喫茶リバティーのマスター、タロさんからお借りした「釘宮對宕作品集」。
私が大好きな画家の一人である。
私の敬愛する画家はミレー大先生と、この釘宮對宕大先生なのである。
作品の素晴らしさは当たり前だが、生き方まですばらしい!
知る人ぞ知るこの画家を私が知ったのは、およそ12年前。
当時わたしは、学芸員資格を取るために通信で大学生にカムバック。それ以外はバイトをしていたので、生活の70%くらいはフリーターという状態。
もちろん、貧乏学生の私には、入館料を払って美術館に行くなんて不可能な状況。
しかし、そのような時にタイミング良く、茨城県近代美術館のボランティア募集があった。
ボランティアの仕事で美術館に行っているときは、空き時間があれば、自由に企画展も常設展も見られるのである!
もちろんボランティアは無報酬であるが、空き時間に展覧会観放題はお金に換えがたいご褒美なのである。
そんなときに、企画展として「釘宮對宕展」が開催されたのである。
なんという出会いと幸運!
私はすっかり釘宮對宕の虜になってしまい、なけなしの金で画集まで買ってしまった。
作品に惚れて画集を買って、そこに書かれた経歴や生き様を知って、感動のダブルパンチ!
大先生と同じ生き方はできないが、自分の信じる道を突き進むという生き方なら自分でもできる。
そういう思いで、絵を描き続けてきたのである。
この、大先生のことをタロさんに話したら、タロさんも気に入ってくれた。
そしてタロさんは、ヤフオクでこの作品集を落札。
それをお借りして、私も堪能させていただいているというわけである。
この作品集には、私が観たことのなかった作品も載っていて、新たな感動があった。
できれば次は実物を観たいな。
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