昭和人俊やんの鐵活日誌回顧録帳

えちぜん鉄道@2006~2007年/元阪神車がいた頃

えちぜん鉄道(以下「えち鉄」)は京福電鉄福井支社の路線を引継いで2003年に開業した路線である。
地元福井の鉄道愛好家団体(?)主催のイベントに参加するために、2006年と2007年の2回、えち鉄に行っているが、当時は京福から引継いだ元阪神車が活躍していた。
阪神モハ5101形→京福~えち鉄モハ1101形
阪神モハ5231形→京福~えち鉄モハ2101形
阪神モハ3301形→京福~えち鉄モハ2201形
これらは後の7000系(元・国鉄~JR東海119系)に置換えられて2014年には全廃してしまう。


阪神モハ5231形種車のモハ2101形。
写真のモハ2108+2109は既に最後の片運転台車となっていた。車体のみの譲受で、足回りは元・南海モハ1201形由来の吊掛車。


永平寺口(京福時代は東古市)にて、導入して間もない最新型の6000系(元・愛知環状100系)と並ぶ。


モハ2101形車内。京福時代に冷房化改造済。
京福時代に同形車に乗車した時は、確か壁が淡緑色だったような?
京福~えち鉄モハ2101形と同じく阪神モハ5231形を種車とする、琴電モハ1053+クハ1054は淡緑色だったので、えち鉄移行時に淡青色化されたと思われる。


あわら湯のまち(京福時代は芦原湯町)にて。


三国港にて、モハ2111+2112。
2007年当時モハ2101形は、平日朝晩と土曜朝に稼働していたようである。


一部の車は京福譲渡時または譲渡後に両運転台化されたが、正面衝突事故をきっかけに、えち鉄移行後再び2両固定化された。写真は運転機能を撤去された旧乗務員室部。
固定編成化されたとはいえ、1M方式は変わりなく、中間連結器も柴田式自動連結器のまま。



先のモハ2108+2109とは異なり、非冷房のままの車内。
非冷房車でも蛍光灯カバーが付いた車内は、関西私鉄出身の証?


地平駅時代の福井口にて。


地平駅時代の福井にて、阪神モハ3301形種車のモハ2201形。この車は京福福井初の冷房車だった。
モハ2101形とは異なり、足回りは元・国鉄101系の発生品でカルダン駆動。


阪神時代に既に冷房化されていた、モハ2201形車内。昭和の阪神電車の冷房車は、国鉄AU13と同形の分散冷房とラインデリアの組合わせが標準だった。これはコロナ真っ只中に引退した阪神モハ7861・クハ7961形も同じ。



上:永平寺口
下:勝山
団体イベントのため、通常使われない種別行先を表示していた。

えち鉄の標準カラーは、写真のように青(扉部は黄)のストライプ+白で、6000系のような昭和末期~平成の顔の車には似合うが、元阪神車のような昭和30年代顔の車にはいまいち似合わなかった。
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