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Gremzキーワード:エコマーク!
ストック記事です^^;
私が小学生の頃、母が「悲劇の王妃」という本を誕生日のプレゼントにくれました。
ハードカバーで分厚い本でしたが、子ども向けで字が大きく意外とさらっと読めたような。
今考えると、母は歴女でした。
どうしてこの本を選んだのか、聞いておけば良かったなと・・
ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展 2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日)
森アーツセンターギャラリーは途中に休憩の椅子がありません。
(荷物を預けるロッカーもないよね?--;)
2時間たっぷり鑑賞したので、かなり疲れました++;
生い立ち、大きな肖像画、首飾り事件の首飾りのレプリカ、最期の手紙・・
見応えありました。
マリー・アントワネットファン、歴史好きの方には堪らないでしょうね。
左に例の首飾り。
右はエリザベト=ルイーズ・ヴィジェ・ブランの≪白いペチコートに青いルタンゴト・ドレスを羽織って座るマリー・アントワネット≫
青いやわらかなビロード、白い絹地、豊かな胸元の繊細なレースが見事。
椅子とテーブルクロスと足元のクッションが赤で、トリコロールカラーになっていますね。
左の水色の部屋は写真撮影OKなのです。
右はアントワネットが最期に履いていた靴の片方。小さくてビックリ。
ベルばらのワンシーン。
資料を見て描いたんですね。レプリカとそっくりです。
すごい数のダイヤなのに、後ろはリボンで結ぶんですよ。
二重になっていて、外側は肩にかけるだけみたいなデザイン。
宝石好きなアントワネットが見ても欲しいと思わなかったのわかりますよ。
ゴージャスだけど、それほど素敵じゃないーー;
外交のために14歳でオーストリアからフランスに嫁いだアントワネット。
どんなに不安だったでしょう。
ちょっと驚いたのはルイ16世の肖像画が意外とハンサムだったこと。
(フェルセンよりハンサムだと思うんだけどな~)
20歳頃の肖像画。どうでしょう?
ベルばらのイメージがあったので、
ちょっとぽっちゃり系の男子かと思い込んでいましたもんww
ルイ16世の身体的要因でしばらく子どもが出来なかったけど夫婦仲は悪くなかったとか。
しかし、
フェルセンとの熱愛を考えるとルイ16世かわいそ・・
今回も音声ガイドを借りました。
ナビゲーターは木村佳乃さん。マリー・アントワネットは花總まりさんでした。
男性の語り役の声を聴いた時、声優さんみたいに素敵な声だなぁと思ったのですが、
聴いてるうちに「これ平川大輔さんじゃあ・・?」と思ったらビンゴ!
メッチャ得した気分ですよ!萌えました~♥♥♥
ガイドの20番「フェルセンとの手紙」は最後にもう一度聴き直しました♥
母が昔、
フランス人ってすごいよね~
自分の国の王様と王妃をギロチンにかけちゃうんだもんと言っていました。
今思うとそうだよね~と・・
裁判の採決はほぼ同数だったとか?
でも、
裁判内容は有罪ありきな酷いもので、
理不尽な罪状へのアントワネットの答弁は非常に立派なものでした。
だいたい、
フランスの財政が悪化したのは彼女ひとりのせいじゃなく、
反英感情でアメリカの独立戦争を支援したことの方が大きいんじゃ?
最期の手紙 が展示されていましたが、
これから処刑されるというのに何と気丈な女性なのでしょう。
フェルセンと暗号の手紙(ただの恋文ではなく)をやり取りするなど、
さすがマリア・テレジアの娘。
もっと早くからその賢明さが発揮されていたら、歴史は変わっていたでしょうね。
パンプレットの裏面の、刑場へ運ばれるマリー・アントワネット。
左側の女性たちの強烈に憎しみのこもった眼差し。
アントワネットはフランス革命の生け贄となったのだと思います・・
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ウィリアム・ハミルトン≪
死刑に処されるマリー・アントワネット 1793年10月16日 ≫
追記:ルイ16世の判決は1票差だったそうです。
アントワネット達は諸外国と取り引きのための人質のようなもので手厚く保護されていましたが、
王党派の動きをけん制するために母子は引き離され、
カーネーション事件があってから裁判へという動きになったそうです。
ベルばらはたくさんの資料を参考に描いたマンガでしょうが、
ドラマチックに描くためこういう事件は省略(故意にかも)されていますよね。
国外脱出をはからなければルイ16世は裁判にかけられなかったかも。
脱走が成功していれば、こんな事件がなければ、
アントワネットはギロチンにかけられることはなかったかもしれない・・
と思うと、悲劇の王妃というより、
悲運の王妃といった方が正確かも・・?
(でもやっぱ、一国の王や王妃が民衆の言いなりのままではいられないか)
セーヴル磁器
マリー・アントワネットは1777年、ヴェルサイユ宮内で開催されていたセーヴル製作所の販売会で、
東洋に想を得たこの食器セットを自ら購入しました。
王妃はこれを母のマリア=テレジアに贈っています。
スープ鉢2点とボトル・クーラー2点、皿36枚などから成るこのセットは、
極彩色を特徴とする日本の伊万里焼を下敷きにした独特の装飾ゆえに「食器セット〈日本〉」と記録されています。
セーヴルの絵付け職人たちは、
ヨーロッパの陶磁器に特有の曲線状のフォルムの上に青地を施し、そこにまとまった絵柄を描き、
釉薬(うわぐすり)の上から鉄赤色で線描を補って金箔をあしらうという、日本の磁器の技法を援用しました。
カルトゥーシュ〔巻き紙装飾の縁飾り〕の中に数本の桜の幹や菊を集めて丘のように描いているのは、
日本の構図に着想した図柄であります。
漆器コレクション
マリー・アントワネットの母、マリア=テレジアは日本の漆器をこよなく愛し、
その趣味は娘にも受け継がれました。
マリー・アントワネット自身もパリの美術市場で漆器を買い集め、
ヴェルサイユ宮殿には70点あまりからなる彼女のコレクションが残されています。
公式サイト
マリー・アントワネット展(@marie_ntv)さん | Twitter
マリー・アントワネット展