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Sliding Cafeマスターのブログ

リズムチェンジエチュード

去年の秋頃からアドリブのレッスンで使用している教本「Jazz Etudes To Rhythm Changes」。この教本はガーシュイン作曲の「I Got Rhythm」のコード進行を用いて12キー全ての調でアドリブフレーズのトレーニングをするという教本です。いわゆる「書き譜」のアドリブフレーズをさまざまな調で練習する訳ですが、この書き譜が大変素晴らしく、伴奏無しのソロ演奏だけでコード進行が聞こえてくるような秀逸なフレーズです。ドミナント7thコードにおけるオルタードテンションノートもしっかり押さえてあり、#9、b9、#5(オーグメント)を織り交ぜたジャズハーモニー感満載のフレーズが心地良いです。もちろん最終的には書き譜をそのまま吹くのではなく、自分でアドリブフレーズを組み立てて吹けるようになることが目標となりますが、こういった素晴らしい音使いのフレーズを繰り返し練習していくうちに、自ずと自分の中にジャズハーモニー感覚が身に付いて来るはずです。

フレーズの1部を紹介。

高過ぎず低過ぎず、トロンボーンで演奏するのにちょうど良い音域で書かれてあります。

ちなみに「リズムチェンジ」とは、リズムを変えるという意味もありますが、ジャズの世界では、「I Got Rhythm(アイ・ガット・リズム)」のコード進行を差します。ここでいう「チャンジ」とは、あるコードから別のコードに移り変わるコードチェンジのことを意味します。コードが次から次にチェンジして連結して行った結果、曲としてのコード進行が形成されるということですね。また「I Got Rhythm」は循環コードを元に作られている曲ということから、「リズムチェンジ = 循環コード」という風にも言われます。あくまでも僕の推測ですが、「アイ・ガット・リズムのコードチェンジ」が略されて「リズムチェンジ」という言い方になったのかもしれませんね。

アドリブの勉強においては、この「リズムチェンジ(循環コード)」と「ブルース」を並行して練習することが重要なのではないかと思います。

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