昨日、釣友から、勝浦漁港市場前での釣りが規制されたという話を聞いた。
釣り人と漁業関係者との間で起きたトラブルが原因らしい。
(ご参考⇒http://www.sunday-tsuriesa.com/)
勝浦漁港は、ここしばらく危うい状況だった。
ネットやメディア、釣具店の釣果情報に惹かれて集まってくる大勢の釣り人。
そのほとんどは善良な釣り人であるが、中には自分が魚を釣ることしか眼中にない人もいる。
周りの風景が見えておらず、漁業関係者や地元住民から向けられる冷ややかな視線にも気付かない。
どこの釣り場でも、トラブルを起こすのは結局そのような人達なのだろう。
情報を発信する側にも、この際再考をお願いしたい。
釣り人をいたずらに煽り立てるような情報発信はいかがなものか。
「商売だからしょうがない」という意見もあるかもしれないが、私はそうは思わない。
釣り場を潰して、いったい何の商売か。
勝浦漁港の次に危ないのは、某カマス港だろうか。
地元の事情を知り、漁師さんたちの仕事を知ろう。
何回も釣り場に通って、そこで働く漁師さんたちの仕事ぶりを見ていれば、釣りをすべきでない場所、曜日、時間帯などは、誰に言われなくても自ずと分かってくるはずだ。
まずは、自分のHGを決めて、一年間浮気せずそこに通ってみてはどうか。
同じ釣り場に通い続ければ、そこでの釣りの「パターン」もきっと見えてくる。
「今釣れている場所に行って、釣れている魚を釣る」というスタイルは一見合理的にも見える。
別にいいじゃないか、という人はそうすればいい。悪いことじゃない。
釣って見せてなんぼのタレントアングラーなら、それで十分なのかもしれない。
しかし、釣りを一生の趣味と決めた以上はそんな安易な風潮には与しないという「漢気」のある釣り人だって大勢居るはずだと、私は信じる。
現実を冷静に直視しよう。
もはや「マナーを守って釣りをしよう」などと呑気なことを言っていられる段階は過ぎているかもしれない。
釣果よりもずっと大切なもの、守るべきものがあるのではないだろうか。
情報に踊らず、はしゃがず、お祭り騒ぎに惑わされず、泰然としてやりすごすというのも、一つの立派な見識だと思うのである。
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