どちらを選ぶ？

　　　

 

前記事の「どちらを選ぶ？」について、もうひとつわかりやすい例を出します。

「定年退職後を生き生きと過ごしたい」男性がいるとしましょう。現実は、仕事人間だったので、趣味もなく、仕事関係の人間とたまに飲むくらいだったので、学生時代の友人知人とは疎遠になり、今は飲み仲間すらいなくなり、家でぐだぐだ過ごすだけ。朗読サークルや趣味のフラワーアレンジメントを活かして、老人ホームに教えにいって、楽しそうにしている妻に、つい「一銭にもならないことをして、くだらない」と嫌味を言ったり、テレビのくだらない番組をみて毒づいたりしてほぼ毎日イライラしている。

彼がもし「自分は定年退職後を生き生きと過ごしている」と想い、言葉にもしたらどうなるでしょうか。朝、早く起きて、さっと新聞に目を通して、世の中で起こっていることを知ります。生き生き過ごしている仲間と話しをする時に、最低限のニュースも知らないのでは、恥ずかしいですからね。そのあとは、軽い体操をします。健康で長生きをして人生を楽しむのですから。それからヘルシーな朝食です。これから出かける妻が作ってくれたのです。「出かける準備があるのに、ありがとう、手早く美味しい朝食が作れるのはさすがだね、味もいいね」という感謝の言葉が自然に出ますね。妻も嬉しくなって、「あら、昨日の残りをアレンジしただけよ。でも、美味しいの？嬉しい、、また、作るわね」などと言います。「じゃ、夜はオレが作るよ、ゆっくりお茶でも飲んでおいでよ」と生き生き過ごす男は言います。自分も楽しい趣味の会やボランティアに行っているのですから、お互い様ですよね。妻が出かけます。さて、今日は自分の会がたまたまないので、ゆっくり買い物をして、おいしい夜ご飯をつくりましょう。メニューは何を？とりあえずスーパーに出かけましょうか。でも、生き生き生きてる男は、みかけも素敵ですよ。こざっぱりした、ほんの少し流行をとりいれた服を着て出かけます。スーパーの道すがら、小さな畑で野菜を作り、その場で売っている人がいました。よれよれの不審そうな人物では、いやがられるかもしれませんが、自分は「いきいき生きてるカッコいいおじさま」なのです、さわやかに声をかけます。「おいしそうですね、ひとつください」などと、話しもはずみ、一緒に野菜作りできるメンバーを募集しているそうです。自分は生き生き生きてる男なので、積極的にそれにも参加してみます。連絡先を交換します。さぁ、それからどうなりますか？積極的で生き生きしている素敵なおじさまなのですから、野菜の知識も多少なければ、帰りに書店により、本を買ってきます。かえって、ネットで調べます。いろいろな知識や発見にワクワクしますね。ブログでコメントなど出して、知り合いが出来るのも楽しいですね。信頼関係が出来れば実際に会って交流も出来ます。しいれた知識をひけらかすではなく、自然に話も出来ます。収穫した野菜で男の料理教室も開催されているとのこと、のぞいてみました。その仲間が集まり、自作の料理での楽しい飲み会もあります。しりごみしていた同窓会に顔を出したら、同じ趣味の人が結構いることがわかりました。学生時代の友人とも、また楽しい交流がはじまりました。自分の作った野菜や料理を写真に撮ってブログにもあげました。だんだんカメラの知識も出来ました。妻がきれいにつくるフラワーアレンジを撮影してあげたら、とても喜びました。勿論、手作り野菜も、男の料理も。以前は全く一緒にでかけなかった妻と、植物園に行って、花をみて、写真を撮って、その帰りに美味しいランチを食べたりしています。お互いの趣味が交差するところもあり、それぞれが楽しんでいます。先日、朗読の会の写真を撮ってとたのまれていったら、写真の腕もさることながら「素敵なご主人」とけっこう話題になったそうですよ。・・・ということになりますね。

これは「妄想」？いいえ、「妄」ではありません。「想像」です。「想像」から、現実になるのです。理想のものになったごとくふるまえば、それがいつしか現実になるのです。これは、あくまで「例」です。自分がなりたい自分を想像し、そのようにふるまうのです。なるべく詳細に想像するのです。ブログを活用するのもとてもいい方法だと思います。そのような「写真」を撮るのです。そして、そのような記事を書くのです。最初は、ごくわずかででも、そのうち、ほんとうにそのようになります。その記事を書くために、そのような行動をとりはじめるのですから。とりあえずプロフィールをつくりましょう。自分の理想通りのプロフィールで構いません。そのようになるように行動をはじめることでしょう。いつしか、その通りになっていますよ。文章だけではなく、写真も出来るだけ使いましょう。カラーでビジュアルを刺激することはとても効果的です。ぜひ、ぜひ、やってみてくださいね！ちなみに私のプロフィールや記事は現実と同じですよ(笑)　。仕事の筆名、それから顔出しもちゃんとしていますよ。

正反対の概念、たとえば「不足」と「豊富」はどちらも本当だ。ただ、あなたがどちらの現実を選ぶかというだけの問題だ。（パム・グラウト）

 

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