しるばにあの日誌

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ふしぎ遊戯外伝10 ー逢命伝ー

2011-04-06 08:29:00 | ふしぎ遊戯
朱雀七星士軫宿メイン。大きな木下で壮園の地主の娘少華と出会い、逢瀬を重ねてた。幸せになるはずの2人だが大洪水を境に紆余曲線に転落。少華との悲恋は病魔と大きく関わってた。



<プロフィール>
本名:妙寿安(みょう じゅあん)
出身地:南紅国荘園(こうなんこくそうえん)
身長:199cm
生年月日:5月7日
年齢:22歳(初登場時)
血液型:O型
趣味:動物の世話をすること
字が現れる部分:掌
能力:治癒
距星: からす座ガンマ星
備考:朱雀七星士一の長身。壮園の地主令嬢少華とは恋人同士だった。



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<魂の目覚め>
 暗黒の闇に包まれた紅南国が巫女による朱雀召喚で救われた後、鵜少華(ていしょうか)は幼馴染みの少年徐長生(じょちょうせい)の帰りを待っていた。朱雀七星士の一人軫宿の生まれ変わりである長生は井宿にここまで送られ、目が覚めた時は、軫宿の記憶を再び封印され普通の少年に戻った。2人がいつでも何処でも仲良く寄り添っている姿、それは2人の前世と大きく関わっていた。


<孤高の一歩>
 紅南国北部に位置する張宏で寿安は名医である父敬癒(けいゆ)と2人暮らし。無償で患者を診る父を尊敬し、医学の道を志していた。15歳のある日幻の薬草を探し求めていたとき、壮園の地主の一人娘郭少華(かくしょうか)と出会う。木の上にしがみついている少華の飼い猫玲(れい)を助けた。自分の左手で玲のけがを治していたという不思議な能力を知った。それ以来、出会った場所で少華との安らかなひとときを過ごした。
 少華との出会いから1年後、昇龍江の大洪水で診察に出かけた父親と親戚を失った。常連患者から父親が溺れている住民達を助ける途中で命を落としたと。寿安の不幸はこれだけではなかった。少華の両親が寿安と愛娘との仲を認めず、寿安もまた少華を幸せにする自信ないと思い身をひいた。
 少華の家にある丘を下った時、隣町から避難しに来た1人の女性と遭遇。その女性を集会所まで担いだ。そのさいその女性の患部(左肩)が寿安の左手でいつの間にか完治されていた。大洪水でケガしている患者たちを診ているうちに〝病は心で治すものだ〟という父親の遺志を継ぐ決意をした。


<転職への道程>
 翌日、寿安はけが人がいるところへ出かけ手当をしていた。多くの患者相手に寿安も疲労した表情。そんなとき豪全快(ごうぜんかい)という男性に声かけられる。父親と同じ医者であるが豪の弟子入りをする。しかし、豪が父親をライバル視した影響で些細なミスでもどやされたり、貧民でも莫大なお金で診察するという豪やり方に不満。
左手で完治する自分の能力をだしに名声をあげようという豪の企みだとはじめから察していた。家を出ようとするが、豪の一人息子兼無二の親友救心(きゅうしん)に説得されここにとどまった。
 半年後、少華とその使用人水仙(すいせん)が来訪。少華は半年も見ないうちに更に美しくなった。自分を友達として接する今の少華の態度に寿安は心苦しかった。たびたび訪れては、4人仲良く時を過ごしてた。
 少華の誕生日プレゼント何がいいのかという救心の相談に寿安は救心が描いた絵を勧める。救心が描いた絵は優しさが込められているほどの才能があった。そんな救心に水仙は想い続けていた。しかし当の本人は推薦の気持ちを気付かず、少華に一目惚れしてしまった。寿安は少華が付き合っていた相手が自分だってことを救心に言えなかった。


<忍び寄る病魔>
 3年後、豪医院は増築し、玄関には救心の絵が飾られてた。少華の一押しもあり、豪は後を継ぐはずの息子の将来を少し認める。寿安は豪に口答えしなくなり、一人で診療に立つことを許された。
 豪夫人から救心と少華の結婚話を耳にしたとたん、寿安の心の中は複雑な心境。その晩、窓辺にぶつけるような物音がしたので行ってみると水仙がいた。少華にあわせようと寿安を呼び出した。小さな広場で待っていた少華は親同士の勝手で救心と結婚するのがイヤだと涙流してた。寿安に逢いたくてと豪一家の前ではわざとさり気ない振りをしてた。明日の婚約前夜に出会った場所に来てと言い残し、水仙と共に去っていった。少華の真意を知った寿安はそれでも少華を幸せにする自信がないと自分を押し殺した。
 翌朝、救心がなかなか姿を現さないと心配になり部屋に入るが、突然自分を見下すように冷たくあしらわれた。自分と少華の関係がばれた。

 
<すれ違う心>
 豪と一緒に今朝から往診する寿安。この町で原因不明の流行病が蔓延してた。その病状は、突然の高熱から始まり、全身の機能不全に陥り、手の施しようもなく死にいたるという。寿安の脳裏から母親を亡くした時と同じパターンであることに気付いた。その病気の正体が人の心の弱い部分に入り込み肉体を食い尽くす病魔。8歳の時両親の部屋で母親が化け物となって父親に襲いかかるとこを目撃。病弱で家族に迷惑ばかりかけていることに悔やむ母親の心が魔物の餌食となった。恐ろしい光景に寿安は動転してた。母親がなくなった後、父親から病魔の存在を聞かされた。
 昨晩少華と話していた場所にある粉々に砕いた少華の肖像画、救心の突然の高熱、自分に対しての態度からして、救心は昨晩のやりとりを聞いて、自分と少華に裏切られたと思い込んで病魔にとりつかれたと確信。寿安はこうしちゃいられないと約束の場所へ。
 一方少華は約束の場所で寿安が来るのを待ってた。一緒にいた水仙を先に帰らせた後、救心が現れた。いつもの救心ではないとすぐに気付く。救心の背中から何本もある触手を持った一つ目のおぞましい化け物が現れて襲いかかってきた。やっとたどり着いた寿安は魔物を消滅しようと左手をかざすが、少華と救心まで吹き飛ばしてしまった。少華は気を失い、救心は大量の出血で重傷。追放される身となった。


<癒される掌>
 2年後、寿安は竹林の小屋に住んでた。張宏から各地に放浪し、半年前、竹林の入り口で倒れたとこをこの村の住人紫苑婆さんに助けられた。寿安の診察は父親と同じく無償で診てた。もちろん紫苑婆さんの左肩も。医者の腕が立っても、少華と救心はもう生きていないと自分を責めた。あるとき、紫苑婆さんから朱雀七星士の話を聞かされる。朱雀七星士の中に治癒力を使えるものがいると。まさか自分が七星士なのではと半信半疑。
 寿安は伸び放題だったヒゲと髪の毛を切り、男前の顔立ちに。少ない荷物をまとめて、小屋から出て行こうとしたとき、一人の女性とぶつかった。顔を見ると少華だった。あの事件から少華と救心は豪の手当で命を取り留めた。救心が出した使いの者の情報で寿安をずっと探してた。荘園に戻って欲しいという少華のお願いに寿安は少華と救心を傷つけたと自信なさげにいう。少華は寿安の左手を握り、寿安のその力は愛が宿っていると。そんな時、寿安の左掌に朱雀七星士の証〝軫〟という文字が朱く光った。
 今の張宏は流行病が2年前と比べて酷く、少華両親や豪夫妻まで患った。救心にとりついてた病魔は必死に看病をする水仙の愛よって追い出された。救心は寿安の名誉を回復しようと町の人たちを説得し回った。2人は愛を確かめ合い、竹林に止めてある馬車に乗って張宏へ。


<朱雀の威光>
 豪の家に戻ると救心が松葉杖を使って2人の元へ。救心の横には救心の妻になった水仙がいた。自分を助けようとする寿安の友情と水仙の一途な愛で寿安と仲直り。救心は早速と豪のとこへ案内。豪夫人は3日前に死亡し、豪の容態は瀕死状態。憎まれていると半ば諦める豪。しかし、寿安は苦しんでいる患者達を助けたい気持ちは自分の父親と同じだと答えた。寿安の左手で豪の容態が回復した。豪と寿安は大勢の患者を診察。少華の両親を最後に流行病が治まったが、病魔がいる気配をとらえることができなかった。
 
<引き裂かれた愛>
 少華の両親をはじめとする住人達は寿安と少華の仲を認める。3日後の少華の誕生日に2人の結婚式をあげることに。みんなに祝福される中1人の少年がよろめいた足取りであの病が広まったと寿安に診療を依頼。寿安はすぐさま支度し少年が住んでいるとこへ。寿安が往診しに出かけた後、少華が高熱にうなされた。早く帰ってきて欲しいという寿案に対しての不安が病魔にとっての絶好のチャンスだった。皮肉にも少年が住んでいるとこは隣町ではなく山の腹部にあるとこだった。愛の力で病魔を生いだしたのならと救心は寿安を探しに出かけた。消息がなかなかつかめず丸2日を経た。
 寿安の消息と少華の容態を心配する中、1人の修行僧に遭遇。その修行僧は救心の事情を聞いて、救心を袈裟通して寿安のいるとこへ瞬間移動。法力使いのこの男性が、5年前の洪水で重傷を負い、寿安で命を取り留めた李芳准のちの井宿だった。寿安と同様洪水で大切な人を失い、もがき苦しんでた。
 寿安は2日がかりで流行病の患者の診察をすべて終えたとこ。しかし元凶である病魔は見あたらなかった。それもそのはず、少年が寿安のとこへ行くさい、身を隠し少華の心の隙間に入り込んだ。救心から少華が病魔に冒されたと聞いて、すぐさま駆けつける。
 少華は苦しみながら病魔と抗ってた。寿安が帰ってきてくると信じるが、そばにいてくれなきゃ寂しいという寿安に対しての不安が更に募る。ついには自分の命と引き替えに病魔を自らの体に封じ込めた。誕生日の朝、2人を祝福するはずの鐘が虚しく響いてた。寿安は少華を守れなかった自分を責め、放浪の旅をし、1年後竹林小屋に住んでた頃に逆戻りした。
 一方、病魔に魂を売った少華は朱雀の巫女夕城美朱抹殺と最愛寿安を会いに墓地から蘇った。


<巡り逢う命>
 寿安は鬼宿たちから少華が町に広まった流行病で亡くなった人を蘇生させいると聞き駆けつけた。少華の体から病魔が姿を現す。少華は寿安に逢いたくてさびしかったと本音こぼす。寿安は少華の愛に応えようと左手で病魔を消滅。寿安は少華を優しく抱え、永遠の愛を誓った。
 その後、寿安は神水とわずかな自分の命をかけて赤ん坊だった少華を救い他界。救われた少華は6歳で遠縁にあたる鵜夫妻に養女として引き取られ、1年後、徐夫人は不治の病を患い無理承知で長生を産み落とし亡くなった。5年後、2人の朱雀の巫女美朱&榊真夜と七星士が紅南国3度目の危機を救い、長生が少華のもとにちゃんと帰ってきた。少華の中に眠っていた前世の記憶が月日が経つにつれて呼び戻した。
 丘の上の大きな木で長生は少華に自分が調合した薬草を手渡した。その薬草が寿安が探し求めていた薬草だったと長生本人知るよしなかった。この日は郭少華の命日であり、少華の19歳の誕生日。12歳になった長生の背は少華をはるかに越えてた。2人は巡り会い、新たな人生を歩んでゆくのであった。


 軫宿が主役のはずが、控えめだった性格のせいか、少華さんに取られている気がする{%汗webry%}それはさておき、軫宿は朱雀の能力で多くの患者達を救ってきた反面、大切な人たちを傷つけてしまったり、自分の帰りを待っている少華さんを救えなかった自分と朱雀の能力に対して嫌悪感を持ったんですね。寿安と少華さんが離ればなれになったり一緒になれたりと繰り返したことで2人の愛が繊細なものだったと感じます。
 大洪水で家族や大切な人たちを失ったとえば井宿。同じ境遇かつ夢の共演。初対面だったでは、朱雀召喚の儀ではなく、大洪水被害だったという驚愕な事実にびっくりした。







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