浜行川から見た日の出
今日はいつもより早く早く起きて出発、一路勝浦方面へと車を走らせた。
ミッションは、中アジの大量捕獲だ。
一夜干しにして冷凍保存しておけば、熱燗にとてもよく合うのである。
途中、釣り餌屋でコマセを仕入れ、夜明け直前に浜行川漁港に到着。
赤灯堤防先端付近は既に大勢の釣り人で混雑していたので、私は港内の岸壁でまったりと竿を出した。
アジの群れは港内にまで回ってくるので、十分に釣りになるのだ。
東の空が次第に明るくなり、いよいよアジの時合い到来。
いやおうなく緊張が高まる。
来い、来い、中アジ来い！
しかし・・・。
どういうわけか、今日はアジが一匹も居ない。
釣れないのではなく、居ないのである。
私だけでなく、他の釣り人にも全く釣れていなかった。
１ケ月前には、堤防の周りが全てアジだらけだったのに、一体どうしたことだろう？
例年であれば、この時期は堤防周りは中アジの群れでいっぱいなのだが。
これも黒潮の大蛇行の影響なんだろうか・・・。
一体何が起きているのか？
やがて、コマセにつられてボラの群れが集まってきた。
とても釣りになる状態ではなくなったので、不本意ながら撤収。
次なる釣り場を求めて移動する。
勝場漁港、吉尾漁港、松部漁港、串浜漁港、沢倉漁港とチェックして周るが、どこも先客あり。最終的に、豊浜漁港タンク前の岸壁に落ち着いた。
しかし、今日はここでも魚っ気まるでなし。
いくらコマセを撒いても、餌取りさえもおらず、付け餌のオキアミがそのまま戻ってくる。
なんだか不完全燃焼のまま、朝９時、本日の釣りを終了。
勝浦までのガソリン代と餌代が無駄に終わってしまった。
とほほ・・・。
帰りの車中のBGMは、マービン・ゲイの"What's Going On"。
小洒落た”クワイエット・ストーム系”の楽曲というイメージもあるが、実はベトナム戦争を背景にした硬派な楽曲なのである。
渋いボーカルを聞きながら、アジの集団蒸発の謎について、ああでもないこうでもないと思いをめぐらす私であった。
（結局結論には至らず。案外、来週になったら戻ってきてたりして・・・。）
