ここ最近日常的にトランペットを吹く習慣が無くなってしまったので、ポケットトランペットをすぐ手の届く所に置いて、ちょっとした隙間時間にトランペットを吹くようにしました。近々また一人多重録音でトランペットを使う予定なので、身体と唇をトランペットに慣らしておくためです。
トランペットを吹くといつも思うことですが、トランペットなどのバルブ(ピストン)楽器というは本当に操作が楽です。ユーフォニアムに至ってはトロンボーンとマウスピースサイズが同じだし、いとも簡単に音が鳴ってくれるので、滅茶苦茶楽に演奏出来ます。もちろんユーフォニアムならではの超絶技巧系楽曲ではそれなりのバルブ操作テクニックも必要となりますが、トロンボーンのスライド操作に比べたらバルブ操作は楽です。バルブなら音の移り変わりも簡単だし、スラーも楽だし、超高速フレーズだって指さえ回れば大丈夫。対してトロンボーンでは、スラーでもタンギングしないといけないし(リップスラー以外)、ポルタメントにならずに滑らかなスラーにするためのレガートタンギングテクニックも必要。なので、バルブ楽器ばかり吹いてバルブ切り替えによる楽なスラー演奏に慣れてしまうと、トロンボーンでのスラーの演奏精度が落ちてしまうので、要注意。
トランペットを沢山練習してもレガートタンギングテクニックを衰えさせないようにするためには、スライドトランペットを吹けば良いのかもしれませんが、スライドトランペットはなんとなく間抜けな音に聞こえてしまうので、真剣にスライドトランペットを練習する気にはなりません。やはりトランペットの音域はバルブによる歯切れの良い音に切り替わりがマッチしますね。