Sliding Cafeマスターのブログ

オカリナ

もうすぐ11月だというのに日中は半袖Tシャツ一枚で過ごせてしまうほどの暖かさ(暑さ?)。特にウチのマンションはあまりにも日当りが良過ぎて、さながら灼熱地獄であります。夏よりも秋~冬のほうがクーラー稼働率が高いというおかしな現象が起きております。特に今年は地球温暖化の影響で秋の訪れが例年よりも遅いようで、関東地方の紅葉の見頃は12月頃なのだとか。

都市部で暮らしていると季節感をあまり感じられない訳ですが、それでも日の光からは晩秋の訪れをひしひしと感じられる今日この頃、特に午後3時~5時頃の日の傾き加減からはなんともいえない黄昏感、うら淋しい雰囲気が漂いますなぁ。こういう黄昏時、みょうに吹きたくなるのがオカリナ。素朴なオカリナの音色は晩秋によく合います。


このオカリナは僕が中学一年の時に買ったもので、もうかれこれ30年近く愛用しています。プリマ楽器製C管(ピッコロ管)。オカリナに興味を持つきっかけとなったのは小学生の頃定期購読していた学研の「学習」の付録で付いてきたプラスチック製のオカリナ。確かこの「学習」付録のオカリナが初めての楽器体験ではなかったかな。ギター、ピアノ、打楽器よりも管楽器(吹奏楽器)の方に興味が出たのも、この付録オカリナの影響が大きかったように思います。小学生の頃はほとんど毎日「学習」付録オカリナを吹いて遊んでいました。「学習」の付録には他にもプラスチック製クラリネット、フルートなどもあって、これらの付録楽器は高校卒業まで大切にとってありました。だから、僕が最初に音楽に目覚めるきっかけとなったのは学研の「学習」であるともいえます。それが後に職業にするようにまでなった訳ですから、人生においていったい何が影響するのかわからないものです。

ちなみに学研には「学習」と「科学」があったのですが(もちろん今もある)、定期購読をはじめる前に学研の営業の方(いわゆる「学研のおばちゃん」)に「’学習’と’科学’どっちがいい?」と聞かれた時、とっさに「’学習’がいい!」と答えたのだな。今思えばコレが最初の人生の分かれ目(大げさか?)。今ほど情報が溢れていない当時、しかも島根県のような田舎においては、こういう教育雑誌の影響は非常に大きかった。もしこの時「科学」を選択していたら、その後の進路も違っていたのかもしれない。

・・・と、オカリナを吹くたびに思い起こすのである。

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コメント一覧

マスター
神崎さん

プリマブランドとしてのオカリナはもう製造されていないようですので、貴重ですね。

ちなみに現在プリマ楽器ではアケタオカリナを取り扱われているようです。


神崎
このプリマのオカリナ、僕も使ってます
マスター
you-whoさん

僕の時の付録オカリナは青色でした。形が拳銃に似ていたので、拳銃ゴッコとかもして遊んでましたねぇ。
you-who
オカリナ
学研の付録のプラスチックのオカリナ、私の手元にも残っています。赤に黒い筋の模様のある、ソプラノのF調です。指穴を開けていく程に音がかすれてきますね。しょうがないか。ワーグナーチューバの話題も、また宜しく。
マスター
樋口さん

小学生の頃に、しかも6年間も定期購読するわけですから、そのインプットされる情報の影響はとても大きいですよね。
樋口
私は
「科学」を選択して科学の方向に進みました。
実際学研の選択は高校の文系・理系の選択よりも大きいような気がしますよ。
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