潮待小屋

安全に釣りを楽しむために

  


今日は海の日。
外の天気はあいにくだけど、梅雨明けはもうすぐそこ。
いよいよ夏本番である。

毎年、夏休みシーズンになると、釣り場での事故やトラブルが増える。
場合によっては命にもかかわる。
しかしそのうち大半は、釣り人自身が気をつければ未然に防ぐことが出来るものだ。
事が起きてから後悔しても手遅れ。
各自意識して、安全に釣りを楽しみたいものである。

以下、一般的な堤防釣りを想定して、釣り入門者の方に是非知っておいて頂きたいた基本的なことをいくつか挙げてみる。(ベテランの皆さんには釈迦に説法ですが。)
もちろん、管理人自身も、いつも気をつけていることである。
なお、磯に出るときやテトラに乗る場合などはさらにたくさんの注意事項があるが、それはまた別の機会に。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.自分や家族の身を守るために

①ライフジャケットの着用

たかが堤防釣りで大袈裟だ、かっこ悪いと思われた方。
ぜひ一度、潮の流れの速い堤防先端から海に落ちてみてください。
死にます。
2~3回、海で溺れる経験をすると(←管理人のこと)、ライフジャケットの必要性を実感できます。

②帽子、長袖、サングラスの着用

日焼け防止、虫刺され(磯ブヨ)防止だけではありません。
休日の混雑した堤防には、様々な技量の釣り人がひしめき合っています。
中には、周囲を良く確認もせずに仕鰍ッを振り回す危険極まりない人も。
自衛のためにも、肌の露出はできるだけ少なくした方が安全です。

もちろん、混雑した釣り場に入らないのがベストなのですが・・・

③毒魚についてよく知る

堤防釣りでよく釣れる、ヒレの棘に毒のある魚としては、ハオコゼ、アイゴ、アカエイ、ゴンズイ(夜釣りの時)などがいます。
あと、魚ではありませんが、ウミケムシの剛毛にも毒があります。
これらが釣れてしまったときは、絶対に手でつかもうとしてはいけません。
ひどいことになります。

④小さな子供連れの場合は、混雑した釣り場には行かない!

退屈した子供はじっとしていられません。
堤防の上をちょろちょろ歩き回ります。
しかし、そこには危険が一杯!
他の釣り人の放置した仕鰍ッ=針=凶器、周りをよく見もせずに仕鰍ッを投入する若葉マークの釣り人、うちすてれられたアカエイ、ハオコゼetc.・・・
子供の事故は、親の責任です。
ゆったりした広い釣り場で、安全に遊ばせてあげてください。

⑤波高、潮位を事前に確認して、絶対に無理しない!

これも基本中の基本。
最近はネットの天気予報で海上の波の様子までわかりますから、出かける前に必ず確認して、決して無理をしないことが大切です。
ちなみに外房・勝浦周辺の場合、
「波1.5M」以下→ 海はとても穏やか。いわゆる「凪」日です。
「波2.0M」→ 多少波はありますが特に問題はありません。ただし満潮時は気をつけて。
「波2.0Mうねりを伴う」→ 少々荒れ気味です。満潮時、低い堤防では波しぶきを被ることがあります。
「波2.5Mうねりを伴う」→ かなり荒れてます。外洋に面した堤防は波に洗われる可能性があり危険。釣りをするなら安全な港内・湾内で。
「波3.0M」以上→ 家でおとなしくしていましょう。

ただし、波予報は外れることもありますので盲信しないこと。
釣りをしていて様子がおかしいと思ったら、直ちに退却ーっ!


2.他人に危害を加えないために

①混雑した狭い堤防の上で、遠投カゴ釣り、投げ釣りをしない

これもよくあることですが、自分のすぐ背後に、堤防を挟んで反対側に竿を出している釣り人が居るにもかかわらず、カゴ釣りや投げ釣りの仕鰍ッを振りまわす人が居ます。
キャスト時の釣り針は刃物。危険極まりない行為です。
キャスト時に後ろを良く確認すれば大丈夫なのでは?などと思ってはいけません。
そうまでしてカゴ釣りしたいですか?
事故は千分の一、万分の一の確率で起こるものです。

②海水浴場のすぐ近くでは投げ釣りをしない

海水浴場には必ず指定された範囲があって、その外は遊泳禁止になっているはずなのですが、中には遊泳区域外の磯場で泳いだり、シュノーケリングで「捕ったどーっ(密漁ともいう)」をやっている人がいます。
以前、守谷海岸で、シロギス狙いの釣り人の投げたオモリが、磯場(もちろん遊泳禁止区域)でシュノーケリングをしていた若者にあたり大怪我をしたという話を聞いたことがあります。
他人に怪我をさせるのはいやなものです。
海水浴場の近くでは、投げ釣りはやめておきましょう。

③使い終わった仕鰍ッをャC捨てしない

「海をきれいにしよう」というキャンペーンで、釣り人の捨てた仕鰍ッで怪我をした海鳥の姿が良く紹介されていますよね。
それはその通りなのですが、怪我をするのは海鳥だけではありません。
人間様が怪我をする事故も多いのです。
使い終わった仕鰍ッは必ず自宅に持ち帰って処分しましょう。
放置したり、海に投げ捨てたりしないこと。
管理人は、釣り針が他の物に刺さらないようタッパーに入れて持ち帰ってます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・


などなど、書き始めたらきりがないのでこの辺でやめておきます(笑)。

それでは皆さん、事故の無い楽しい釣りを!

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コメント一覧

管理人
>かももさん
ご指摘の通り勝浦湾内(串浜海岸、ホテル三日月前)は釣り場と海水浴場が隣接してますね。
私自身もよく釣りをするャCントです。
海底が砂地のため根鰍閧ナ仕鰍ッが切れることはほとんどないので、釣り人による放置・ぽい捨てが原因の可能性大です・・・。

かもも
以前串浜海岸で子供達と遊泳していた時の事。小学2年くらいの女の子がお父さんとライフセイバーの人に抱きかかえられて海から上がってきました。女の子の足首にはなんと、多きめの釣り針が足首に刺さっていました。女の子は泣き叫んでいました。非常にショッキングな出来事でした。外房は釣り場と海水浴場が一緒の所がほとんどですので、捨て針は厳禁です。自分はコンビニに売っているキシリトールのガムで蓋もしっかり閉まるし便利です。
キーホルダー付けてクラーボックスにぶら下げております。
管理人
>masayaさん
他所から大挙してやって来る釣り人は、地元民にとっては迷惑な存在なのです。
悲しいことですが、これは事実。
せめて釣り場から締め出されないように、気をつけたいものですね。

>うっかりさん
針のついた仕鰍ッが海藻などに絡まったまま海水浴場に流れ着くと危険ですからね。
お持ち帰り用のタッパーは必須!

>近所のおっさんさん
南の国のお魚さんたちは、11月くらいまで堤防周りで見られますよ。
ピークは9月~10月初めくらいかな。
昨年は、勝浦港内でツノダシの群れを見ました。

>塩人さん
おぼれた話→大した武勇伝ではありませんが、田舎の海で泳いでいて潮に流された経験が何度かあります。
定置網のブイにつかまって、漁師さんの船に助けてもらったことも。
海はこわいよー。

masaya
いやいや、それにしてもすんごいアクセス数ですね!
これだけ読者がいるならば、管理人さんの心メッセージもきっと万人に届くことでしょう♪ いや、きっと届くはす!!

自己責任の釣りなのだから、責任もって釣りしましょ♪
手軽に楽しめる釣り!だからこそ手軽に楽しめる釣場は大切に残したいものです。
『釣師ならつでも大歓迎だっぺぉう』と言わせてみたいぞなもし・・
うっかり
かめさん偉い!
私は先だって浜辺で天秤月の糸が絡まった針を回収しました.
子ども達が浜辺で遊んだり泳いだりしているすぐそばの堤防で釣り師がわんさとやってますよ。
せめて、自分のかどうか判らなくても、落ちている釣り関係のゴミ一つくらい持ち帰るくらいはして欲しいと思いました。
近所のおっさん
ルン♪ルン♪ルン♪ルン♪
もうすぐ梅雨明け
管理人様
こんばんわ♪
8月5日 確かタンク前でしたよね 
イエローサブマリンがいっぱい寄ってくるのは
えーと
吉尾の空雀は、まだ先でしたかね
それと寄浦のカゴカキダイも8月でしたかね
・・・・・・・・・・・・・・・・・
悲願達成の日は近いような
そんな気がします。
ではまた。
塩人
2~3回、海で溺れる経験をすると(←管理人のこ
と)。次回はぜひこの時のお話を聞かせて下さい。
塩人
2~3回、海で溺れる経験をすると(←管理人のこ
と)。次回はぜひこの時のお話を聞かせて下さい。
masaya
管理人さん
>うちのわんこはドジなので、海に落ちてしまいそうです。
・・実はうちの犬も一度落ちました。しかもテトラの穴の底に!
浮ウも忘れ、頭からテトラの中に潜り込んで救出しました。
今でも忘れられない衝撃的出来事です・・
& 大反省しました・・
外道の達人
>管理人さん

アジが降ってくるんですよ~
キャスト時毎回(笑)
力任せにブン投げるからなのか、針鰍ッの仕方の問題なのかわかりませんが、投入時に外れて降ってくるんです。
アジ釣りをしている目の前にアジが降ってきたり(笑)

そうか~オキアミもあまったら冷凍すればまた使えますもんね~いつも無理やり使い切ってましたw

>masayaさん
捨て仕鰍ッにイヌが刺さってしまうなんてとんでもないですね。。。
釣り人が増えるのはいいですが、マナーも広がっていかないといけないですね。

昨日、寄浦の駐車場で、ビニール袋を配っていました。
ゴミを持ち帰るようにとの事でしょうか。
でも大量のゴミと一緒にそのビニールも浮いていました・・・



管理人
>masayaさん
100円ショップのタッパー、重宝してます(笑)。
余ったオキアミを入れて持ち帰って、そのまま冷凍庫で凍らせたりとか。

わんこを連れて釣り、いいですねえ。
うちのわんこはドジなので、海に落ちてしまいそうです。
管理人
>外道の達人さん
え?アジが降ってくる?
状況が今ひとつよくわかりませんが(笑)。
カキ殻も危ないですね。
夷隅川や一の宮川などの河口付近でうっかりはだしで海に入ると、カキ殻で足を切って大怪我をすることがありますので注意!
海にはぜったいはだしで入らない(注:海水浴場を除く)というのも基本ですね。
masaya
管理人様 こんばんは。
『食いしん坊万歳♪』実現出来ると良いですね(笑)

私も良く飼い犬を連れて釣りに行きますが、何度も捨ててあった釣り針つきの仕鰍ッが絡んだり、針が刺さってしまったりなど嫌な思いをしました。
今では犬連れで釣行する時は周りのゴミを拾ってから釣りを始めるようになりました。
ある意味良い習慣になりましたが・・(笑)

釣り針をタッパーに入れてですか・・
なるほどですね!
外道の達人
管理人さんどもです。
「安全に釣りを楽しむために」勉強になりました。
普段分かっているつもりで釣りをしている事でも、なれてくるついつい見落とす事もたくさんありますし、あらためて安全やマナーについて考えて見る事は凄く大切な事ですね!
こういうコラムはどんどん書いていただけると本当に良いと思いました。
ありがとうございました。

先日の釣りでは、隣の方の活餌のアジがしょっちゅう降ってきました(笑)
魚が降って来るならいいですが、錘はシャレになりません。釣り初心者の頃に一度だけ錘を人がいる方に飛ばしてしまって青くなったことがあります。
あ、地元の港の川にも落ちましたし、泳いだ時にカキ殻で手を切りまくりました。
それ以来、安全にはシビヤになりました。
常に自分が気をつけるしかないですね。
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