ファミレスで友人と長時間喋りました
店を出ると中天に雲がひとつ、月と並んで
虹色に光っていました
物を開けるとき たたむとき しまうとき
伯母は正座してうずくまるような姿勢で
丁寧にそれらの所作をしました
それを目にする時 私は尊いものを見ている気持ちに
なるのでした
あの教室を技術家庭科室と言っていたかどうか
定かではありませんが
40人以上の男子学生が一堂に会し
一斉にノコギリやらカナヅチを使う音は
凄まじいものでした
私はその騒音の中で何も出来なかった…
通知表で技術家庭は「1」の評価でした
兄たちが使っていたMG5
母が荒れた手に塗りこんでいた桃の花
いかにも父のバイタリス
姉たちは多種多様を手元に保管していて
時々きれいな瓶を目にしても 幼い私には用途が謎でした
近所の栗林で友だちと遊びました
すっかり葉を落とした冬枯れの栗林は
地面に落ち葉をふんわりと積もらせていました
私たちはふた手に分かれ 両腕に山盛り抱えた落ち葉を
投げ合いました
友だちのお姉ちゃんが投げたものすごい山盛りが
私の顔にヒット!
口に落ち葉が入ってしまいゲームセットでした