ちょっと振り返ってみれば、ほぼ2年前のことだった。
茨城県立歴史館の縄文時代の企画展を見に行った時、とても興味のそそられるガチャガチャを見つけた。
縄文から古墳時代にかけての土偶や埴輪などの出土品のフィギュアだ。
「みみずく土偶」が欲しくてやったのだが、6回やって1つもかぶることなく6回目にお目当てのみみずく土偶を引き当てた。
他のフィギュアも欲しいといえば欲しかったが、お目当てが出たこともあり、その時はそこでやめることにした。
そして、その6個の中のひとつに「縄文のビーナス」があった。
その後、どこだったか忘れたが、別のシリーズで国宝土偶をテーマにしたフィギュアのガチャガチャを発見。
その中に縄文のビーナスも含まれていたが、色味も違うので、だぶってもよしと思いやってみた。
すると、出てきたのは縄文のビーナス。
もう一回やって別のフィギュアを狙う気も失せて、そのときはやめてしまった。
上の写真の真ん中にいるやつなのだが、家に帰って歴史館で引き当てたのと比べてみると、明らかに同じ金型から作られたものではないか。
色もちょっと違うので、別にそれはそれで構わないのだが、だぶってしまったのは残念であった。
後から気づいたのだが、歴史館のガチャガチャはまったく同じものが2社から出ていて、そのうちの1社は今回の国宝土偶シリーズも出しているようである。
2社から全く同じものが出ているというのはどういうことなんだろう。
OEMかな。
そしてさらに後、今から半年ほど前だろうか、茨城町のイオンタウンのフードコートに、歴史館でやったのと全く同じガチャガチャを発見した。
しかも、歴史館で300円だったものが、200円に値下がっていたのである。
おそらく売り切り御免ということだろう。
歴史館にあったのは全12種
そのうち6種をだぶることなく持っていたので、残り6種。
これはやらないわけにはない。
意気揚々と200円を投入し勢いよくハンドルを回した。
この時のワクワクは子供の頃から何も変わらない。
取り出してみると、透明のカプセル越しに、開けずともわかるあのふくよかなシルエットが見えた。
縄文のビーナスである。
これまたすっかり意気消沈してしまい。続けてガチャガチャをやる気も失せてしまった。
しかし、せっかく引き当てたビーナスである。
頭に小さいヒートンをねじ込んでキーホルダーにして、家の鍵につけることにした。
上の写真の一番右の彼女がキーホルダーになったビーナスだ。
こうして並べてみると、写真ではわかりにくいがちょくちょく手にするせいか艶が出てきて土偶のざらざら感が失せ始めている。
そして今日、イオンタウンに行ったので、ふとガチャガチャのことを思い出し、フードコートに行ってみた。
すると、まだ残っているではないか。
あまり人気がないのだろうか。
既に我が家には三体のビーナスがいるのだが、あれから時も経ったので、改めて挑戦することにした。
気持ちも新たに、別のフィギュアが出るように少々祈りつつハンドルを回す。
すると、出てきたのは、またもや縄文のビーナス!
いつもならここでめげるところだが、いつの間にか私の心には、ビーナスに対して他の土偶たちとは違う愛情が芽生えていた。
私は躊躇なく、さらに200円を投入しハンドルを回す。
そして出てきたのはまたまたビーナス!
もはや、運命でしかないと確信した。
前回の別シリーズのガチャガチャから通算すると、3回連続でビーナスを引き当てていることになる。
他のフィギュアも欲しいが、ちょっと恐ろしくなってきた私に3回目のハンドルを回す勇気はなかった。
そこで、一緒に買い物に来ていた嫁さんにカプセルに入れたままのビーナスを見せると、笑いながら私の代わりに2回やってくれた。
出てきたのは「銅鐸」と「踊る埴輪(女性)」だった。
まだ引き当てていないフィギュアだ。
私とは対極にある引きの強さである。
さてそこで、すごく気になったので、半年前の別シリーズのビーナスは抜きにして、歴史館のガチャガチャのみで今回の確率を計算してみた。
12種類のフィギュアの中から縄文のビーナスを、11回中4回、引き当てる確率。
およそ、1238億分の11億
パーセントでおよそ0.87%
1%には届かないが、100回に1回くらいは起こり得るということか。
思ったよりは高い確率だった。
では、別シリーズ含めて3回連続で縄文のビーナスを引く確率はいかがなものだろう。
別シリーズ(国宝土偶)は全5種。歴史館にあったシリーズは全12種。
ということは、1/5 × 1/12 × 1/12 = 1/720
これはすごい確率だ!
さてこうなると、もはや縄文のビーナスは私にとって特別な存在だ。
ますます本物を見たくなってしまう。
いつか長野に行くことにしよう。
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