
言葉は偉大です。
今日も明るい心でコロナに負けない一日となりますよう。
湘南話し方センター
所長 松永洋忠