義妹と絶縁して5年。全て彼女に非があるとは思っていない。
最近はようやく自分の意に反するものはお断りできるようにはなってきているものの、昔からはっきりと意見を言うのが苦手だった。
自分の気持ちよりも相手がどう感じるかを優先してしまっていた。それが優しさだと思っていた。自分さえ多少我慢すれば角が立たない、そんな気持ちだった。
しかし他人の都合に合わせそれが積み重なると限界を越える。そして突然心を閉じてしまう。相手は「いつも笑って受け入れてくれていたshufuちゃんが何故?!」と戸惑う。
いい大人が相手が限界になるまで気遣いがないのも問題なのだが、思っている事を口にしない自分も悪い。誘われても乗り気じゃないなら興味がないと断ればいいし、食事代も自分ばかりが出しているのなら次は割り勘でと言えばいい。それができていなかった。
旅行のお土産をしょっちゅう渡したりそれなりのお年玉を渡していたら「shufuちゃん夫婦は裕福だから自分たちは何もしなくていい」と考える人がいるのも想定すべきだった。子育てが大変な家庭にとって、海外旅行や外食を頻繁にしている人間は鼻についたのかもしれない。専業主婦をしていたら自由な時間が沢山あると思われる事も予測すべきだった。
今後、万が一義妹が折れる事はあっても完全に元に戻ることはない。表面上挨拶等はきちんとするし大人の対応はするだろうが個人的な付き合いはできない。一度壊れてしまったものは戻らない。
これからは自分の意志を一番にする事、時間もお金もまず自分のために使い余裕がある時だけ他人に分け与える事、個人的な旅行などはたとえ親族であれ無闇に話さない事。
こんな自分を薄情だとか自分勝手だと言う人もいるだろう。でもこれが自分も相手も傷付けずに済む方法だ。一定の距離をとって付き合えば甘えも期待も生まれない。
それにしても今後旦那側の葬儀などがあったらどうすればいいのだろう。行かないわけにもいかない。頭が痛い。