どこから突っ込んでいいかわからないくらい。
嫌がらせのために、魚拓しときます? このweb記事
買った株がストップ高…翌日に売るべきか、売らざるべきか?【投資のプロが解説】
買った株がストップ高となった場合、「その翌日に慌ててむやみに売るのは賢明ではない」と株式会社ソーシャルインベストメント取締役CTOの川合一啓氏はいいます。どのような売り方が良いのか、考えていきます。
【関連記事】ストップ高銘柄の「買いどき」と「売りどき」【投資のプロが解説】
保有株がストップ高…その後どうなるかを考える
保有株がストップ高となった際にまず考えるべきことは、「将来性も含めて、その時点で株価がどの程度割高か」でしょう。ではそれについて、その後の指針も含めて以下の3パターンを考えてみましょう。 パターン1:まだ割安感がある場合 ストップ高となる急騰であっても、まだ割安で今後さらに値上がりすると考えられる株ならば、慌てて売る必要はありません。一部だけ売って現金を確保してもよいですし、売らずに保有し続けてさらなる値上がりを待ってもよいはずです。時間が経てば、さらに値上がりする確率が高いのですから。 パターン2:明らかに割高感がある場合 一方、その時点で明らかに割高となった場合などは、すばやく売ってしまうのが良さそうです。ストップ高の勢いでまた上がるケースもありますが、その可能性は大きくないはずです。そして時間とともに、今後は下がる可能性の方が高くなるからです。 パターン3:割高だか、“やや割高”の場合 同じく割高になったと思える場合でも、明らかに割高ではなく、やや割高だ、という場合もあります。こういった場合は、さらなる値上がりをする可能性も少なくありませんので、パターン1と同じく、一部の売却で現金を確保してもよいし、売らずに保有し続けても良さそうです。
今後の見通しによって「ストップ高後の売り方」は変わる
では、具体的にどのような売り方をすればよいかを、考えてみましょう。 その際は、「早い約定を優先するなら成行注文」「価格を優先するなら指値注文」が基本となりますが、今後の見通しによって売り方を変えるとよいでしょう。前述したうちの、さらなる値上がりが望める「パターン1」などは、慌てる必要がないケースでしょう。すべて保有し続けてもよいですし、一部またはすべてを売るとしても、「これ以下では売りたくない」という金額で指値注文すればよいのではないでしょうか。また、それでもし売り逃しても、また上がった時に売ればよいのです。 明らかに割高となった「パターン2」の場合は、いち早く売るのが賢明でしょう。成行注文でいち早い約定を目指しましょう。ただし、ストップ高翌日に株価が急落し、「その価格で売ってもしょうがない」という水準まで下がる可能性もあります。ですから念のため寄り付き前に板を確認して、「どの程度以上の価格で売れるか」を推測してから成行注文を出す、またはこれ以上で売りたいという価格で指値注文を出す、ということができればベストではないでしょうか。 明らかに割高ではないけどやや割高となった「パターン3」の場合も、慎重になった方がよいでしょう。ストップ高の勢いでさらに上がる可能性も少なくありませんし、急落する可能性も高くはないからです。したがってこのケースでも「パターン1」と同様に、一部またはすべてを「これ以下では売りたくない」という金額で指値注文すればよいのではないでしょうか。ただし、「パターン1」よりは上がる確率が低く下がる確率が高いので、多めに売ったり、一部に成行注文を混ぜたりしてもよいでしょう。
妥協が肝心…「天井値」で売ることは諦める
ストップ高翌日の売り方として重要なのは、「妥協」ではないでしょうか。ストップ高となった時点で、その銘柄の株価が天井値なのかどうかは、誰にもわかりません。その後に上がることも下がることもあり得ますし、その幅もわかりません。「どうなる確率が高いか」を予想することしか人間にはできないのです。 ですから上に挙げた通り、それぞれの確率を考え、それにもとづいた売り方をするのが最善でしょう。また上がる可能性があるならば売れなくてもかまいませんし、ストップ高となった価格で売れなくてもかまわないのです。 つまり、「天井値で売る」ことは諦めた方が良いのではないでしょうか。そんなことは幸運な一部の人しかできないことですし、ましてそれを続けることは不可能でしょう。それよりも「天井値圏で売れればよい」「妥当な水準より高い株価で売れればよい」という心構えで、ストップ高翌日を冷静に迎えればよいのです。 まとめ:同じストップ高でも場合によって売り方を変えよう 同じストップ高でも、さらに値上がりが望める場合も、明らかに割高になっている場合も、やや割高になっている場合もあります。 そしてそれぞれの場合に応じて、売り方は変えるべきではないでしょうか。 その時点での株価が天井値かどうかはわからないのですから、「天井値圏で売れればよい」「妥当な水準より高い株価で売れればよい」という心構えで、ストップ高翌日を冷静に迎えられるようにしたいものです。 株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO 川合 一啓